株式会社焦点工房は2026年10月14日、銘匠光学のレンズブランド「TTArtisan」から、フルサイズ対応AF単焦点レンズ「Neo AF 85mm f/1.8」のLマウント用を発売した。メーカー希望小売価格は税込27,000円。
同製品は「Neo」シリーズの第2弾として展開する中望遠レンズで、ソニーEマウント用とニコンZマウント用が先行して発売されている。
85mmの焦点距離と開放F1.8の明るさを備え、ポートレート撮影を中心に幅広い用途に対応する。3Dプリンターで作製した専用カバーによってレンズの外観を変更できることも特徴だ。
3Dプリント製カバーでレンズの外観をカスタマイズ
「Neo AF 85mm f/1.8」の特徴の一つが、3Dプリンターを利用した外観のカスタマイズ機能だ。
メーカーが公開する専用の3Dプリンター用データを利用し、カスタムアーマー(鏡筒カバー)を作製することで、レンズの外観を好みに合わせて変更できる。
カメラボディのデザインに合わせて色や質感を変えるなど、撮影機材としての機能に加え、外観にもこだわった使い方が可能になる。
レンズ本体はフォーカスリングや絞りリングを設けず、操作部を最小限に抑えたシンプルな構造を採用。カスタムアーマーによって外観をアレンジできる設計となっている。
なお、カスタムアーマーは製品に付属せず、メーカーによる販売予定もない。利用する場合は、公開されている専用の3Dプリンター用データをダウンロードし、ユーザー自身で作製・加工する必要がある。
85mm F1.8の中望遠設計とSTMによるオートフォーカス
焦点距離85mmは、被写体と適度な距離を確保しながら撮影しやすく、ポートレート撮影に適した画角を持つ。
背景に写り込む要素を整理しやすく、人物の表情やしぐさを強調した構図を作りやすい。開放F1.8の明るさを生かせば、背景を大きくぼかして被写体を引き立てる表現も可能だ。
オートフォーカスにはSTM(ステッピングモーター)を採用。焦点工房によると、静粛性と滑らかな動作を備え、人物の自然な表情や動きを捉える撮影に適しているという。
カメラ側が対応している場合は、瞳AFや顔認識AFなどの被写体認識機能も利用できる。ただし、AF機能の動作は使用するカメラの機種や設定、撮影条件によって異なる。
なお、同製品はAF専用設計となっており、マニュアルフォーカスには対応していない。
8群12枚の光学設計で収差を抑制
光学系には、EDレンズ2枚と高屈折レンズ2枚を含む8群12枚構成を採用している。
色収差などを抑制し、画面中心から周辺部まで良好な描写性能を目指した設計としている。絞り羽根は11枚で、開放F1.8による大きなボケを生かした撮影に対応する。
また、焦点工房は開放付近で生じる穏やかな周辺減光についても、画面中央の人物を引き立てる表現上の特徴として紹介している。
F1.8の明るさは、夕暮れや室内など光量が限られる環境での撮影にも有効だ。開放F値の大きいレンズと比較して、同じISO感度で速いシャッタースピードを選択しやすくなるほか、同じシャッタースピードであればISO感度を低く設定しやすい。
こうした特徴を生かし、人物撮影だけでなく、室内でのスナップ撮影や自然光を利用した作品づくりなど、さまざまな撮影シーンで活用できる。
約334gの軽量設計。レンズリアキャップ経由でファームウェア更新に対応
Lマウント用の質量は約334g。フルサイズ対応で開放F1.8の中望遠レンズながら、持ち運びやすさに配慮した設計となっている。
サイズは約Φ69×89mm(マウント部を除く)で、日常のスナップ撮影や旅行などにも取り入れやすい。
また、付属のレンズリアキャップにはUSB Type-C端子を備えており、PCと接続することでレンズのファームウェアをアップデートできる。
主な仕様
| 対応マウント | Lマウント(ライカ/パナソニック/シグマ) |
| 対応撮像画面サイズ | 35mmフルサイズ |
| 焦点距離 | 85mm |
| レンズ構成 | 8群12枚(EDレンズ2枚、高屈折レンズ2枚) |
| フォーカス | AF(オートフォーカス)※マニュアルフォーカス非対応 |
| 絞り | F1.8~F16 |
| 絞り羽根 | 11枚 |
| 最短撮影距離 | 0.8m |
| フィルター径 | 62mm |
| サイズ | 約Φ69×89mm(マウント部除く) |
| 質量 | 約334g |
| 付属品 | レンズフード、前後キャップ |
| メーカー保証 | 2年間(自然故障が対象。カスタムアーマーなどの取り付け・加工等に起因する不具合は保証対象外) |
| メーカー希望小売価格 | 税込27,000円 |
注意事項
- 本製品はオートフォーカス専用設計のため、マニュアルフォーカス操作には対応していない。
- カスタムアーマーは製品に付属せず、メーカーによる販売予定もない。
- 3Dプリンター用データはメーカー公式サイトからダウンロードできる。カスタムアーマーの作製・加工・取り付けなどは、ユーザー自身の判断で行う必要がある。
- カスタムアーマーの取り付けや使用、加工、分解、改造などに起因する破損・故障・動作不良は、メーカー保証の対象外となる。また、カスタムアーマーの形状や取り付け方法によっては、レンズの装着、AF動作、レンズ認識などに影響が出る場合がある。
- 瞳AF、顔認識AF、被写体認識AFなどは、対応するカメラで使用した場合に限られる。カメラの機種や設定、撮影条件によって動作が異なる場合がある。