Blackmagic Designの発表によると、ブラジルのオーディオビジュアル制作会社、Chroma Filmsが、同国の大手シボレー・ディーラーグループであるCCVシボレーの最新CMの撮影に、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6KおよびBlackmagic Pocket Cinema Camera 4Kデジタルフィルムカメラを使用したという。また、同CMの編集およびグレーディングには、編集、写真編集、グレーディング、ビジュアルエフェクト(VFX)、オーディオポストプロダクション・ソフトウェアであるDaVinci Resolve Studioが使用された。
2014年にブラジルのクリチバでジャック・コトレフスキ氏により設立されたChroma Filmsは、幅広いクライアントに向けて、CM、ミュージックビデオ、ドキュメンタリー、ブランドコンテンツ、そして物語性のある映像作品を制作している。
コトレフスキ氏は、次のようにコメントしている。
コトレフスキ氏:映画監督、撮影監督、エディター、カラリストとして、私は常に映像制作の全ての工程に深く関わってきましたが、Blackmagic Designは不可欠な存在でした。
CCVシボレーとの今回のプロジェクトは、非常にエキサイティングでした。同社は1980年代の設立以来、クリチバで長い歴史を築いてきたディーラーであり、今回のCMのコンセプトを通じて、その歴史を車両そのものと結びつける機会を得られたからです。
今回のCCVシボレーのCMは、現代のディーラーから過去へと場面が移り変わり、再び現代に戻るというさまざまな時代を巡る構成となっており、コトレフスキ氏とそのチームにとって、非常に興味深い映像表現上の挑戦となったという。

コトレフスキ氏のアプローチは、車、人物、風景の実写撮影をCMの土台とし、その後、環境の拡張や別の時代の再現、さらに従来の方法では非常に難しかったトランスフォーメーションの作成を生み出すさまざまなテクニックを駆使するというものであった。CM撮影に2日間、ポストプロダクションに1週間という限られたスケジュールでプロジェクトを完遂するため、コトレフスキ氏は信頼性が高く効率的な機材が必要だと判断し、Blackmagic Designの製品を採用した。
コトレフスキ氏:Blackmagic Pocket Cinema Camera 6KとBlackmagic Pocket Cinema Camera 4Kを選んだ理由は、リグをコンパクトに保ちつつ、必要な画質と柔軟性を確保できたからです。
私たちは、ディーラーの店内や屋外のロケーション、さらには車のすぐそばや、車内での作業を必要とするショットを撮影していました。同時に、いくつかのフッテージは大幅なポストプロダクション処理が必要なため、実写映像には、その後に構築するあらゆる要素の視覚的なリファレンスとして機能するための強さが求められました。
今回のCMの撮影では、光を反射する車のボディや内装、自然光の下での屋外シーンに加え、後から拡張・変形された環境と合成することになる映像などを扱いました。それらの異なる条件下でも、一貫した視覚的言語を保ちつつ、映像を美しくキャプチャーできました。最も重要なのは、実際の撮影によって、照明、視点、動き、質感、そしてカラーに関するリファレンスが得られたことです。
コトレフスキ氏によると、撮影における主な課題のひとつは、異なる場所や時間帯で撮影された素材であっても、最終的にはひとつの連続した視覚的世界として感じられるようにしなければならないという点であったという。
コトレフスキ氏:Blackmagic Pocket Cinema Cameraを使用したことで、撮影時に映像の土台を確保でき、ポストプロダクションにおける自由度が大幅に高まりました。撮影中に最終的なビジュアル要素をすべて作り込もうとするのではなく、まずは実際の要素を的確に捉えることに集中し、その後のDaVinci Resolve Studioでの作業で、最終的なビジュアルの統一感を作り上げることができました。

コトレフスキ氏:CMの重要なシーンは、シボレー・キャプティバの車内から始まります。カメラが車外に引いていくにつれ、キャプティバはシボレー・モンツァへと姿を変えます。そして現代のディーラーも1980年代当時のディーラーへと変貌します。往時のディーラーは生成したものですが、モンツァ自体は本物の車体を撮影したものです。
ストーリーを現代に戻すために、コトレフスキ氏は、バウネアーリオ・コンボリウーの観覧車の近くでシボレー・エクイノックスを撮影した。実際のアングルと車体の動きをキャプチャーし、その素材を後からモンツァの映像と組み合わせることで、2台の車が変身する映像を作成した。
コトレフスキ氏:これらのエレメントの統合には、DaVinci Resolve Studioを使用しました。編集、カラーグレーディング、ショットのマッチング、変換した素材の確認、フィニッシング、書き出しの全てにDaVinci Resolve Studioを使用しました。
最大のメリットは、編集、カラーグレーディング、そして最終的な確認のすべてをオールインワン・プラットフォームで実行できることです。今回のようなプロジェクトでは、トランジションが技術的に機能していても、視覚的には違和感があることがあります。コントラストが過度に変化していたり、色が変わっていたり、画像の濃度が異なるように感じられたり、あるいはトランスフォームのタイミングのせいでエフェクトの使用が露呈してしまうこともあります。エディットページとカラーページを行き来できることで、このような作業をスムーズに行えます。
このCMでは、すべての映像を組み合わせた際に、視覚的に一貫性を保つことが非常に重要でした。その点において、私たちは素晴らしい仕事をしたと思っています。これまでに手掛けてきた多くのプロジェクトと同様、Blackmagic Design製品は私にとって頼りになる存在であり、今後の展開を楽しみにしています。
