株式会社サイトロンジャパンは、Anhui ChangGeng Optical Technology(Venus Optics)社のレンズブランド「LAOWA」の新製品「LAOWA 35mm F2.8 Zero-D Tilt-Shift 0.5x Macro」を発売し、2026年2月13日(金)より受注を開始する。予想市場価格は税込270,000円前後。同製品は注文から届くまでに通常約1カ月を予定している。
同レンズは、広角域のパースペクティブ制御が可能なティルト・シフト機能と、被写体に肉薄できる0.5倍マクロ機能を融合させた革新的なレンズである。建築、風景、商品撮影からファインアートまで、プロフェッショナルの要求に応える高い光学性能と操作性を備える。また、余裕あるイメージサークルを活かし、ラージフォーマットカメラ(G/XCDマウント)への対応も実現している。
精密なティルト(±10°)、シフト(±12mm)機構を装備
精密で本格的なプロ仕様の±10°ティルト機構と±12mmシフト機構を備え、パースペクティブの歪みやフォーカス面を自在にコントロールできる。
※ラージフォーマットカメラ(Fuji GマウントおよびHasselblad XCDマウント)では、シフト範囲は±8mmに制限される。
ティルト
- ±10°のティルト機能により、合焦面を意図的に傾けることで、浅い被写界深度を保ったまま特定の平面全体にピントを合わせたり、意図的なボケを生み出したりすることが可能となる
- 風景撮影におけるミニチュア効果や、商品撮影での厳密なピント面制御に威力を発揮する
シフト
- フルフレームカメラで最大±12mmのシフト機能により、建築写真などで発生する垂直線の歪みを正確に補正できる
- シフト機能を活用したパノラマ撮影では、視差によるズレを抑えた精緻なステッチングにより、自然で広大なパノラマ写真を制作できる
構図の調整を容易にする回転機構
レンズ本体を±180°回転させることができる「マウント回転ボタン」を装備する。15°ごとのクリック制限(計24ポジション)により、撮影意図に合わせてティルトやシフトの方向を精密かつ迅速に調整でき、多角的なステッチングや構図決定をサポートする。
最短撮影距離22.8cm、最大0.5倍のマクロ撮影
広角ティルト・シフトレンズとしては画期的な最大撮影倍率0.5倍を実現している。最短撮影距離は22.8cmと短く、近接撮影においてもティルト機構によるピント面の厳密な調整が可能なため、商品撮影やテーブルフォトにおいて従来のレンズでは不可能だった自由度の高い表現を可能にする。
「Zero-D」設計による卓越した光学性能
LAOWA独自のZero-D(ゼロ・ディストーション)設計により、歪曲収差を極限まで抑制し、建築撮影などで重要となる「直線を直線として描く」高い描写性能を実現している。また、APO(アポクロマート)設計を採用することで色収差を徹底的に排除し、画面全域でシャープかつクリアな画質を実現している。
プロの現場に応える信頼のメカニズムと操作性
- 77mmフィルター径:市販のねじ込み式円形フィルターを直接装着可能で、コストパフォーマンスと利便性に優れる
- 堅牢な金属筐体と保護コーティング:すべてのメカニズムを金属パーツで構成し耐久性を確保。最前面には撥水・防汚性に優れた独自の「フロッグアイ・コーティング(FEC)」を施している
- レンズサポート標準付属:アルカスイス規格準拠のレンズサポートが付属し、カメラ向きの回転にも対応する
主な仕様
| フォーマット | フルフレーム(FF) |
| 焦点距離 | 35mm |
| 絞り範囲 | F2.8–F22 |
| 画角 | 87.5° |
| レンズ構成 | 12群14枚(EDレンズ4枚、高屈折率レンズ1枚含む) |
| 絞り羽根枚数 | 15枚 |
| ティルト | ±10° |
| シフト | ±12mm(Fuji G、Hasselblad XCDマウントは±8mm) |
| マウント回転機構 | 360°(15°ごとにクリック) |
| 最短撮影距離 | 22.8cm |
| 最大倍率 | 0.5倍 |
| 焦点調節 | マニュアルフォーカス(MF) |
| フィルター径 | φ77mm |
| 外形寸法 | 約φ104.9mm×148.9mm |
| 質量 | 約1,350g(前後キャップを除く) |
| 対応マウント | Sony E、Canon RF、Nikon Z、L Mount、Fuji G、Hasselblad XCD |
※同レンズを大きなティルト量および大きなシフト量で使用する場合、レンズの一部がカメラボディの一部(大型のグリップなど)と干渉する可能性がある。カメラボディの損傷を避けるため、使用前にテストを行うか、実際の撮影状況に応じてシフト量を調整すること。
※同レンズLマウントは、Panasonic LUMIX S5II、S5IIX、S1II、S1RII、S1IIEでは使用できない。