Blackmagic Designの発表によると、ニール・フィンのInfinity Sessionsシリーズの最新作「Make Us Feel Good About Life」の撮影とライブ配信に、Blackmagic PYXIS 6K、ATEM Television Studio HD8 ISO、Blackmagic Cloud Store Max 24TB、Blackmagic Web Presenter 4K、DaVinci Resolve Studioを含む、フルBlackmagic Designのワークフローが使用されたという。
HDによるライブ配信後、4Kのフッテージがすぐに使用できる状態になったため、12組を超える出演アーティストが、自身のファンやSNSチャンネル向けに独自の映像を即座に制作した。
Infinity Sessionsは、世界的に有名なミュージシャンであるニール・フィンが発案したものだ。ニュージーランドのオークランドにあるRoundhead Studiosで開催されるInfinity Sessionsは、同氏に加え、世界各地からの様々なミュージシャンやバンドが演奏を行うライブコンサートだ。各セッションは、マルチカムで撮影され、ライブ配信と収録が行われる。出演アーティストは、各カメラからの高品質の収録ファイルと最終カットを使用できるようになっている。
Sundae Picturesのオーナーであり、Infinity Sessionsの配信プロデューサーであるヒュー・サンデー氏は、Infinity Sessions専用のワークフローを構築し、ライブ切り替えとポストプロダクションを手掛けている。2016年の開始以来、同氏はライブプロダクション用の小規模なオーディオビジュアル・セットアップを、フルBlackmagic Designのワークフローへと発展させた。
同氏は、Infinity Sessionsが他とは異なる点を次のように説明する。
サンデー氏:RoundheadとInfinity Sessionsはニールのライブ配信プロジェクトの物理的な場所となっていて、多数の素晴らしいアルバムがここで収録されてきました。ニールは、2週間の「Make Us Feel Good About Life」シリーズのアイデアを思いつき、アーティストにメールでプロジェクトへの出演依頼を行った際に、その見返りとして、アーティストが好きなように使用できる、視覚面も音響面も素晴らしい映像を提供するという旨を伝えました。
ジミー・バーンズやレブ・ファウンテンなど、Infinity Sessionsの出演アーティストやバンドは、自身のSNSプラットフォーム上で公開する膨大な数の動画を制作している。その一例が、アルジェリア南部のサハラ地域とマリ北部のトゥアレグ族のバンドであるティナリウェンが、自身のYouTubeチャンネルに投稿した曲で、その視聴回数は30万回以上にのぼっている。
2025年8月の「Make Us Feel Good About Life」は数日にわたって開催され、サー・デイブ・ドビン(Sir Dave Dobbyn)、ローレンス・アラビア(Lawrence Arabia)、ベラ・エレン(Vera Ellen)、The Beths、ドン・マクグラシャン(Don McGlashan)に加え、その他10組のアーティストが出演した。
ワークフローについて、同氏は次のように説明する。
サンデー氏:セッションの配信は、常にライブイベントそのものを中心に行われます。しかし、その後にオンラインで公開するものも極めて重要です。つまり、可能な限り最高の品質で撮影する必要があることを意味します。オペレーターが操作する2台のBlackmagic PYXIS 6Kカメラと、固定した3台のBlackmagic Cinema Camera 6Kを撮影に使用しました。私はATEM Television Studioの操作を担当しました。ATEMの物理パネルと操作感のおかげで、Tバーでクリエイティブに操作できます。
セッションの終了後、同氏は、カメラ内での収録ファイルと、ATEM Television Studio HD8 ISOからのDaVinci Resolveファイルで独自のビデオを複数作成した。フッテージは、DaVinci Resolveと共に使用されているCloud Store Max 24TBネットワークストレージに保存される。
サンデー氏:セッションは常に、可能な限り最高の解像度でカメラに収録されます。配信後、観客がいなくなってから、Resolveで配信を再生して簡単に視聴できます。個別収録ファイルは、直接Cloud Storeから私のMacで瞬時に再生でき、バッファリングが生じることはありません。タイムラインをフル解像度のマルチクリップに変換しても、Mac Miniからリアルタイムで再生できます。わずか16ギガのRAMでも問題が生じることはありません!
Cloud Storeを使用することで、すべてがネットワーク上にあり、様々なものをすばやくコピーでき、本当に画期的ですね。自宅にサーバーがありますが、これだけの量のデータを処理する際には、現場のラック内にサーバーを設置しておけば安心です。これらすべてが編集において非常に役立っています。ワークフローが極めてスムーズになりました。