同製品は、2.8g・手のひらサイズながら、最大読込速度450MB/s、最大書込速度400MB/sを実現。USB Type-C端子を搭載し、PCやスマートフォンにもそのまま接続可能。横20mm、でっぱり部分が10.6mmの極小サイズながら、最大読込速度450MB/sのSSDのスピードを併せ持つ。日常的なPC・スマホのストレージを拡張し、写真や動画をサッと保存できる次世代ストレージだという。
*外部圧力の極端に強い環境では、挿しっぱなしの使用は推奨しない
インターフェイス | USB 3.2 Gen 1 |
端子形状 | USB Type-C |
最大読込転送速度 | 450MB/s |
最大書込転送速度 | 400MB/s |
フォーマット | exFAT |
本体サイズ | 10.6×20×13.5mm |
動作温度 | 0〜40°C |
保管温度 | -20〜70°C |
対応機種・OS | Windows11/10、mac OS 15.0以上、Linux、Android 14以上、 iOS 18.0.1以上(iPhone 15以上)、iPad Pro iPad OS 17.6.1以上 |
重量 | 2.8g |
喬宣:ディレクター
二番工房/OND°
多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒
2008年二番工房入社
中島信也に師事後、2012年ディレクターデビュー
その後東北新社のOND°に所属
――現在メインとなる業種を教えてください
TVCM、 Web CM。
――映像業界を目指した理由や経緯を教えてください
小学生時代から、とにかくテレビと映画が大好きでした。「金曜ロードショー」、「日曜洋画劇場」、「志村けんのだいじょうぶだぁ」は毎週欠かさず、全てダビングしていました。
そのダビングの中にその時代のCMもわざと残していました。それを見直したときにCMの魅力にも気づいたかもしれません。もちろんその中に中島信也師匠の「hangry?」も(笑)。
――映像制作に関する知識はどうやって身に着けましたか?
映画だと思います。いっぱい見れば、間の感覚とレンズ感覚は勉強しなくとも自然についてくるものだと思います。
――映像業界で働くことの面白さや魅力、逆に苦労することを教えてください
面白さ・魅力:自分は飽き性で毎日同じ事ををしたくありません。そんな自分にドンピシャな仕事かなと思います。
それと絵を描くことやプラモを作ることが好きで、コツコツ時間をかけて最後にドバッと満足感と達成感が得られるのが好きです。CMを作る仕事にも共通したものがあると思います。
苦労する点:打席に立ち続けることかなと思います。ヒットを打つのはもっと大変。
――ご自身の業務に欠かせない、またはよく使う機材や愛用品などを教えてください
鉛筆とノートです。7〜8年はiPadでコンテ書いてきましたが、ここ一年紙と鉛筆に戻りました。アナログはやっぱりいいです。筆が止まりません。あと目にもいい(笑)。
――制作に使用している撮影機材や編集ソフトは何ですか?
自分でRED DSMC2を所有しています。主に家族を撮影していますが、仕事で自分がカメラを担当する際にもよく使用しています。
大学時代からカメラが大好きでした。卒業制作では135カメラのスクリーン(ファインダーの中にある像を投影する曇りガラス)に投影された逆さまの映像をハンディカムに取り込めるように改造。それで親父を撮影して作品を作っていました。
なので最近流行っているフルサイズセンサーのシネマカメラを、私は2007年から使っていました(笑)。
――映像制作の中で注目しているジャンルとその理由を教えて下さい
AI技術/VR/AR、4K/8K/16Kなどの高解像度コンテンツ
マトリックス(映画)が実現できそうだから
など。
また、映画作家の河瀨直美氏がテーマ事業プロデューサーを務めるシグネチャーパビリオン「Dialogue Theater - いのちのあかし -」に展示企画のディレクションおよびLEDディスプレイ Crystal(クリスタル) LED(以下:Crystal LED)と送出関連の機器を納入した。
提供した技術、関連機器、演出は10月13日(月)の会期末まで両パビリオンで活用される。
GUNDAM NEXT FUTURE PAVILIONは、ガンダムシリーズが描いてきた「宇宙での暮らし」や「まだ現実していない科学技術」を、新たな未来の可能性として捉え、臨場感のある完全新規映像と、フェーズ0から7までのパビリオン空間を通して描き出している。
新たな「宇宙世紀」という設定の中で、来館者は大阪・夢洲から軌道エレベーターに乗り宇宙ステーション「スタージャブロー」まで移動し、見学ツアーに参加する体験ができる。「スタージャブロー」では人類とモビルスーツが共存する映像世界を体験しながら、背中部分に「グラスフェザー」という装備を装着したガンダムやさまざまなモビルスーツ、新デザインのハロとの出会いがある。
同パビリオンの床面にはソニーの触覚提示技術(ハプティクス)を活用した「Haptic Floor」を設置している。高精細な新作映像や音響と合わせて、ハプティクスによる振動の演出が体感できる。例えば軌道エレベーターに搭乗するシーンでは耳で聞こえたエレベーターの機械音に合わせて足元からはその振動が伝わってくる迫力ある没入体験を提供する。
シグネチャーパビリオン「Dialogue Theater - いのちのあかし -」は、京都府福知山市と奈良県十津川村の2つの廃校舎から再構築された建築のなかで対話するパビリオンだ。対話を通じて、世界の至るところにある分断を明らかにし、その解決を試みる実験場だ。来館者の中から選ばれた一人と、世界のどこかの画面先のもう一人が、会期中、毎日変わるトークテーマに沿って対話を進める。館内には約360インチの巨大なCrystal LEDを設置している。
ソニーマーケティングでは、このパビリオンにおける展示企画ディレクションを行った。また、Crystal LED、Cinema Lineカメラ「FR7」やPTZオートフレーミングカメラ「BRC-AM7」、ラインアレイスピーカー」「SLS-1A」、映像送出装置を納入している。
台本のない対話を行う登壇者の細かな表情を、FR7の高精細かつ滑らかなカメラワークで捉える。加えて、高品位な映像表現が可能なBRC-AM7によって、対話の円滑な運営と、記録保存の技術サポートを提供する。さらに、複数設置した「SLS-1A」によって広い空間でも対話の観覧者に均一でクリアな音を届ける。
LK SAMYANG AF 14-24mm F2.8 FEは、「クセノン」「スーパーアンギュロン」などのレンズで知られるドイツSchneider-Kreuznach社の光学技術と韓国LK SAMYANG社の高い製造技術のコラボにより登場した広角ズームだ。
同レンズは焦点距離14mmからはじまる、超広角レンズでありながら、前面にレンズフィルター(77mm)を装着できる。ラインナップが豊富なサイズのフィルターを取り付けることができ、多彩なフィルターワークとレンズの美しい描写を組み合わせた撮影ができる。
このレンズは焦点距離14mmからはじまる超広角ズームレンズで、コンパクトなボディデザインを維持しながら、あらゆる場面で優れた性能を発揮する。
風景、街並み、夜空、建築物、インテリア、ポートレートなど、美しい写真を撮影するのに最適だとしている。
驚異的な小さなレンズは、フルサイズEマウント用として特別に設計されている。重量はわずか445gで、同焦点距離の他のフルサイズズームレンズよりも大幅に軽量だ。持ち運びが気にならず、撮影に集中できるため、旅行やアウトドアでの撮影に最適だという。
構図の中心から周辺まで、全体において優れた解像力を発揮する。11群15枚の高度な光学設計により、開放F2.8でも非常にシャープな描写を実現。色収差とコマ収差を効果的に補正し、息をのむような夜景や天体写真を撮影するのに最適なレンズだ。
最短撮影距離は全焦点域で0.18m、最大撮影倍率は0.26倍だ。超ワイドなパースペクティブが写真のスケール感を高め、背景を美しくぼかしながら近くの被写体を際立たせるという。
SAMYANG独自のリニアステッピングモーターを搭載したこのレンズは、高速で静かなオートフォーカス性能を実現。かつ正確なピント追従により、動きの速い被写体でもシャープな画像が得られる。
操作性に配慮した使いやすいフォーカスリングとズームリング、鏡筒側面にはAF/MFスイッチとカスタムボタンを装備しているため、撮影中であっても設定を瞬時に変更できる。
USB Type-Cポートが装備。直接USBケーブル経由でのシームレスなファームウェアアップデートや設定変更などをおこなうことが可能だ。
可動部各所に水滴、小雨、雪、ホコリなどからレンズを保護するウェザーシーリングを採用している。ただし、防塵・防滴性能を保証するものではない。
絞り | 2.8~22 |
光学系:レンズ構成 | 11群15枚 |
光学系:特殊レンズ | HRレンズ×5、ASPレンズ×3、EDレンズ×3 |
コーティング | UMC(ウルトラマルチコーティング) |
最短撮影距離 | 0.18m |
最大撮影倍率 | 広角端:0.17倍(1:5.84) 望遠端:0.26倍(1:3.92) |
絞り羽根数 | 9枚 |
フィルターサイズ | φ77mm |
最大径 | φ84mm |
画角(フルサイズ) | 広角端:114,2° 望遠端:84.1° |
画角(APS-C) | 広角端:91.7° 望遠端:62° |
全長 | 広角端:98.63mm 望遠端:88.8mm |
重量(レンズキャップ、フード除く) | 445g |
ウェザーシリング | 装備 |
AF/MFモードスイッチ | 搭載 |
AFモーター | Linear STM |
レンズマウント | ソニーEマウント(フルサイズ) |
七工匠 7Artisans 85mm F1.8 AF は、フルサイズセンサー対応の大口径中望遠レンズだ。EDレンズと高屈折レンズを含む7群10枚のレンズ構成により、画像中心から端までシャープで良好な画質を実現した。
開放F値1.8の明るさは、被写体を美しく際立たせる自然なボケを生み出し、夜間や屋内などの暗い環境でもノイズやブレを効果的に抑制する。また、85mmの焦点距離は被写体との距離を適度に保ち、特にポートレート撮影やウェディングフォト、ストリートスナップなどの人物の描写に優れているという。
STM(ステッピングモーター)により快適なオートフォーカスを実現。静音性に優れ、顔検出/瞳AFや各種被写体検出にも対応し、被写体の表情や動きを鮮明に捉える。
絞りリングはクリック感のない無段階式を採用し、動画撮影時も音やブレを気にせず操作可能だ。レンズ鏡筒部のFnカスタムボタンをカメラ本体から設定することで、より素早く各種機能を呼び出せる。
レンズのマウント面にUSB Type-C端子を装備、ケーブルでPCと接続することでファームウェアのアップデートが可能だ。
対応マウント | L(ライカ/パナソニック/シグマ) |
対応撮像画面サイズ | 35mm フルサイズ |
焦点距離 | 85mm |
レンズ構成 | 7群10枚(EDレンズ 2枚、高屈折レンズ2枚) |
フォーカス | AF(オートフォーカス) |
絞り | F1.8-F16 |
絞り羽根 | 11枚 |
最短撮影距離 | 0.8m |
フィルター径 | 62mm |
サイズ | 約Φ72×89mm(マウント部除く) |
質量 | 約444g |
付属品 | USBケーブル、前後キャップ、レンズフード |
同モデルは1970年代から続く“Safari”エディションの伝統を受け継ぐ特別仕様で、象徴的なオリーブグリーンのカラーリングと洗練されたディテールが、唯一無二の存在感を放つ。
印象的なカラーリングがされている“Safari”は、堅牢な無垢の真鍮から精巧に削り出されたトップカバーにはマットなオリーブグリーンの耐久性に優れたペイントが施されている。ボディのレザー部分にも同系色を採用し、しっくりと手に馴染む質感を実現している。
さらに、シルバー仕上げの操作部やダイヤルが、オリーブグリーンのボディとの上品なコントラストを演出。赤いライカロゴの代わりに控えめなシルバーのスクリューが配されている。
カメラ背面の操作部はスタイリッシュなブラックで統一されている。また、筆記体の“Leica”と“Leica Camera AG”“Wetzlar Germany”の刻印といったディテールも「ライカ M11-P Safari」に個性を添える。
特別仕様の同製品もまた「ライカM11-P」と同等の性能と技術仕様を備え、先進的な技術を搭載。コンテンツの信頼性を担保するコンテンツクレデンシャル機能により、撮影した画像にはカメラモデルや著作情報、撮影編集データといった改ざん防止のメタデータを付与できる。
さらに内蔵メモリーは256GBと大容量で、DNGおよびJPG形式の写真を記録するための十分な容量が備わっている。反射防止保護コーティングが施されたサファイアガラス製のモニターはあらゆる環境下でも優れた視認性を発揮する。
また、解像度を6000万画素/3600万画素/1800万画素から選べるトリプルレゾリューション技術を搭載したBSI CMOSフルサイズセンサーが高コントラストかつ精細で鮮やかな描写を実現する。Bluetooth、Wi-Fi、ケーブルによるシームレスな接続で「Leica FOTOS」アプリとの連携もスムーズ。Bluetooth Low Energy機能により画像のバックグラウンド転送も迅速かつ省電力で行える。
70年以上にわたり、M型カメラは卓越したクラフツマンシップ、妥協なきクオリティ、タイムレスでミニマルなデザインの代名詞として支持されてきた。「ライカ M11-P Safari」は特別な一台を求める方にふさわしい機能美と洗練さを備えたモデルだ。
この特別モデルには、ブラックのキャリングストラップが付属し、環境に配慮したサステナブルな新パッケージを採用している。
]]>同製品は、柔軟かつ効率的に様々な撮影シーンへ対応できる、現代のマルチクリエイターのための三脚だ。
IZEAが発表した「2024年 米国インフルエンサー職業志向レポート」によると、50%以上のソーシャルメディアインフルエンサーが動画制作にシフトしており、機材には安定性、機動性、プロフェッショナル性がより強く求められている。
Instagram Reels、TikTok、YouTube Shortsなどで活躍する動画クリエイターにとって、滑らかなカメラワークは視聴者の目を引く要素だ。しかし、従来の写真向け三脚では操作性が限られ、動画撮影には不向きなケースも多く見受けられるという。
「Omniシリーズ」は、高性能な液圧雲台を搭載。360°のパン操作、±90°のチルト操作に対応し、上質なオイルダンピング構造によって滑らかな抵抗コントロールが可能だ。これにより、動きのあるシーンの撮影や、繊細なアングル調整が求められる場面でも、安定かつ精密なカメラワークを実現するとしている。
さらに、液圧雲台はスチル撮影にも対応しており、構図の安定性が求められる旅行、ライフスタイル、フード分野の撮影にも適している。質感と世界観の伝わるビジュアル制作を支えるソリューションだという。
Vlogやフィールド撮影を行うクリエイターにとって、機材の軽さは創作活動の自由度を大きく左右する。「Omniシリーズ」は、高強度かつ軽量な8層構造のカーボンファイバー素材を採用し、本体重量は1.1kg(雲台込みで1.64kg)と、同サイズのアルミ三脚と比較して約20%の軽量化を実現。屋外撮影や街中でのスナップにも適した高い可搬性を備えている。
撮影現場での迅速な機材切り替えや、限られたスペースでのセッティングには、機材の柔軟性が求められる。「Omniシリーズ」は一脚としての使用にも対応しており、最大182.5cmまで伸長可能。脚部は25mm径のチューブを採用し、移動しながらの撮影や展示会の取材撮影にも安心して使用できる。
明田川大介:カメラマン/シネマトグラファー
株式会社電通クリエイティブピクチャーズ
埼玉県出身。早稲田大学 第二文学部 卒業。
1997年頃 旧ピクト(撮影部)に撮影助手として入社。
2003年頃 シネマトグラファー作業開始。
――現在メインとなる業種を教えてください
テレビコマーシャルとウェブCMです。
――映像業界を目指した理由や経緯を教えてください
大学の入学式で隣に座った同級生に、映画研究会の説明会に一緒に行こうと誘われ、そのまま自主制作にハマってしまったためです。
――映像制作に関する知識はどうやって身に着けましたか?
