Blackmagic Designは、イマーシブ・ライブプロダクション用に設計されたデジタルフィルムカメラ「Blackmagic URSA Cine Immersive 100G」を発表した。本製品は、Apple Immersive Videoを使用したライブプロダクション向けに開発された世界初のイマーシブ・シネマカメラである。

Blackmagic URSA Cine Immersive 100Gは、第3四半期より税込4,598,000円で発売予定。Blackmagic URSA Cine Immersiveは、税込4,338,000円で販売中。Blackmagic URSA Cine Live Encoderは、年内に発売予定。

URSA Cine Immersive 100Gは、16ストップのダイナミックレンジに対応したデュアル8Kx8K RGBWセンサーを搭載している。 100Gイーサネットの採用により、ライブのイマーシブビデオを出力するために必要な帯域を確保することが可能となった。

併せて、ライブのイマーシブビデオをApple ProResに圧縮し、SMPTE-2110-22 IPビデオとして出力するライブプロセッサーモジュール「Blackmagic URSA Live Encoder」も発表された。 これにより、ステレオの高フレームレート・イメージストリームを、単一の100Gイーサネット接続に統合できるようになる。 なお、これらの製品はNAB 2026のBlackmagic Designブース(#N2502)にて展示される。

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デュアル8Kセンサーと広範なダイナミックレンジによる高精細な映像

URSA Cine Immersive 100Gは、左右それぞれの目に対して8K x 8K解像度を実現するよう設計された新規性の高いセンサーを搭載している。 URSA Cineと共通の設計思想に基づくRGBWセンサーを採用したデュアルセンサーレイアウトは、大きなフォトサイトに対応し、16ストップのダイナミックレンジを実現している。

独自のRGBWアーキテクチャは、赤、緑、青のピクセル数が同等であるため、精密なカラーのスーパーサンプリングが可能だ。 これにより、ライブイマーシブビデオに求められる高フレームレートにおいても、リッチなカラー表現が可能となり、高い画質と柔軟性が提供されるよう最適化されている。

Blackmagic URSA Live Encoderによるライブ配信環境の構築

Blackmagic URSA Live Encoderを併用することで、URSA Cine Immersive 100Gをライブプロダクションに導入できる。 ライブビデオをProResにエンコードし、高速な100Gイーサネットポートを介してSMPTE-2110 IPビデオとして出力することで、新しいライブ視聴体験の提供が可能となる。

カメラのデータレートは50Gb/s未満に抑えられているため、2台のカメラを1つの100Gイーサネット接続に統合して運用することもできる。 この高いネットワーク性能により、効率的なライブ配信ワークフローが実現される。

スポーツ中継や著名なドキュメンタリー制作における採用実績

URSA Cine Immersive 100Gは、2025-26シーズンのロサンゼルス・レイカーズの試合をApple Immersiveで生配信した「Spectrum Front Row」シリーズで使用された実績を持つ。 現在はApple Vision Pro向けのSpectrum SportsNetおよびNBAアプリを通じてオンデマンド視聴が可能となっている。

また、オンデマンドビデオ用のBlackmagic URSA Cine Immersiveシリーズは、MotoGP、ツール・ド・フランス、Debut at the BBC Proms、さらにはレアル・マドリードのドキュメンタリーやNASAのアルテミスIIの打ち上げなど、多くの注目を集めるプロジェクトで採用されている。

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Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のように述べている。

ペティ氏:ついにイマーシブ・ライブプロダクションの時代が来ました。これは非常に意義深いものです。 これを実現するのがURSA Cine Immersive 100Gであり、このカメラの映像は高い品質です。まるで映像の中に入り込んだような感覚になります。 スポーツからコンサートまで、このカメラは全く新しいライブプロダクションの世界を切り開きます。

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