米iZotope社の国内正規輸入代理店である株式会社メディア・インテグレーションは、同社初のGPU駆動となる新製品ソフトウェア「Photon」を発表した。
動画や音楽制作などにおけるオーディオリペアの業界標準ツール「RXシリーズ」を手がける同社の最新製品Photonは、12種類の機械学習モデルを選ぶだけで、ローカルGPU上で高速かつシンプルにオーディオプロセスを自動で行ってくれる。
台詞・音楽・効果音などを分離できる「Cinema 4 Stems」などに加え、修復系は「室内」「交通音」「風」といった状況名を選ぶのみで、専門的なパラメータではなくシチュエーションを選ぶ設計が特徴だ。
RXとは異なる点として、動画ファイル形式の直接インポート/エクスポートに対応しており、オーディオ処理をプレイバックしながらポップアップウィンドウにて動画の同時再生が可能となっている。
分離やノイズ除去の強度を適宜変更しながら、リアルタイムに試聴ができる優れた処理速度もRXにはないPhotonの利点と言えるだろう。
範囲指定もなく、自動処理を終えたファイルをエクスポートするのみというシンプルなプロセスも魅力だ。この手の製品では珍しく日本語の言語表示設定にも対応している点も見逃せない。
iZotopeはRXとの違いについて、RXが精密さを求めるレストレーションツールであるのに対し、Photonは時間効率に優れたドロップ&ゴーを提供する、”絵筆とペイントローラーの関係”と表現する。
全ての処理はローカルのGPU上で動作するため、アップロードの待ち時間や上限、作業の中断はなく、機密データや外部送信不可の素材にも安心して使用できる点も、昨今では重要なポイントと言えるだろう。
iZotope日本公式サイトではRXや他iZotope製品ユーザーを対象としたクロスグレードプランを紹介しており、RX Advancedユーザーであれば税込8,500円からの導入が可能だ。