基本の基本は、自主制作を通して映研の先輩や仲間から教わり、プロの撮影部としての知識は現場を通して会社の先輩やフリーの撮影部さん達から、教わりました。
現在は、後輩の撮影助手さん達から、新しい機材の使い方を教わっています。
――映像業界で働くことの面白さや魅力、逆に苦労することを教えてください
面白さ・魅力:チームワークで作業するところが一番の魅力です。世の中のいろいろな創作物に関して、スタッフの皆さんと、作業を通じて、あるいはプライベートでお話しできることも楽しいです。
撮影部としては、現実世界がレンズを通して映像に変換されると、ちょっとだけ違うものに変化するところが面白く、ずっと研究していたいなと思います。
苦労する点:本来、作業自体が大好きでやっていますので、たまに仕事ということで、割り切らないといけない場面があると残念ですし、辛いなと感じます。
――ご自身の業務に欠かせない、またはよく使う機材や愛用品などを教えてください
様々な映像スタイルが求められる業界にいるので、機材も作品内容に合わせて決めていきます。なので、特に決まったものはないです。むしろ、あらゆる機材を使える可能性に面白さを感じています。撮影部として一番好きな道具は「かぶり」です。ただの黒い布が撮影現場だといろいろなことに使える(しかもプロっぽく)ところが好きな理由です。
――映像制作の中で注目しているジャンルとその理由を教えて下さい
AI技術:うまく使って時間と人手を減らせるよう、知識と経験を増やしたいです。
インカメラVFX/バーチャルプロダクション:向いていると言われる使い方以外の新たな使い方の発見に向け、勉強中です。
イマーシブコンテンツ:特殊機材の知識だけでなく、人の知覚について興味あります。
VR/AR:リアル撮影のVRコンテンツに関して、今後出てくるかもしれない映像手法に興味あります。
4K/8K/16Kコンテンツ:アーカイブ用映像や、展示用映像には興味あります。
縦型動画:縦型用カメラの開発などに期待しています。
SNS:SNSもそうですが、ランディングページ用動画など、フォーマットにとらわれない映像に興味あります。
クリエイティブ・ソリューションズのアクセサリー部門シニア・ディレクターであるドミニク・アイエロ氏は、次のようにコメントしている。
アイエロ氏:カメラを最初に見たとき、ボディデザインに興味深い特徴があることがわかりました。私たちは、このカメラのエアフローが最優先であることを知っていたので、アクセサリーがエアフローを妨げないように、ARCAライザーとトッププレートの通気口デザインを真似ました。
すべてのスイッチとアクセサリーI/Oがクリアになるようにし、トッププレートはXLRポートがクリアになるように設計しました。
カメラ付属のBマウントプレートを使用したくないユーザーは、26V Gold Mount Plus D-Boxとウェッジを使用して電源とマウントを追加できる。Blackmagic URSA Cine 12Kおよび17Kカメラを従来の映画セットで使用するために困難な点は、角度のついた背面だという。付属のウェッジを使用することで、カメラの背面に直接マウントし、カメラのバッテリープレートをカメラに対して垂直に設置できるため、カメラのセットアップに合わせてD-Boxに追加のアクセサリーのマウントが可能となる。
さらに、ウェッジの上部には1/4インチ-20と3/8インチ-16のマウントポイントが追加され、アクセサリーの追加マウントが可能。これは、バッテリープレートにクレードルやその他のアクセサリーを取り付け、カメラの長さを後方に延長する場合に重要になるという。
Wooden Cameraは、2つの統合システムとアラカルトアクセサリーを提供する。
エリートアクセサリーシステムは、カメラの周りに多くのアクセサリーを追加する必要がある人に最適。エリートアクセサリーシステムには以下が含まれる。
コアシステムは、映像制作者のための強力な土台となるもので、以下の基本的なものが含まれている。
アイエロ氏:このシステムを設計したとき、カメラの性能を妨げず、かつどのようなシネマセットでも必要なアクセサリーでリグを構築できるようなアクセサリーがユーザーには必要だと考えました。急いで市場に投入するのではなく、効率性を促進し、このカメラのユニークな構造に対応するアクセサリーを作ることに多くの考えを注ぎました。
是枝裕和監督による最新短編映画「ラストシーン」をApple TVアプリで公開した。本作は、「Shot on iPhone」の最新作でありiPhoneのみで制作された作品だ。
舞台は春の鎌倉。映画「ラストシーン」は、是枝監督にとって初のタイムトラベル・ラブストーリー。「未来に何が残り、何が消えるのか」をテーマに、日常の中の選択が未来に与える影響を描く。仲野太賀と福地桃子が主演を務め、黒田大輔、フランキーらが共演。撮影監督には、是枝作品を数多く手がけてきた写真家・瀧本幹也氏が参加し、映像表現にも深みを加えている。「ラストシーン」本編および舞台裏映像は、Apple TVアプリにて配信中。
「ラストシーン」では、iPhone 16 Proの持つ最新映像技術が余すことなく活用されている。Appleの最新A18 Proチップと改良されたカメラシステムにより、モバイルデバイスとは思えない映像表現が実現されている。
最大4K 120fpsのDolby Vision撮影が可能になったことで、映画制作に求められるスローモーション表現が一段と滑らかに。新搭載の48MP Fusionカメラと第2世代クアッドピクセルセンサーにより、観覧車の中で桜入りのフィルムケースが落下する場面など、細やかな動きも高精細にとらえている。撮影後に再生速度を24fpsまで調整することも可能で、映像に詩的な余韻を加えることができる。
人物や被写体の奥行きや感情の揺らぎを、ピントの移動とボケ味でドラマチックに演出。由比と倉田が出会うファミリーレストランのシーンでは、後からボケの強さを調整することで、空気感まで写し取るような仕上がりが実現された。撮影中・後どちらでもピントの変更が可能なのは、映画的な演出において大きな自由度を与えている。
手ブレ補正と3Dセンサーシフトにより、動きのあるシーンでも滑らかな映像を記録可能。倉田と由比が観覧車へと走る場面など、ダイナミックな移動ショットでも安定したクオリティを保っている。
是枝監督は、今回の撮影について次のように語っている。
自然でありのままの映画にしたいと思い、本当に、日常生活の中にあるつかの間の瞬間、当たり前だと思っている大切なものを撮影しました。iPhoneのカメラ機能のおかげでストーリーに深みが出て、普通のものが特別になりました。
スマートフォンであるiPhone 16 Proが実現した映画制作の可能性は、新たな制作手法の指針となり得る。是枝作品に見られる、繊細な感情の交差や静謐な映像表現が、モバイルデバイスでどこまで描けるのか。その答えが、この27分のショートフィルムには詰まっていると言える。
2025年2月末のCP+で突如発表になり、話題沸騰なのが韓国サムヤン社とドイツの名門シュナイダー社の提携により開発された「SAMYANG AF 14-24mm F2.8 FE」だ。このクラスのレンズは各社からも出ているが、非常に大きく重たいのだが、このAF14-24mm F2.8 FEは軽量で445g、サイズも88.8mm×84mmとコンパクトだ。ちなみに他社では、シグマの「14-24mm F2.8 DG DN | Art」は795g、ニコンの「NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S」は約650gである。
これほどまでコンパクトでありながら、光学性能は非常に良い。
作例でもわかるように、開放から隅々までシャープだ。さすがドイツレンズのスペックと言える。カメラボディのシャープネスに頼ることなくクリアに描写できるので、動画では高いグレーディング耐性を備えていると評価できる。
開発にあたり、サムヤンが製品コンセプトと全体の設計を行い、シュナイダーが光学スペックを監修しているとのこと。一方、実際の設計には日本人技術者が加わっており、日独韓のコラボにより完成したレンズと言える。ドイツの緻密な光学スペック、日本の高度な設計技術、そして韓国の高い美意識と柔軟な開発環境がうまくマッチしたと言える。
詳しい描写については後述するとして、撮ってみたインプレッションを先に紹介しよう。
まず、とにかくコンパクトで軽い。前述のように445gと、大口径ズームとしては最軽量といえる。移動を伴うロケや旅では、このサイズはありがたい。実際に浅草寺で2時間くらい歩きながら撮影したのだが全く苦にならないし、一脚で行脚したのだが、前に重量が偏らないので非常に楽だった。
さらに、ズームリングは滑らかで、適度な粘りがある。動画でも使えるレベルだと言える。
操作系では、リングはピントリングとモード切り替えスイッチ、カスタムボタンが配されている。ピントリングはパソコンとUSB-Cで繋ぐことにより、シネマモード(回転角を大きくできる)と通常モードの切り替え、さらに絞りリングに変更することも可能だ(専用アプリによる)。モード切り替えスイッチはAF/MFの切り替えに使う。このスイッチにより、AF時にはリングを絞りに、MF時にピントにするということができる。
特筆すべきは、ズーム全域で最短撮影距離が18cmでマクロ的な使い方もできることだ。ただし、24mm側でマクロ倍率はx0.26だ。さらに、大口径の超広角レンズではレンズの前玉が飛び出す「出目金」が当たり前だが、このレンズは前玉が飛び出しておらず、普通の丸型フィルターやプロ用の角形フィルターが利用できる。
実際、筆者はH&F社のマグネット式角形フィルター100mmを使っているが、PL内蔵+フィルター2枚装着でも問題なかった。ただし、角形フィルターを回転したとき、スチルモード(4:3)では四隅にケラれが出た。動画の16:9では全くケラれないので、これは非常にありがたい。
AF動作は全く問題ない。非常に静かなレンズであり、高速にAFが動作する。MF操作も快適だった。手ぶれ補正も問題なく動作する。ただし、これはカメラボディーの問題なのだが14mmでは激しく動かすとローリングシャッターが見られた(ZV-E1の場合)。
そのほか、このレンズは防塵防滴のリーリングが施されており、ネイチャーフォトや映画などの過酷な撮影現場でも安心して使うことができる。
超広角で大口径でありながら、14mmでも隅々まできっちり描写してくれるのがこのレンズの特徴だ。メーカーからも星系写真に使ってほしいとのことだが、筆者の専門である映画でも、実際に使ってみた。歪みが非常にうまく補正されており(ボディ内補正を含む)、いわゆる標準レンズと混ぜて編集しても違和感がない。歪みが残ったレンズでパンすると不自然な描写になるのだが、それも感じられない。
つまり、映画でも活躍するレンズだと言える。筆者は普段、ソニー「FE 14mm F1.8 GM」を使っているのだが、描写においては甲乙つけ難い。極端な背景ボケを必要としないのなら、こちらのレンズの方が小さく軽く、普通のフィルターが使えるので圧倒的に便利だ。
サムヤンのレンズ全般の特徴なのだが、レンズコーティングが非常に良いことを付け加えておこう。同社の研究室のトップであるリー氏に聞いたところでは、レンズは入ってくる光のうち波長の短いものほど、レンズ素材に吸収され減衰される。つまり、紫外線に近い青い光ほど光量が減るわけだ。その結果、レンズ枚数が増えるほどに、レンズを通った光は黄色っぽくなる。
そこでサムヤンではこの光の特性を補正するコーティング技術を投入しているとのことだ。結果的に、サムヤンのレンズは「白は白に」描写できる。つまり、ホワイトバランスに頼ることなく、自然な発色になる。また、花の描写が非常に美しい。
筆者は、この描写やレンズを変えても発色が統一されているのが好きで、所有するレンズの多くがサムヤン製だ。というのは、映画ではレンズ交換時の描写特性の違いが問題になる。
つまり、編集時にカラーコレクションをしなければなくなる原因が、レンズごとの発色の違いなのである。ところがサムヤンのレンズは、発色傾向がどのレンズの同じ傾向なので、極端な言い方をすれば、後のカラーコレクションが必要ないのだ。その代表が同社のV-AFシネマAF単焦点レンズだ。筆者の映画の中では、最も多用されている。
画質に関して言えば、映画の大スクリーンでも、全く問題ない。映画ではフィルターワークが必須となるが、このレンズは通常のフィルターが使えるため、特殊な専用マウントを使うことなく撮影に臨める。また、歪みがほぼみられないため、映画でも安心して使える。また、日頃のスナップでもこのサイズはありがたく、これ一本で街歩きしたくなるレンズと評しておく。
気になる価格だが、16万9,800円と非常に低価格だ。安いからといってチープではなく、外装や部品、装飾に至るまで高級感に溢れている。今回はソニーFEマウントのみの発売だが、他のマウントの計画もあるとのことだ。
製品名 | AF 14-24mm F2.8 FE | ||
WIDE | TELE | ||
絞り範囲 | 2.8~22 | ||
レンズ構成 | 構造 | 11群15枚 | |
特殊レンズ | 非球面3枚、HRレンズ5枚、EDレンズ3枚 | ||
コーティング | UMC | ||
最短撮影距離 | 0.18m(0.59ft) | ||
