アガイ商事株式会社は、同社が日本総代理店を務めるAputure/amaranのウェブカメラ「amaran Cam」の国内販売を開始する。希望小売価格は税込43,340円。
amaran Camは、amaranブランド初のウェブカメラ。1/1.3インチセンサーと開放F1.68のレンズを搭載し、最大4K 60fpsの映像撮影に対応する。コンテンツ制作やライブ配信、オンラインミーティングなど、デスクトップ環境での利用を想定した製品だ。
最大の特徴は、カメラが捉えた顔の露出情報を利用して、対応するamaranライトを自動調整する「Auto Lighting」機能だ。メーカーによると、約10秒で被写体に合わせた照明の調整が可能。カメラと照明の設定にかかる手間を軽減し、撮影準備を効率化できるという。
さらに、最大2倍のロスレスズーム、ハイブリッドAF、最大4台のマルチカメラ接続に対応。カメラ本体を回転させることで、クロップを伴わない縦型9:16映像への切り替えも可能だ。専用の「amaran Desktop App」を使用すれば、カメラの詳細設定に加え、対応するamaranライトやオーディオ機器の操作、バーチャルカメラ機能なども利用できる。
被写体に合わせて照明を自動調整するAuto Lighting
Auto Lightingは、amaran Camが撮影した映像から顔の露出を検知し、接続された対応amaranライトの明るさなどを自動調整する機能だ。
amaran Desktop Appを通じてカメラとライトを連携させることで、メーカーによると約10秒で撮影に適したライティングへ調整できるという。明るさの設定を手動で繰り返す必要がなくなり、配信や収録の準備時間の短縮につながる。
2灯を使用する場合は、3種類のライティングルックから選択できる。「Even」は均一でバランスの取れた照明、「Defined」は顔の立体感や奥行きを強調する照明、「Bold」はコントラストを高め、印象的な雰囲気を演出する照明となっている。
選択したルックに応じて、顔の露出を基準にライティングを自動調整する。調整後は、必要に応じてアプリから設定を変更することも可能だ。
なお、Auto Lightingは発売時点で最大2台の対応amaranライトをサポートする。利用にはamaran Desktop App、Bluetooth接続、対応するamaranライトが必要。すべてのamaranライトに対応するわけではないため、使用前に対応機種を確認する必要がある。
1/1.3インチセンサーによる最大4K 60fps撮影
amaran Camは、1/1.3インチセンサーと開放F1.68のレンズを搭載。最大3840×2160ピクセル、60fpsの映像出力に対応し、ライブ配信や製品紹介などで被写体の動きや細部を捉える。
比較的大型のセンサーと明るいレンズの組み合わせにより、光量が限られる室内でもノイズを抑えた撮影が可能だという。また、背景の自然なぼけを生かし、人物や製品に立体感を持たせた映像表現を目指している。
35mm判換算の焦点距離は24mm相当で、対角画角は85°。デスクトップに設置した状態でも、人物と周囲の環境を含めた撮影に対応する。
HDRにも対応し、明暗差の大きい環境でハイライトやシャドウのディテールを保持する設計となっている。
肌の色や製品の色を自然に再現
amaran Camでは、同ブランドのカラーサイエンスを基盤に、プロのカラリストによる調整を加えて色再現性を高めている。
さまざまな肌の色合いに対応するよう色調を最適化し、不自然な色の変化を抑制。人物の肌を自然でバランスの取れた色合いで再現できるという。
メイクアップや衣類、製品の紹介においても、実際の色に近い映像を得られるよう調整されている。美容、ライフスタイル、商品レビューなど、色の再現性が求められるコンテンツ制作を想定している。
4K解像度を維持する2倍ロスレスズーム
ズーム機能は、4K出力を維持しながら画角を変更できる最大2倍のロスレスズームに対応する。
35mm判換算で24mm相当の広角側から、2倍ズーム時には約50mm相当の画角まで切り替え可能。人物のバストショットから、手元の製品を大きく見せるクローズアップまで、カメラを移動せずに構図を変更できる。
最大4倍のデジタルズームにも対応するが、2倍ロスレスズームとは区別される機能だ。
