ARRIは、ワイヤレスハンドユニットHi-5およびHi-5 SX用の新しいファームウェアアップデート(SUP 3.2.1)をリリースした。このアップデートは、ARRIのECS(Electronic Control System)エコシステムを前進させ、撮影現場での体験を向上させるための多くの新機能と改善を含んでいる。
今回のアップデートでは、ALEXA 35 Xtremeへの完全対応、ソニーBURANOおよびBlackmagic URSA Cineのカメラコントロール対応(別売ライセンス要)、ユーザーボタンの機能拡張など、多岐にわたる機能強化が図られている。
アップデート内容
ALEXA 35 Xtremeのフルサポート
最近リリースされたALEXA 35 Xtremeで導入された新しい解像度、センサーモード、新コーデックといった数多くの新機能に対し、Hi-5およびHi-5 SXが完全にサポートするようになった。
- センサーオーバードライブ表示: アクティブなセンサーオーバードライブは、Cam画面のFPSセクションに表示される。選択した記録解像度とCodexコンパクトドライブの組み合わせにより変更が不可能な場合は、該当フィールドがグレーアウトされる。
- ARRICORE表示: 新コーデックであるARRICOREを選択した場合、Camページにその情報が表示される。
センサーモードと記録解像度の表示
Cam画面に「REC」と題された新しいセグメントが追加され、アクティブなセンサーモード(上段)と記録解像度(下段)が表示されるようになった。なお、スペースの制約によりOpen Gateは「OG」と略記される。この機能は、SUP 5.x以上を搭載したすべてのALEXA 35モデルで利用できる。
感度サポートの強化
すべてのALEXA 35モデルにおいて、拡張感度(Enhanced Sensitivity)の表示と設定をサポートした。この機能を利用するには、カメラ側でSUP 5.0以降のファームウェアが必要となる。
ユーザーボタンの長押し機能
ユーザーボタンの「長押し」操作に対応した。これにより、「SDIズーム(スマート)」や「レンズモーターのキャリブレーション」といったカメラのユーザーボタン機能を、Hi-5から直接実行できるようになった。
新しいズームユーザーボタン
「Camera Zoom」という新しいカテゴリーがユーザーボタンに追加され、様々なズーム機能に素早くアクセスできる11個の専用ボタンが利用可能になった。これらのボタンは常に表示されるが、その機能は接続されているカメラモデルに依存する。
なお、ALEXA MiniおよびALEXA Mini LFでは「SDI (1) ズーム」ボタンは機能しない。また、「SDIトラッキングズーム」は今後の実装が予定されている機能であり、現在はどのカメラでも機能しない。
Ensō Prime LDAテーブルの追加
残りのすべてのEnsō PrimeレンズのLDA(Lens Data Archive)テーブルが追加され、10.5mmから250mmまでの全焦点距離域が網羅された。
Sony BURANOコントロールライセンス
ネットワークインターフェースアダプター「NIA-1」と連携することで、ソニーBURANOのカメラコントロールをサポートした。BURANOとNIA-1をRJ45ネットワークケーブルで接続し、別売の「Sony BURANOコントロールライセンス」を有効にすることで、Hi-5から以下の設定変更が可能になる。
- 録画開始/停止
- NDフィルター
- フレームレート
- 露出インデックス
- シャッターアングル
- ホワイトバランス
加えて、カメラステータス、カメラID、コーデック、残り録画時間、バッテリーステータスがHi-5上に表示される。
Blackmagic URSA Cineコントロールライセンス
同様に、ネットワークインターフェースアダプター「NIA-1」と連携し、Blackmagic URSA Cineのコントロールにも対応した。URSA CineとNIA-1をRJ45ネットワークケーブルで接続し、別売の「Blackmagic URSA Cineコントロールライセンス」を有効にすることで、ソニーBURANOと同様の項目(録画開始/停止、NDフィルター、各種設定など)の変更およびステータス表示が可能になる。
バグ修正
今回のリリースには、上記の機能追加に加え、数多くのバグ修正やその他の改善が含まれている。
※すべてのデータは予告なく変更されることがある。