(画像左)通常タイプと(画像右)LC Edition(低コントラストタイプ)
株式会社焦点工房は、LIGHT LENS LABのライカMマウント用交換レンズ「M 50mm f/1.9 Rigid-ZS6」を2026年10月9日に発売した。同社オンラインストアでの販売価格は税込138,600円~。
本製品は、クラシックレンズ「Dallmeyer Super-Six 50mm f/1.9」の描写特性に着想を得て、現代の撮影環境に合わせて光学系を再設計したオマージュレンズだ。
解像性能やコントラストの高さだけを追求するのではなく、柔らかな描写や滑らかなボケ、クラシックレンズ特有の収差を生かした表現を重視している。通常タイプに加え、オリジナルの描写傾向を意識した低コントラスト仕様の「LC Edition」もラインアップする。
「Super-Six」の描写に着想を得た4群6枚の光学設計
光学系には、クラシックレンズでも広く用いられてきたダブルガウスタイプの4群6枚構成を採用する。
オリジナルの「Dallmeyer Super-Six 50mm f/1.9」が持つ柔らかな描写や独特のボケ表現を参考にしながら、画面中心部のシャープネスを高める設計とした。クラシックレンズらしい個性を残しつつ、現代のデジタルカメラでも使いやすい描写との両立を目指している。
開放F1.9では、被写体の輪郭を柔らかく描きながら、背景に滑らかなボケを生み出すという。人物撮影や日常のスナップなど、光の表情を生かした撮影に適した描写を特徴としている。
クラシックレンズ特有の収差と色表現を重視
近年の交換レンズが高い解像性能やコントラストを追求する一方、M 50mm f/1.9 Rigid-ZS6は、クラシックレンズ特有の描写を積極的に取り入れている。
メーカーによると、光学設計では収差を完全に取り除くのではなく、その特徴を生かすことで、独特の奥行き感や柔らかな描写を実現したという。色再現についてもクラシックレンズを意識した設計としている。
高解像度で均一な描写を重視する現代のレンズとは異なり、光学系の個性そのものを写真表現に生かすことを狙った製品だ。
通常タイプと低コントラスト仕様の「LC Edition」を用意
ラインアップは、通常タイプと低コントラストタイプ「LC Edition」の2種類。
通常タイプは、比較的クリアな描写とバランスの取れたコントラストを特徴とする。クラシックレンズらしい柔らかさを残しながら、現代の撮影環境でも扱いやすい描写を目指した。
一方、LC Editionは、オリジナルのDallmeyer Super-Six 50mm f/1.9に近いコントラスト表現を意識した仕様だ。低コントラストによる階調表現や柔らかな雰囲気を求めるユーザーを想定している。
両タイプは、コントラストと描写傾向の違いによって選択できる構成となっている。
Leica Rigidを想起させる真鍮製鏡筒
外観には、クラシックなLeica Rigidを想起させるデザインを採用した。主要な金属パーツには真鍮を使用し、質感や操作時の手応えにも配慮している。
シルバーの鏡筒と細かな刻印を組み合わせた外観で、レンジファインダーカメラとの一体感を意識した仕上がりだ。
フォーカスは距離計連動型のマニュアルフォーカス方式。最短撮影距離は0.7m、フィルター径は39mm(E39)、質量は約265g。コンパクトな鏡筒ながら、真鍮製ならではの重量感を持つ。
主な仕様
| 対応マウント | ライカMマウント |
| 対応撮像画面サイズ | 35mmフルサイズ |
| 焦点距離 | 50mm |
| レンズ構成 | 4群6枚(ダブルガウスタイプ) |
| フォーカス | MF(マニュアルフォーカス)、距離計連動型 |
| 絞り | F1.9~F22 |
| 絞り羽根 | 11枚 |
| 最短撮影距離 | 0.7m |
| フィルター径 | 39mm(E39) |
| サイズ | 約Φ51×45mm(マウント部・突起部除く) |
| 質量 | 約265g |
| 付属品 | 前後キャップ、レンズケース |
| メーカー保証 | 3年間(自然故障が対象) |