株式会社タムロンは、フルサイズミラーレスカメラに対応する大口径標準ズームレンズ「20-40mm F/2.8 Di III VXD(Model A062)」のニコンZマウント用を2026年10月22日に発売する。希望小売価格は税込119,900円。
同製品は、2022年にソニーEマウント用として登場したレンズのニコンZマウント版だ。広角端20mmから標準域40mmまでをカバーし、ズーム全域で開放F2.8の明るさを維持する。ニコンZマウント用は質量380g、最大径φ74.4mm、全長88.7mmという小型・軽量設計を特徴とする。
広角20mmから標準域40mmをカバーするF2.8ズーム
20-40mm F/2.8 Di III VXDは、一般的な24-70mmクラスの標準ズームとは異なり、広角側を20mmまで拡張した焦点距離を採用している。
20mmでは広い空間や風景をダイナミックに捉えられ、40mm側ではスナップ撮影や人物撮影などにも対応する。広角撮影を重視しながら、日常的な撮影も1本でカバーできる構成だ。
APS-CサイズのニコンZマウントカメラで使用する場合は、35mm判換算で約30~60mm相当の画角となる。
携帯性の面では、質量380gの設計が特徴となっている。タムロンによると、2026年8月現在、フルサイズミラーレスカメラ用の開放F2.8大口径標準ズームレンズとして、クラス最小・最軽量を実現したという。
VXDによる高速AFで動画・Vlog撮影にも対応
AF駆動には、リニアモーターフォーカス機構「VXD(Voice-coil eXtreme-torque Drive)」を採用。高速かつ高精度なAF制御により、静止画だけでなく動画撮影でもスムーズなピント合わせを可能にする。
広角端20mmの画角は、背景を広く取り込みたいVlogや自撮りにも適している。コンパクトなレンズ設計により、手持ち撮影やジンバルを使った撮影でも取り回しやすい。
また、ズームリングの回転角は65°に設定されており、少ない操作量で20mmから40mmまでの画角を変更できる。撮影中の素早いフレーミング変更にも配慮した設計だ。
最短撮影距離0.17m、広角端でワイドマクロ撮影に対応
広角端20mmでの最短撮影距離は0.17m、最大撮影倍率は1:3.8。望遠端40mmでは最短撮影距離0.29m、最大撮影倍率1:5.1となる。
広角端では被写体に接近しながら周囲の背景も写し込めるため、被写体と撮影環境を同時に見せるワイドマクロ的な表現が可能だ。
光学系は11群12枚で構成。GM(ガラスモールド非球面)レンズやLD(異常低分散)レンズなどの特殊硝材を採用し、各種収差を抑制するとともに、ズーム全域での描写性能を追求している。
TAMRON Lens Utilityに対応。操作性と耐候性にも配慮
専用ソフトウェア「TAMRON Lens Utility」に対応し、レンズの各種機能を撮影スタイルに合わせてカスタマイズできる。
フィルター径はφ67mmで、タムロンが展開する複数のフルサイズミラーレス用レンズと共通化されている。NDフィルターやPLフィルターなどを複数のレンズ間で使い回しやすい点も特徴だ。
さらに、簡易防滴構造とレンズ最前面の防汚コートを採用。屋外撮影での使用も考慮されている。
主な仕様
| 製品名 | 20-40mm F/2.8 Di III VXD(Model A062) |
| 発売日 | 2026年10月22日 |
| 希望小売価格 | 税込119,900円 |
| 対応マウント | ニコンZマウント用 |
| 対応フォーマット | 35mmフルサイズ |
| 焦点距離 | 20~40mm |
| 明るさ | F2.8 |
| 画角(対角画角) | 94°30′~56°49′(35mmフルサイズミラーレスカメラ使用時) |
| レンズ構成 | 11群12枚 |
| 最短撮影距離 | 0.17m(広角端)/0.29m(望遠端) |
| 最大撮影倍率 | 1:3.8(広角端)/1:5.1(望遠端) |
| フィルター径 | φ67mm |
| 最大径 | φ74.4mm |
| 長さ | 88.7mm |
| 質量 | 380g |
| 絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
| 最小絞り | F22 |
| 標準付属品 | 花型フード、フロントキャップ、リアキャップ |
※長さはレンズ先端からマウント面までの距離。
※絞り開放から2段絞り込んだ状態まで、ほぼ円形の絞り形状を保つ。
※クラス最小・最軽量は、2026年8月現在、フルサイズミラーレスカメラ用の開放F2.8大口径標準ズームレンズにおいて。タムロン調べ。