AFには、PDAF/CAFハイブリッドオートフォーカスを採用。メーカーは、被写体の切り替わりに対して1/4秒未満でピントを合わせる高速AF性能をうたっている。最短撮影距離は18cm。人物から手元の製品へ被写体を切り替える場面などでも、ピント合わせの手間を抑えられるという。
最大4台のマルチカメラ接続と縦型映像に対応
amaran Camは、最大4台のカメラを組み合わせたマルチカメラ撮影に対応する。
例えば、人物を撮影するメインカメラに加え、製品を真上から撮影する俯瞰カメラや、手元を映すカメラを設置することで、複数のアングルを切り替えながら収録・配信できる。
また、カメラ本体を縦方向に回転させると、向きを自動検知して9:16の縦型映像に切り替わる。横型映像の一部を切り出すクロップ方式ではなく、最大2160×3840ピクセル、60fpsの縦型出力に対応する。縦型のSNS動画やライブ配信を制作する際にも、フル解像度での映像出力が可能だ。
ただし、最大4台のカメラを使用する場合は、パソコンに相応の処理能力が必要となる。メーカーは、4台のマルチカメラ運用において、MacではApple M2 Pro以上かつ16GB以上のメモリ、Windowsでは8コア以上のCPU、NVIDIA RTX 4060またはAMD RX 7600以上のGPU、32GB以上のメモリを推奨している。
amaran Desktop Appでカメラと照明を一元管理
amaran Camは、WindowsおよびmacOS向けの「amaran Desktop App」に対応する。同アプリでは、カメラの各種設定やファームウェアのアップデートに加え、接続されたamaranライトやオーディオ機器の操作が可能だ。
「Virtual Camera(バーチャルカメラ)」機能では、背景の切り抜きや置き換えを行う「Green Screen」、肌や顔の輪郭を調整する「Beauty」、映像に各種効果を適用する「Filters」などを利用できる。
バーチャルカメラを通じて、OBS Studio、Streamlabs、Zoom、Microsoft Teamsなどのソフトウェアと組み合わせた撮影・配信にも対応する。
なお、4K 60fpsでこれらの映像効果を使用する場合は、通常のウェブカメラ利用よりも高いパソコン性能が必要となる。
Auto LightingやVirtual Cameraの利用には、amaran Desktop Appのインストールが必要。Auto Lightingについては、別途Bluetooth接続と対応するamaranライトを用意する必要がある。
amaran Desktop Appの対応OSは、Windows 10(バージョン1809)以降、macOS 13.0以降。ARMベースのWindowsには対応していない。
その他の主な機能
- ネイティブ9:16出力:マグネット式マウントを使ってカメラを回転させることで、自動的に縦型映像へ切り替え。クロップを伴わず、最大4K 60fpsの縦型出力に対応する
- 長時間の連続使用:アクティブ冷却機構を搭載し、周囲温度26℃の条件下で4K 60fpsによる72時間以上の連続動作に対応する
- HDR対応:明部と暗部のディテールを保持した映像表現に対応する
- グリーンスクリーン合成:バーチャルカメラ機能を通じて背景の切り抜きや置き換えが可能
- ビューティー補正・フィルター:肌の補正、顔の輪郭調整、映像フィルターなどを利用できる
- 主要プラットフォームとの互換性:OBS Studio、Streamlabs、Twitch、Zoom、Microsoft Teamsなどに対応する
- USB-C接続:USB 3.0以降に対応。付属のUSB-CケーブルとUSB-A変換アダプターを使用し、WindowsおよびmacOS搭載パソコンに接続できる
- マグネット式マウント:モニターへの取り付けと角度調整が可能。1/4-20インチのネジ穴を備え、三脚やアーム、スタンドにも取り付けられる
- 物理式プライバシーシャッター:レンズを物理的に覆い、使用していないときのプライバシーを保護する
- デジタルズーム:最大4倍のズームに対応する
- Stream Deck連携:対応する連携環境では、カメラ操作、マルチカメラ切り替え、プリセットの呼び出しなどを実行できる
- 内蔵マイク:全指向性マイクを搭載し、AIによるノイズ低減機能に対応する
仕様
| 寸法 | 本体:7.39×3.78×3.28cm マグネット式マウント:4.4×4.2×1.4cm USB-C/USB-A変換アダプター:4.05×1.4×0.8cm USB-Cケーブル長:150cm |
