同バージョンは、DaVinci Resolveパブリックベータを改善してバグを修正するアップデート。グレードをワイプする機能およびグレードをクリップまたはアクティブなノードスタックレイヤーに適用する機能を追加。これにより、ギャラリー内のスチルとタイムラインのアイテムの間をワイプしてグレードを比較したり、グレードを個別のレイヤーに適用するかクリップ全体に適用するか選択したりできるようになる。
また、今回のアップデートでは、編集タイムラインで使用できるセーフエリアオーバーレイと、カットページおよびエディットページのビューアで再生中に同オーバーレイを表示する機能もサポート。これにより、ロゴやタイトルなどの素材がクロップされずに常に適切に表示されるよう、簡単に確認・配置可能。
メディア管理ツールを使用する際は、MOVおよびMP4ビデオファイルのオーディオをトリムできるように改善。FLACまたはMP3オーディオの不要な部分をトリムして容量を節約できるようになる。
さらに今回のアップデートでは、DaVinci Resolveプロジェクトを開く際に、それらを最新バージョンにアップデートするかどうか選択できる機能も復活。今後、古いプロジェクトを開く際は、プロジェクトをバックアップしてから同ソフトウェアの最新バージョンにアップデートするか確認が可能。
また、パブリックデータのバグも多数修正。その中には、編集タイムラインでトランジションをコピー&ペーストできなかった問題を修正した点、アルファレイヤーが含まれるコンポジションを他のクリップに重ねて使用できるようにした点、Fusionクリップにコンポジションを適用する中クリックの機能および会話セパレーターツールへの同期機能を復活させた点などが含まれる。
]]>同セミナーはシステムファイブの「やまもん」こと山本隆太氏と豪華ゲストスピーカーによる対談セミナーで、YouTubeでのオンライン配信と、ブラックマジックデザインオフィス3Fでのオフラインの同時開催。
第4回となる今回は、株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービスのカラリストである北山夢人氏をゲストに迎え、DaVinci Resolve StudioでBMCC6Kの素材をグレーディングするデモを実施。カラリストから見たBMCC6Kの素材の魅力やDaVinci Resolveを使ったルック作りについて語る。
北山夢人|プロフィール
株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービスのカラリスト。映画「ドライブ・マイ・カー」で第26回JPPA AWARDS 2022 映像技術部門 グレーディング「優秀賞」を受賞。
日程 | 2024年5月22日(火)19:00~(約1時間) |
会場 | [オフライン]ブラックマジックデザイン株式会社3F 東京都目黒区駒場4-7-2 [オンライン]システムファイブ公式YouTube |
費用 | 無料 |
定員 | 21名 |
参加申し込み | [オフライン]こちらのページから申し込む [オンライン]事前申し込み不要 |
注目は、ALEXA 35 Live - Multicamシステムの展示だ。ARRIはライブエンターテインメントの分野で大きなステップを進んでいる最中で、今後、同分野にはさらに多くのリソースを投入してくという。目標はシネマティックルックをライブプロダクションへ提供することと、既存のライブプロダクションのインフラとの統合は課題としている。
ARRIは、ライブエンターテインメントのビジネスを始めてだいぶ経過しており、AMIRA、TRINITY Live、360 EVOなど多くの製品をリリース。さらに、ARRIグループにはプロ用照明システムの分野で世界レベルのリファレンスブランド「Claypaky」があり、同ブランドはコンサート照明も手がけている。これらの製品を使って、アデル・ローリー・ブルー・アドキンスやビリー・ジョエルなどのハイエンドなコンサートを数多く手がけている。コーチェラ、コールドプレイ、デュア・リパ、シャロン・ウィリアムズ、その他多くのコンサートを手がけてきており、そこからすでに多くのことを学んでいる。その情報をもとに、新システム「ALEXA 35 Live – Multicam System」を発表したという。
ライブプロダクションシステム「LPS-1」は、主にALEXA 35 Liveカメラ、ファイバーカメラアダプターとファイバーベースステーションで構成される。ファイバーベースステーションから、リモートコントロールパネルに接続し、いわゆるシェーダーがコントロールルームに設置され、カメラコントロールの色をコントロールできる。コントラストはすべてのカメラが一致するようにできる。
ALEXA 35 LiveのカメラヘッドはALEXA 35をベースにしたカメラで、ALEXA 35と全く同じハードウェアを使用し、全く同じセンサーを搭載している。スーパー35の4Kセンサーを搭載する。ALEXA 35は、17ストップのダイナミックレンジを実現する。映画から真のテレビシリーズやコマーシャル、さらにコンサートの撮影にも最適。非常にコントラストが高く、色鮮やかな照明を実現できるという。
サッカーの試合を撮影する場合、スタジアムの半分は太陽に照らされ、残りの半分は暗闇になることがある。従来型のカメラでは、それを撮影するのは非常に難しかったが、17ストップのダイナミックレンジがあれば、容易に対応可能としている。高感度も特徴で、わずかな光でもノイズを抑えて撮影が可能。これだけでも、従来の2/3インチの放送用カメラよりも素晴らしい映像が得られるという。
