DK-H700
KOKUSAI DENKI Electric America, Inc.(以下、KOKUSAI DENKI)は、2026年10月21日~22日に米国ニューヨークのジャヴィッツ・センターで開催される「NAB Show New York」に出展する(ブース番号:430)。
同社ブースでは、放送・映像制作および制作制御分野における最新技術を展示。高品質な4K映像、柔軟なカメラ操作、効率的な制作ワークフローを実現する各種ソリューションを紹介する。
なお、本記事は国内代理店からの発表・情報提供に基づくものではなく、海外での発表資料を基に編集部が構成したものである。
KOKUSAI DENKIは、主力製品である4K放送用カメラ、汎用性の高い4Kボックスカメラ、先進的なリモートコントロールパネル「RU-2500JY」、そして新型の放送用カメラビューファインダー「VF-EL20HP」を展示する。これらの製品群は、放送局、スポーツ番組制作会社、ライブイベント主催者が、既存の技術投資を保護しつつ制作能力を近代化できるよう支援するという、KOKUSAI DENKIの取り組みをさらに強化するものだという。

NAB Show New Yorkにおける同社の出展の目玉となるのは、過酷な放送およびライブ制作環境向けに設計されたプロフェッショナル向け4K UHDカメラシステム「SK-UHD7000」だ。同カメラは、ネイティブ4K解像度を持つ2/3インチCMOSイメージセンサーを3基搭載しており、高い色再現性、高感度、低ノイズ性能を備えた、精細な3840×2160 UHD映像を撮影するという。グローバルシャッター技術により、LED照明や大型ディスプレイに伴うフリッカーやバンディングといった不要なアーティファクトを最小限に抑える。また、KOKUSAI DENKIは「SK-UHD7000-S2」構成も提供しており、オプションのライセンスアップグレードにより即座に有効化できる、4Kへの柔軟なエントリーモデルとなっている。
また、KOKUSAI DENKIは、放送品質の映像と柔軟な設置オプションを兼ね備えたコンパクトなソリューションであるマルチフォーマットボックスカメラ「DK-H700」も展示する。カメラのサイズ、設置位置、操作の汎用性が不可欠な用途向けに設計されたDK-H700は、スポーツ会場、ライブイベント制作、放送スタジオ、および特殊な視点カメラの設置に特に適している。DK-H700は、2/3インチCMOSイメージング技術、高度なデジタル信号処理、HDR対応を組み合わせており、鮮明でディテールに富んだ映像、リアルな色再現、優れた感度、低ノイズを実現している。
DK-H700は、単体の制作ソリューションとして運用できるほか、大規模なマルチカメラ環境においてSK-UHD7000を補完することも可能だ。これにより、プロフェッショナルなライブ制作に不可欠な映像の一貫性を損なうことなく、制作チームはカメラの配置やシステム設計においてさらなる柔軟性を得ることができる。
このカメララインナップを補完するのが、RU-2500JYリモートコントロールパネルだ。KOKUSAI DENKIは、SK-UHD7000と組み合わせてこの製品を実演する予定だという。限られた制作スペース内での操作性を最大限に高めるよう設計されたRU-2500JYは、幅82mm(3.2インチ)という超薄型設計を採用しており、標準的な19インチラックに5台を並べて設置することが可能だ。
同パネルには、3.5インチのカラータッチスクリーン、照明付きコントロール、高精度ジョイスティック、および専用のカメラシェーディング機能が統合されており、オペレーターはライブ制作中に必要な画像調整を直感的に行うことができる。高度なHDRおよびSDRコントロール、カラーマトリックス調整、シーンファイルの呼び出し機能により、マルチカメラ制作においても一貫した画質が維持される。
従来のシリアル接続と、Power over Ethernet(PoE)によるIPベースの制御の両方をサポートするRU-2500JYは、既存の放送インフラだけでなく、進化を続けるREMIや分散型制作ワークフローにも対応している。また、USBインターフェースにより、オペレーターはカメラ設定の保存や呼び出しが可能となり、セットアップが簡素化され、複数の制作環境にわたって一貫性を維持できる。
新型デュアルディスプレイビューファインダー
KOKUSAI DENKIは、NAB Show New Yorkにて、新型放送用カメラビューファインダー「VF-EL20HP」を世界初公開する。同製品は、スタジオおよびロケ現場のカメラオペレーターに、高度なモニタリング機能とより高い操作の柔軟性をもたらす。
VF-EL20HPは、0.7インチのフルHD OLEDアイピースと3.5インチのフルHDフリップアウト式LCDモニターを組み合わせたもので、カメラオペレーターは追加の外部ディスプレイを必要とせずに、従来のアイピースによる覗き込みと柔軟なオフアクシスモニタリングを切り替えることができる。OLEDは卓越したコントラスト、深い黒レベル、正確なフォーカス表示を実現し、高輝度LCDは、ライブ制作中のカメラ位置の変更や共同視聴をサポートする。
内蔵の波形モニター、ベクトルスコープ、ヒストグラムツールにより、オペレーターはビューファインダーから直接、重要な映像および信号情報に即座にアクセスできる。
その他の機能としては、カスタマイズ可能なフォーカスピーキング、露出補助機能、フレーミングマーカー、SDIダイレクトリターンモニタリングなどが挙げられ、オペレーターが外部モニタリング機器への依存度を抑えつつ、正確な映像制御を維持できるよう支援する。
KOKUSAI DENKIのCOO、ショーン・モラン氏は、次のようにコメントしている。
モラン氏:放送やライブ制作のチームには、変化するワークフローに適応し、長期的な投資を保護できる機材が必要です。
NAB Show New Yorkでのデモンストレーションは、SK-UHD7000の卓越したネイティブ4K性能やDK-H700の柔軟性から、より直感的なカメラ制御やモニタリングにいたるまで、そのバランスを体現しています。新製品VF-EL20HPビューファインダーの世界初公開も、新しい4Kシステムの構築であれ、既存のインフラの機能拡張であれ、お客様に実用的なイノベーションを提供している好例です。