LYNX Technikは、ハイブリッド放送環境におけるSDIとIPインフラの統合を簡素化する、3G-SDIとSMPTE ST 2110の双方向コンバーター「yellobrik CDE 1923」を発表した。
yellobrik CDE 1923は、放送施設や中継車、制作スタジオなど、従来のベースバンドSDIからIPへの移行を進める現場を想定した製品である。SDIとIPそれぞれの同期要件に対応し、安定した信号変換を実現するという。
※本記事はメーカーの海外発表資料を基に編集部が構成したものであり、国内代理店による発表・情報提供に基づくものではない。国内展開については別途確認が必要となる。
yellobrik CDE 1922を基盤とし、ユーザーからのフィードバックを反映して開発されたyellobrik CDE 1923は、双方向のSDI-IPおよびIP-SDI変換という中核機能を維持しつつ、専用のリファレンス入力およびリファレンス出力接続を追加している。これらの追加インターフェースにより、同コンバーターは、従来のSDI機器とSMPTE ST 2110 IPネットワークのタイミング要件を、単一のコンパクトなソリューションで橋渡しすることが可能になる。
LYNX TechnikのCTOであるヴィンセント・ノワイエ氏は、次のようにコメントしている。
ノワイエ氏:既存のCDE 1922プラットフォームを基盤とし、お客様からの要望に直接応えることができたことを大変誇りに思います。
従来のコンパクトな「yellobrik」フォームファクタを維持しつつ、リファレンス入力およびリファレンス出力を追加することで、すでに汎用性の高いコンバーターをさらに有用なものにすることができました。CDE 1923は、複雑さを増すことなく、また追加のスペースを必要とすることなく、SDI機器をST 2110環境に接続する際、お客様にさらなる柔軟性を提供します。
放送事業者がIPへの移行を進める中、信号変換は課題の一部に過ぎないという。従来のSDIシステムは通常、同期のために物理的なリファレンス信号に依存しているが、SMPTE ST 2110ネットワークでは、SMPTE ST 2059プロファイルで定義されているプレシジョン・タイム・プロトコル(PTP)が使用される。yellobrik CDE 1923は、これら2つの同期環境を統合するための実用的なソリューションを提供する。
同製品の「リファレンス入力」機能により、SDI出力を施設内のローカルリファレンスに直接同期させることができ、他のSDI機器との決定論的な同期を実現するとしている。これにより、コンバーターを既存のベースバンドタイミング環境にシームレスに統合することが可能になる。
リファレンス出力は、コンバーターがSMPTE ST 2059 PTPからトライレベル同期出力を生成できるようにすることで、さらなる柔軟性を提供する。また、入力同期信号を高いフレームレートでトライレベル同期にアップコンバートすることも可能であり、接続されたSDI機器の同期に適した物理リファレンス信号を提供する。
双方向の3G-SDIおよびSMPTE ST 2110変換機能と柔軟なリファレンス接続機能を組み合わせることで、yellobrik CDE 1923は、施設がSDIドメインとIPドメインの両方で同期を維持できるよう支援する。実際の顧客のニーズに応えて開発された同製品は、ベースバンド機器をIPベースの制作環境に統合するための、シンプルかつ柔軟なソリューションを提供するとしている。