©Leica Camera AG
ライカカメラ(以下:ライカ)は、写真とモータースポーツの世界を融合させた特別仕様のモデル「ライカQ3 43 "Formula 1 Edition"」を発表した。精密さ、チームワーク、そしてエンジニアリングに対する両ブランドの価値観を象徴するモデルであるという。同製品は、ライカストア、ライカオンラインストア、ライカブティックおよびライカ正規特約店にて2026年10月21日(水)より発売中。
同製品の注目すべき点は、カーボン製シェルを採用したワイヤレスチャージャー対応ハンドグリップ、カーボン素材のインレイと赤い縁取りが施されたソフトレリーズボタン、それに合わせたサムレスト、レーシングカーのステアリングホイールを彷彿させるグリップ力の高いマイクロベロア素材のカバー、トッププレートとレンズキャップに施されたF1ロゴに加え、セットに含まれるロープストラップにはカーボンファイバーの質感を取り入れ、両ブランドのロゴがあしらわれている点だという。これはまさに、Formula 1の精神にインスピレーションを得たライカのクラフツマンシップであるという。
ライカQ3 43 "Formula 1 Edition"は、ロサンゼルスのライカストアおよびライカギャラリーでのエクスクルーシブなイベントで発表された。同イベントでは、Formula 1プレゼンターのアリアナ・ブラボー氏と、2009年FIA Formula 1世界チャンピオンのジェンソン・バトン氏が登壇し、今回のパートナーシップについて来場者へ紹介した。さらに、ライカギャラリーロサンゼルスでは現在、Formula 1とモータースポーツを専門とするイタリア人写真家カッロ・アルバネーゼ氏によるレーシングの写真26点が展示されている。
決定的瞬間のパートナー
Formula 1のレースは、極めて高い技術的要件が求められる環境だという。そこでのパフォーマンスは、ひとつの部品だけによって生み出されるものではなく、各コンポーネントとチームメンバーが緻密に連携することで実現される。それらすべてに共通しているのは、シーズンを通してこの連携を絶えず最適化していくという揺るぎない姿勢であるという。ライカのカメラも、同様の過程を経て完成へと導かれる。光学系、センサー、デザイン、メカニズムが互いに調和し、撮影者と被写体の間に何も介在しなくなるまで綿密に調整される。
ライカカメラとFormula 1は、卓越性、精度、勇気、そして完璧を追求するという同じ価値観を共有している。そして、結果はほんの一瞬、二度と繰り返すことのできない瞬間に決まるという確信も同様だという。コックピットでも、写真撮影でも、"勝利"は最後には一人ひとりの手に委ねられているとしている。
レーシングスピリットを宿したクラフツマンシップ
この特別仕様のモデルに用いられている繊維模様は本物のカーボンによって作られている。従来、ライカのカメラにはこの素材は使用されていない。一方、モータースポーツの世界では、軽量さと極めて高い剛性を兼ね備えていることから、カーボンは象徴的な素材となっている。ライカQ3 43 "Formula 1 Edition"のカーボンファイバー製のパーツは、すべてドイツ国内で製造・検査されている。
グリップ、サムレスト、ソフトレリーズボタンにいたるまで統一感のある外観が生まれ、特に均一な仕上げからは手作業の温もりが感じられる。光が当たるとその構造が際立ち、動くたびに表面に変化する奥行きを感じさせる。カーボンファイバーは、カメラを握り、操作する重要な箇所に使われている。
モータースポーツとのつながりは、外観にとどまらず、撮影を通じて感じ取ることができるという。
カーボン素材には、レーシングカーのステアリングホイールの質感を再現したブラックのマイクロベロアが組み合わされている。また、そこから着想を得たのが、赤いアクセントだ。レーシングカーのステアリングホイールは、ドライバーが操作部を素早く見つけられるように操作部が色分けされている。このアイデアを取り入れ、ソフトレリーズボタンとサムレストに備えられた2つのファンクションボタンのうち1つにも、同じカラーアクセントが採用されている。
そして、このセットを完成させるのが、F1ロゴを配した専用のキャリングストラップと、赤いインレイをあしらった特別なパッケージだ。ディテールにいたるまで、サーキットで求められるものと同等レベルの精度が反映されているとしている。
ライカQ3 43
特別仕様の同モデルは「ライカ Q3 43」を技術的な基盤としている。「ライカ アポ・ズミクロン f2/43 ASPH.」は、43mmという焦点距離により、人間の目が自然に捉える視点に近い画角を実現する。ズーミングの必要性もなく、ファインダーを覗かなくても決定的な瞬間を逃すことがない。特にパドックやサーキット周辺では、現場の雰囲気や被写体との距離感が最終的な写真を左右するため、このレンズによってその場の状況をリアルに再現することができるという。BSI-CMOSフルサイズセンサーは、トリプルレゾリューション技術により、6000万/3600万/1800万画素の解像度を選択可能だ。高速ハイブリッドオートフォーカスと充実した動画機能も、このカメラの特長をさらに引き立てている。
Leica Look「Formula 1」
同カメラ専用に、モータースポーツにふさわしい画像表現を実現するため、新しいLeica Look「Formula 1」が開発された。コントラストを高め、彩度を強めることで、サーキットやパドックで感じられる雰囲気を、撮影した写真に忠実に再現する。このルックは「Leica FOTOS」アプリでこのカメラ専用に提供され、撮影時に即座に適用できるため、ポストプロダクションを待つことなくファインダー越しにその効果を確認できる。また、同アプリを使用して、撮影した写真や動画をモバイル端末に転送することも可能だ。
ライカとFormula 1のコラボレーションは、素材やデザインだけでなく、イメージの美学そのものにも反映されているとしている。