カラーアウトプットとして、ARRI Lookに対応。独自のARRI Lookを作ることができる。ライフプロダクションのための特別に開発したいくつかのARRI Lookも用意されている。楽しいトーク番組用、ゲーム番組用、ウィンタースポーツ用などがあり、現在、他にも制作中だという。
さらにALEXA 35とALEXA 35 Liveには、テクスチャという非常にユニークな機能を搭載する。標準でさまざまな画像スタイルを提供する8つのテクスチャが同梱されている。さらにALEXA 35 Liveでは、ライブプロダクション専用のテクスチャが5種類を追加している。この機能によって、ALEXA 35 Liveのカメラのシャープネスを、他のカメラのレベルに合わせることも可能としている。
ARRIブースのステージでは、ライブエンターテインメントの実演を実施。ファッションショーでは、ALEXA 35 Liveの画像特性、色彩、肌色、テクスチャー、ダイナミックレンジを紹介しつつ、TRINITY Liveや360 EVOの動きの実演。スポーツの例として、シャドーボクシングやダンスの実演も行われていた。
イメージング、ライティング、スタビライゼーションを総合的に提供する業界唯一のメーカーARRIだから実現できる、制作エコシステムや価値観を強くアピールした。
]]>Wacom Movinkは精細な表現を実現する「Wacom Pro Pen 3」の描き味と鮮やかな13.3型フルHD有機ELディスプレイを融合した、ワコム史上最薄・最軽量のペンディスプレイで、異なる場所や姿勢で常にクリエイティブに向き合うクリエイターに向けた、まったく新しいカテゴリーの製品だという。複数のOSに対応しており、制作に必要なパソコンやソフトウェアの環境を譲歩することなくクリエイティブ制作を行うことができる。
Wacom Movinkは、スタジオ、クライアントとの打ち合わせ、大学、自宅など、様々な場所でクリエイティブ制作をしたいというクリエイターに向けた持ち運びに適したソリューションで、外出先でもスタジオと同様の制作環境で作業したいと考えているプロクリエイターに最適だという。
Wacom Movinkは重さ420g、最薄部はわずか4mmのコンパクトな設計。これまでのワコムの液晶ペンタブレットや現在市販されている多くのタブレット端末の中でも最薄・最軽量という新たな水準を確立したとしている。同サイズの「Wacom One 液晶ペンタブレット 13 touch」と比較すると66%薄く、55%軽量を実現している。堅牢なCorning Gorilla Glassと耐久性のあるマグネシウム合金を採用し、バッグに入れて持ち運んでも壊れにくい頑丈さも兼ね備えているという。
Wacom Movinkは、プロレベルのディスプレイとペン性能にアップグレードを検討している学生やフリーランサーにとっても理想的な製品だとしている。13.3型のサムスン製有機ELディスプレイは、卓越した品質により、最大表示色10億7374万色のフルHD解像度、100,000:1のコントラスト比を表現する。DCI-P3カバー率100%、Adobe RGBカバー率95%を実現した広色域ディスプレイは、豊かで深い黒と並外れた色精度を実現する。
Wacom Movinkは、Pantone認証とPantone SkinTone認証を取得しており、工場出荷時にキャリブレーションを行なっている。色の再現性が重要なワークフローでは、別売の「Wacom Color Manager」でハードウェアキャリブレーションを行うこともできる。
有機ELテクノロジーを採用することで、視覚的再現性だけでなく、ペンの操作性も向上。Wacom Movinkは、有機ELディスプレイの特性を活かし、ワコムのペンの中でも最速の応答速度を実現し、視差を最小化する。さらに、有機ELディスプレイは、画面を強く押した時に起こる波紋が生じにくいのも特徴。また、熱やファンの音を発しないため、快適に作業できる。
Wacom Movinkには、Wacom Movink用に新しくデザインされたWacom Pro Pen 3が属しています。この細いペンは、最新のWacom Cintiq Proシリーズと同様に、高精度な筆圧感知と傾き検出機能を搭載し、力強いブラシ描画や軽い直線の描画まで、思いのままに線を描くことができるという。また、ペン先が細い、洗練されたデザインで、視認性が向上している。Wacom Movink用のWacom Pro Pen 3は、持ち運び時のアイテムを減らすため、芯抜き付きの替え芯ホルダーがペンに収納されている。
ワコムのブランド・ビジネス・ユニットのシニアバイスプレジデント、矢野幸治氏は次のようにコメントしている。
矢野氏:Wacom Movinkは、クリエイティブユーザーに新たな可能性を提供するために設計された、初の有機ELペンディスプレイです。既存の制作環境をリーズナブルな価格でアップグレードしていただけます。市場データによると、デジタルクリエイターの3人に1人が複数のペンタブレットを使用しています。
加えて、スタジオやデスクトップ環境と遜色のないポータブルソリューションを求める傾向が強まっています。Wacom Movinkは、性能、精度、体験を損なうことなく、どこでもクリエイティブ作業を可能にするソリューションです。サムスンディスプレーが開発・提供する最先端の有機EL技術を採用することで、この品質を実現することができました。
サムスンディスプレーの中小型事業部 マーケティングチーム長、チョ・ヨンソク氏は次のようにコメントしている。
