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RE:Vision Effectsは、デジタル画像にアナログフィルムのような生命感と質感を与えるプラグイン「Film Lab by ARRI」を発表した。独占販売代理店として、同社はARRI Film Labを同社ウェブストアおよびリセラーネットワークを通じて提供する。

主な特徴

  • あらゆる規模や予算のデジタルプロダクションに、本物のアナログフィルムの質感を提供
  • ARRIの数十年にわたるフィルム/デジタルワークフローの専門知識に基づく
  • あらゆるカメラからのLogC3/LogC4 RGB画像をリアルタイムで処理
  • ARRIカメラ向けに、ユニークなオンセットプレビューシミュレーションが間もなく登場
  • 主要なポストプロダクションソフトウェア向けのライセンスベースのOpenFXプラグイン

ARRI Film Labは、デジタル画像にアナログフィルムのルックと質感を与える、ポストプロダクション向けの新しいソフトウェア製品である。ARRI Film Labは、同社の専門知識を活用し、アナログフィルムストックやポストプロセスに関連するグレイン、カラー、ハレーション、ゲートウィーブを創造的に容易にコントロールできる。

ARRIのパイプラインに取り込まれたあらゆるカメラのRGB画像と互換性があり、Film Labは間もなく最新のARRIカメラでのオンセットプレビュー機能によって補完される予定だという。

ARRILASERやARRISCANから最新のREVEAL Color Scienceにいたるまで、ARRIのフィルムおよびデジタル画像処理の伝統の上に構築されたARRI Film Labは、数十年にわたる研究を、今日のポストプロダクションツール向けの強力なリアルタイムプラグインへと結実させた。

ハイエンド映画、ストリーミングシリーズ、コマーシャル、企業プロジェクト、低予算のインディーズ作品など、どのようなプロジェクトであっても、ARRI Film Labは創造的なコントロール、一貫性、使いやすさを最大化しながら、デジタル画像にアナログの生命感を吹き込むとしている。

ARRI Film Lab内の調整可能な設定は、従来の化学的なラボで処理されたアナログフィルムの主要な特徴を網羅している。グレインは50D、200T、500Tのネガストック相当に設定でき、カラー設定は異なるプリントストックや、リバーサルやブリーチバイパス(銀残し)などのプロセスを包含する。

カラーとグレインの強度は段階的に調整でき、ハレーション設定(光がフィルム層を反射することで生じるハイライトや高コントラストのエッジ周りの赤/オレンジのハローをエミュレート)や、ゲートウィーブ設定(フィルム映像で時折見られるわずかな揺れをシミュレート)も同様に調整可能である。

ARRI Film Labが非常に使いやすい理由は、プラグインのどの設定の組み合わせでも、どの強度レベルでも、本物で心地よいアナログ感をもたらす点にあるという。プロジェクトでどのようなルックが作成され使用されていようと(プリプロダクションでのLUTであろうと、ポストプロダクションでのカラーグレードであろうと)、ARRI Film Labはそれらを尊重し、補完する。

最新のパナソニック製カメラがオプションのアドオンでARRI Log C3をサポートしている場合を含め、異なるカメラからの素材を混合していても、結果は一貫している。

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ARRI Film LabはOpenFXプラグインとして利用可能で、Resolve、Baselight、Scratch、Nukeなど、主要なカラーグレーディングおよびエフェクト環境と互換性がある。ARRIおよびサードパーティ製カメラからのRGB画像をリアルタイムで4K処理するARRI Film Labは、LogC3(AWG3)およびLogC4(AWG4)ワークフロー、ならびにインポート時に適切に変換されたリニアワイドガマットビデオをサポートする。

取得フォーマットがARRICORE、ARRIRAW、ProRes、またはサードパーティ製コーデックであっても使用できる。そして、すべてのARRI製品と同様に、将来性への対応が優先事項であり、Film LabのACES 2.0への対応はすでに計画され、開発中である。

ARRI Film Labのユニークな点は、今後のカメラファームウェアアップデート後、ALEXA 35 XtremeまたはALEXA 35カメラでARRICOREまたはARRIRAWを記録する際に、オンセットで非破壊プレビューが確認できるようになることだ。

望ましいフィルムルックのシミュレーションは、ARRIテクスチャと3D LUTの組み合わせによってカメラ内で実現され、意図したグレインやカラーの特性を強く感じさせるビューファインダーおよびモニター画像を提供する。追加のハードウェアは不要で、何も焼き込まれないため、あらゆる段階で完全な創造的自由が保たれる。後のポストプロダクションでは、このプラグインはグレインやテクスチャの機能、ハレーションやゲートウィーブによって、さらに強力なルックの洗練オプションを提供する。

ARRI Film Labには、定評あるARRI Look Libraryの特別プラグイン版がバンドルされており、ユーザーはその多様なLUTの範囲をプラグイン環境で探求することができる。これにより、ARRIが様々な環境やプロダクションタイプに合わせて開発した、ライブラリの定義済みルックにアクセスする新しい方法が提供される。

ARRI Film Labは、RE:Vision Effectsおよびそのリセラーを通じて現在入手可能である。個人向けのコスト効率の良いライセンスは、月単位、年単位、または永続ライセンスとして購入できる。多数のユーザーシートを持つ企業向けのフローティングライセンスは、ユーザー数に応じて価格が設定され、教育目的の特別料金もある。詳細はsales@revisionfx.comまで問い合わせのこと。プレビュー機能は、2026年第1四半期にリリースされるカメラソフトウェアアップデートで有効になる。