撮影倍率 | x0.17 (1:5.84) | x0.26 (1:3.92) | |
絞り羽根枚数 | 9枚 | ||
フィルターサイズ | ⌀77 | ||
最大径 | ⌀84 | ||
マウント | Sony FE | ||
画角 | Full Frame | 114.2° | 84.1° |
APS-C | 91.7° | 62° | |
長さ | 98.63mm/3.9in | 88.8mm/3.5in | |
重量(キャップ、フード別) | 445g | ||
ウェザーシーリング | 〇 | ||
AF/MF モードスイッチ | 〇 | ||
AF モーター | リニアステッピングモーター |
寺山幸太:PM
株式会社電通クリエイティブピクチャーズ
東海大学卒業後、テレビ番組制作会社に入社し、AD、ディレクターを経験。
2020年、電通クリエーティブX(現 電通クリエイティブピクチャーズ)にPMとして入社。
――現在メインとなる業種を教えてください
CMとWeb、ちょうど半分半分くらいです。映画やMVもやりたいです!
――映像業界を目指した理由や経緯を教えてください
映像が好きだったのと、漠然と楽しそうだったからです。実際、めちゃ楽しいです!!
――映像制作に関する知識はどうやって身に着けましたか?
入社してから経験を積み、徐々にだと思います!作業で一緒になる諸先輩方から見て学んで、良いところをちょっとずつ盗んで武器を増やしていった感じです。今も先輩後輩関係なく、良いなと思ったことはガシガシ盗んでいます!
――映像業界で働くことの面白さや魅力、逆に苦労することを教えてください
面白さ・魅力:社外に飛び出していろんな人に出会えるのが魅力です。15秒・30秒という短い映像を作るのに、ほんとに大勢の人が関わっていて、制作の仕事はそのハブになることだと思うのですが、自分がその渦中にいられることに喜びを感じます。案件毎に内容も、スタッフもまるで違って、同じ仕事が一度もないっていうのも面白いです!
苦労する点:自分が常にハッピーで楽しめているので、特にないです!どんな時も自分のバイブス次第だと思います。苦労を苦労だと思うか、みたいな。それと周りの人がみんな素敵な人たちなので、とても恵まれているなと思います。
――ご自身の業務に欠かせない、またはよく使う機材や愛用品などを教えてください
SOURSとハリボーのグミ。噛み応えのあるハード系のが好きです!仕事中ずっと食べてます。あとはKUUMBAのインセンス。自宅で作業する時には欠かせないです。良い匂いでリラックスできて仕事が捗ります。
――映像制作の中で注目しているジャンルとその理由を教えて下さい
4K/8K/16Kなどの高解像度コンテンツ
ラスベガスのスフィアは初めてみた時からずっと記憶に残っています!U2のライブで初めて知りましたが(笑)。このようなクリエイターの表現の可能性を何倍にも広げるコンテンツはもっともっと増えてけ〜と思います。世の中もっと面白くなると思うので!
サントリー 生ビール、トヨタ カローラシリーズ
]]>小林悠紀:カメラマン/シネマトグラファー
株式会社電通クリエイティブピクチャーズ
2017年 宝塚造形芸術大学(現 宝塚大学)卒業
2017年 株式会社ピクト(撮影部)入社
2023年 シネマトグラファーデビュー
――現在メインとなる業種を教えてください
TV-CM Web-CMメインでたまにドラマ、MVなど。長編映画やりたいです!
――映像業界を目指した理由や経緯を教えてください
学生の頃、映画のメイキングを観て撮影に興味を持ちました。ずっと美しいものを見ていたいという思いもありカメラをはじめました。自分の撮るモノで人の心を動かしたいと思いました。
――映像制作に関する知識はどうやって身に着けましたか?
学生時代、JSCの育成塾という塾でフィルムカメラ、プロの撮影機材に触れました。PICTに入社し撮影助手として様々な撮影に参加しながら技術、知識を身につけました。
――映像業界で働くことの面白さや魅力、逆に苦労することを教えてください
面白さ・魅力:いろんな才能を持った人たちと一つの作品を作る楽しさがあります。一人だと思いつかないアイデアや発見などを日々できます。
計算していい映像を撮ることもあれば、天気や環境など偶発的にすごくいいものが撮れたりするので、毎度刺激があります。
苦労する点:撮影に対する制限など多い中で良いものを撮るために悩むこと。また制限の中でいいと思ったこと、アイデアを諦める瞬間があること。
――ご自身の業務に欠かせない、またはよく使う機材や愛用品などを教えてください
ARRI製品、キヤノンK35などのオールドレンズ。
――制作に使用している撮影機材や編集ソフトは何ですか?
――映像制作の中で注目しているジャンルとその理由を教えて下さい
インカメラVFX/バーチャルプロダクション
何度か使用しましたがいろんな考えを聞きたいです。
明治安田生命、ハウス食品、フォーシーズンなど。
]]>朝倉未来氏がエグゼクティブプロデューサーを務める「BLUE FIGHT」は少年院で知り合い、親友になった2人の少年が、ブレイキングダウンのリングを目指す青春映画。ブレイキングダウンは1分間で最強を決める、というコンセプトのアマチュア総合格闘技大会。2021年に格闘家であり、同作のエグゼクティブプロデューサーでもある朝倉氏が発案したこの格闘技イベントは、毎年ファンを増やしており、ブレイキングダウンの関連動画の総再生回数は毎大会3億回を超える。
メガホンを取ったのは、「クローズZERO」シリーズでも不良少年たちの闘争を描き、バイオレンスの表現に定評のある三池崇史監督。オーディションで2000人の中から選ばれた新人の木下暖日と吉澤要人が主演を務めた。
山下哲司氏は次のようにコメントしている。
山下氏:三池監督とは「土竜の唄」のパート1を担当したのが最初の作品で、「BLUE FIGHT」のカメラマンの北信康さんともこの映画で初めてご一緒しました。三池監督の長編映画としては今回が12本目となります。
アクション映画から時代劇、ホラー、ファンタジー作品と様々なジャンルの映画を手がけている三池監督。山下氏は今回の作品のルック作りについて、次のようにコメントしている。
山下氏:三池組はいつも撮影でルックが作られてくる印象です。北カメラマンはフィルム時代からご活躍されていますが、現場で黒を意識した光のコントロールがされているので、撮影素材の段階で映画らしい重厚感のあるコントラストがあるわけです。
今作もそういった撮影段階の狙いをしっかり感じとって、その方向性を少しだけ後押しするのがカラリストとしての役割だったと思います。主役のふたりは映画初出演と感じさせない存在感がありましたので、彼らのかっこよさが引き立つような力強い作品に仕上げたいと思いました。
山下氏:今回はフィルムルックにするという意図ではなかったのですが、画に深みを持たせてシーンの差別化をするために、グレインを載せて質感を操作しています。
北カメラマンからもフィルム撮影が土壌にある方ならではのアイデアをいただき、フィルムの増感減感を使い分けるようなイメージで、シーンごとに度合いを変えながら調子を整えていきました。また、試写会が劇場とオンラインどちらもあったので、スクリーンとモニター上どちらでも気持ちよく同じ印象で観られるように、スクリーンの部屋とモニターの部屋を行ったり来たりしてそれぞれに適した基準を探っていきました。
同作は複数の編集バージョンがあったため、DaVinci Resolveのリモートグレード機能が役立ったという。
山下氏:タイムラインは別々でも同じ撮影素材に対しては同じパラメータが当たってほしい、という状態だったので同一のクリップに対して同じ調整を行うことができるリモートグレード機能を活用しました。
そのほかにも簡単にシーン全体に対するパラメータ適用ができるRipple Value機能なども活用しました。Resolveのこういった機能は、特にカット数が多ければ多いほど作業効率向上につながるもので、新しい機能ではないですがいつも助けられています。
栄誉ある賞を受賞したのは、初期コンセプトとソフトウェア担当のスティーブ・ワグナー氏、設計担当のギャレット・ブラウン氏、そしてSteadicam Volt安定化システムのエンジニアリング担当のジェリー・ホルウェイ氏とロバート・オーフ氏だ。
アカデミーは次のようにコメントしている。
アカデミー:Tiffen Steadicam Voltは、高度な2軸電動設計により慣性安定化に革命をもたらし、調整可能な触覚フィードバックを提供しながら、人工的な慣性とシミュレートされた摩擦を生み出します。様々なモードにより、オペレーターはリグの物理的な感触を変更できます。Voltは、安定したロール軸を維持しながら、より複雑なカメラムーブメントでダイナミックなショットを達成することを映画製作者に可能にします。
これはSteadicamにとって2度目のアカデミー賞受賞となる。1978年、ギャレット・ブラウン氏とオリジナルのエンジニアリングチームは、最初のSteadicamカメラスタビライザーでオスカーを獲得し、カメラムーブメントの視覚的言語を未来にわたり変革したという。50年にわたる技術革新を経て、今日のVoltテクノロジーはSteadicamオペレーションの芸術性をさらに高めている。
The Tiffen Companyのスティーブン・ティッフェン会長兼CEOは次のようにコメントしている。
ティッフェン氏:映画芸術科学アカデミーが、Steadicam Voltの映画製作への貢献をこの権威ある賞で認めることを選択してくれたことに感謝しています。
この成果は、Tiffenの全チームと、SteadicamそしてSteadicam Voltで物語を語ることを選択した世界中の何千人ものオペレーターやその他の映画製作者のおかげで実現しました。
同モデルは、最大8系統の音声入力のミキシング、放送エリアの選択(標準5回線)、および外部からのリモート制御などに対応する多機能なパワーアンプだ。
店舗のBGM再生、工場や病院のアナウンス放送、あるいは会議室における拡声など、幅広い使用に対応する。
ラインアップは「PA-SA103」(定格出力:30W)、「PA-SA106」(同:60W)、「PA-SA112」(同:120W)と定格出力が異なる3モデルを用意し、設置する施設や店舗などの規模に応じて選択できる。
また、オプションとして、チャイムユニットやワイヤレスチューナー、ワイヤレスマイクなど計7モデルを同時発売。用途に応じてシステムアンプ本体と組み合わせることで、システムアップが可能だ。
音声入力端子は、「マイク入力」3系統(うち2系統はマイク/ラインレベルの切り替え可)、「ライン入力」4系統、「外部CD入力」1系統、および「アンプ入力」1系統の計9系統を装備。
入力音量の調節や、アンプ入力を除く最大8系統のミキシング放送に対応する。
スピーカー回線出力として5回線を標準装備。
スピーカー回線選択スイッチを押して、従業員向けのバックヤードと、来店客がいる店舗フロア、あるいはその両方など、放送系統を選択して放送できる。
一斉スイッチを押して全系統に放送することも可能。また出力制御器「PA-D910」(別売)を使用することにより、スピーカー回線を増やすこともできる。
外部機器からのリモート制御で起動(電源起動・一斉起動)や放送(回線制御)をすることが可能だ。
[リモート制御]
※回線別の放送には、オプションの5回線リレーボックス「PA-SX51」が必要
「PA-SA103」(定格出力:30W)、「PA-SA106」(同:60W)、「PA-SA112」(同:120W)の定格出力が異なる3モデルをラインアップ。施設や店舗などの規模やスピーカーの数に応じて選択し、最適なパフォーマンスを実現する。
BGM放送中に、マイクによるアナウンスなどを行うと、BGMの音量を自動で減衰するアナウンスミューティング回路を搭載。BGMを流しながら呼び出しなどの放送を行う際に、音声を聞き取りやすくする。
本体前面に、オプションのワイヤレスチューナーユニット「WT-UD10」を組み込めるスロットを2つ装備。スロットインタイプで簡単にシステムアップできる。USB/SDレコーダーユニット、およびラジオチューナーユニット(ともに他社製品)の組み込みにも対応する。
型番 | PA-SA103 | PA-SA106 | PA-SA112 |
定格出力 | 30W | 60W | 120W |
消費電力(電気用品安全法に基づく) | 70W | 90W | 130W |
外形寸法 | 幅420mm×高さ145mm×奥行346mm | ||
質量 | 約8.4kg | 約9.0kg | 約9.8kg |
音声入力 |
マイク1:-70dBs(600Ω)、電子平衡、φ6.3複式フォンジャック マイク2/ライン5:-70dBs(600Ω)/-20dBs(10kΩ)、電子平衡、φ6.3複式フォンジャック マイク3/ライン6:-70dBs(600Ω)/-20dBs(10kΩ)、電子平衡、φ6.3複式フォンジャック ライン1:-20dBs(10kΩ)、不平衡、ピンジャック ライン2:0dBs(600Ω)、トランス平衡、Φ6.3複式フォンジャック ライン3:-20dBs(10kΩ)、不平衡、ピンジャック ライン4:-20dBs(10kΩ)、不平衡、ピンジャック アンプ入力:0dBs(10kΩ)、不平衡、ピンジャック 外部CD入力:-14dBs(10kΩ)、不平衡、ピンジャック |