チョ氏:Wacom Movinkは、スタジオの外でもクリエイティブ制作を続けたいプロクリエイターにとって最適な製品になると期待しています。ワコムが有機 EL技術の世界的リーダーであるサムスンディスプレーと提携したことで、最高画質を求めるプロクリエイターの期待に応えるとともに、ワコムの有機 ELイノベーションの一翼を担えることを誇りに思います。
Wacom Movinkは、ペンのサンプリングレートの改善により、線のゆらぎや遅延がなく、正確に描画できるWacom Pro Pen 3テクノロジーに最適化されている。また、プロ向けクリエイティブペンディスプレイで初めて、有名文房具メーカーのデジタルペンに採用されている汎用性の高いペンテクノロジーに対応した。これにより、旧世代のWacom Pro Pen、Staedtler、Lamy、Dr. Grip Digital for Wacomなども利用できる。さらにサムスン製デジタルペンにも対応しており、同じペンでサムスン製ペンデバイスと「Wacom Movink」でペン入力が可能。
Wacom Movinkは、Windows、macOS、ChromeOS、およびAndroid(デスクトップモード対応機種のみ)と互換性がある。バスパワーに対応しており、USB Type-Cケーブル1本で接続可能。接続デバイスが15W以上の電力供給に対応していれば、追加のケーブル、アダプター、電源は必要ないという。高度なタッチテクノロジーにより、スムーズで直感的な入力が可能だ。
スリムなベゼルに配置された2つのカスタマイズ可能なタッチキーには、ワークフローに合わせてショートカットやファンクションを割り当てることができ、作業効率を高めることができる。Wacom Movinkは、リモートデスクトップ接続でペン入力を最適化する革新的なソリューション「Wacom Bridge」にも対応している。
]]>※キヤノン用、ニコン用、富士フイルム用、ソニー用、オリンパス・パナソニック用は発売済。
ライカのTTLオートフラッシュに対応。1/8000秒のハイスピードシンクロ、先幕・後幕シンクロモードなど、様々な機能を装備。また大型のLCDスクリーンと直感的な表示で作業を一層効率化する。
32チャンネル16グループのマルチチャンネルを備えており、99のワイヤレスID設定が可能。
最大100m離れた場所から信号を送信することが可能。また、複雑なワイヤレス環境でも予備のチャンネルとIDを自動検索するスキャン機能により、準備時間を大幅に節約する。
マルチ撮影機能を搭載。1つのオブジェクトを異なるカメラ位置から同時に撮影することができる。たとえば複数の撮影者で、同じライトを共有することも可能。
TCM機能により、TTLモードからマニュアルモードへ、発光パラメーターを保持したまま瞬時に変換が可能。一貫して適切な露出下で撮影することができる。
着脱は、クイックレバーによるロック方式を採用。従来のダイヤル式と比較して、スピーディーかつ安全に固定可能になった。
2.4GHzモジュール内蔵のセコニック露出計「L-858」とコラボレーション。測光後は、パラメーターをL-858から直接調整できるため、より正確なライティングを実現する。
iOSおよびAndroid用のアプリにより、スマートフォンやタブレットからBluetooth接続でより柔軟かつ直感的な制御を可能にする。
シングルコンタクト機能をオプションで提供。より迅速で感度の高いトリガーを実現。連写撮影において、より短い間隔での連続トリガーを可能にする。
電源 | 単三アルカリ電池2本 |
露出コントロール | TTLオートフラッシュ、マニュアルフラッシュ、 マルチフラッシュ(FECフラッシュ露出補正=1/3刻みで±3) |
シンクロモード | ハイスピードシンクロモード(露出値±3EV、1/3EV刻みで調整可能) 後幕シンクロモード |
モデリングフラッシュ | GODOX WitstroシリーズのモデリングランプをON/OFFおよびグループ調光可能 |
TCM機能 | TTLモード時の発光設定値をマニュアルモードに移行 |
ZOOM設定 | トランスミッターでZOOM値をAUTOまたは24-200に調整 |
メモリー機能 | 最終操作から2秒後に設定を保存し、再起動後は保存状態に復帰 |
その他 | フォーカスアシスト、ブザー音制御、 ファームウェアアップデートはUSBタイプCを使用 |
ワイヤレスグループ | 5グループ(A-E)または16グループ (0‐9、A-F ※レシーバー端末がスタジオフラッシュでMモード設定時) |
送信範囲 | 最大100m(撮影環境による。カスタム設定により30m縮小可能) |
チャンネル/ID | 32チャンネル/ID 01-99 |
ディスプレイ | 大画面LCDパネル(バックライト ON/OFF) ※カスタム設定により‐3~+3の範囲内でコントラスト調整可能 |
サイズ/重量 | 95×62×49mm/93g |
ARCA-SWISS(アルカスイス)のカメラプレートに対応したクイックシューベース。3種のアタッチメント形状(モノボールフィックス/クイック/フリップロック)をラインアップ。また1/4、3/8ネジ仕様になっており、ほとんどの雲台に取り付け可能だという。
モノボールフィックス | クイック | フリップロック | |||
サイズ/重量 | 60×60×15mm/80g | 68×72×20mm/98g | 68×62×20mm/100g | ||
対応プレート | モノボールフィックス | クラシック/モノボールフィックス | クラシック/モノボールフィックス | ||
