AJA Video Systems(以下:AJA)は、仮想化およびクラウド環境における制作・放送向けのライブ映像エンコーディング・処理ソフトウェアプロバイダーであるComprimatoを買収する契約を締結したことを発表した。この動きにより、AJAとComprimatoの開発チームが統合され、AJAのIPストリーミング製品群「BRIDGE LIVE」シリーズの開発に注力するという。買収完了後、ストリーミング分野のイノベーションを加速させ、顧客に対してワークフローの効率化やコンテンツ収益化の機会向上などをもたらすことが期待されるとしている。
同契約の一環として、AJAはComprimatoの包括的なソフトウェアソリューションポートフォリオを取得。これには、ビデオエンコーディングおよびトランスコーディング用の「Live Transcoder」、柔軟なフレームレート変換を実現する「Live Standards Conversion」、SMPTE ST 2110エンコーディングアプライアンス「Twenty-One Encoder」、および「JPEG 2000 Codec SDK」が含まれる。
ComprimatoのCEO兼共同創業者であるユリ・マテラ氏をはじめ、Comprimatoの経営陣、開発チーム、運用チーム全員が、同取引の完了後、AJAに加わることになる。ComprimatoはAJA傘下において独立したブランドとして事業を継続し、欧州のオフィスも維持される。営業、販売チャネル、カスタマーサポート、および現在出荷中の製品を含む販売体制には影響はないという。また取引の条件については非公開とされている。
AJAのニック・ラッシュビー氏は次のようにコメントしている。
ラッシュビー氏:Comprimatoは長年にわたり、AJAにとって信頼できる戦略的パートナーとして、当社のIPビデオソリューション「BRIDGE LIVE」シリーズの継続的な進化を支えてきました。今回の合意により、当社の研究開発、サポート、販売、製造の各部門が緊密に連携する体制が整い、BRIDGE LIVEおよびComprimato製品群の開発を加速させることが可能になります。
両社の企業間および技術間の相乗効果は疑いようがなく、協力することで、急速に進化する顧客のニーズにこれまで以上に迅速に対応し、放送制作の新たな地平を切り拓くことができるでしょう。
マテラ氏:私たちは、ライブエンコーディングとメディア制作の未来に向けた大胆なビジョン—放送品質のビデオ処理をより身近で、柔軟かつ強力なものにする—を持ってComprimatoを築き上げてきました。AJAは、そのビジョンを加速させるための理想的なパートナーです。
AJAのグローバルな展開力、ハードウェアの専門知識、製造能力と、当社のソフトウェアイノベーションを組み合わせることで、チームはより迅速に動き、単独では実現できなかったソリューションを市場に投入できると期待しています。今回の合意は、私たちチームとお客様にとって、エキサイティングな新たな章の始まりを告げるものです。