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NHKは、2026年10月13日に東京・大崎で開催される国際会議「Media Provenance Summit Tokyo 2026」に参加し、生成AI時代における情報の信頼性確保に向けた研究成果や、報道現場での活用事例を発信する。

同会議は、Asia-Pacific Broadcasting Union(ABU)のMedia Provenance Summit Japan Projectが主催し、IPTCと協力、EBU(欧州放送連合)およびBBCの支援を受けて開催される。

近年、生成AIの急速な普及により、高品質な画像や映像、音声を容易に生成できるようになった一方、誤情報や偽情報、真偽を判断しにくいコンテンツの拡散が世界的な課題となっている。メディア業界では、コンテンツの出どころや制作・編集の過程を確認できる仕組みの重要性が高まっている。

こうした課題への対応策の一つとして注目されているのが、Coalition for Content Provenance and Authenticityが策定する「C2PA」だ。C2PAは、コンテンツがどのように作成・編集されたのかといった来歴情報を記録し、コンテンツの出どころや真正性を確認するための技術仕様である。NHKはC2PAの標準化および普及を推進する取り組みに参画しており、C2PA規格に基づいて、撮影・編集から配信・視聴までの各段階で来歴情報を扱う技術の研究を進めている。

今回の会議では、放送・報道分野における実践的な取り組みに加え、アジア太平洋地域でC2PAを普及・実装していくために必要な放送局、標準化団体、技術ベンダー、国際機関などの連携について議論する。

会議プログラムのハイライト

「NHKのC2PA活用事例」

NHKは、撮影から視聴までの来歴情報を記録・確認できる試作システムと、その実装事例を紹介する。パネルディスカッションでは、来歴情報を取材、裏付け確認、編集判断などの報道ワークフローでどのように活用できるのかについて、NHKの報道担当者と海外の放送局、専門家が議論する予定だ。

NHKではこれまで、C2PA規格に基づき、撮影・編集から配信までの各段階で来歴情報を改ざん検知可能なデジタル署名とともにコンテンツへ付与するワークフローの研究を進めている。

「ウクライナ公共放送でのC2PA導入」

ウクライナ公共放送Suspilne UkraineにおけるC2PAの活用・導入事例を紹介する。厳しい情報環境の中でコンテンツの真正性や来歴情報がなぜ必要とされるのかを取り上げるほか、ウクライナでの導入を支援したBBCなども交え、複数の放送局や組織が連携して情報の信頼性確保に取り組む意義を議論する。

サミット全体では、C2PAを「理解する段階」から、実際のニュース制作やコンテンツ配信へ「実装する段階」に移行する際の技術的・運用的な課題も主要テーマとなる。

イベント開催概要

  • イベント名:Media Provenance Summit Tokyo 2026
  • 日時:2026年10月13日(火)10:00~18:30予定
  • 会場:ゲートシティ大崎 ゲートシティホール
  • 開催形式:現地開催のみ
  • 参加費:無料
  • 登録締切:2026年10月6日
  • 会議の言語:セッションは英語。多言語講演字幕を提供
  • 主催:ABU Media Provenance Summit Japan Project
  • 協力:IPTC
  • 支援:EBU、BBC
  • イベント詳細:以下のイベント公式Webサイトを参照