ネジ穴仕様 | 1/4および3/8インチ | 1/4および3/8 | 1/4および3/8インチ |
このイベントではテレビやVFX、映画、モデリング、エンジニアリング、建築など、多岐にわたる様々な分野の先駆的なLightWaveユーザーへの独占インタビューを紹介する予定。彼らの壮大な旅路と、創造性に満ちた広大な世界をナビゲートする上で、LightWave 3D がどのように貢献しているかを語ってもらう。
さらに、LightWave Digital社からはLightWave 3Dの次期メジャーバージョンLightWave 2024に搭載予定の新機能および拡張機能をプレビューする。将来のLightWaveが何をもたらし、それら進歩がユーザーのプロジェクトをいかに進めるのかを知るチャンスだとしている。
またLightWaveスタッフによるライブパネルディスカッションも実施する。LightWave 2024とその先にある進化について対話形式で解説するこのライブイベントでは、ユーザーからの質問も受け付ける。
さらには、LightWaveクイズやStar Warsをテーマにしたコンテストに参加して、LightWave 2024最新バージョンへのアップグレードをゲットするチャンスだとしている。この一日を通して、創造力を感化する刺激的で新たなショーリールやチュートリアルも紹介していく。
※同イベントは、LightWave Digital社(本社:英国)主催のイベントで、日本語通訳は予定されていない。
イベント名(ウェビナー) | The LightWave Alliance : Celebrate a Year of Galactic Innovation(LightWaveアライアンス:銀河のイノベーション 1周年記念イベント) |
日時(日本時間) | 2024年5月4日(土)19:00~翌日5日(日)5:00 |
アクセス先 | LightWave Digital社およびディストームホームページにて、近日アナウンスする |
イベント内容(予定) | ・テレビ、映画、エンジニアリング、建築などさまざまな分野の先駆的LightWaveユーザーへのインタビュー ・次期メジャーバージョンとして予定されている LightWave 2024の今後の機能や拡張機能のプレビュー ・LightWave スタッフによるライブ パネルディスカッション ・LightWave クイズやStar Wars をテーマにしたコンテスト |
春休み特別企画のDaVinci Resolve 18のトレーニング後のアンケートで寄せられた多くの要望に応え、今回開催することになったという。
同社編集ソフトウェアのDaVinci Resolveは、編集、カラーコレクション、VFX、モーショングラフィックス、オーディオポストプロダクションをひとつのソフトウェアに融合したソリューションだ。
豊富な機能・スピーディーかつ正確なパフォーマンスにおいて、ハリウッドやポストプロダクションなどのハイエンド層から高い評価を得ている一方で、無償版でも有償版と同じ機能が95%以上提供されており、リーズナブルでクリエイティブなソリューションとして学生からも厚い支持を得ている。
今回は多岐にわたるDaVinci Resolveの機能からFusionページのみにターゲットを絞ってトレーニングを開催する。
今回のトレーニングでは参加者と一緒に順を追って進行し、ハンズオンで多様な機能や実践的な使い方を丁寧に学んでいく
最新のDaVinci Resolve 18公式日本語Fusionトレーニングブックに沿った講座内容を予定している。
トレーニングで使用する素材はダウンロードはこちらからダウンロードしておく(サイズは4.4GB)。
(時間の制約もあるためこの中で割愛する項目もある)
日時 | 2024年5月6日(月・祝)10:00〜18:00 |
会場 | YouTube Liveを使ったウェビナー形式 |
費用 | 無償 |
持ち物 | DaVinci Resolve が動作するコンピューター |
事前登録 | 不要 |
特典 | ・当日の講座のリンクは、そのままアーカイブのリンクになる ・配信の中のどこかで、期間限定Slackコミュニティへ招待する。トレーニング終了後も、DaVinci Resolveに関する質問やリクエストなどを受け付ける。 |
本イベントでは、DaVinci Resolve Micro Color PanelやDaVinci Resolve Replay Editorといった新しいコントロールパネルやATEM Constellation 4K スイッチャーなどの新製品の展示や、DaVinci Resolveを使ったリプレイシステム、Blackmagic Cinema Camera 6KやBlackmagic Micro Studio Camera 4K G2などさまざまなカメラ製品を実機展示する。
そのほか、DaVinci Resolve 19の新機能や、iPhone用アプリのBlackmagic Camera やBlackmagic Cloudを使ったクラウドワークフロー、ST 2110 IPワークフローなども紹介する。
ブラックマジックデザイン製品は、ハリウッド作品や放送業界での制作業務から、配信業務、YouTube動画、企業のインハウス動画制作に至るまで、幅広い用途や分野で活用されているという。今回のBLACKMAGIC DAYはそれらブラックマジックデザイン製品の最新テクノロジーをリアルに体験することができるイベント。
参加費は無料で、開催期間中はいつでも入場可能。
■5月15日(水)
■5月16日(木)
■会場
■費用
■持ち物