||
音声出力 |
ライン出力:-2dBs(10kΩ)、不平衡、ピンジャック 録音出力:0dBs(10kΩ)、不平衡、ピンジャック 増設出力:0dBs(10kΩ)、不平衡、ピンジャック |
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外部制御 |
電源起動入力、非常時音声遮断入力、4音チャイム起動×1、DC24V出力、 スピーカー制御器「PA-X23」・5回線リレーボックス「PA-SX51」接続可 |
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付帯機能 |
音量調節(半固定ボリューム)、音質調節、スピーカー回線選択、 非常時音声遮断回路、アナウンスミューティング回路 |
今回、この技術を搭載したカメラを初めて開発し、同一画面内に存在する、様々な動きや明るさの被写体を同時に高品質に撮影できることを確認したという。なお、この研究の一部は静岡大学と共同で実施した。
今後も広視野映像撮影での実用化に向けて、カメラのさらなる多画素化などを進めていくとしている。
この技術は2025年5月29日~6月1日に開催する「技研公開2025」で展示される。
広視野映像では、様々な動きや明るさの被写体が同一画面内に写り込むことが想定される。従来のカメラでは特定の被写体に合わせて画面全体の撮影条件を調節するため、すべての被写体を同時に高品質に撮影することは困難だったという。
しかし、シーン適応型イメージング技術を用いれば、撮影中の被写体の特徴を解析し、個々の被写体が写っている領域ごとに適した撮影モードを設定することで、画面全体の映像品質を向上することが可能になる。
例えば、動きが速い被写体がある領域はフレームレート(1秒間に撮影するコマ数)を高くする、明るい被写体がある領域は露光時間を短くするなど、領域ごとに適応的に撮影モードを調節できる。
技研では2021年からシーン適応型イメージング技術の研究に取り組んできた。技研公開2023では、1K相当の画素数・白黒のイメージセンサーを展示したが、さらに研究を進め、今回4K相当の画素数のエリア制御イメージセンサーと、これを組み込んだカラー対応のカメラを開発した。
4×4画素で構成される領域(制御エリア)ごとに異なる4つの撮影モード(基本モード、高速モード、高輝度モード、低輝度モード)を設定することが可能で、この結果、最大240フレーム/秒(高速モード時)の高いフレームレートと、通常の撮影(映像全体を基本モードで撮影)と比較して18dBのダイナミックレンジ(撮影できる明暗差)の拡大を実現した。
このアップデートでは、Blackmagic Cloudのフォルダーに対応した。これにより、DaVinci Resolveプロジェクトを作成する必要なく、共有フォルダーにクリップを収録し、他のユーザーたちと共有できる。Cloudのフォルダー内のコンテンツは、DaVinci Resolveプロジェクトで使用されるまで仮想クリップとして表示されるため、メディアプールを整頓された状態に保ったまま、コラボレーターは大量のメディアにアクセスできる。
新しいAndroid 16の携帯電話のサポートも追加され、対応機種でAdvanced Professional Video(APV)コーデックの収録もサポートした。APVはAndroid用の新しいハイエンドのビデオコーデックで、高品質、視覚的ロスレスのビデオを既存のフォーマットと比較して低容量で収録できる。
Android用Blackmagic Camera 2.2ではヒストグラム機能も追加。これにより、ヒストグラムが独自のウィンドウに表示され、ショットの露出のチェックと調整が今まで以上に簡単に行えるため、クリッピングが生じることを防げるとしている。
]]>近藤晋也:CGクリエイター
オムニバス・ジャパン
2017年 オムニバス・ジャパン入社
CGジェネラリスト歴6年目
――現在メインとなる業種を教えてください
CM、映画、ドラマなど。
――映像業界を目指した理由や経緯を教えてください
もともと1日中テレビに張り付いているような子供でアニメや映画などの映像が好きでしたが、それを職にするなんて想像もしていませんでした。
大学時代にCGと出会い、「自分にも憧れのVFXが作れるんだ」と知って目指したことがきっかけです。
――映像制作に関する知識はどうやって身に着けましたか?
3Dソフトの基本は大学の授業で学びましたが、今はYouTubeや海外のチュートリアルサイトで勉強しています。
ただ、現場の映像制作は現場でしか学べないので、実際の仕事の中で身につけたことの方が多いですね。
――映像業界で働くことの面白さや魅力、逆に苦労することを教えてください
面白さ・魅力:自分の仕事を多くの人に見てもらえることは大きな魅力のひとつだと思います。
また案件ごとに全く違うものを求められ、現実離れしたフィクションから、見る人が誰も気づかないリアルなCGまで様々な映像を手掛けます。
そのたびに自分なりにより良いものを模索して作り上げる飽きのこなさもいいところです。
自分が作ったCGの出来栄えに一喜一憂して、一緒に作ってるスタッフやクライアントに満足してもらい、公開されれば世間の反応も見える。とても面白みの多い楽しい仕事だと思います。
苦労する点:たまにあるタイトなスケジュールや思いもよらない修正・変更は言わずもがなですが、ことCGでは新しい技術がどんどん出てくるので、置いていかれないように日々精進しています。
――ご自身の業務に欠かせない、またはよく使う機材や愛用品などを教えてください
軽いことと、中ボタンクリックの感触がいい感じのマウスを求めて放浪しています。
現在はEndgame GearというメーカーのOP1weというゲーミングマウスを愛用しています。
テクスチャ制作やコンポジット作業はペンタブレットを使いたいので、WacomのIntuos Proを使用しています。
あとは撮影現場で大活躍してくれるiPad ProとiPhone 16 Proですね。
――制作に使用している撮影機材や編集ソフトは何ですか?
――映像制作の中で注目しているジャンルとその理由を教えて下さい
AI技術/インカメラVFX/バーチャルプロダクション/イマーシブコンテンツ/VR/AR
現在インカメラVFXを用いたバーチャルプロダクションに取り組んでいるので、それに付随したリアルタイムCG全般に興味を持っています。
最新の担当作品情報はこちらからご覧ください。
]]>業界のプロからの広範なフィードバックに応えて開発されたというBeastModケージは、最も先進的で標準化されたリギングソリューションで、安定性、柔軟性、そしてプロのツールとのより互換性を求めるクリエイター向けに設計されている。iPhone 16 Proと16 Pro Max用のBeastcageのアップグレードとして構築され、将来の互換性も考慮されている。
コンテンツクリエイター、スタジオでの作業者、または主要なプロダクションのセットにいるかどうかにかかわらず、BeastModケージはリグを構築するための基盤を提供。バッテリーパックやモニターから、トランスミッターやレンズ付きDOFシステムまで、必要なものをすべて安全に取り付けることができる。
BeastModは、業界標準の基盤を使用してカスタム映画制作リグを構築する。アップグレードにより、Beastcageが様々なアクセサリを取り付けるための多目的ベースに変身する。
今日のモバイルデバイスは単なるスマートフォンではなく、プロの現場でも十分に通用するパワーを秘めている。そのようなデバイスの潜在能力を最大限に引き出すためには、適切なツールが必要だ。Beastgripはこれまで、モバイルでの映像制作にも、従来のカメラと同等のサポートと革新が必要だと信じてきたという。そして、その信念こそが、今回のBeastModケージ開発の原動力だとしている。
BeastModケージは、単なる理論上のものではなく、短編映画「O2」やStradaの友人によるプロジェクトなど、実世界の制作現場で既に実証されているという。
シネマレンズを装着したDOFアダプター、ワイヤレスビデオシステム、外部パワーバンクといった追加機器をサポートするために使用され、過酷で要求の厳しい環境下でも、一切の妥協を許さない堅牢なパフォーマンスを発揮したという。
耐久性の高いアルミニウムから削り出されたBeastModケージは、業界標準の15mmロッドサポートを備え、カメラの正確な位置合わせを可能にする。これにより、マットボックス、レンズサポート、フォローフォーカスユニットなど、プロレベルの制作現場で一般的に使用される機材を簡単に統合できるという。つまり、従来のシネマカメラと同じツールとワークフローを活用できるということだ。
また、複数の三脚取り付けポイントとARRI BP8およびBP9ベースプレート専用マウントを備えた取り外し可能なマウントプレートも付属しており、ダブテールを介してリグをサポートシステムに簡単に取り付けることができる。
両側に標準NATOレールが装備されており、ハンドルやその他のアクセサリーを素早く確実に固定できるため、リグ構築時に非常に柔軟な操作性が得られるという。複数の1/4インチ-20および3/8インチ-16ネジ式マウントと位置決めピンスロットを備えたBeastMod Cageは、モニター、マイク、ライトなど、ビジョンを実現するために必要なあらゆるものを取り付けるため、ほぼ無限のオプションを提供するという。
サイズ | 216mm×126mm×143.8mm(8.5インチ×4.96インチ×5.66インチ) |
総重量 | 683g(1ポンド8.1オンス) |
ケージ重量 | 453g(1lb) |
ベースプレート重量 | 128g(4.5オンス) |
15mmロッド重量 | 102g(3.6オンス) |
材質 | 機械加工された6061-T6アルミニウム、黒色アルマイト仕上げ |
ネジマウント | 位置決めピンスロットを備えた複数の1/4インチ-20および3/8インチ-16ネジマウント |
ベースプレートマウント | ARRI BP-8およびBP-9ベースプレート専用の3/8インチ-16ネジマウント |
側面 | NATOレール標準プロファイル |
15mmロッドの長さ | 210mm(8.27インチ) |
Synologyのプロダクトマネージャーであるオーウェン・リャオ氏は次のようにコメントしている。
リャオ氏:これらの2つのモデルは、データ管理とコラボレーションのための強力な基盤を提供します。データ管理のニーズが進化する中で、これらの製品はビジネスグレードのパフォーマンス、スケーラビリティ、信頼性を提供できるように完璧に設計されています。
DS1525+とDS1825+は、要求の厳しいアプリケーションに最適なパフォーマンスを確保するため、デュアル2.5GbEポートを搭載している。DS1525+はE10G22-T1-Miniモジュールを介して10GbEに容易にアップグレードでき、DS1825+は10GBASE-Tまたは10/25GbE SFP+/SFP28ネットワークカードをサポートするPCIe 3.0スロットを備える。
また、両システムは2つのM.2スロットを備えており、ユーザーは高性能ワークロードのためのオールフラッシュキャッシュまたはストレージプールを作成できる。パフォーマンステストでは、DS1825+はSSDを使用し最大2,239MB/sの読み取りと1,573MB/sの書き込みのSMBシーケンシャルスループットを達成、DS1525+は最大1,181MB/sの読み取りと1,180MB/sの書き込みを達成したという。
両システムはスケーラビリティのために設計されており、最大2つの5ベイDX525拡張ユニットを追加することで容量拡張をサポートする。これにより、企業はデータ要件の増加に応じてストレージ容量を容易に増やすことができ、長期的なストレージニーズに対し将来性のあるソリューションを提供するとしている。それぞれを18台と15台のドライブで完全に拡張した場合、DS1825+は最大360TB、DS1525+は最大300TBのストレージ容量を提供する。
DS1525+とDS1825+は、互換性のあるハードドライブで一貫した性能と信頼性を実現するフル機能のシステムとして設計されている。7,000時間を超える厳密なテストに裏打ちされた、入念に調整されたドライブの互換性フレームワークに従う。最適な統合と長期的な信頼性を確保するため、DS1525+とDS1825+のDSMはインストールに互換性のあるハードドライブを必要とする。
SynologyのDiskStation Manager(DSM)を搭載したこれらのシステムは、多様なビジネスデータ管理ニーズを満たすための多用途な機能を提供する。
赤木敢大:エディター
東北新社/OND°
2002年生まれ
専門学校卒業後、2022年東北新社新卒入社
クリエイティブセンター 編集部/OND°所属
――現在メインとなる業種を教えてください
TV、WebCMをメインにオフライン編集をしています。
――映像業界を目指した理由や経緯を教えてください
高校生の時に編集というものに触れ、その楽しさに魅了されました。
――映像制作に関する知識はどうやって身に着けましたか?
