Blackmagic Designの発表によると、インディーズ映画「Not So Bright」において、Blackmagic URSA Cine 12K LFおよびBlackmagic PYXIS 12Kデジタルフィルムカメラを使用したメインの撮影が終了し、編集、グレーディング、VFX、オーディオポストプロダクション・ソフトウェアであるDaVinci Resolve Studioによるポストプロダクションが開始したという。
90年代の懐かしいティーンコメディを彷彿とさせるダークコメディである同作は、間違った決断をしがちな2人の兄弟が、コミコンに行くという長年の夢を追い求めながら、不運な出来事、ばかげた展開、予測できない結末に満ちた、混沌とした旅に出発する様子を描いている。同作の脚本と制作は、チョイス・スキナー氏、ディラン・フィンチャー氏、ウィリス・フィンチャー氏、撮影はスキナー氏が手掛けた。
Blackmagic PYXIS 12Kについて、スキナー氏は次のようにコメントしている。
スキナー氏:脚本、監督、制作を手がけるインディーズ映像作家として、Blackmagic URSA Cine 12K LFと同じ素晴らしいセンサーを搭載したコンパクトなカメラの利点を十分に理解しています。私にとっては、市場のトップクラスの映画と同等のルックや品質が得られると同時に、制作を始めるために資金面で苦労する必要がないことが重要です。制作が始まった際、Blackmagic URSA Cine 12K LFを手に入れることができました。それはそれ自体が夢のようでした。そこで、作品の最初半分をURSA Cineで撮影しました。

スキナー氏:Blackmagic URSA Cine 12Kが本作の基礎を築き、メインの撮影においてBlackmagic PYXIS 12Kが完成に導きました。
残りのシーンの多くは、狭い空間と多くの動きを組み込んだアクションシーケンスだったので、すべてが上手く運んだと言えますね。画質を一致させたかったのですが、撮影には遥かに小さいユニットが必要でした。Blackmagic PYXIS 12Kでは、そういった条件でも楽に撮影できました。
スキナー氏と撮影スタッフは、OpenmoonのサドルバッグとSmallRigのショルダーキットをコンパクトなBlackmagic PYXIS 12Kと共に使用することで、Blackmagic URSA Cine 12K LFのような大型のカメラが入らない場所での撮影を行った。
スキナー氏:実際、カメラは両方とも互いに補完し合い、どちらもどのセットでもAカメラとして使用できます。しかし、同じセンサーを搭載したコンパクト版のカメラがあったことで、多くの点で救われました。同一のセンサーで2つのサイズを展開しているカメラメーカーは他には思いつきません。

同氏のスタイルは80年代や90年代のコメディに似ており、キャスティングと演技に重点を置き、複雑なリグや動きをあまり使用せず、カメラで高品質の映像を撮影することを重視している。
スキナー氏:私は演技コーチなので、才能のある俳優をキャスティングし、彼らの演技で視聴者を引きつけることに非常に力を入れています。
カメラ自体を強制的に動かすのではなく、三脚を使って動きを追うことに魅力を感じます。心理的、感情的に絶対に必要な場合のみカメラを動かします。本作の撮影リストを作成する際、ブロッキングに頼る必要があると分かっていましたが、Laowaのレンズでアナモフィックのアスペクトレシオで撮影することに決めました。Blackmagic PYXIS 12KとBlackmagic URSA Cine 12K LFの大型センサーにより、各ショットの奥行きを調整できると同時に、幅の広い素晴らしいイメージが得られました。
先日開始した同作のポストプロダクションにおいては、同氏はDaVinci Resolve Studioでカット割りを行っており、両カメラの画質に非常に満足しているという。
スキナー氏:9KのBlackmagic RAWファイルを7年以上前に買ったコンピューターで編集しています。
センサーからのフッテージは素晴らしいですね。カメラからのそのままの状態で、カラーコレクションやカラーパスが適用されていなくても、フッテージが別格であることがすぐに分かります。多くの予算をかけた映画に匹敵する作品を低予算で制作できました。それが当初からの意図していたことで、その任務は完了しました。
