パナソニック株式会社(以下:パナソニック)は、業務用ライブ映像制作・配信システム「IT/IPプラットフォーム KAIROS(ケイロス)」の第3世代ミドルレンジメインフレーム「Kairos Core 210 AT-KC210T」の開発を発表した。同機は2026年度第4四半期の発売を予定している。
あわせて、SMPTE ST 2110によるIP入出力に対応する100 G IP入出力ボード AT-KC20M4Gの発売を2026年度第4四半期に、JPEG XS入力/出力オプション(ソフトウェアキー)全5種類の発売を2027年度第1四半期に予定している。
同製品は、株式会社フジテレビジョンをはじめ、国内外の複数社への採用が決定している。

| 品名 | メインフレーム Kairos Core 210 | 100 G IP入出力ボード | JPEG XS入力/出力オプション(ソフトウェアキー) |
| 品番 | AT-KC210T | AT-KC20M4G | AT-SFJ102G/AT-SFJ104G/AT-SFJ108G/AT-SFJ002G/AT-SFJ004G |
| 発売時期 | 2026年度第4四半期発売予定(※1) | 2026年度第4四半期発売予定(※1) | 2027年度第1四半期発売予定(※1) |
| 価格 | オープン価格 | オープン価格 | オープン価格 |
開発背景
KAIROSは、2020年の発売以来、次世代のライブ映像制作プラットフォームとしてIT(ソフトウェア)による自由な映像表現力とIP対応による柔軟な運用性により、ライブ映像制作の可能性を広げてきた。
近年、ライブ映像制作の現場では、IP化やリモートプロダクションの進展に加え、配信プラットフォームの多様化やLEDディスプレイを活用した多彩な映像演出の広がりなどにより、求められるシステム構成や運用形態が複雑化しているという。
パナソニックは、こうした制作現場の変化に対応するため、映像処理性能などの基本性能を強化するとともに、入出力構成の柔軟性を高めた「Kairos Core 210」を開発したという。さらに、新たな100 G IP入出力ボードとJPEG XS入力/出力オプションによりIPシステムの運用効率を高め、より幅広いライブ映像制作ニーズに応えるとしている。
主な機能・特長
1. 映像処理性能と筐体の堅牢性を強化
ハードウェアを刷新し、映像処理性能とGPUの処理性能を従来機種のKairos Core 200 AT-KC200Tと比較し約20%向上。より複雑な映像表現が可能になる。
また、機材の搬入・搬出や輸送を頻繁に行う環境での運用を想定し、筐体の堅牢性を強化した。米国国防総省制定のMIL規格MIL-STD-810Hに基づいた落下・振動試験を実施し、特に、レンタル&ステージング業界など移動・輸送を伴う制作現場で求められる高い信頼性を追求した(※2)。
2. 運用に応じて選択できる、柔軟な入出力構成
Kairos Core 210は、多様な入出力信号・映像フォーマットへの対応とあわせて、KAIROSが従来から強みとしてきた入出力の柔軟性をさらに強化。本体に搭載されている5つの拡張スロット全てに、任意の入出力ボードを装着できるようになった。SDI、HDMI、IPの各入出力ボード(※3)を組み合わせることで、用途や運用に適した入出力構成を選択することが可能だ。これにより、ボードの組み合わせパターンは従来の35通りから89通りへ拡大し、IP中心のシステムからベースバンド運用まで、さまざまなライブ映像制作環境に対応する。
3. 100 G IP入出力ボードとJPEG XS対応によりIP運用を強化
Kairos Core 210は拡張スロットに100 G IP入出力ボードAT-KC20M4Gを1枚装着でき、これによりSMPTE ST 2110によるIP入出力に対応する。また、1080iのリダンダント運用時には最大64入力に対応し、最大出力数は従来機種の20出力から40出力へと倍増した。
さらに、既存回線の有効活用や回線コストの低減に貢献するJPEG XS(※4)にも対応する。
Kairos Core 210ではJPEG XS入力/出力オプションを利用することで、JPEG XSに対応。JPEG XSは高画質・低遅延を維持しながら映像信号を圧縮するため、伝送帯域を大幅に削減できる。また、4K映像信号を最大20分の1まで圧縮でき、非圧縮の映像信号とJPEG XSによる圧縮信号を組み合わせることで、入出力数の拡張も可能。これにより、Kairos Core 210は、リモートプロダクションをはじめとするIPシステムの効率的な運用に貢献するという。
パナソニックは、IT/IPプラットフォームKAIROSを通じて、変化し続けるライブ映像制作のニーズに応え、その一歩先を見据えた進化を重ねながら、新たなライブ映像制作の可能性を切り拓いていくとしている。
同製品は、2026年11月18日(水)~20日(金)に幕張メッセで開催されるメディア総合イベント「Inter BEE 2026」のパナソニックブースに出展予定。出展内容の詳細は、別途公開予定の出展トピックスを確認のこと。
※1 最新の発売時期についてはウェブサイトを確認のこと。
※2 MIL-STD-810Hに基づき、第三者機関にて落下・振動試験を実施している。同試験結果は、すべての使用環境における無破損・無故障を保証するものではない。また、移動中の運用を保証するものではない。
※3 各入出力ボードは別売。取り付けは販売店に相談のこと。
※4 JPEG XSの利用には、100 G IP入出力ボード AT-KC20M4GおよびJPEG XS入力/出力オプションが必要。
同製品の詳しい情報は、以下を確認のこと。
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