Violet Audio USは、16チャンネルのパッシブ・オーディオ・スプリッター「DX16B」と、4チャンネルのXLR-Etherconアダプター「io44」を発表した。海外での発表内容を基に紹介する。
これらは柔軟性の高いアナログ伝送・分配システムであり、エンジニアが安価なシールド付きCat5eまたはCat6ケーブルを介して、バランス接続のマイクおよびラインレベルのオーディオ信号を伝送できると同時に、設置コスト、ケーブルの嵩張り、セットアップ時間を削減する。
ライブサウンド、放送、固定AV、レコーディング用途向けに設計されたDX16Bとio44は、電源、デジタル変換、アクティブ信号処理を一切行わずに、プロフェッショナルなアナログオーディオを伝送する。Violet Audioの「Pure Path」パッシブアーキテクチャを基盤とする同システムは、マイク信号の原音を忠実に保持しつつ、コンソール、レコーディングシステム、放送フィード間のルーティングを簡素化するという。
DX16Bはマイク入力を受け付け、フロントパネルおよびリアパネルのXLRコネクタ、デュアルDB25コネクタ、4つのEtherconポートを通じて、それらを同時に分配する。io44は、メスまたはオスのXLRジャックのいずれかを介して、1本のCat5e/Cat6ケーブルで4つのバランスオーディオチャンネルを伝送する。


完全パッシブ型のオーディオ伝送ソリューション
双方向通信に対応し、外部電源を必要としないio44は、市販の構造化ケーブルを使用して、配管や壁の中、さらには広大な会場内を横断して、プロ仕様のアナログオーディオ信号を伝送する経済的なソリューションを提供するという。
DX16Bは、XLR、Ethercon、DB25接続を介して、マイク信号をフロント・オブ・ハウス、モニター、放送、録音システムに同時に分配する。そのパッシブ設計により、信号の完全性を維持しつつ、かさばるアナログ・スネークに取って代わり、電源式分配システムに伴うコストと複雑さを解消するという。
プロフェッショナルなワークフロー向けに設計
DX16Bとio44を組み合わせることで、信号品質を維持しながら、1本のシールド付きCat5eまたはCat6ケーブルを介して4チャンネルのバランスオーディオ信号を伝送できる、拡張性の高いアナログインフラストラクチャを実現する。かさばるアナログマルチコア・スネークを標準的なイーサネットケーブルに置き換えることで、設置コストを削減し、ステージ上の配線を整理し、一時的な制作現場でも常設設備でも、迅速な導入が可能になるという。
プロ仕様のロック式XLRおよびEtherconコネクタにより、過酷な環境下でも信頼性の高い動作が保証されるほか、DX16Bのデイジーチェーン機能により、制作要件の拡大に合わせてシステムを拡張することが可能だ。堅牢なオールメタル構造を採用した両製品は、ツアー、放送、礼拝施設、劇場、企業向けAV、教育機関、レコーディングスタジオ、常設設備などに最適だという。アナログオーディオの長距離伝送や、マイク信号の複数先への分配など、さまざまな用途においても、同システムは既存のワークフローに容易に統合できるほか、従来のアナログ・スネーク・システムに代わる、シンプルで信頼性の高いソリューションを提供するとしている。
