EIZOは、EIZO独自の表示制御技術を搭載した31.5型カラーマネージメントOLEDモニター「ColorEdge CG3200X」を2026年12月1日に発売する。価格はオープン価格で、EIZOダイレクト販売価格は、税込495,000円。

EIZOは、2026年11月18日から20日に開催される「Inter BEE 2026」の同社ブース(ホール4 No.4510)にて、CG3200Xを国内初展示する。

概要

ColorEdge CG3200X(以下:CG3200X)は、31.5型の大画面に4K UHD(3840×2160)解像度を備えた、カラーマネージメント対応のOLED(有機EL)モニターだ。ColorEdgeシリーズで初めてOLED(QD-OLED)パネルを採用し、HDR表示にも対応している。 近年の映像制作現場では、HDRコンテンツの普及に伴い、ハイライトから暗部までの幅広い輝度範囲で、わずかな明るさの違いや階調の滑らかさを正確に確認できる表示性能が求められているという。CG3200XはOLEDならではの高輝度・高コントラスト性能により、ピーク時1000cd/m2・全画面白時300cd/m2の高輝度、150万:1の高コントラスト比を実現。高輝度のハイライトと深い黒の両方を高精度に再現するとしている。

さらに、新規開発したEIZO独自の表示制御技術によって輝度を最適に制御し、信頼性の高い色再現と階調表現を実現することで、HDR映像制作をはじめ、多様な制作ワークフローにおける正確な映像確認を支援する。

主な特長

CG3200Xの新たな特長

HDR表現を支える高輝度・高コントラスト比
CG3200XはQD-OLEDパネルを採用し、ピーク時1000cd/m2・全画面白時300cd/m2の高輝度、150万:1の高コントラスト比を実現。高輝度のハイライトから深い黒まで高精度に再現し、HDRコンテンツ制作に求められる豊かな表現力を提供する。また、非光沢・低反射のAGLR(Anti-Glare、Low-Reflection)パネルを採用し、映り込みを抑えて安定した視認性を確保する。

新規開発した独自の表示制御(ABL制御)技術により、安定したHDR映像の評価が可能
OLEDモニターは、高輝度表示に優れる一方で、各画素が自発光する特性上、高輝度表示時の消費電力や発熱が増加する。こうした特性からOLEDモニターでは、パネルを保護するために画面の平均輝度に応じて輝度を制限するABL(Automatic Brightness Limiter)が用いられる。
一方で、従来のABL制御では画面全体が意図せず暗くなり、階調や色の評価に影響を与えるという課題があったという。CG3200Xは、新規開発したEIZO独自のABL制御を搭載。従来のABL制御で顕著となる急激な輝度低下を抑え、画面全体の見え方の変化を最小限にする。これにより、HDR映像の評価時にも安定した表示環境を提供する。

また、ユーザーはコンテンツの内容や制作意図に応じて、2つのABL方式から選択することが可能だ。

  • ABL方式:ハイライト
    明るい領域のみを判別して抑制し、ABL作動時でも中間および低輝度領域のディテールや階調を維持する。
  • ABL方式:全階調
    画面全体の輝度を均一に下げ、全体のトーンを保持する。

ABL作動中はモニター前面にあるインジケータが青く点灯する。加えて、輝度警告表示により、輝度の上限超過やABLによる輝度低下領域を画面上で可視化。HDR映像の正確な評価と制作時の判断を支援する。

OLEDパネル特有の課題に対応する、独自の表示制御機能
CG3200Xは、新規開発した表示制御技術を核に、OLEDパネル特有の課題に対応する各種専用機能を搭載している。

  • ABL Safe
    View画面を縮小表示することで画面全体の平均輝度を下げ、ABLの作動を抑制する機能。これにより、ABLによる輝度制限の影響を抑えた表示を確認できる。
  • カラーフリンジ除去
    QD-OLED特有のサブピクセル配列に起因するエッジの色付き(カラーフリンジ)を低減する補正機能。高コントラスト表示時の文字や図形の視認性を向上する(日本特許第7846316号)。
  • コントラスト比を任意に調整できる、カスタムコントラスト設定
    OLEDモニターは非常に高いコントラスト性能を持つため、SDRコンテンツをそのまま表示すると、制作者が意図した見え方と大きく異なる場合がある。同機能により、コントラスト比を500:1~2000:1の範囲で調整でき、OLEDモニターでありながら液晶モニターやプロジェクタに近い見え方を再現できる。

複数のパネル保護機能を搭載、高画質の維持とパネルの長寿命化に貢献

従来のColorEdgeを踏襲する特長

HLG方式とPQ方式、両方のHDR特有のガンマ(EOTF)に対応

31.5型の広い制作スペースに、4K UHD高解像度
ColorEdgeシリーズ最大の31.5型大画面に、フルHDの4倍にあたる4K UHD(3840×2160)高解像度を表示。広々とした作業領域で、複数のタイムラインやツールウィンドウを一覧表示できる。4Kフォーマットの動画コンテンツの確認に有効だ。

DCI-P3色域を99%カバーする広色域表示
デジタルシネマ規格であるDCI-P3の色域を99%カバーする広色域表示を実現。「DCI-P3」や「BT.709」など、映像制作規格で定められた色域・ガンマを再現するカラーモードを搭載している。また、MacBookシリーズやiPhoneなどのApple製品の基準となる「Display P3」のカラーモードも搭載し、モバイルコンテンツなどの制作に活用できる。カラーモードはモニター前面のボタンから簡単に切替えでき、用途や制作プロジェクトに応じた色管理を手間なく行える。

キャリブレーションセンサーを内蔵し、手間なく正確に表示を調整
測定精度の高いキャリブレーションセンサーをモニター筐体に内蔵。経時変化による表示のずれを定期的に自動で補正し、安定した表示品質を維持する。さらに、センサーの駆動機構を改良することで、従来モデルと比較してセンサー作動時の動作音を低減した。

USB Type-Cを搭載し、ケーブル1本でノートPC接続・60W給電が可能
USB Type-Cケーブル1本の接続で、ノートPCへの60Wの給電、映像の表示、USB信号の伝送が可能。MacBookシリーズ等のノートPCにも給電でき、ノートPCの電源アダプタを接続する必要がないので、作業をすぐに快適に始められる。

カラーモードが自動で切替わる機能を搭載
入力信号のメタデータに連動して、モニターのカラーモードの切替えを自動で行う「Sync Signal機能」を搭載。複数の異なるプロジェクトを同時に進行する際に、手動でカラーモードを切替える必要がないため、設定ミスを抑止し、正しい色表示のもと安心して作業に取り組める。

フレームレスデザインを採用
画面の枠を感じさせない左右フレームレスデザインを採用。視覚的なノイズを軽減し、映像プレビューや制作時に画面への没入感を高める。

DisplayPortTM/USB Type-C/HDMI入力端子を搭載

ワンタッチで取付けできる遮光フードを付属

安心の5年間保証に加えて、購入から6か月の無輝点保証を用意(パネル保証は購入から2年間かつ使用時間10000時間以内)