ソフトの使い方は触りながら独学、映像制作の流れなどは会社に入ってから教えていただきました。
――映像業界で働くことの面白さや魅力、逆に苦労することを教えてください
面白さ・魅力:CMだけかもしれませんが短いスパンで様々な作品に携われ、その度に新しいひと・ものとの出会いがあることです。
苦労する点:ソフトや映像の変化が目まぐるしく、とはいえ正解がない世界なので毎回悩んでいます…。
――ご自身の業務に欠かせない、またはよく使う機材や愛用品などを教えてください
ペンタブのペングリップを木製にして使っています。編集していると手汗でペンが滑ってしまうのですが、木製にしてからすごく持ちやすいです!
――制作に使用している撮影機材や編集ソフトは何ですか?
Adobe Premiere Pro、After Effectsを使っています。
――映像制作の中で注目しているジャンルとその理由を教えて下さい
AI技術/インカメラVFX/バーチャルプロダクション/イマーシブコンテンツ
インタラクティブな映像体験が今後どうなっていくのか、自分で体験してみたい気持ちがあります。
ローズ氏は、マーベル・スタジオの「シャン・チー/テン・リングスの伝説」や「マッドマックス:フュリオサ」など、近年最も高い人気を得ているアクション映画の舞台裏映像の撮影を多数手掛けている。同氏は、クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、ジョージ・ミラーなどの一流俳優や監督との作品に携わってきた。
DVDやブルーレイの時代においては、舞台裏映像は消費者に対してその価値を高めるためのボーナスとして、あるいは、クレジットシーケンス内のNG映像や映画の宣伝の一部として主に使用されていた。現在、舞台裏映像は長編ドキュメンタリーとして制作されており、映像制作のプロセスをより深く理解するため、またはお気に入りの登場人物を演じる俳優たちを知るために、何百万人もの人々が視聴しているという。
ローズ氏は次のようにコメントしている。
ローズ氏:舞台裏映像の撮影は、マーベルの社員と大学の同級生だったファッション分野のクライアントから、舞台裏映像を撮影できる人を探していると聞いたことがきっかけでした。その映画の撮影は110日間ほどかかり、私は毎日現場にいました。こういった撮影は以前にしたことがなかったのですが、素晴らしい経験となり、舞台裏映像の撮影が本当に大好きになりました。
マーベルの映画「シャン・チー」で撮影を始めた際、他の人が何と言おうとこれを長編ドキュメンタリーにすると誓いました。それから間もなく、Disney+がマーベル作品の制作過程を追う「マーベル・スタジオ アッセンブル」の配信を始めました。これをきっかけに、ニッチな視聴者に向けた"あったらいい"的なコンテンツが、突然大きな価値を持つようになりました。現在はマーベルの全作品において、約1時間のドキュメンタリーとその他の映像が制作されています。
同氏は、Blackmagic Pocket Cinema Cameraの複数機種およびURSA Mini Pro 4.6K G2に加え、最近導入したBlackmagic PYXIS 6Kなど、多数のBlackmagic Design製のカメラを使用している。Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K G2は最も貴重なツールのひとつとなり、周りの邪魔にならず、必要な時に必要な場所にいられるようになったという。
ローズ氏:常に事前にフォーカスを合わせ、事前に露出を調整して、撮影の準備をしています。カメラをオンにしてすぐに撮影しなければならない時に備えて、露出が適切であることを確認しておきたいからです。常に撮影できる状態である必要があります。
Blackmagic Pocket Cinema Camera 6Kの気に入っている点は、カメラをオンにすると、目の位置に持ち上げる頃には、撮影準備ができていることです。起動のための数秒を無駄にすることはできません。ストーリーの始めの部分を逃してしまいます。カードのフォーマットの速度や、電源を入れてから撮影できるようになるまでの速さでは勝るものはありません。このカメラは、熱や埃をものともせず、びしょ濡れの状態でも非常に活躍しています。本当に素晴らしいカメラです。
舞台裏映像で成功したいと考えている人々に対して、同氏は次のようにアドバイスする。
ローズ氏:舞台裏で作業する際は、小型のフォームファクターであることが重要です。ひっそりと使える必要があります。大きなカメラを担いでいたら、邪魔になって撮影現場から追い出されてしまいます。自分から中に入っていく必要があります。その理由は、許可を求めると、大抵「ちょっと離れてください。他に行ってください」と言われるからです。そこにいる正当な理由があると感じてもらう必要があります。
ローズ氏:適切な装備をすべて揃えていても、怒鳴られることは時々あるでしょう。私が撮影現場から追い出されたのは一回だけで、女王からナイトの称号を与えられた非常に有名な俳優から出ていくように言われました。この業界を王国と例えるなら、その騎士(ナイト)に叱られるというのは全く別のレベルです。しかし、それを受け入れて、次の日には新たな熱意を持って撮影現場に戻ってこなければなりません。
舞台裏映像の編集とポストプロダクションのプロセスを合理化することの重要性に加え、撮影とポストプロダクションの両方に、DaVinci ResolveなどのBlackmagic Designワークフローを使用する方法について、同氏は次のようにコメントしている。
ローズ氏:カメラのSSDに収録できる機能は欠かせません。非常に長いインタビューでも途中で中断する必要なく、タレントの貴重な時間を有効に使えるので極めて重要です。クリス・ヘムズワースに「カメラのドライブを交換するまでちょっと待ってください」とは言えません。カメラに2TBのSSDを取り付ければ、必要なだけ録画できる準備ができていると監督に伝えられます。
私自身、自分で多くのポストプロダクションを行っていますし、映像作家を目指す人にもそれを勧めています。自宅に編集用コンピューターがありますが、適切なソフトウェアを使うだけで驚くほど多くの作業を行えます。ドキュメンタリーからファッション撮影、多くのCMまであらゆる映像をすべてDaVinci Resolveで編集してきました。Blackmagicのカメラと組み合わせると、一つの継ぎ目のないエコシステムとして機能するので、この手法を強く勧めます。Fairlightのオーディオ機能には特に助けられています。舞台裏映像では、近くでの会話による大きな雑音やトラックのバック音など、現場で問題が生じることが頻繁にありますが、音声分離AIツールを使用して除去できます。
DaVinci Resolveを大変気に入っています。無償であり、常にソフトウェアがアップデートされている点が良いですね。私にとって画期的な存在であり、業界の他のプロたちにとってもそうであると確信しています。唯一の欠点は、次々と追加される新機能に追いつくために、チュートリアルを頻繁にチェックしなければならないことです!
世界初のST2110/IPMX対応IP KVM「Matrox Avio2」をはじめ、SRT・JPEG XS・NDIなど複数のIPを同時処理可能なAV over IPゲートウェイ「Matrox Vion(ヴァイオン)」、ST2110/IPMXとベースバンドの変換を担うOver IP変換・伝送デバイス「Matrox ConvertIP」、さらにはマスター設備のクラウド化を実現する「Matrox ORIGIN」など、映像制作のIP・クラウド移行に向けた新たなビジョンを提示した。
近年、MatroxはIPMX対応製品の展開を強化している。IPMXは、AV over IPデバイスとIP KVM間のシームレスな相互運用性を実現するために設計されたオープンな規格である。
SMPTE ST2110などの確立されたプロトコルを基盤としており、さまざまなデバイスやアプリケーション間の互換性を保証することで、ワークフローの効率を高める。低遅延・高品質・標準化された互換性という特性は、放送分野と同じく正確さ、即時性、信頼性が重要視される医療分野などでの広がりも期待されている。
手術映像や画像診断装置からの高解像度映像を低遅延かつ高品質で別室へ伝送する、遠隔医療やリモート診断で活用するなど、幅広い用途を想定している。
ST2110/IPMXに対応した高性能IP KVMエクステンダー。映像・音声・USB・シリアル信号を1本の10GbEケーブルで延長できる。ST2110/IPMXネットワーク環境に統合でき、NMOSによる制御に対応する。
ほぼゼロレイテンシーの操作性と4K対応の高画質を両立し、放送設備や制作現場に最適。高い安定性と信頼性により、システム停止が許されない重要業務にも対応可能である。
国内では日本総代理店のジャパンマテリアル株式会社より2025年発売予定。
4K対応のコンパクトなIPビデオゲートウェイで、H.264、HEVC、JPEG XS、NDIなど多様なIPビデオフォーマットのエンコード、デコード、トランスコード、クロスコンバージョンを低遅延でマルチチャンネル処理できる。
ST2110-22、IPMX、SRT、RTSPなどのプロトコルに対応し、NDIからSRTへの変換など柔軟なルーティングが可能。4:4:4 10ビットの高精細映像処理やHDMI/SDI入出力により、ライブ制作やクラウドベースのIPワークフローに最適。
ジャパンマテリアル株式会社より2025年国内発売予定。
ST2110/IPMX対応のIPエンコーダー/デコーダー。HDMI、SDI、HDBaseTなど既存インターフェースと相互変換が可能で、4K映像の低遅延伝送を実現。
JPEG XS対応により高画質圧縮と非圧縮の双方に対応し、NMOS制御やST 2022-7の冗長化構成にも対応。柔軟なIPインフラ構築を支援する。
リモートプロダクション(REMI)や高密度な映像伝送を実現する4K/マルチHD対応のH.264エンコーダー/デコーダー。
最大4系統のHD映像または1系統のUHD 4K60p映像を、10ビット4:2:2の高画質・低遅延で伝送できる。SRT、RTMP、MPEG-2 TS、RTSPなど多様なプロトコルに対応し、クラウドやオンプレミス環境での柔軟な運用が可能。
同時エンコード/デコードに対応し、スタジオと現場間の双方向通信やリターンフィードに最適。コンパクト設計で、タリーやインカム、Genlock同期にも対応し、放送品質のリモート制作を実現できる。
クラウドネイティブに設計されたソフトウェア定義メディアフレームワーク。汎用ITハードウェア上で動作し、非圧縮メディアサービスをIPベースで柔軟に接続・管理可能。
ライブマイグレーション、冗長性、フレーム精度制御に対応し、高信頼な運用を実現する。REST APIやSDKによる統合も可能で、マルチベンダー環境やオンプレミス/クラウドの混在構成においても、次世代放送システムの中核を担う柔軟かつスケーラブルなソリューション。
映画芸術科学アカデミーは、2025年4月29日にロサンゼルスで開催された年次科学技術賞授賞式で、37人の個人受賞者に代表される14の科学技術業績を表彰した。授賞式でTRINITY 2の紹介を行うため、ARRIはカート・O・シャラー氏とロマン・フォルティン博士にインタビューを行った。
以下のインタビューの抜粋は、TRINITYの着想、挑戦、成果に関する興味深い背景を提供し、カート・O・シャラー氏とロマン・フォルティン博士のプロセスを洞察するものだという。
――最終的に「TRINITY 2」につながったカメラスタビライザー技術に取り組む前の業界の状況はどうでしたか?