| 質量 | 本体:約69.0g マグネット式マウント:約64.0g USB-Cケーブル:約66.0g USB-C/USB-A変換アダプター:約6.0g |
| 付属品 | amaran Cam×1 amaran USB-Cデータケーブル(1.5m、10W)×1 amaran USB-C/USB-A変換アダプター×1 マグネット式マウント×1 クイックスタートガイド×1 |
| 最大動画解像度 | 4K 60fps |
| イメージセンサー | 1/1.3インチ |
| 絞り(F値) | F1.68 |
| 動画解像度 | UHD 4K:3840×2160/2160×3840、60/50/30/25/24fps フルHD 1080p:1920×1080/1080×1920、60/50/30/25/24fps HD 720p:1280×720/720×1280、60/50/30/25/24fps |
| ピクセルサイズ | 2.4μm(メーカー公称) |
| HDR | 対応 |
| 動画エンコード形式 | H.264、MJPEG |
| 焦点距離(35mm判換算) | 24mm相当(2倍ロスレスズーム時は約50mm相当) |
| 視野角(FOV) | 対角85°(16:9) |
| ロスレスズーム | 最大2倍(4K出力) |
| デジタルズーム | 最大4倍 |
| オートフォーカス方式 | PDAF/CAFハイブリッドオートフォーカス |
| オートフォーカス速度 | 1/4秒未満(メーカー公称) |
| 最短撮影距離 | 18cm |
| マルチカメラ | 最大4台 |
| ISO感度 | デュアルネイティブISO オート:ISO 100~51200 マニュアル:ISO 100~12800 |
| シャッタースピード | 1/8000~1/30秒 |
| ホワイトバランス | 2000~7500K |
| 有効画素数 | 約5,000万画素(メーカー公称) |
| 画像処理チップ | 5nmプロセス |
| ソフトウェア互換性 | OBS Studio、Streamlabs、Twitch、TikTok、Zoom、Microsoft Teams、Google Meetなどの主要プラットフォームに対応 |
| ソフトウェア機能 | Auto Lighting、Virtual Camera、Green Screen、Beauty、Filters |
| オートライティング機能 | Even、Defined、Bold(最大2台の対応amaranライトで利用可能) |
| プライバシー機能 | 物理式プライバシーシャッター |
| 内蔵マイク | 全指向性マイク |
| ノイズ低減 | AIノイズ低減(初期設定で有効) |
| サンプリングレート | 48kHz/16bit |
| 連続動作時間 | 4K 60fpsで72時間以上(周囲温度26℃) |
| 冷却方式 | アクティブ冷却 |
| 最大騒音レベル | 23dBA以下(周囲温度26℃) |
| 接続端子 | USB-C(USB 3.0以降) |
| 電源入力 | 5V/1A |
| ファームウェアアップデート | amaran Desktop App |
| 対応OS | Windows 10(バージョン1809)以降、macOS 13.0以降 ※ARMベースのWindowsには非対応 |
| 推奨動作環境 | Windows:第10世代Intel Core i5以上、メモリ8GB以上 Mac:Apple M1チップ以降を搭載した対応モデル |
| 4K 60fpsバーチャルカメラ効果の推奨環境 | Windows:Intel Core i5-13500相当以上、NVIDIA RTX 4060/AMD RX 7600以上、メモリ32GB以上 Mac:Apple M2 Pro以上、メモリ16GB以上 |
| 4台のマルチカメラ運用時の推奨環境 | Windows:8コア以上のCPU、NVIDIA RTX 4060/AMD RX 7600以上、メモリ32GB以上 Mac:Apple M2 Pro以上、メモリ16GB以上 |
| 動作温度 | −10~40℃ |
| 動作湿度 | 15~80% |
| 保管湿度 | 5~95% |
※仕様表の有効画素数約5,000万画素およびピクセルサイズ2.4μmは、いずれもメーカー公称値。両数値の関係やピクセルサイズの測定条件については、現時点で詳細が明らかになっていない。