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株式会社ワコムは、「Wacom MovinkPadシリーズ」の最新Androidアップデートを公開した。世界的に人気のイラストアプリ「ibisPaint X」との連携が新たに加わり、「Wacom Canvas」や「Wacom Shelf」との連動も可能になった。Wacom MovinkPadシリーズは、スケッチから編集、作品管理まで、様々な制作工程に活用できる。新たに「ibisPaint X」にも対応し、創作の幅がさらに広がる。

Wacom MovinkPadシリーズは、どこでも思いついたときに描けるポータブルなオールインワンタイプのクリエイティブパッドだ。2025年7月に発売された「Wacom MovinkPad 11」と、同年10月発売の「Wacom MovinkPad Pro 14」の2モデルをラインアップし、ワコムのペンテクノロジーとAndroid環境を融合した。PC不要で完結する描画体験を提供している。

今回のアップデートでは、「Wacom Canvas」で描いたスケッチを直接「ibisPaint X」で開いたり、「Wacom Shelf」上で「ibisPaint」のプロジェクトファイルを閲覧したりできるようになった。「Wacom Shelf」は、「ibisPaint」のネイティブ形式であるIPVファイルに対応し、JPG、HEIC、PNG、CLIP、BMP、WEBP、TIFFなどとあわせて、作品を直感的に整理・管理できる。「Wacom Canvas」と「Wacom Shelf」を「ibisPaint X」に最適化し、シームレスな制作ワークフローを実現している。

世界中で5億回以上ダウンロードされている「ibisPaint」は、デジタルアートアプリとしてグローバルに高い認知度を誇る。

「Wacom MovinkPad 11」には本アップデートで「ibisPaint X」が追加され、「Wacom MovinkPad Pro 14」ではGoogle Playから「ibisPaint X」、「Wacom Canvas」、「Wacom Shelf」を更新することで利用できる。

ワコム クリエイティブエクスペリエンスユニット シニアバイスプレジデントの矢野幸治氏は、次のようにコメントしている。

矢野氏:ibisPaintとの連携により、Wacom MovinkPadシリーズは、これまで以上に多様なクリエイティブ体験を可能にします。ワコムのクリエイティブエコシステムが世界中の活気あるアートコミュニティとつながることで、より多くの方に新しい表現の場と可能性を提供できると考えています。

今回のアップデートでは、新規・既存のすべての「Wacom MovinkPad」ユーザーを対象に、「アイビスペイント プレミアム会員」機能を180日間無償で利用できる特典も追加された。

これにより、広告非表示やクラウドストレージ容量の20GB拡張、ベクターツール、限定素材、キャンバス紙質、限定フォント、高度なフィルター(トーンカーブやグラデーションマップなど)へのアクセスが可能となり、「アイビスペイント」の魅力をすぐに体験できる。

株式会社アイビス モバイル事業部 営業・サポート課課長・井上結加氏は次のようにコメントしている。

井上氏:このたび、Wacom MovinkPadシリーズにibisPaintが対応したことで、ユーザーの皆さまにこれまで以上に自由で直感的な創作環境を提供できるようになりました。どこにいても、思いついた瞬間に描ける。その自由さが、表現の世界をさらに広げられると信じています。また私達はクリエイターの皆様のお力になれることを大変嬉しく思います。

デジタルアートに初めて挑戦する方から、スタイルやワークフローに合わせて使いこなす経験豊富なイラストレーターまで、誰もが自分らしく創作できるポータブルなオールインワン端末であるWacom MovinkPadシリーズ。今回のアップデートは、「描くことが好き」なすべての方を応援したいというワコムの想いを体現しているという。