Blackmagic Designの発表によると、WOWOWで放送されたsumikaのドキュメンタリーにおいて、Blackmagic PYXIS 6KおよびBlackmagic Cinema Camera 6Kが使用され、Blackmagic CloudおよびDaVinci Resolve Studioを活用したワークフローで制作されたという。
「Documentary of sumika 2025 Vermillion’s」は、人気バンドsumikaの最新アルバム「Vermillion’s」を紐解きながら、ツアーのリハーサルや舞台裏に密着したドキュメンタリー。WOWOWで放送され、好評を博した同番組では、Blackmagic Cloudを活用したワークフローが採用された。
同作では、バンドのツアーの様子に密着した映像に加え、ツアー終了後に行われたメンバーへの個別インタビュー映像も含まれている。インタビュー撮影にはPYXIS Monitorを装着した2台のPYXIS 6KカメラとBlackmagic Cinema Camera 6Kが使用された。
ディレクターを務めた須藤中也氏は次のようにコメントしている。
須藤氏:ツアーの密着には別のカメラを使っていたのですが、インタビューとツアーで映像の雰囲気を変えたかったのでBlackmagicのカメラを選びました。PYXIS 6Kはマスターショットと顔の寄りに使用し、横顔の撮影にはBlackmagic Cinema Camera 6Kを使用しました。レンズは柔らかいボケに人物を優しく引き立たせるイメージにしたかったので、すべてキヤノンのSumire Primeレンズを使いました。またオープニングとエンディングのシーンもPYXIS 6Kで撮影しています。
さらに、同ドキュメンタリーではDaVinci ResolveとBlackmagic Cloudワークフローが活用され、ポストプロダクションの効率化に大きく寄与したという。
須藤氏:バンドに密着して撮っているので、素材量はかなり多くなります。そこから不要な部分を削ぎ落としていく作業があるのですが、1人でやるにはかなり時間がかります。同時期に別の仕事も抱えていたので、誰かに手伝ってもらおうと考えました。以前一緒に仕事した方が、佐賀県に引っ越していて、音楽関係の映像の仕事がしたいけど地元ではなかなか案件が見つからないと言っていたので、Blackmagic Cloudを使えば仕事をお願いできると思ったんです。
Blackmagic Cloudを利用することで、自動的にプロキシ素材が生成され、共有者へ迅速に素材を送ることができる。受け取り側がDaVinci Resolveを開くと、すでに素材を確認することができる手軽さに驚いたという。
須藤氏:通常であれば、膨大な素材をハードディスクにコピーしてそれを直接渡しに行く必要があります。Blackmagic Cloudを使うと、そうした工程が全部自宅にいながら完結します。タイムラインに抜き出して欲しい素材を並べておくだけで、プロキシが自動的にアップされ、共有できてしまう。何も気にせず作業できるのは大きなメリットが大きいですね。距離を越えて仕事ができる点も本当に便利です。

須藤氏:また、アシスタントの方は無償版のDaVinci Resolveを使用していました。Blackmagic Cloudが無償版でも使えるということも、このワークフローの導入ハードルを下げる大きなメリットです。
インタビュー編集で画期的だと思ったのは自動文字起こし機能です。インタビュー部分をつないで、文字起こしを行い、「文章」として客観的に見直すことができたので、プロデューサーとのやり取りの際にも役立ちました。文字起こしの精度も他のソフトウェアよりも高く、使いやすいです。
Blackmagic Designのカメラで撮影した素材については、事前に須藤氏がルックを作り込み、インタビュー部分や全体的な色のバランスは、ポストプロダクションで調整された。
須藤氏:オープニングとエンディングは、グレインやハレーション、色収差の除去などのツールを使ってフィルムルックを作りました。全体的な色の調整やツアー映像のカラーコレクション、テロップ入れなどはポストプロダクションで行っています。そこでもDaVinci Resolveを使用しているため、データのやり取りが非常に簡単でした。
今回、制作スタッフ間のプレビューもBlackmagic Cloud経由で行いました。変更があるたびにタイムラインを書き出して、動画をアップして送る、という手間がないのでストレスが減りました。共有したタイムラインの画質も綺麗ですし、気軽に見せることができます。今回のワークフローを使うことで、いろいろな部分で効率化できたことは本当に助かりました。
