CarbonBlack Technologyは、放送業界の主要企業群と提携し、完全に統合されたバーチャルプロダクションソリューションを実演した。同ソリューションでは、CarbonBlackのスクリーン技術とChristie Virtual Projectionを組み合わせることで、業界初となるマルチカメラ投影ベースの放送ワークフローを実現したという。

この業界初のソリューションは、CarbonBlack独自のスクリーン技術とChristieのプロジェクション、VizrtのViz Engine 5によるリアルタイムレンダリング、Marziani Labsの革新的なスピーカー、Disguiseの技術、そしてRED Digital、Zeiss、Evertz、StYpeなどを含むWePlay Studiosの最先端バーチャルプロダクション技術スタックを組み合わせたものだ。その結果、放送用途向けのマルチカメラ撮影を可能にする初のプロジェクションベースのバーチャルプロダクション環境が実現し、4月17日から22日までラスベガス・コンベンションセンターで開催されるNAB 2026(ブース:CL3)にて公開展示する。

この新しいバーチャルプロダクションソリューションは、業界をリードする技術を結集しているという。CarbonBlackのナノテクノロジーを基盤としたHybrid RP表面は、深い黒、BT.2020色域にわたる鮮やかな色再現、制御された光の挙動、そしてモアレノイズのないシームレスでピクセル感のない映像を実現し、生身の被写体と説得力を持って融合する、映画のような自然な視覚効果を生み出す。

Christie Virtual Projectionは、マルチカメラレンダリングのためのフレームミキシングを可能にするSapphire 4K40-RGBHプロジェクターを中核としている。Viz Engine 5は、Vizrtが開発した強力なリアルタイムグラフィックスコンポジター兼レンダラーだ。これは、従来の放送、企業向け、ソーシャルメディア、没入型環境など、複数のプラットフォームにわたるハイエンドなライブグラフィックスの制作と配信を効率化するように設計されている。このシステムにより、フォトリアリスティックなUnreal Engine環境とデータ駆動型のViz Engineグラフィックスを、統一されたワークフロー内でシームレスかつ低遅延で統合することが可能になる。これにより、オペレーターは各コンポーネントに最適なツールを使用しつつ、最終的な合成出力に対して完全な制御を維持できるという。

Marziani Labsが新たに発売したスピーカーは、人工超知能(Artificial Superintelligence)を活用し、平面型アーキテクチャから均一な周波数バランスを備えた、レーザーのように正確な音響分散を実現する。

WePlay Studiosは、理論上無制限の独立してトラッキングされたカメラ視点の同時レンダリングを可能にする、リアルタイムレンダリングICVFXシステムアーキテクチャの全責任を担うとともに、システム全体の統合および納品も担当している。これには、NVIDIA GPUおよびAJAとMatroxのビデオI/Oを搭載したHP Zワークステーションをベースとしたレンダリングノードの構築に加え、Vizrtテクノロジーを基盤とし、プロジェクションベースのバーチャルプロダクションワークフローに特化して設計・構成されたカスタムパイプラインが含まれる。

この協業により、マルチカメラ放送ワークフローにおいて、プロジェクションベースのバーチャルプロダクションが、LEDボリュームに代わる実用的かつスケーラブルでコスト効率の高い選択肢として確立された。これにより、プロジェクションベースのバーチャルプロダクション環境内で、完全に機能するマルチカメラ撮影ワークフローが実現される。これは、これまでの放送制作基準では達成されていなかった機能だという。周囲光への対応は、従来これらのシステムにとって常に課題だったが、CarbonBlackによる周囲光吸収技術の画期的な進歩により、この制約が解消された。これにより、新たなクラスのプロジェクションベースのワークフローが可能となり、放送業界にとって強力なツールが誕生したという。

ワークフローの技術的な能力は同ソリューションの魅力を高めているが、その総合的な成果は放送施設にさらなる価値をもたらすという。業界初の同ソリューションは、独自の技術的優位性に加え、従来のLEDセットと比較して経済面および環境面でのメリットも提供する。

グリーンスクリーンセットアップと比較する制作施設にとって、この新しいバーチャルプロダクションソリューションは、ポストプロダクションの時間とコストの削減をもたらす。同様に、出演者は自身の周囲の環境をリアルタイムで確認し、その状況に合わせて演技を行うことができるため、より説得力のある演技が可能となり、実用性の高いソリューションとなっている。

CarbonBlack Technologyの共同創業者兼CEOであるアレクサンドラ・ロビンソン氏は、次のようにコメントしている。

ロビンソン氏:このような革新的なブランドと提携し、この最先端のソリューションを実現できることを大変嬉しく思います。

当社のスクリーンがバーチャルプロダクション市場に参入し、特に周囲光の制御やカメラ映りのリアリズムといった、これまで解決が困難だった課題を解決するにあたり、これはCarbonBlackにとって大きな一歩となります。私たちは共に放送技術を前進させており、NABでこの新しいワークフローを披露できることを楽しみにしています。

NAB 2026の同社ブースでは、同ソリューションを展示し、NABの4日間の会期中、リアルタイムレンダリング環境を備えたプロジェクション型マルチカメラ・バーチャルプロダクションのインタラクティブなデモを行う。

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