TVUブースの注目展示は映像伝送システムだ。ハイグレードモデルとローエンドモデルの展示に注目が集まっていた。
ハイグレードモデルとしては、無線接続、伝送速度、マルチカメラ制作機能を備えた「TVU RPS One」を展示。携帯性を実現しつつ、4K伝送が可能。最大4つのHD伝送にも対応する。RPS Oneの特徴は、この4つの伝送を同時に4系統同時に送れるところだ。電波関係の悪い時は、タッチパネルの選択で1本だけ送るという機能も新しい機能として追加されている。
また、これまでの「TVU One」は5G/4Gx2、4Gx4の搭載を特徴としていたが、TVU RPS Oneは6台の内蔵5Gモデムを搭載する。4KやHD4系統を同時送信しても、安定したビットレートの送信を可能としている。
ローエンドモデルでは、TM1000の後継機種「TM930」の展示にも注目が集まっていた。これまでのTM1000は6モデム搭載を特徴としていたが、4Gも5Gも安定してきてそこまでモデムは必要ないという国内ユーザーからリクエストがあったという。そんな意見を反映して、TM930の内蔵のモデムは3つ(5G×1、4G×2)に対応。TM1000からダウンバージョン実現で、より多くの人が使いやすい低価格を特徴としている。
同社ブースには、クラウドベースのSaaSのソリューションを多数展示。世界的にリモートプロダクションが加速しており、アメリカや日本を含めたユーザー向けのソリューションのいろいろな提案が行われていた。
TVU Producerは、クラウドベースのライブストリーミング&ビデオ制作プラットフォームだ。Webインターフェースを使用し、ハードウェアやソフトウェアを必要としないのを特徴としている。新しい機能として、AIを使ってさまざまな自動化を実現。例えばスコアボードのカメラ情報をAI処理して、グラフィックスを自動的に処理する様子をデモしていた。
従来、コンピューターグラフィックス専用のオペレーターが在中して、スコアボードの表示をマニュアルで実現を行っていた。しかし、リモートプロダクションになると、できるだけスタッフの数を減らして効率よく制作したいという声が高まっている。そこでAIエンジンに取り込んで、自動的にグラフィックスの部分を更新できる機能を搭載。オペレーターのマンパワーを削減しつつ、できるだけ制作を自動的に効率化できる仕組みを実現している。
TVU Partylineは、クラウドベースのビデオ会議システムだ。モートプロダクション環境にいるすべてのメンバーが、あたかも同じ物理的空間にいるかのようにシームレスにコミュニケーションできることを特徴としている。
従来のビデオ会議システムの一番のネックは、一般的に映像を高画質の伝送できなかったところだった。TVU Partylineの大きな特徴は、ビデオ会議をしながらフルHDビデオ品質、完全に同期されたオーディオとビデオでリアルタイムに制作ツールを使用し、リモートでコラボレーションすることが可能になる。
NABの目玉として、Partyline上でいろんな会議をしている時の発言者のしゃべった言葉をテキスト化するデモが行われていた。例えば英語から日本語にトランスレーションを自動的にしてくれるので、よりスムーズに例えば国際的ないろいろなコラボレーションが可能になる。
通常のビデオ会議の場合は、高画質で伝送することはできないが、Partylineは高画質な伝送も送ることができて、それをオンエアで乗っけることが可能。また、英語での会話の場合は自動的に日本語に翻訳してくれるので、インタビューしている人があまり英語を得意としない場合でも、これを見ながら会話が可能になる。言語も20カ国以上の対応を特徴としている。
TVU MediaHubは、マルチフォーマットのハイブリッドビデオルーターだ。最近さまざまな中継でIPフォーマットによる伝送が行われていて、それぞれのそのIPフォーマットに応じて、ハードウェアを調べなければいけない煩雑な状況になってきている。そこらをすべてクラウド上で処理して、どのようなIPフォーマットが入ってきても、それを最終的にはアウトプットの必要に応じて変換や配信をするためのシステムだ。
標準的なHLSやSRT、RTMPなど基本的に標準で使われているようなIPのフォーマットは全てサポートしている。それ以外で FacebooK、tiktoK、ZOOMなどの方式もサポート。TVUのラインナップのTVU OneやTVU Anywhere、TVU Gridといった信号も直接クラウドで取り込めるようになっている。
単純な従来の1対1のスイッチ機能だけではなくて、1対多地点への配信にも対応。東京の本局から、地方局へ何十箇所に同時にIP配信を行うような処理もクラウド上でできるようになっている。
例えばアメリカで開催されているゴルフのトーナメントを、日本にはSRT、韓国にはRTMP、ヨーロッパには全く別のTVU Gridで送りたいといった場合は、TVU MediaHubを使うことによって簡単に信号を全く違うフォーマットで各デスティネーションに同時送信が可能になる。
]]>REVORING Swiftシステムは、写真家や映画制作者が自分のニーズに合わせてパーツを組み合わせて使用可能なマグネット式フィルターシステム。システムはH&Yが特許を持つREVORING、ドロップイン、マグネット式角型フィルター機構をメインに構成されている。Swiftシステムは、着脱時間を大幅に節約し、無数のフィルターの組み合わせにより創造活動の可能性を拡張するとしている。
同セットは、動画撮影でREVORING Swiftシステムの導入を開始するのに人気な以下の3製品の組み合わせで構成されている。