カート氏:
私はDPでありオペレーターであると同時に、カメラスタビライザーの設計者でもあるので、このビジネスの両方の側面を熟知しています。ARTEMISボディマウント・カメラ・スタビライザーを30年間、6世代にわたって開発してきた中で、私は、進化するカメラ技術と撮影現場でのワークフローに対応する、高度にモジュール化された持続可能なシステムを作り上げました。この特殊な分野では多くの改良がなされましたが、クリエイティブな面では画期的な開発はありませんでした。
スタンリー・キューブリック監督の「シャイニング」(1980年)以来、そしてギャレット・ブラウンのおかげで、オペレーターはこの非常に重要な映画から革新的な操作テクニックを取り入れ、今日でも高く評価しています。しかし、ハードウェアが改良され、操作方法が洗練されたにもかかわらず、オペレーターは、何十年もの間、古典的なボディマウント・カメラ・スタビライザーに存在していたのと同じ操作上および物語上の制限に直面しています。
――TRINITYで解決したいと思った市場のニーズは何でしたか?
カート氏:
オペレーターとして、私はしばしば同じ疑問に直面します。
どこまで下げられるのか?
ハイモードからローモードへのリグの再構築にかかる時間は?
カメラは車の中やオペレーターの横に水平移動できるのか?
座っている俳優の目が見えないのはなぜか?
肩越しのショットをうまくフレーミングできないのはなぜか?
古典的なボディマウントのスタビライザーでは、これらの課題に対処できないことは明らかでした。
――そしてTRINITYの登場ですね!TRINITYはどのようなツールで、どのような利点があるのでしょうか?
カート氏:
TRINITYシステムは、ベース部のメカニカルスタビライゼーションとトップ部のエレクトロニックスタビライゼーションを組み合わせたハイブリッドなカメラスタビライザーです。ジンバルをベースとした設計により、特に長尺レンズで優れたスタビライゼーションを実現し、完璧な水平安定性と安定したヘッドルームを提供します。これにより、流れるように制御されたカメラの動きと、映画制作における卓越した柔軟性が可能になり、極端なアングルや、ローポジションとハイポジションの間のシームレスな移行が可能になります。基本的に、TRINITYはオペレーターに取り付けられたジブアームのように機能します。
――カメラオペレーターとして、TRINITYの何が特別なのでしょうか?この分野において、これまでの技術をどのように凌駕しているのでしょうか?
カート氏:
TRINITYの主な目標は、従来のボディマウントスタビライザーの限界を克服し、これまで不可能だったカメラの動きやアングルを可能にすることでした。TRINITYはカメラの位置に関係なくシームレスな移行を可能にします。上部、下部、前面、側面、さらにはカメラのローリング…TRINITYは、デジタルホイール、ジョイスティック、またはパン・バーを使って遠隔操作でティルトとロールをコントロールすることができ、オペレーターとDPまたはディレクターの新しいコラボレーションを可能にします。さらに正確な動きのために、ティルト、ロール、レンズ制御をあらかじめプログラムしておき、オペレーターまたはDPやディレクターのどちらかがトリガーすることもできます。
また、私たちが長年取り組んできたすべての操作テクニックを、さらに高いレベルに引き上げることも重要でした。すべての経験豊富なオペレーターが、個人的な成長とキャリアにおいてさらに大きな一歩を踏み出せるようにするためです。
――ロマン博士にお聞きします。スタビライゼーション・システムに取り組み始めたとき、何を達成したかったのですか?
ロマン博士:
2013年半ばに研究を始めた当初、ジンバルの耐荷重が低く、スタビライゼーションに深刻な問題があること、レンズやカメラの設定を変えるたびに振動が発生し、それを補正する必要があることに気づきました。カメラの解像度が上がるにつれて、位置の安定化が非常に重要になることに気づきました。既存のプロジェクトを分析した結果、十分な安定性と拡張性がないという結論に達しました。
完璧主義者である私の目標は、可能な限り最高の安定化システムを作ることでした。2013年12月、私は革新的な回転軸設計に基づく数学的モデルを開発し、2014年1月までに最初のスタビライザーを製作しました。それが「MAXIMA」です。
――お二人はどのようにして一緒に仕事を始めたのですか?
カート氏:
2012年、私はTRINITYにつながるプロジェクトに取り組み始めました。ハンドヘルドジンバルが登場したことで、従来のボディマウント・カメラ・スタビライザー・システムを変革する可能性が浮き彫りになりました。2014年、今日のパートナーであり友人でもあるロマンとライナーに出会いました。ロマンはMAXIMAというハンドヘルドジンバルも設計しており、その性能を見て、MAXIMAとARTEMIS、そして私の将来的な操作のビジョンを組み合わせることで、TRINITYのコンセプトがついに実現することに気づいたのです。
ロマン博士:
2014年9月、カートからMAXIMAと同様のスタビライゼーション軸を追加した新世代のボディマウントカメラサポートシステムの構想が持ちかけられました。その可能性を認識した私はプロジェクトに参加し、カートはMAXIMAシステムを彼の改良型ARTEMISスタビライザーに統合したのです。
カート氏:
MAXIMAの設計は、カメラをリング内の重量中立位置に配置することで、他のすべてのジンバルに対して重要な利点を提供しました。カメラ、レンズ、駆動モーターなど、重量に関係する部品はすべてこのリングに取り付けられ、重心がARTEMISシステムの垂直軸と完全に一致するようになっています。この設計により、システム全体のバランスを保ちながら、あらゆる新しいアングルやポジションにカメラを楽に操作することができます。
ロマン博士:
2020年、私たちは共同でTRINITYの特許を取得しました。私たちの最新のエレクトロニクスは先進的なセンサーとマルチコアプロセッサーを使用しており、将来のタスクに対応できる能力を備えています。さらに、センサー信号を処理するアルゴリズムを改良し、安定化とダイナミクスを大幅に改善しました。このシステムは、最高レベルの手ぶれ補正と、クリエイティブな撮影のための360°の回転軸を提供します。
――最終的にTRINITY 2の誕生にいたった主な経緯を教えてください。
カート氏:
TRINITYは一朝一夕にできたものではありません。ジンバル、センターポスト、大容量電源など多くの部品は、3Dカメラ用に作られた特別なスタビライザーを含め、30年の経験から開発されたものです。これらの部品はTRINITY用に再設計・最適化され、ロマンのジンバル性能を向上させました。
もうひとつの挑戦は、ユーザーフレンドリーなソフトウェアを開発することでした。クラシックなオペレーターは、これまでスタビライザーをプログラムしたことがなかったからです。
ロマンと私は、このプロジェクトで力を合わせました。私はユーザーフレンドリーなフロントエンドのインターフェースをデザインし、ロマンと彼のチームはアルゴリズムやその他の優れたソフトウェア機能に集中しました。
ロマン博士:
私は開発者とともに、TRINITYソフトウェアのアルゴリズムやその他のユニークな機能に集中しました。経験豊富なオペレーターと協力し、メニュー構造が統一されたモダンなユーザー・インターフェースを開発しました。
――TRINITY 2は、アーティストや映画制作者の作品制作をどのように支援するのですか?
カート氏:
大人と子供が会話したり動き回ったりするアパートのシーンを想像してみてください。従来のボディ装着型スタビライザーの場合、オペレーターは高いカメラ位置を選ばなければならず、子供たちをきちんと捉えることが難しくなります。それに対してTRINITYは、大人も子供もアイレベルで撮影することができ、さらに子供の背後から低い位置にカメラを置くことで、上からの視点を作り出すこともできます。TRINITYでは、これらの個々のフレームを1つの長いテイクにまとめることができます。そして、時には非常に長いテイクを撮ることもあります!
――TRINITYが舞台裏で活躍したお気に入りの映画やシーンは?
カート氏:
TRINITYは、息をのむような映画、シリーズ、コマーシャル、音楽イベントなど、数え切れないほど多くの作品に登場し、そのルックだけでなく、デザインやストーリー性をも変えてきました。ロジャー・ディーキンス卿とサム・メンデスがTRINITYのクリエイティブな柔軟性を披露した「1917」では、内視鏡のようなカメラの動きが可能です。この機能は、「1917」で最も長い連続ショットのひとつである複雑な飛行機墜落シークエンスのようなシーンで極めて重要でした。「1917」の舞台裏の映像を見ると、ロジャー・ディーキンスがいかに効果的に様々な種類の手ブレ補正を駆使し、ストーリーを前進させ続けたかがわかります。
――自分の技術が大スクリーンで使われるのを見た感想は?
カート氏:
ソーシャル・メディアのおかげで、世界中のTRINITYのオペレーターが監督やDPと協力して、新しく優れたクリエイティブなアイデアやカメラの動きを実現する様子を毎日見ることができます。後日、大きなスクリーンで、あるいは自宅でその結果を見るとき、私はしばしば喜びの涙をこらえなければなりません。
ロマン博士:
自分の技術が大スクリーンに映し出されるのを見ると、観客の素晴らしい体験に貢献できたという大きな満足感が得られます。
――あなたの技術が映画監督やDPから受けた最高の賛辞は何ですか?
カート氏:
TRINITYチームへの最高の賛辞は、監督やDPが一度経験豊富なTRINITYオペレーターとのコラボレーションに成功すると、今後TRINITYなしでは仕事をしたくないと思うようになるという事実です。
――この技術の将来性をどのようにお考えですか?
カート氏:
未来は多くの人が思っているよりも早くやってきます。今のところ、将来の計画は伏せておきたいと思いますが、今後のエキサイティングな展開にご期待ください!
古澤旅人:ディレクター
株式会社電通クリエイティブピクチャーズ
多摩美術大学卒業後、数社を経て、現在は電通クリエイティブピクチャーズ所属。
――現在メインとなる業種を教えてください
媒体は問わず、映像全般。
――映像業界を目指した理由や経緯を教えてください
広告が好きだから。撮影や3DCG、静止画、動画、音楽などさまざまな要素があり、興味深い。
――映像制作に関する知識はどうやって身に着けましたか?
