Cartoniは、2026年9月11日から14日までアムステルダムで開催されるIBC2026に出展する。同社ブース(12.F31)にて、放送、スポーツ、デジタル映画制作、スタジオ、バーチャルプロダクション向けの幅広い新カメラサポートソリューションのラインナップを披露する。

注目が期待される展示として「Lambda 15」と「HyperRoll」の世界初公開であり、また、「E-Jibo」、「Master 30 OB」、「MIXO 21」、「Lifto HP Standard」および「Twin」、「Ragno Pod」はいずれも欧州初公開となる。

Lambda 15:ノードレベルの精度とクリエイティブな自由度

新型「Lambda 15」は、Cartoniが誇るノダルヘッド技術を、最大15kgのカメラパッケージ向けに設計された、より軽量かつコンパクトなプラットフォームに搭載している。両軸に装備された調整クランクにより、ノダル位置の正確な設定と微調整が可能であり、サイドローディング式のクイックリリース・スライディングプレートにより、カメラの取り付けを迅速かつ確実に実行できる。

動きの制御は、Cartoniが特許を取得した2つの高精度フルイドモジュールによって行われ、3段階の段階的に増加するドラッグ設定に加え、完全に自由に動くゼロポジションも備えている。

また、Lambda 15はエンコーダ対応であり、アップグレードにより、モーショントラッキングやバーチャルプロダクションのワークフロー、あるいはデジタル映画制作への対応が可能だ。アンダースラングでの運用が可能であるため、垂直撮影、ローアングル、そして型にはまらないカメラワークなど、さらなる可能性が広がるという。三脚、ドリー、クレーン、ジブでの使用に備え、ミッチェルフラットベースが標準で付属しており、マウントの柔軟性を高めるための150mmボウルもオプションで用意されている。

HyperRoll:1つのシステムに10種類の撮影モードを統合

また、1つのシステムに10種類の撮影モードを統合した、特許取得済みのコンパクトなローリングプラットフォーム「HyperRoll」も世界初公開される。従来のドリーやスライダーのセットアップのような複雑さを伴わずに、スムーズで制御性の高いカメラの動きを実現するように設計されたHyperRollは、スマートフォンやコンパクトなRED、ソニー、Blackmagicのカメラから、完全なARRI 35およびARRI 65リグにいたるまで、あらゆる機材に対応可能た。

航空宇宙グレードの合金で作られたそのモジュラー式制御システムは、ハンドルを1本、2本、3本、あるいは伸縮式エクステンションと組み合わせて構成可能だ。こうした多様な構成により、オペレーターは、超低空のトラッキングショットや、被写体の横や上を横切るロールオーバー移動、さらには通常ならはるかに多くのリギングを必要とするような他の視点への切り替えを、素早く行うことができる。

E-Jibo:バーチャルプロダクションのための高精度トラッキング

バーチャルプロダクションは、IBCにおけるCartoniのもう一つの主要な焦点だという。エンコーダ搭載型のE-Jiboは、高精度な22ビットエンコーダを内蔵し、ブームやパンの動きを継続的に測定することで、1回転あたり約410万カウントを提供。このレベルの角度分解能により、物理的なカメラの動きを、バーチャルセット、拡張グラフィックス、およびリアルタイムでレンダリングされた環境と正確に同期させることができる。

コンパクトなサイズと迅速な設置が可能でありながら、E-Jiboは最大20kgのカメラパッケージに対応している。専用のマウントブラケットを使用して、トラッキングPTZカメラやCartoniのエンコーダ付きカメラサポートシステムと組み合わせたり、ドリー上で使用したりすることができる。

IBCでは、E-Jiboの構成として、PTZ機能を内蔵したソニーのシネマラインフルフレーム交換レンズ式カメラ「ILME-FR7」が展示される。リモートによるパン、チルト、ズーム操作と、ソニーのEマウント、そして豊富なフルフレームFEレンズの選択肢を組み合わせたFR7は、シネマティックなPTZカメラが、柔軟かつ高精度なトラッキング機能を備えた制作システムの一翼を担うことができることを実証している。

E-Jiboからの位置データは、Cartoni VR Box 2.0またはMiraxyz RigFXを通じて収集・送信することができ、幅広いバーチャルプロダクションエンジンやトラッキング環境との統合を実現する。

スポーツ、放送、スタジオ向けの新しいソリューション

スポーツや屋外中継用途向けに設計された「Master 30 OB」は、±90°のチルト角度を持つ大型のV字型ウェッジプレート、滑らかな連続可動機構とカウンターバランス、人間工学に基づいた操作系、デジタル表示を組み合わせ、長焦点レンズの使用やライブ制作といった過酷な作業に必要な制御性能を提供する。

一方、Mixo 21は、バランスの取れたスマートフォンから、最大21kgまでのフル装備のENGカメラにいたるまで、幅広いペイロードに対応できるよう設計されている。また同製品は、連続カウンターバランス機能と7段階のフルイドドラッグシステムを組み合わせている。

Cartoniは、「Lifto HP Standard」および「Twin」電動昇降システム用の汎用コントロールユニットに加え、カメラの位置を63cm以上高く上げ、群衆や柵、その他の障害物の上からクリアな撮影ラインを確保できるポータブル型「Ragno Pod」も展示する。