Swift マグネティック Vari NDとSwift マグネティック マットボックスの間に[RD100A]Swiftマグネティックドロップインフィルターラックを装着し、100mm K-Seriesドロップインフィルター各種を装着し、Black Mistフィルターなどの特殊効果系フィルターとの組み合わせもおすすめだという。
]]>フルスペクトラムエッセンスIRNDフィルターは、最新のフィルターテクノロジーを採用し、最小限のカラーシフトと完璧に近い肌色を保証するという。科学的に測定すると、全スペクトルにわたって高い透過率曲線が達成されている。したがって、フィルターは全スペクトルにわたって均一に光を完全に減少させ、適切なイメージングに必要な紫外線と赤外線の周波数を保持。その結果、元の色調に限りなく近い色が得られ、ポストプロダクションに最適だという。
LPLエッセンスリアマグネティックフィルターシステムは、Simmodリアディフュージョンオプションで初めて導入された。IRNDオプションの追加により、撮影者はNDやディフュージョンを素早く簡単に変更できるようになったという。エッセンスフィルターは、装着後、カチッという安心感のある音とともに所定の位置にセットされ、フィルター交換は数秒で完了する。また、ねじ込み式やマットボックス式のフィルターよりも小型で軽量。1つの小さな単一サイズのフィルターが複数のレンズに適合し、重いマットボックスや複数のステップダウンリング、広角レンズ用の大きくて高価なフィルターは不要になる。
エッセンスフィルターシステムは、ARRIのシグネチャーシリーズレンズやSimmod LPL変換スチルレンズのマグネット式リアマウントに装着可能。Simmod LPLマウントの後部にねじ込むマグネット式パイロットガイドリングと、それにはめ込むエッセンスフィルターで構成されている。すべてのSimmod LPLコンバージョンキットには、LPLマウントにねじ込むリアパイロット(非磁性)ガイドリングが標準装備(レンズをカメラボディまたはアダプターに取り付ける際にレンズをガイドするもので、リアに55mm径のねじ山があるため、ユーザーは必要に応じてリアフィルターに通常の55mm径ねじ込み式フィルターのほとんどを使用可能)。Simmod LPLエッセンスリアマグネットフィルターを使用するには、オリジナルのパイロットガイドを取り外し、新しいエッセンスマグネットパイロットと交換する必要がある。一度LPLマウントにねじ込むと、マグネットフィルターを素早くリアに取り付け可能。
各エッセンスフィルターは航空機グレードのアルミニウム製で、エッジにはローレット加工が施され、簡単かつ確実なグリップが可能。各リングには合計12個のマグネットが付いており、誤って外れることを防ぐ。すべてのフィルターは専用の保護ケースが付属。
マグネット式リアレンズフィルターは、従来ハイエンドのシネマレンズにしか使用できず、高価であったという。同エッセンスフィルターシステムは、Simmod LensのLPLマウントシステムを採用するヴィンテージスチルレンズユーザーに費用対効果の高いソリューションを提供するという。
ガラスフィルターやエレメントを追加すると、レンズのバックフォーカスがわずかに変化する。その結果、無限遠フォーカスがレンズの無限遠マークを超えてしまう。レンズが正しく調整されていれば無限遠にピントが合うが、正確な距離マークが必要な場合はレンズにシムを適用する必要がある。
フィルターで使用するためにレンズセットを正しくシム調整すると、フィルターや焦点距離を変更するときに再度調整する必要はない。NDが必要ない場合は、マグネット式クリアーフィルターを取り付けるだけで、正しいフランジ距離を維持することが可能。Simmodエッセンスシステムは、フォーカシングに影響を与えることなく、あらゆる焦点距離でも使用できることを保証するという。各Simmod LPLコンバージョンキットには標準でシムも付属しており、さらに必要な場合はSimmodのWebサイトから購入が可能。シムはライカR、ニコンF、オリンパスOM、コンタックス・ツァイス、キヤノンFD、マミヤ645用が用意されている。
LPLマウントの物理的設計により、エッセンスマグネットフィルターシステムが可能になったという。ARRIのエンジニアは、フランジ距離が短く、開口部が広い最新のマウントを設計することで、リアフィルターシステムに必要なスペースを提供した。
Simmodレンズマウントを使用すると、ヴィンテージスチルレンズをLPLに簡単に適合できるため、LPLマウントが古いPLまたはEFマウントシステムよりもはるかに柔軟であることは明らかだという。
]]>「more than words」などの数々のヒットソングを送り出している女性2名、男性1名組のオルタナティブ・ロックバンド、羊文学。同バンドの最新曲「GO!!!」のミュージックビデオの監督を務めたのがクリエイティブカンパニー、DRAWING AND MANUALの林響太朗氏だ。
本作では撮影と編集も林氏が手がけている。林氏は映像作家として、数多くのグローバルブランドの広告やミュージックビデオのほか、インスタレーションやプロジェクションマッピングなどの制作も手がける。自身が監督する作品を自ら撮影することも多く、URSA Mini Pro 12KやURSA Mini Pro 4.6K、Blackmagic Pocket Cinema CameraといったBlackmagic Designのカメラで撮影した作品も多くある。
林氏は「GO!!!」のミュージックビデオについて、次のようにコメントしている。