学校とプライベートで。
――映像業界で働くことの面白さや魅力、逆に苦労することを教えてください
面白さ・魅力:映像の中に自分の思いや言葉、魂、努力が宿るところ。
苦労する点:自由にやってもいいと言われても、本当に自由にはさせてもらえない現実との戦い。普通に収まろうとする自らとの戦い。
――ご自身の業務に欠かせない、またはよく使う機材や愛用品などを教えてください
iPadです。コンテを描く時にとても便利です。
――映像制作の中で注目しているジャンルとその理由を教えて下さい
AI技術、イマーシブコンテンツ、SNS、ライブ配信
世の中を進化させる可能性があるから。
M-1620 Proは、16チャンネルのアナログ入力と20チャンネルのアナログ出力を搭載し、ライン・レベル信号をMADI、AVB/Milan、ADATへとシームレスに相互変換・統合可能な、革新的なAD/DAコンバーター&デジタル・パッチベイ・ルーターだ。
視認性に優れたLEDメーターとディスプレイで構成された新設計のフロント・パネル、チャンネル単位の+13/+19/+24dBu入出力レベル切替、2系統の独立ヘッドフォン出力、最先端のコンバーター回路と柔軟な内部ルーティング、RME独自のジッター抑制技術「SteadyClock FS」、そしてリダンダント対応のMADI・ネットワーク・電源接続を搭載。これらすべてを、わずか1Uラックサイズに集約し、次世代イマーシブ・スタジオ構築の新たな基準を打ち立てるとしている。
M-1620 Proは、イマーシブ・オーディオ再生、マルチチャンネル収録、ライブPA、ポストプロダクション、放送設備、そしてハイエンド・オーディオ・システムの構築にいたるまで、あらゆるプロフェッショナル環境で圧倒的なパフォーマンスを発揮するという。
M-1620 Proは、ADAT、AVB/Milanネットワーク(ギガビット・イーサネット対応)、MADI(コアキシャル、およびオプションのSFPモジュールによるオプティカル)、さらにアナログの各入出力を備え、デジタルとアナログの信号をこの1台でシームレスに統合する。
コンバーター部には、インパルス応答と周波数特性を最適化できるアンチエイリアス・フィルター設定機能を搭載。RME独自のSteadyClock FSテクノロジーによるジッター抑制とあわせて、非常に精密でクリアな音質を実現し、プロフェッショナルなオーディオ環境に求められる高解像度と安定性を兼ね備えている。
また、MADIコアキシャル端子に加えて、ワード・クロック用の独立したBNC端子も装備。さらに、豊富なアナログI/Oにより、イマーシブ・スタジオやライブ環境はもちろん、多彩なアウトボード機器を活用するレコーディング・エンジニアにとっても、信頼性の高いオーディオ伝送と柔軟なシステム構築を可能にする。
M-1620 Proは、プロフェッショナル環境に求められる高音質と柔軟な入出力設定を兼ね備え、各16チャンネルのアナログ入出力に加え、2系統のヘッドフォン出力を搭載している。
アナログ入出力は、リア・パネルのD-Sub端子を介して接続し、+13/+19/+24dBu(@0dBFS)の3段階で基準レベルをチャンネルごとに個別設定することができる。一般的にこの機能はデジタル・トリムで実装されるが、M-1620 Proではアナログ領域で処理を行っているため、ライン・レベルに切り替えてもコンバーターのS/N比を損なうことなく、最適なレベル・マッチングが可能だ。
さらに、各チャンネルはリモート操作による設定変更やミュートにも対応しており、現場での迅速かつ柔軟な運用をサポートする。
M-1620 Proは、2系統のMADI入出力(オプティカル/オプションのコアキシャル)、最大8ストリーム/128チャンネル対応のMILAN準拠AVB入出力、4系統のADAT入出力を備えており、用途に応じた多様なフォーマットをサポートする。これにより、さまざまなオーディオ機器との接続に柔軟に対応可能だ。すべてのデジタル入出力は自由にルーティングでき、AD/DA変換、デジタル・フォーマット変換、ルーターとして活用できる。
MADI入出力はリダンダント構成に対応しており、コアキシャルMADI入力は信号が途切れた場合にオプティカルMADI入力に自動で切り替わるように設定可能で、安定した運用を維持する。
設定やルーティングは、ウェブ・リモートによって直感的に設定可能だ。
M-1620 Proは、フロント・パネルに2系統のヘッドフォン出力を搭載。アナログ/デジタルを問わず、すべての入力信号を高解像度でモニタリング可能だ。解像度は24bit、S/N比111dB(A)以上、THD+Nは0.001%未満と、プロフェッショナルの現場でも信頼できるクオリティを実現しているという。
使用するヘッドフォンの特性やモニタリング環境に応じて、各出力端子ごとに出力レベルを+4dBu/+19dBuの2段階で切り替えることが可能だ。ロー・インピーダンスからハイ・インピーダンスのヘッドフォンまで幅広く対応し、理想的なヘッドフォンモニタリング環境を提供するとしている。
このヘッドフォン出力は、モノラル・バランス端子として、+10dBu/+25dBu(@0dBFS)の出力レベルに対応し、高品質なライン出力として利用可能だ。
M-1620 Proは、フロント・パネルからデバイスの状態を直接コントロール可能で、すべての機能に直感的にアクセスできる。
さらにM-1620 Proは、あらゆるネットワーク・リンク(Wi-Fiを含む)を介したWebインターフェイスを利用して、ルーティングやデバイス設定などのすべての操作をリモートで迅速に行える。
統合されたルーティング・マトリックスにより、全てのアナログ入力と全てのデジタル信号やAVBストリームを、ヘッドフォン出力に直接ルーティング可能。これにより、オーディオ信号やクロッキング、接続などをわかりやすく確認しながら、トラブル・シューティングを迅速に行える。
M-1620 Proは、Milan認証モデルであり、ディタミニスティック(確定的)なネットワーク環境のもと、48kHzで最大128チャンネル、96kHzで最大96チャンネル、192kHzで最大64チャンネルの音声信号を低遅延で送受信する。MilanはAVBの規格のひとつで、厳格なフォーマットの統一をすることで互換性の問題を解決する。よってMilan対応機器同士の完全な互換性を保証し、信頼性の高い相互運用を提供する。
MilanにはIEEE 1722.1 ATDECCというオープン規格が含まれており、接続の制御だけでなくオーディオ・デバイス全体の制御もできる。このオープン規格を利用してd&b audiotechnikとL-Acousticsが共同開発したATDECCコントローラー「Milan Manager」を使用することで、直感的でわかりやすい操作が可能だ。
M-1620 Proは、高い信頼性を実現するために3つのリダンダント設計を採用している。2つのネットワーク・ポート、2つのMADI入出力端子(オプティカル端子は、オプションのオプティカルMADI SFPモジュールを使用)、ACおよび12V DC電源入力(オプション)を装備。システムに異常が発生すると即座に通知されるため、シームレスな運用をサポートする。
また、完全なスタンドアローン動作により、デバイス本体から直接設定操作が可能。素早い設定変更やユーザー定義のプリセットを簡単に呼び出すことができる。
デジタル・オーディオでは、オーディオ・ビットとリファレンスとなる時間軸の間に相関関係を要するため、クロック周波数は重要な要素だ。しかしながら、クロック周波数は常に安定しているとは限らない。
M-1620 Proは、SteadyClock FS回路を搭載し、ジッター値をフェムト秒(1000兆分の1秒)単位の精度で抑制させることができる。よって全てのクロック・モードにおいて高品質なアナログ・コンバージョンを提供する。RME製品のデジタル・コンバージョンは、一切のデータ損失や音質劣化なく行われ、またSteadyClock FSは音像が劣化しないことを保証する。より深い奥行きと、クリアな音像により、録音とミックス作業を正しく精密に行うことができる。
オプションで利用可能なMADI SFPモジュールにより、オプティカルSFPトランシーバーをM-1620 Proに追加できる。
このMADI SFPモジュールによって、MADIオプティカル接続のオーディオ信号(最大64チャンネル)の伝送が追加で利用可能になる。
MADI SFPモジュールは、マルチモード・バージョンもしくはシングルモード・バージョンから選択可能で、RMEのMADIデバイスの電源がオンになっている場合でも、電源を切らずに挿入・取り外しが可能だ。
RME製品の保証期間は通常の1年保証から3年保証へ変更になった。ただし、3年保証を受けるためには製品登録が必要。
鈴木優作:録音/MA
デジタルエッグ
日本工学院音響芸術科を卒業後、2008年デジタルエッグに入社。
――現在メインとなる業種を教えてください
CM、Web。
――映像業界を目指した理由や経緯を教えてください
幼い頃から映画が好きで、特に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が好きでした。
もともと音楽が好きだったのと大きいコンソールの操作をしているエンジニアさんに憧れていて、映像に関わる音響関連の仕事をしてみたいなと思い、音響の学校でMAについて学び、映像業界を目指しました。
――映像制作に関する知識はどうやって身に着けましたか?
ポスプロに入り、まずはアシスタントとして知識やワークフローを学び、余裕ができた頃に、先輩やフリーミキサーの方のミックスを勉強しました。
20代の頃は同録アシスタントとして撮影現場に出ることが多かったですが、現場で得たものは大きかったです。ミキサーとしてデビューした後も現場経験を生かして同録、ミックス、最近ではSE業務もやらせていただいています。
――映像業界で働くことの面白さや魅力、逆に苦労することを教えてください
面白さ・魅力:音で感情表現できるところの面白さと、常に違う仕事をする楽しさはあります。魅力はたくさんの人と関われることです。
苦労する点:真夏のロケで、現場近くにいるセミには未だに悩まされます。
――ご自身の業務に欠かせない、またはよく使う機材や愛用品などを教えてください
ワイヤレスはWisycomのMTP60を使用していますが、リモートでゲイン調整や内部RECも対応しているので安心して利用できます。
撮影現場では、ゼネや空調、交通音がある中、音声を収録しなくてはならないのでノイズをリダクションするソフトは業務に欠かせません(iZotope RX 11)。
――制作に使用している撮影機材や編集ソフトは何ですか?
Ronin 2は、プロのカメラマンがどのような状況下でも、滑らかで安定した映画のような映像を撮影できる3軸カメラスタビライザーだ。特に、センサー分析とスタビライゼーションソフトウェア開発におけるDJIのスー・タイ氏、電気工学におけるベイ・シメン氏、そしてRonin 2の機械設計とエンジニアリングにおけるザオ・ヤンチョン氏の貢献が評価された。
DJIのコーポレート戦略およびコミュニケーション担当シニアディレクターであるクリスティーナ・チャン氏は次のようにコメントしている。
チャン氏:DJIは、映画芸術科学アカデミーの尊敬される業界リーダーから認められたことを光栄に思います。DJI Ronin 2は、映画製作者に真の自由と柔軟性を提供する方法として、10年以上前に始まったアイデアです。
ドローンからジンバルへの初の拡張が、今日の映画撮影方法をどのように変革してきたかを見るのは、信じられないほどの道のりでした。Ronin 2の汎用性とインテリジェントな機能により、映画撮影者はあらゆる角度と距離からシーンを捉え、画期的な方法で彼らのビジョンを具現化することができます。
Ronin 2は、パワーと多用途性を追求し、大型カメラを搭載するための十分なパワーとトルクを備えている。拡張されたカメラケージ、50mm延長可能なアーム、そして最大30ポンド(約13.6kg)のペイロードに対応できるモーターを搭載。強力なエンコードモーターは強風に耐え、0.02°以内のサブピクセル精度を維持しながら、自動車に取り付けられた場合でも最高速度75mph(約120km/h)での走行中の滑らかな映像を保証するという。
Ronin 2は、様々なカメラとアクセサリーに電力を供給するための統合された集中電源システムを備え、複数の電源システムは必要としない。デュアルホットスワップ可能なバッテリーにより、効率と撮影可能時間を最大化し、最大2.5時間の連続稼働が可能だ。Ronin 2のカーボンファイバー製フレームは、カメラリグの耐久性、軽量性、携帯性を高めている。取り外し可能なグリップは、多様な構成と容易な切り替えを可能にし、これまで不可能だった創造的でシームレスな動きを実現するとしている。
ドキュメンタリーから、エミー賞受賞のテレビ作品、そして映画「マンク」、「イニシェリン島の精霊」、「ノマドランド」、「ザ・ホエール」、「TAR」といったアカデミー賞受賞作品まで、Ronin 2はその正確な性能と実用的な設計により、映画製作の限界を押し広げるのをサポートしているという。
]]>小船清次:プロデューサー/ディレクター/ビデオグラファー(監督、撮影、編集までを1人で実施)
pump Inc.
――現在メインとなる業種を教えてください
Web広告、Webメディアコンテンツ。
――映像業界を目指した理由や経緯を教えてください
埼玉県の進学校から慶應大学文学部に入学し、小説家になることを夢見ながら上京しました。
そして、在学中に渋谷の映画館でアルバイトをしているときに、大学で映像サークルで自主映画を作っている学生や、役者活動している人たちに出会い、自主制作の手伝いをする機会に恵まれました。
映像制作を行っている人たちというのが、皆個性的で、活動的で当時の私にはとても輝いて見えました。
また、映像制作という活動を通して、普段触れることのない題材について調べたり経験したりすることが小説家を目指すという観点からも魅力的に映りました。
私自身のGOALはあくまでも小説を書くことだったのですが、そのための芸の肥やしとして映像制作という選択肢が開き、大学卒業後の進路の一つとして、テレビや広告の制作会社がありました。
そして、先に就職していたアルバイト先の先輩の縁があって、業界大手の広告映像制作会社にPMとして入ることができたことが、この業界に入った経緯です。
――映像制作に関する知識はどうやって身に着けましたか?
