261006_Solo10GT5_toporFYoESb

Sonnet Technologies(ソネットテクノロジー)は、NBASE-T(マルチギガビットEthernet)に対応したThunderbolt 5接続の10GBASE-T 10ギガビットEthernetアダプタ「Solo10G T5」を発表した。同社によると、バスパワー駆動のThunderbolt 5対応10GbEアダプタとして業界初だという。

Solo10G T5は、同社が展開するThunderbolt、USB-C、PCIe対応Ethernetネットワークアダプタ製品シリーズの最新モデル。対応するMac、Windows、LinuxコンピュータやMシリーズ搭載iPad Proに、RJ45接続の10ギガビットEthernet(10GbE)ポートを追加できる。

10GbEから5Gbps、2.5Gbpsまでマルチギガビットに対応

Solo10G T5は、対応するノートPC、ミニデスクトップ、オールインワンPC、iPad Proなどを10GbEネットワークへ接続するためのアダプタだ。10GBASE-T接続ではCat 6またはCat 6Aケーブルを利用でき、大容量ファイルの転送や共有ストレージへのアクセス、プロフェッショナル向け映像編集など、帯域幅を必要とするワークフローでの利用を想定している。

10GbE環境がない場合でも、NBASE-Tに対応したスイッチ、ルーター、NASなどと組み合わせることで、Cat 5e以上のケーブルを利用して5Gbps、2.5Gbps、1GbpsのEthernetリンク速度に対応する。既存のネットワーク配線を生かしながら、段階的にネットワークを高速化できる点も特徴となる。

大容量の映像データや共有ストレージを扱う機会が増える一方、10GbEポートを標準搭載していないコンピュータも多い。Solo10G T5は、こうした環境へ10GBASE-T接続を追加するためのシンプルな選択肢となる。

MacおよびLinuxではプラグアンドプレイで利用でき、Windowsではドライバをインストールして使用する。幅広いコンピュータとの互換性とマルチギガビットEthernetへの対応により、既存のネットワーク環境を生かした導入も想定されている。

また、macOSではAudio Video Bridging(AVB、IEEE 802.1Qav)にも対応する。AVB対応ネットワーク機器と組み合わせることで、プロオーディオや映像制作環境での利用にも対応する。

Thunderbolt認証と7.5Wのバスパワー駆動

Solo10G T5はThunderbolt認証を取得しており、認証に必要な電気的特性や相互運用性の試験を受けている。Sonnetによると、Thunderbolt認証済みのホストシステムにおける安定した動作と幅広い互換性を確保しているという。

また、ハードウェアベースで暗号化されたファームウェア認証を採用し、メーカーによって認証されたファームウェア更新のみを受け入れる仕組みを備える。同社は、ITやセキュリティに関する管理要件が厳しい組織において、未認証のUSB4製品と比較してデバイスの整合性やネットワークエンドポイントに対する信頼性を高められるとしている。

Solo10G T5は外部電源アダプタを必要とせず、Thunderbolt接続から供給されるバスパワーで動作する。消費電力は7.5W。

ノートPCなどでは複数のThunderbolt/USB機器がホスト側の限られた電力を利用するため、アダプタ自体の消費電力を抑えることで、外付けSSDなど別のバスパワー機器を接続する際の電力消費を抑えられるとしている。

アルミ筐体を採用したファンレス設計

本体には小型のアルミニウム製筐体を採用し、ファンを使用しないパッシブ冷却構造としている。ファンの動作音が発生しないため、スタジオや編集室など静粛性が求められる環境でも利用しやすい。

コンパクトな筐体に10GBASE-TポートとThunderbolt 5接続を収め、外部電源を必要としないため、デスクトップ環境だけでなく、ノートPCを中心としたモバイル編集環境へ10GbE接続を追加する用途にも適している。