Atomosは、クラウドプラットフォーム「ATOMOSphere」の大幅な進化を発表し、クリエイターによるコンテンツ管理・編集・配信の方法、ひいては制作ワークフローの在り方を刷新する2つの新機能を導入した。
「ATOMOSphere Editor」と新しいデスクトップアプリ「Ground Control」のリリースにより、Atomosは撮影から配信にいたるまでの制作ワークフロー全体を、単一のシームレスなエコシステムへと統合する。
現代の制作およびポストプロダクションワークフローのための統合クラウドプラットフォーム
ATOMOSphereは、映像プロフェッショナル、写真家、コンテンツクリエイター向けに設計されたクラウドベースの制作エコシステムである。これにより、ユーザーは世界中のどこからでもメディアのアップロード、保存、編集、共有、レビュー、共同作業を行うことができる。
すべてのATOMOSphereアカウントには20GBの無料ストレージが付与されており、クリエイターは即座にコンテンツのアップロードや共有を開始できる。有料プランでは、より多くのストレージ容量や編集機能、各種プレミアム機能が利用可能となる。
1TB以上のストレージ容量を含む年間メンバーシップでは、Atomosオンラインストアでの全商品購入時に15%の割引が適用される。これにより制作ワークフローとAtomosのエコシステム全体の連携が強化される。あらゆるカメラ、あらゆるフォーマット、あらゆるワークフローに対応するよう設計されたATOMOSphereは、柔軟で扱いやすいメディアクラウドプラットフォームとして構築されている。
ATOMOSphere Editorの導入
NAB 2026で発表されたATOMOSphere Editorは、メディアをローカルコンピュータにダウンロードすることなく、クラウド上で直接作業が可能となる機能である。
映像がアップロードされれば、編集者はインターネット接続環境さえあればどこからでも作業を開始できる。カット調整、デイリー作成、クライアントレビュー用のアセンブリ作成などを即座に行うことが可能であり、従来のファイル転送に伴う待機時間を大幅に削減する設計である。
チームはリアルタイムで共同作業を行い、更新内容を即座に共有しながら制作を進行できる。必要に応じて、従来の編集環境で仕上げを行うためにファイルをダウンロードすることも可能であり、高い柔軟性を備えている。
その結果、制作サイクルは大幅に短縮され、コンテンツは数日ではなく数分単位で撮影から納品へと移行できる環境が実現される。
Ground Controlがクラウドをデスクトップへ
クラウドエディターに加え、AtomosはATOMOSphereをコンピュータに直接接続するデスクトップアプリケーション「Ground Control」を発表した。
Ground Controlは、クラウド上のプロジェクトをデスクトップ上にドライブとしてマウントし、ユーザーがローカルストレージと同様の感覚で閲覧、管理、整理できるようにする。ブラウザを開いたり、手動でファイルをダウンロードしたりする必要はない。
ユーザーはプロジェクトと直接やり取りしながら、ファイルの移動、メディアのプレビュー、複数プロジェクトを横断した作業を容易に行える。ファイルはインテリジェントにストリーミングおよびキャッシュされるため、ローカルストレージを圧迫することなく即座にアクセス可能である。
この仕組みによりファイル管理の負担が軽減され、クラウドベースのメディアをより迅速かつ直感的に扱える環境が実現される。
クラウドネイティブな制作ワークフローへの転換
これらのアップデートにより、ATOMOSphereは撮影現場でのキャプチャ、クラウドストレージ、コラボレーション、編集、配信を単一のプラットフォーム上で結びつける包括的なワークフローソリューションへと進化した。
単独制作でもグローバルチームでの制作でも、クリエイターは特定の場所やシステムに縛られることなく、あらゆるデバイスからアップロードし、どこからでも編集し、即座に配信できる環境が整っている。
ATOMOSphereは、バックアップ、コラボレーション、共有を目的とした手頃な価格のメディアクラウドソリューションであり、主要カメラメーカーのProRes、HEVC、H.264、RAW(動画および静止画)など幅広いフォーマットに対応している。
提供状況
ATOMOSphere Editorはすべての有料会員向けに提供される。またGround ControlアプリはNAB 2026で展示されており、展示会終了後まもなくパブリックベータ版が公開される予定である。
ユーザーは無料アカウントを登録することで、アップロード、共有、コラボレーションを開始できる。詳細はAtomosの公式サイト(www.atomos.com)で確認できる。