260216_CarRig_top

イギリス・ロンドンにあるMo-Sysは、ロボティクスとバーチャルプロダクションの専門知識を融合し、スタジオ内でのカーシーンを刷新する新製品ライン「CarRig」の発表を行った。CarRigはロンドンで開催されるBSC Expoにて世界初公開され、Mo-SysはDriving Platesのブースで、Universal Pixel提供のLEDウォールとともに同システムを展示した。

CarRigは、ほぼすべての車両にボルトオンで装着可能なコンパクトなコンピューター制御モーションキットで、映像プレートやLED背景と完全同期した再現性のあるステアリングおよび振動モーションを生成する。ハンドル操作と走行動作を自動化することで、移動する風景とステアリング演技の同期がずれるという長年の課題を解消し、より説得力がありシネマティックな映像表現を短時間で実現する。

迅速な導入を想定して設計されており、CarRigキットは宅配便で輸送可能で、車両への設置は2時間以内に完了する。スタジオ撮影にもロケ撮影にも実用的なワークフローを提供する。装着後は車両を安全に静止させたまま、システムが車を「運転」し、ステアリング動作と振動を再現する。

俳優は運転動作を模倣することに集中する必要がなくなり、台詞や演技に専念できる。ステアリングホイールはシステムによって自動的に動かされる。希望するステアリングおよび振動プロファイルは、ゲーム用ステアリングホイールと仮想3D道路環境を使用した「フィードイン」セッションで作成され、走行感覚を高度に制御された形で設計できる。承認後、CarRigはそのモーションを背景プレートと完全同期で再生し、テイク間やカメラセットアップ間の継続性を確保する。

フィードイン工程はプリプロダクション段階で完了可能なため、撮影当日のセットアップやリハーサル時間を大幅に削減できる。この効率化されたワークフローは、複雑なバーチャルプロダクション技術を簡素化し、クリエイターがシステム統合ではなくストーリーテリングに集中できるようにするというMo-Sysの広範なミッションとも一致する。

Mo-SysのCEOであるMichael Geissler氏は次のようにコメントしている。

Geissler氏:CarRigは当社のバーチャルプロダクションツールセットを車両内部へと拡張し、映像プレート、LEDボリューム、実在セット、そして現場での演技を同期させる架け橋となります。当社のロボティクスの伝統とバーチャルプロダクションのエコシステムを融合することで、ロケ走行に伴うコストやリスクなしに、よりスマートで再現性の高いカーシーン撮影を実現します。

Mo-Sys CarRigは特許出願中であり、カー撮影をより本格的で柔軟かつ効率的にするための製品ロードマップの第一歩となる。同システムは既存のドライビングプレートワークフローおよびMo-Sysのバーチャルプロダクションソリューション(カメラトラッキングやコンテンツ配信プラットフォームを含む)と自然に統合される。

CarRigはBSC Expo 2026にてCarRigのライブデモが実施された。ロンドンの会場ではスタンド144にシステムを展示。14日までの会期中、多くの来場者がその性能を体験した。