C2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)

ソニーとロイターは提携し、2026年9月11日から14日までアムステルダムRAIで開催されるIBC2026のソニーブース(ホール13)およびロイターブース(ホール5)において、C2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)とTAMS(Time-Addressable Media Store)を組み合わせ、コンテンツの真正性を保持する世界初※の「ニア・ライブ(ほぼリアルタイム)」のニュースルームワークフローを実演する。

※ ソニーの調査によると、C2PAメタデータとTAMS技術を統合したニア・ライブのニュースルームワークフローとしては、これが初めてとなるとしている。

C2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)

TAMS(Time-Addressable Media Store)

昨年、ソニーがC2PAメタデータを動画ファイルに直接記録できる世界初のカムコーダー「PXW-Z300」を発表したという画期的な成果を基に、両社は撮影から配信にいたるまでコンテンツの真正性を保持するエンドツーエンドのワークフローを開発した。

ソニーの技術により、映像の撮影時点でC2PA情報が確実に取得・記録され、ニア・ライブのファイル転送中もその情報が保持される。その後、同データは仕様V8.2に準拠して構築されたTAMSストレージに引き継がれる。この仕様では、埋め込まれたC2PA情報を保持したまま、断片化されたMP4セグメントを処理する方法が定義されている。

ロイターは、業界をリードする編集および配信能力をワークフローに活用し、TAMSからニア・ライブのファイルセグメントとそのC2PAデータを取得して、Media Backbone Hiveをはじめとする互換性のあるプラットフォームで編集・パッケージングを行う。

この共同アプローチの主な利点はニア・ライブのファイル転送と、完全に統合された真正性ワークフローの組み合わせにあるという。C2PA情報は収録時点から取得・継続的に転送され、編集やパッケージングを経て配信にいたるまでの信頼できる真正性の連鎖が確立される。また、透かし処理により、メタデータが削除された場合でも、元のC2PA情報を確実に復元することが可能だ。

ロイターのコンテンツ配信担当ディレクター、ジョー・デルシャディアン氏は次のようにコメントしている。

デルシャディアン氏:C2PAのようなオープンスタンダードは不可欠ですが、それらが機能するのは、情報がカメラからクライアントにいたるまでの過程で失われずに残っている場合に限られます。透かし技術(ウォーターマーク)を用いれば、途中でメタデータが削除されてしまっても、その出所情報を復元することが可能です。

ソニーおよび編集パートナーであるHiveと協力し、私たちは真にエンドツーエンドの真正性チェーンを実証しており、クライアントに対し、彼らが目にしているものが本物のロイターコンテンツであるという確かな信頼を提供しています。

ソニー株式会社のニュースソリューション事業責任者、櫻木僚一氏は次のようにコメントしている。

櫻木氏:真正性技術がジャーナリズムに有意義な影響を与えるためには、単に撮影の段階だけでなく、実際のニュースルームの業務の中で機能しなければなりません。

ロイターと共同で、真正性情報を保持し、ニア・ライブのファイル転送や制作プロセスを通じて伝達できるワークフローを実証しました。これは、信頼できるコンテンツのワークフローを日々のニュース収集および配信に取り入れるための重要なマイルストーンとなります。

ソニーとロイターは、これがニュースワークフロー全体におけるC2PAメタデータのエンドツーエンドでの保存に向けた重要な一歩であると確信しており、これにより、世界中のジャーナリストや報道機関が、撮影から配信にいたるまでのビジュアルコンテンツの真正性と出所を検証できるよう支援するとしている。

C2PAの詳細については、Coalition for Content Provenance and AuthenticityのWebサイトをご確認のこと。

TAMSの詳細については、Time Addressable Media StoreのWebサイトをご確認のこと。