株式会社ニコンイメージングジャパンは2026年10月29日、フルサイズ/FXフォーマット対応の大口径望遠ズームレンズ「NIKKOR Z 120-300mm f/2.8 TC VR S」を発表した。2026年11月13日に発売予定で、予約受付は11月5日10時から開始する。価格はオープンで、ニコンダイレクトでの販売価格は税込2,549,800円。
同製品は、NIKKOR Zレンズの高性能シリーズ「S-Line」に属する望遠ズームレンズ。120~300mmのズーム全域で開放F値2.8を維持し、開放F2.8一定の交換ズームレンズとして世界で初めて1.4倍テレコンバーターを内蔵した。世界初の表記は、2026年10月29日時点で発表済みの交換ズームレンズを対象としたニコン調べによるもの。
内蔵テレコンバーターを使用することで、焦点距離を168~420mm、開放F値をF4に切り替えられる。フィギュアスケートなどの光量が限られる屋内競技から、テニスやサッカーなど被写体との距離が変化する屋外競技まで、幅広いスポーツシーンへの対応を想定している。
光学性能については、ズームレンズでありながら単焦点レンズに匹敵する描写性能を画面全域で実現したという。高い解像性能と自然で大きなボケにより、アスリートの表情や動きを細部まで捉え、臨場感のある描写を可能にするとしている。
1.4倍テレコンバーターはレンズに内蔵されており、切り替え操作によって最大420mmの超望遠域まで対応できる。撮影中にレンズや外付けテレコンバーターを交換する必要がなく、被写体との距離や構図の変化に素早く対応できる点が特徴だ。
質量は約2,735gで、2020年発売のFマウント用望遠ズームレンズ「AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR」の約3,250gと比較して約515g軽量化した。内蔵テレコンバーターによる焦点距離の拡張と軽量化を両立し、長時間のスポーツ撮影における機動力の向上を図っている。
主な特長
AF駆動には、ニコン独自開発の「シルキースウィフトVCM(SSVCM)」を搭載。高速・高精度で滑らかなAF制御により、素早く動くアスリートへの追従性能を高めている。
光学系には、反射防止コーティングの「メソアモルファスコート」と「アルネオコート」を採用した。メソアモルファスコートは、ニコンのカメラ用交換レンズにおいて同社史上最高の反射防止効果を実現したもの。逆光や強い光源が画面内に入り込む条件でも、ゴーストやフレアを抑え、クリアーな描写を可能にするという。
手ブレ補正機構(VR)は、シンクロVR対応カメラとの組み合わせにより、画面中央部と周辺部で最大6.5段の補正効果を実現。これはCIPA2024規格に準拠し、「Z6III」装着時、内蔵テレコンバーター非使用、望遠端、NORMALモードで測定した値となる。
鏡筒には、ズーミングやフォーカシングによって全長が変化しないインターナルズーム機構とIF(インターナルフォーカス)方式を採用。ズーム操作やピント合わせの際にもレンズの全長が変わらず、安定したホールディングを維持できる。
三脚座はアルカスイスタイプのねじ込み式クランプに対応し、三脚への着脱を容易にしている。ただし、レバー式クランプでは十分に固定できない可能性があるため、ニコンは使用を控えるよう案内している。また、三脚座には指がかりの良い凹凸とラバークッションを設け、持ち運び時のホールド感にも配慮した。
フィルターは、レンズ前面に装着する112mm径のねじ込み式に加え、後部の46mm径組み込み式フィルターホルダーにも対応する。付属のバヨネットフード「HB-120」は、突起部をなくした着脱性に優れる設計とし、操作性と収納性の両立を図った。
本体にはマグネシウム合金を採用して堅牢性を確保するとともに、各部にシーリングを施すことで防塵・防滴性能を高めている。ただし、あらゆる条件下で完全な防塵・防滴性能を保証するものではない。