学生時代の自主映画の制作の過程において、当時主流だったFinal Cut Pro 7を独学で習得。広告制作会社に就職後は、PMとして勤務していたときがちょうどノンリニア機への移行の全盛期であり、部署内で編集ソフトを使えるのが私1人という状況もあって、フリーランスのエディターさんに現場で教わりながら知識と技術を習得していきました。
その後、制作会社は2年ほどで退職し、フリーランスのエディターとして活動。撮影も兼務するようになり、のちにビデオグラファーと呼ばれるようなスタイルで演出〜撮影〜編集〜モーショングラフィックなどの技術や知識を、業界のトップランナーたちをそばで見ながら、またときには教わりながら習得しました。
その後、テレビ番組の制作会社で勤務していた、学生時代のアルバイト先の先輩と一緒に会社を設立し、日々時代の変化に合わせながら制作全般を行ってきています。
――映像業界で働くことの面白さや魅力、逆に苦労することを教えてください
面白さ・魅力:
映像コンテンツの制作の過程のなかで、様々な業界や人と触れ合い、深く学び体験できることが私にとっては一番大きな魅力です。日常では知ることのできないような人の想いや考え方をこんなにもたくさん直接聞き、身近で見れるのは他の業界ではあまりないことだと思います。それをコンテンツに落とし込むときには、自身も当事者意識を持って気持ちを寄せていけるというのもとても良い経験だと思います。
また、映像業界には尖った人材が集まりやすく、そうした多様な価値観の中で仕事をできるということも人生経験として面白いと思います。
一方で、技術の進歩によって、映像や創作の世界が限られた才能だけでなく、広く世の中に開かれていくなかで、これからどんどん新しいコンテンツや表現手法が出てくることを思うと業界の発展への期待も大きいと感じています。
苦労する点:
――ご自身の業務に欠かせない、またはよく使う機材や愛用品などを教えてください
――制作に使用している撮影機材や編集ソフトは何ですか?
カメラ(BMPCC6K、ソニーFX3、30、6など)、照明(SmallRig RC120、Aputureなど)、録音機材(RODE Wireless PRO、ソニーUWP-D11など)、編集ソフト(Adobe Premiere、DaVinci Resolveなど)
――映像制作の中で注目しているジャンルとその理由を教えて下さい
AI技術、縦型動画、SNS、ドローン撮影
個人的に新しい技術を使った制作が好きであることと、クライアントがそれらのジャンルに注目していると感じるから。
同製品は、運転中も安定して画像認識が可能で、バーコードやQRコードを読み取る業務にも最適だという。多様な設置場所に対応し、確実な固定力でカメラや他のデバイスをサポートする。
支柱・天板に挟むだけで簡単にカメラを設置できるクランプ式のカメラアームで、三脚が使えずカメラを設置できなかった場所に、Webカメラなどの機器を取り付けることができる。
しっかり固定できるので、デスクやテレビスタンドだけでなく、フォークリフトなど動きのある場所でも使用が可能。
支柱や天板へのクランプ取り付けに対応している。角柱だけでなく円柱(丸パイプ)にも取り付けが可能。厚さ30mmまでの棚板、10×10mm~30×30mmまでの角柱、直径8mm~50mmまでの円柱への取り付けに対応している。
ノブを緩めることで、アームの位置や高さを細かく調整できる。カメラ取り付け部はボールジョイント仕様になっており、好きな角度に調節可能だ。
アームの組み合わせにより、長さを6段階で変更することができる。
カメラだけでなく、1/4インチサイズのネジ穴のある機器や、別売りのタブレットホルダー・スマートフォンホルダーの取り付けが可能だ。
クランプ取り付け部分にはシリコン製のすべり止めがついている。すべり止め部のアタッチメントを外すことで、円柱に取り付けできるようになる。
円柱に取り付けるために外したクランプ部分のアタッチメントは、ノブボルトで固定して紛失を防止する。
取り付け方法 | クランプ |
設置方法 | 角型・円柱型支柱に取り付け |
機器取り付けネジ | 1/4インチネジ |
クランプ可能厚 | 棚板/厚さ30mmまで、角柱/10×10~30×30mm、円柱/直径8~50mm |
耐荷重 | 1.5kg |
材質 | アルミ、スチール、ABS樹脂 |
セット内容 | カメラアーム、アーム(小)×2、組立説明書 |
サイズ | 約W48×D150×H445mm |
重量 | 約780g |
梱包サイズ | 約325×40×85mm・1.016kg |
対応機器 | 1/4インチサイズのネジ穴のあるカメラ、機器など |
矢﨑純也:プロデューサー
株式会社TYO/MONSTER
早稲田大学人間科学部 人間情報化学科通信課程を卒業後、TYOに入社。2025年にプロデューサーデビュー。
――現在メインとなる業種を教えてください
CM、Web、MV。
――映像業界を目指した理由や経緯を教えてください
子供の頃から映画・ドラマ・CM・MVを見るのが好きだったからです。
――映像制作に関する知識はどうやって身に着けましたか?
大学の前に専門学校に通って映像制作の基礎的なことは学んでいましたが、働きながら経験を積み、徐々に身につけていきました。
――映像業界で働くことの面白さや魅力、逆に苦労することを教えてください
面白さ・魅力:関わった作品が多くの人の目に触れ、何かしらの影響を与えること。
苦労する点:仕事とプライベートの両立。バランスをとるのが難しいです。
――ご自身の業務に欠かせない、またはよく使う機材や愛用品などを教えてください
リモートワークが増え、自宅で大きなモニターに接続して作業を行うことが多くなりました。
――映像制作の中で注目しているジャンルとその理由を教えて下さい
AI技術/VR/AR、4K/8K/16Kなどの高解像度コンテンツ/ドローン撮影/ライブ配信
今後AI技術を使用しての映像制作が増えると思うので、良し悪しに関わらず知識を深めておきたいです。
同製品は2024年末の発売以来、プロ・アマチュア問わず幅広い方に利用・関心を持たれているといい、さらに多くの人に利用してもらいやすいよう、生産体制を見直すことで、より買い求めやすい価格としたという。
製品名 | 現行価格(税込) | 改定価格(税込) |
FlexTally Pro(日本国内向け、315MHz) | 198,000円 | 165,000円 |
FlexTally Pro(無線なし版) | 189,750円 | 156,750円 |
FlexTally Pro コントローラー単体 | 69,300円 | 55,000円 |
FlexTally Pro ランプ単体(日本国内向け、315MHz) | 39,600円 | 33,000円 |
FlexTally Pro ランプ単体(無線なし) | 37,400円 | 30,800円 |
提供している「FlexTally Pro 下取りプログラム」については、引き続き税込110,000円にてプログラムを継続する。
鋸状の刃と幅広のフィンガーループを採用し、作業の効率性と安全性を向上させるという。
型番 | KURO-CPC-4K1C1PTwA |
JAN | 4988755070348 |
インターフェース | PCI Express×1 Gen2(専用ドライバ不要、UVC/UAC対応) |
I/O | 映像音声入力端子:HDMI IN×1(HDMI2.0相当)※音声 LPCM 2ch 音声入力端子:LINE IN 3.5mmジャック×1 映像音声出力端子:HDMI OUT×1(HDMI2.0相当)※パススルー ※音声 LPCM 2ch 音声出力端子:LINE OUT 3.5mmジャック×1 ※パススルー |
解像度 | 入出力解像度:3840×2160@60fps、2560×1440@144fps、1920×1080@240fps HDR/SDRサポート ※VRRは非サポート キャプチャー解像度:3840×2160@30fps、2560×1440@60fps、1920×1080@120fps |
対応OS | Windows 11 / 10(64bit版) |
推奨録画配信ソフトウェア | OBS Studio ※ソフトウェアは付属しない |
本体寸法 | 151×121×22mm ※1スロット占有 |
型番 | KURO-CPC-4K4C |
JAN | 4988755070355 |
インターフェース | PCI Express×4 Gen2(専用ドライバ不要、UVC/UAC対応) |
I/O | 映像音声入力端子:HDMI IN×4(HDMI1.4相当)※音声 LPCM 2ch |
解像度 | サポート解像度:3840×2160@30fps、2560×1440@60fps、1920×1080@120fps |
対応OS | Windows 11 / 10(64bit版) |
推奨録画配信ソフトウェア | OBS Studio ※ソフトウェアは付属しない |
本体寸法 | 196×121×22mm ※1スロット占有 |
今回のイベントでは、1500本以上のレンズを取り揃えているパンダスタジオのレンズレンタルのお試し撮影ができる。昭和記念公園の美しい花々を背景に、プロの写真家である森脇章彦氏がモデルのポートレート撮影を指導する。
また、技術力に定評のある中国の新興レンズメーカーTTArtisanの協賛により、オートフォーカスレンズを中心に、様々な明るい単焦点レンズを多数無料で試せる。
さらに、このイベントに参加した方には、パンダスタジオレンタルでのレンズのレンタルに使用できる半額クーポンをプレゼントする。
レンズを用意するため、持ち込むカメラのマウントを申し込み時に回答する必要がある。
日程 | 2025年5月11日(日) |
開催時間 | 集合時間12:00(昼食時間はなし)、終了時間14:30 |
集合場所 | JR西立川駅改札口集合 |
開催場所 | 昭和記念公園 |
定員 | 最大12名 |
講師 | 森脇章彦先生 |
モデル | 鈴木海那さん |
参加費用 | 無料(別途、公園入場料) |
申し込み方法 | 専用フォームから申し込む |
用意するもの | 自分のカメラ(ミラーレス一眼に限る)、バッテリー、記録メディア |
主催 | パンダスタジオレンタル、プロ機材ドットコム |
協賛 | TTArtisan 銘匠光学 |
協力 | 焦点工房 |
TTArtisanは、深圳の光学メーカー銘匠光学より2019年6月に誕生した新しいレンズブランド。高性能なライカMマウントレンズ、ソニーEマウントレンズ、Lマウントレンズ、富士Xマウントレンズなど豊富なラインナップを取り揃えている。
最近はAFレンズの開発にも力を入れている。明るい単焦点レンズの雰囲気のある写りが楽しめる。
今回のイベントはTTArtisan単独協賛のイベントとなり、TTArtisanのレンズを100種類以上取り揃えるという。
※マウントアダプターの用意もあり
このアップデートにより、一部のBlackmagic Cinema Camera 6KカメラでCFexpressカードが認識されない場合がある問題が修正された。
]]>岩崎将典:制作(PM)
株式会社FIELD MANAGEMENT EXPAND ドワーフ
2018年1月にプロダクションアシスタントとして入社。2019年以降プロダクションマネージャーとして様々な案件を担当し、グループ組織改編を経て現職。
――現在メインとなる業種を教えてください
CM、ネット配信コンテンツ、テレビアニメOP/EDなど。
――映像業界を目指した理由や経緯を教えてください
中学生の頃、朝のニュースでOren Lavieの「Her Morning Elegance」のPVをたまたま見ました。コマ撮りで作られた映像になりますが、そこで初めて映像がビデオで撮るだけではないということを知り、そこからコマ撮りの撮影手法そのものに興味を持ち、映像業界で働きたいなと思うようになりました。
――映像制作に関する知識はどうやって身に着けましたか?
大学、PMの業務は就職後。
――映像業界で働くことの面白さや魅力、逆に苦労することを教えてください
面白さ・魅力:映像と一口に言っても、扱われ方によっては様々な役割を持つと思います。アニメ関連を担当させていただくことが多いためか、個人的には娯楽としての要素を強く感じています。
様々な人に楽しんでもらうため、スタッフはより楽しい・面白い映像を撮ろうと努力します。
スタッフ全員で楽しい映像を作っているので、上手くいかないことでも四苦八苦できることが面白いんだと思います。
苦労する点:僕自身、初めはついていくことに必死で、知識の浅さから置いていかれるなと感じることも多かったです。
その後、PMの業務に慣れ、知識が身に付きつつも、次は仕事量の多さに時間という観点で苦労を感じました。
進め方や時間配分に関しては、新人の頃から意識して取り組むのが良いのかなと思っています。
――ご自身の業務に欠かせない、またはよく使う機材や愛用品などを教えてください
コクヨのソフトリングA5ノートとuniのピュアモルトというボールペン(青インク)
自分の考えから打合せの内容、立ち話でもなんでもメモをとっています。自分の脳で記憶することは諦めたため、ノートに全てを書き込んでいますが、ソフトリングで形崩れすることないためページがめくりやすく、サイズ感としてもA5が自分にとってとても馴染むものでした。
ボールペンはuniのピュアモルトというボールペンを7年近く使っています。重さと握りやすい質感からおすすめです。
青インクは記憶の定着に一番良いという研究もあるそうで、同じようにずっと青インクを使っています(記憶するのは諦めたんですけどね…)。
――映像制作の中で注目しているジャンルとその理由を教えて下さい
イマーシブコンテンツ(=没入感のあるコンテンツ)/VR/AR
コマ撮りのミニチュアセットをスキャンし、その世界をVR/ARで体験したり、他にもメタバースでの展覧会なども面白いんじゃないかなと思っています。