Kiloviewは、NAB 2026にて最新の放送用IPソリューションを展示する。Kiloviewブースでは、ワークフローの簡素化、インフラの複雑さの軽減、そして放送、スポーツ、ライブ環境におけるスケーラブルな制作を実現するために設計された、包括的で軽量なAV-over-IPエコシステムを紹介する。
「Smarter. Easier. Further.」というコンセプトに基づき構築された同社のエコシステムは、接続・キャプチャから制御・制作にいたるまでのあらゆる段階をシームレスに結びつけるという。スタジオ制作からOB(中継車)運用、分散型リモートワークフローにいたるまで、放送事業者が柔軟かつコスト効率に優れたIPインフラを、より高い効率と確信を持って導入できるよう支援する。
NAB 2026では、制作チェーン全体を網羅した実演を通じて同エコシステムを体感でき、IPベースの制作がいかに導入しやすく、管理がシンプルで、進化する放送ニーズに対してよりスケーラブルであるかを実証するとしている。

Kiloview 営業・マーケティング担当副社長であるジュディ・ズオ氏は、次のようにコメントしている。
ズオ氏:NAB 2026では、AV-over-IPが真にすべての人にとって役立つ姿をお見せできることを楽しみにしています。それは、よりスマートな視聴・制御、より簡単なセットアップと操作、そしてあらゆる制作をこれまで以上に多くの場所やシナリオへと広げられるほどの強力な機能を備えたものです。
私たちは、技術的なバックグラウンドに関わらず、すべての放送局や制作チームが、プロフェッショナルなIPワークフローを容易かつ自信を持って導入できるよう支援したいと考えています。
AVX24-4 Media HUBによる、よりスマートなネットワーク制御
北米で初登場となるAVX24-4 Media HUBは、放送環境におけるIPメディアネットワークの管理に、よりスマートなアプローチをもたらすという。同社のエコシステムの基盤として設計されたAVX24-4は、オペレーターがネットワークをリアルタイムで可視化し、制御し、信頼できるようにすることで、ITインフラとAVワークフローの間のギャップを解消する。
ネットワークトポロジーやデバイスの状態を完全に可視化し、インテリジェントな診断機能に加え、優先順位付けされたNDIストリームと正確な同期によるシームレスなメディアルーティングを実現する。放送グレードのハードウェア設計、内蔵の冗長性、最適化された冷却アーキテクチャを備えたAVX24-4は、IPベースの制作システムに通常伴う複雑さを軽減しつつ、24時間365日の信頼性の高い運用を保証するとしている。
同社のエコシステムにおいて、AVXはIPワークフローの管理方法を変革する。これにより、ワークフローはより強力になるだけでなく、理解しやすく、操作も格段に容易になるという。
RF02による導入の簡素化と制作の統合
同社の制作エコシステムの核となるのが、放送ワークフローの構築と導入を簡素化するモジュラー型プラットフォーム「Cradle Series RF02」だ。エンドツーエンドのNDI制作を完全にサポートするように設計されたRF02は、キャプチャ、伝送、管理、制作、配信をシームレスなワークフローとして統合し、ライブ制作を実現する。
最大18枚のホットスワップ対応サービスカードを搭載可能なRF02は、エンコード、デコード、トランスコード、マルチビュー、ルーティング、メディアゲートウェイ機能のすべてを、単一の2RUシステム内で柔軟に構成できる。FXC-A8800 Compute Cardを搭載し、スイッチング、グラフィックス、高度なメディア処理を含むソフトウェア定義型制作をさらにサポートする。リアルタイム制作向けに設計されたRF02は、FN-50/FN-60双方向カードと独自の処理技術を採用し、スムーズなマルチカメラワークフローを実現する超低遅延(1フレーム未満)を提供。ルーティングおよび録画機能を強化するため、RF02はCUBE X1およびCUBE R1とシームレスに統合され、高品質な放送運用に向けたターンキーソリューションを可能にする。
RF02は、複数の機能を1つの統合プラットフォームに集約することで、システムの複雑さを軽減し、ハードウェア要件を最小限に抑え、プロフェッショナルなIP制作ワークフローの構築におけるハードルを大幅に引き下げるという。このオールインワンシステムにより、放送局はスタジオ、中継車、あるいはハイブリッド制作環境のいずれにおいても、より迅速に運用を開始し、導入を容易にし、効率的に運用することが可能になる。

リモート制作を可能にする「KiloLink Station」で、さらなる可能性を
「KiloLink Station」は、同社のエコシステムをリモート制作およびコンテンツ配信ワークフローへと拡張するソリューションであり、NAB 2026にて北米初公開される。ボンディング受信機兼集中管理プラットフォームとして、KiloLink Stationは同社のPシリーズ無線ボンディングエンコーダーとシームレスに連携し、サーバーの設置や年間サブスクリプション料金の支払いを必要とせずに、現場からスタジオへの完全な伝送ワークフローを実現する。
最大8チャンネルのボンディング受信とフレーム同期出力に対応し、事実上あらゆる場所から安定した放送品質の配信を保証するという。NDI、SRT、RTMP、HLSに対応しており、柔軟なIPフォーマット変換、ローカル録画、マルチビューモニタリングが可能。プラグアンドプレイ設計により導入が簡素化され、一元管理機能によって分散した制作環境全体でのデバイス管理が統一される。ワイヤレス接続とIP制作ワークフローを組み合わせることで、KiloLink Stationは放送局が従来の枠を超えて、固定スタジオからニュースが発生するあらゆる場所まで、制作範囲を拡大することを可能にするという。

AVX MediaHub、Cradle Series RF02、KiloLink Stationは一体となり、統合された放送用IPエコシステムを形成し、シームレスなエンドツーエンドの制作を実現する。運用を簡素化し、インフラコストを削減し、拠点間での拡張性を高めることで、IPベースの制作に向けた実用的かつ柔軟なアプローチを提供するとしている。
NAB 2026のKiloviewブース(ブース:N1467)では、完全なワークフローが紹介され、同社の放送IPエコシステムが実際にどのように動作するのかを確認できる。