キヤノンは、「EOS Multi Remote」のモバイルアプリケーション/ソフトウエアのリリースおよび、「EOS R3」「EOS R1」「EOS R5 Mark II」「EOS R5」「EOS R6 Mark III」ファームウェアアップデートを公開した。ファームウェアは同社Webサイトよりダウンロード可能だ。
EOS Multi Remote
EOS Multi Remoteは、複数カメラの連動撮影や設定変更、FTP自動転送を可能にするカメラ遠隔操作アプリケーションだ。プロフェッショナルな撮影を強力にサポートし、撮影現場の効率化とクオリティの向上に貢献するという。同社ウェブサイトからダウンロードできる。
進化するカメラ技術により、スポーツの瞬間はこれまでにない臨場感と迫力で捉えられるようになった。しかし、大規模なイベントではフォトグラファーの数が限られ、1人で複数台のカメラを操作する必要がある場面も少なくない。EOS Multi Remoteは、最大10台のキヤノン製カメラを遠隔操作できる革新的なシステムだ。多角的なアングルから決定的瞬間を逃さず撮影でき、スポーツの現場で活躍するプロフォトグラファーを強力にサポートするという。
主な特長
- 一度のレリーズで複数アングル撮影:フォトグラファーのカメラ撮影と連動して、複数のカメラが同時に撮影する。別の位置に設置されたカメラの設定をスマホやタブレットで行い、自分のカメラに連動した撮影を行うことが可能だ。
- 最大10台のカメラを一度に操作:複数のカメラをグルーピングして撮影操作を行える。
- 決定的な瞬間を逃さない:ライブビューで決定的な瞬間を逃さずに撮影できる。
- 直感的な操作:直感的なシャッターボタンの配置で、被写体を見ながら撮影可能だ。
- 手元で撮影設定を自在に変更:スマホやタブレットからISO感度やTv、Av、WBなどの撮影設定を変更でき、1台ずつでも全台一括でも設定が可能だ。
- 撮影、確認、共有のすべてをリアルタイムで:撮影後すぐに画像を確認し、次の撮影にフィードバックできる。アプリ操作でカメラから撮影画像を直接サーバーへ転送が可能だ。撮影画像は即時共有される。
- 確実性と可搬性を両立:確実なシャッター操作のための有線LAN接続と、汎用性の高い無線ネットワーク接続の両方に対応する。
「EOS R3」「EOS R1」「EOS R5 Mark II」「EOS R5」「EOS R6 Mark III」ファームウェアアップデートの内容は以下の通り。
主なアップデート
EOS R3 ファームウェア Version 2.0.0
- プロフォトグラファー向けリモート撮影システムEOS Multi Remoteに対応した
- 視線入力を使用時、まれにErr50が発生する現象を修正した
- FTPサーバーに画像を転送できずErr41が表示されることがある現象を修正した
- 一部のCFexpressカードとのフォーマットにおける互換性を変更した
EOS R1 ファームウェア Version 1.2.0
- プロフォトグラファー向けリモート撮影システムEOS Multi Remoteに対応した
- FTPサーバーに画像を転送できずErr41が表示されることがある現象を修正した
- 一部のCFexpressカードとのフォーマットにおける互換性を変更した
- その他動作安定性を向上した
EOS R5 Mark II ファームウェア Version 1.2.0
- プロフォトグラファー向けリモート撮影システムEOS Multi Remoteに対応した
- 暗い環境で多重露出撮影をすると、表示映像が引き伸ばされたりErr70が発生したりすることがある現象を修正した
- FTPサーバーに画像を転送できずErr41が表示されることがある現象を修正した
- 一部のCFexpressカードとのフォーマットにおける互換性を変更した
- その他動作安定性を向上した
EOS R5 ファームウェア Version 2.2.1
- 一部のCFexpressカードとのフォーマットにおける互換性を変更した
- カメラ単体でも、インターネットからファームウェアをダウンロードして、アップデートできる機能が動作しない現象を修正した
EOS R6 Mark III ファームウェア Version 1.0.1
- 一部のCFexpressカードとのフォーマットにおける互換性を変更した