CYMEは、AI搭載メディアマネージャー「Peakto」の最新バージョン「Peakto 2.7」を発表する。同アップデートでは、ニコンのRAW動画(R3D NE / NEV)への互換性を新たに追加した。
これにより、写真家や映像制作者は、外付けドライブやNAS上のファイルも含め、ニコンの最新動画フォーマットを変換やインポート不要で、Peakto内から直接プレビュー、ブラウズ、検索できるようになる。
さらにPeakto 2.7は、AffinityとNitroの連携を拡張し、デザインファイルや編集済み写真を動画と同じワークスペースで整理・検索可能にする。加えてPeakto Proでは、クラウドへアップロードすることなくリモートレビューと承認を効率化する、新しいチーム承認ワークフローを導入した。
扱いにくい映像素材を「使えるメディア」に変える
ニコンの最新シネマ志向フォーマットは、REDの確立されたR3D技術を基盤に、卓越した画質を実現する。しかしmacOS環境では、依然として課題がある。たとえばQuickTimeなどの標準ツールでは、これらのファイルをネイティブにプレビューできない。
Peakto 2.7はこの問題を解決し、メディアのコピーやトランスコードを行う代わりに、以下のことが可能になる。
- ニコンのRAWフォーマット(NEV、NE、R3D)を即座にプレビュー
- 接続されていないドライブ上の映像をそのままスクラブ再生
- 豊富なメタデータとAIプロンプトで動画を検索
- 編集ソフトを開く前に、選別・整理を完了
ニコンの最新フォーマット対応により、Peaktoは次世代シネマファイルをインデックス化して可視化できる先進的なメディアマネージャーの一つとなる。
Peaktoは「インテリジェントなメディアハブ」として機能し、撮影直後から素材へアクセスしてスムーズなプリエディット(レビュー、仕分け、セレクト)を実行できる。Adobe Premiere Pro、DaVinci Resolve、Final Cut Proで編集を始める前段階のワークフローを加速させるという。
写真編集ソフトとの連携をさらに強化
Peakto 2.7は、クリエイティブアプリケーションを横断する「中心的なメディアワークスペース」としての役割も拡張する。Canva傘下となったプロ向け写真・グラフィックデザインスイート「Affinity」、そしてGentlemen Codersが開発するmacOS向け非破壊RAW現像ソフト「Nitro」に対し、より高度な連携を提供するとしている。
Affinity連携
PeaktoはAffinityで作成されたファイルを自動的に収集し、専用ワークスペースにまとめる。写真・動画と並べてデザインアセットをブラウズ、管理でき、Affinityプロジェクト向けメディアマネージャーとして機能する。
Nitro連携
PeaktoはNitroで編集された画像を読み込み、高解像度プレビューを表示し、メタデータを同期して評価(レーティング)も取得できる。編集済みファイルを、統合ライブラリ内で整理・検索可能な状態に保つ。
新しいチーム承認ワークフロー(Peakto Pro)
Peakto 2.7では、Peakto Proにチーム向けの新しい承認(バリデーション)ワークフローが追加された。コンテンツオーナーは、ローカル(NASや内蔵ストレージ)に保存されたメディアから「ShareSpace」を作成し、メールで共同作業者を招待できる。
Webインターフェース上でレビュワーは、アセットを高解像度で閲覧し、動画を再生できる。さらに、明確なレビュー状況(フィードバック待ち、承認、却下、要修正)を設定できる。コラボレーションは、コメント、リアクション、「いいね」を通じてコンテンツ上で直接行われ、フィルター機能により重要な項目に集中できる。
すべての注釈と判断はリアルタイムでPeaktoへ同期されるため、コンテンツオーナーは承認済みアセットを素早く特定し、制作を前進させることができる。企業にとっては、クラウドへのアップロードやファイルの往復転送を行うことなく、より迅速で安全な承認プロセスを実現する。
価格と提供形態
Peaktoはサブスクリプションで提供されている。
- Standard:Mac対応ソフトウェアと個人向けWebアクセスを含む。月額10ドル(約1,500円)〜
- Pro:複数ユーザーのWebアクセス、コラボレーション機能、ゲストアクセスを追加。1ユーザーあたり月額25ドル(約3,750円)〜
また、Standard版には買い切りライセンスも用意されており、1年間のアップデートを含む。