林氏:この曲はポップな印象が強いんですが、歌詞は普遍的で大事なことを言っているなと感じました。グラフィカルな感じにしたくて、シールっぽいものがコラージュになってくるくる回ってたらかわいいかなと思ったんです。
また楽曲がちょっとオールドスタイルな感じもあったので、昔のカルチャーを感じさせるiPodを画面に出したりしました。あと「一緒にGO」っていう歌詞があるので、たくさんの人たちを集めて複製してパースとかも気にせずに白い背景に対して配置していくとかわいい映像になりそうと考えながら作っていきました。
自分がBlackmagic Designのカメラを使う時は、グレーディングを速くしたいときなんです。今回はそれほど凝ったグレーディングはしていないのですが、色の濃い「こってり」したトーンにしたかったんです。Blackmagicのカメラは色が濃くすっと出るので今回使いました。
素材は最後のシーンを除き、すべてグリーンバックで撮影された。Blackmagic Cinema Camera 6KをEFマウントに変換してContax Zeissレンズを装着し、6Kフルセンサーで林氏自らが撮影した。
林氏:このレンズにしたのもオールドっぽいけれど、パキッと撮れるレンズという理由で選びましたね。フルサイズのボケ味の活かすようなことは今回あまりやってなくて。どちらかというとシール的にしたかったので被写界深度を深めにしてパキッと撮ったんですが、解像度の良さっていうのは、そこで現れているのかなって思います。グレインを載せても本当にいい馴染み具合になるので、デジタルノイズっぽくならないっていうのがすごく良かったなと思いました。
最後に林氏はBlackmagic Designのカメラについてこう語った。
林氏:Blackmagic Designのカメラは、いいところにすぐに手に届くという印象がありますね。色の良さだったり、今回使ったBlackmagic Cinema Camera 6Kはフルセンサーに対応しているところも良かったし。そのスペックのバランスで考えると価格が安いところもすごくいいですね。
今回発売するの2モデルは、IPSに黒を強化した技術「IPS Black」を採用したモニターで、黒の表現力を高め、より暗部の再現性を追求したことで、コントラスト比が2000:1に向上し、4Kの画像や映像をより自然に表示する。また、高視野角が特長であったIPSパネルの斜めから見た時の色再現性もさらに向上した。
さらに、4KのHDRのマスタリングに最も広く使われており、映像や画像のクリエイターにとって、業界標準と位置づけられているDCI-P3 98%(標準値)の高い色再現性も実現している。HDR再生においては、VESA DisplayHDR 400の認証を取得。高輝度による高い表現力で、質の高いHDR映像を表示することができるという
また、PCとUSB Type-Cケーブルを接続するだけで、映像+音声データ(DP Alt Mode)、PCの充電(USB PD)、データ転送が可能。さらに、KVMスイッチを内蔵することで、PC1台をUSB Type-Cに接続して、もう1台のPCを映像入力端子(HDMI、DisplayPort)とUSBアップストリーム端子(USB2.0)に接続すれば、モニターのダウンストリーム端子に接続したUSBデバイス(キーボードやマウス、USBストレージなど)やネットワーク通信、音声デバイス(内蔵スピーカーまたはヘッドホン端子に接続したオーディオ機器)を2台のPCで共有できる。
常に正確な画質で再生できるよう、専用のキャリブレーションセンサーを標準添付。専用ソフトウェアの「LG Calibration Studio」であらかじめスケジュールを設定すれば、自動的にキャリブレーションを実行する。画像や映像の編集アプリケーションも、より正確な色合いで作業できるようになる。
表示されている色空間の情報を認識できるOSであれば、モニターのピクチャーモードごとの色空間に関する情報をOS側に提供できる。モニターの正確な色情報を受け取り、再現できるカラーマネジメントに対応するOSと接続すれば、モニター側で設定した色合いに合わせてOS側で自動的にマッピングするため、より忠実な色再現が可能。
※USB Type-Cでの接続が必要
色再現性の高いIPSに黒を強化した技術「IPS Black」を採用。黒の表現力を高め、より暗部の再現性を追求したことで、コントラスト比が2000:1に向上し、4Kの画像や映像を自然に表示する。また、高視野角が特長であったIPSの斜めから見た時の色再現性もさらに向上している。
4K HDRのマスタリングに最も広く使われ、画像や映像を制作する多くのクリエイターにとって業界標準と位置づけられている、DCI-P3 98%(標準値)の高い色再現性を実現。また、ピクチャーモードには「sRGB」、DCI-P3の白色点をD65に置いた「P3-D65」、BT.2100(Rec.2100)のガンマカーブに沿った「BT.2100 PQ※」を用意。さらに、1.8/2.0/2.2/2.4/2.6に設定できるガンマ補正、6色相環、色温度調整など、細かな色合い調整も可能。
HDR再生においては、ピーク輝度400cd/㎡以上の高輝度出力が求められるVESA DisplayHDR 400の認証を取得している。高輝度による明暗諧調の高い表現力を実現し、質の高いHDR映像を表示できる。
※ HDR信号受信時のみ
PCとUSB Type-Cケーブルを接続するだけで、映像+音声データ(DP Alt Mode)、PCの充電(USB PD 90W)、データ転送が可能。
また、KVMスイッチを内蔵。PC1台をUSB Type-Cに接続し、もう1台のPCを映像入力端子(HDMI、DisplayPort)とUSBアップストリーム端子(USB2.0)に接続すれば、モニターのダウンストリーム端子に接続したUSBデバイス(キーボードやマウス、USBストレージなど)やネットワーク通信、音声デバイス(内蔵スピーカーまたはヘッドホン端子に接続したオーディオ機器)を2台のPCで共有できる。
ケーブル接続が必要なデバイスはモニターに接続することで、PCへの接続は最低限にできる。PC持参の外出時から戻った際はケーブル1本差すだけで、すばやく仕事を再開でき、デスク周りの複雑な配線もすっきりさせることができる。
※ 同製品はUSB Type-Cケーブル、DisplayPortケーブル、HDMIケーブル、USB2.0ケーブル(A-B)、電源コードが付属
※ KVM機能でUSB Type-C接続側のPCが無効のときもUSB PD(Power Delivery)は有効
スタンド部は110mmの高さ調整、前後-5~20゚の角度調整、ピボットに対応しており、フレキシブルな画面の位置調整ができる。
モデル名(型番) | 32UO85RV-W | 27UQ85RV-W | |
液晶パネル | サイズ | 31.5インチ (アスペクト比16:9) |
27インチ (アスペクト比16:9) |
有効表示領域 | 697×392(mm) | 597×336(mm) | |
液晶方式 | IPS(IPS Black) | ||
最大解像度 | 3840×2160 | ||
画素ピッチ | 0.18159×0.18159(mm) | 0.1554×0.1554(mm) | |
表示色/色域(標準値) | 約10.7億色/DCI-P3 98% | ||
視野角(H/V) | 178% 178°(CR≧10) | ||
輝度(標準値) | 400cd/m²(ピーク時500cd/m²) | ||
コントラスト比(標準値) | 2,000:1 | ||
応答速度 | 5ms(GTG 応答速度 Faster 設定時) | ||
垂直走査周波数 | HDMI、DisplayPort:50-60Hz(可変リフレッシュレート適用時:40-60Hz)、USB Type-C:50-60Hz | ||
出入力端子 | HDMI入力×2、DisplayPort 入力、USB Type-C (USB PD 90W)、ヘッドホン出力(ステレオミニジャック)、USB アップストリーム×1(USB2.0)、USBダウンストリーム ×2(USB3.0) | ||
スピーカー | 5W+5W(MaxxAudio) | ||
筐体仕様 | OSD 操作 | OSD ジョイスティック | |
チルト角度 | 前:-5°~後:20° | ||
スイベル角度 | ― | ||
高さ調整 | 110mm | ||
ピボット | 右90° | ||
壁掛け | 100×100(mm) | ||
外形寸法 (W×H×D) |
スタンドあり | 715×517~627×239mm/7.2kg | 614×489~599×239mm/5.9kg |
スタンドなし | 715×449×58mm/5.4kg | 614×393×58mm/4.1kg | |
消費電力 | 電源入力 | 100-240V,50/60Hz | |
消費電力 | 30.1W(オンモード時) | 25.2W(オンモード時) | |
待機時 | 0.5W | ||
オフ時 | 0.3W |
2024年4月29日(月)よりSmallRigの公式ストアで先行予約販売を開始した(特別価格:税込6,990円)。商品発送は2024年5月29日(水)ごろ開始予定。
Insta360 X4専用フレーム(ID:4287)は航空グレードのアルミニウム合金素材を採用し、カメラをしっかり守ることができる。フレーム内側の壁にシリコン素材が使用されており、カメラへの損傷を与えず、滑り止めて安心感をアップする。
また、各ボタンの操作に干渉せずにスムースな撮影ができ、装着しながらバッテリー交換とデータ転送なども可能。専用シリコンレンズケースも付属しており、フレームを装着したままでレンズケースをつけることができ、収納に便利だという。
工具不要のネジで固定され、組立てと分解はより簡単に、撮影の効率を向上させる。
フレームの側面に1/4"-20ネジ穴を備え、水平撮影モードを拡張できる。底部の折り畳み式フィンガーによりワンタッチで縦撮影が可能。縦横どちらの方向でも撮りやすく、柔軟な構図を実現。折り畳み式フィンガー以外、コールドマウントと1/4"-20たわみ防止ネジ穴があり、豊富な拡張性で様々な撮影シーンに対応するとしている。
]]>Dream Street Productionsは、コネチカット州に拠点を置く映像プロダクションおよびポストプロダクションスタジオ。電気通信から製薬会社、そしてアメリカの5本の指に入るハイテク企業まで、多くの企業クライアントを抱えている。ニューヨークシティでテレビ番組制作とニュース編集部での経歴を持つブラウン氏は、20年前にDream Street Productionsを設立して以来、変化を続ける制作環境に常に適応してきた。
この業界で20年、着実にビジネスを成長させることができたのは、マインドセットとツールセットの柔軟性を保つことができたからだとブラウン氏は考えているという。ブラウン氏は次のようにコメントしている。
ブラウン氏:この柔軟性のおかげで、あらゆるプロジェクトのニーズを満たすことができます。もし何かのやり方がわからなければ調べ、もしクライアントが何かを要望すれば、それに応えます。技術面では、私のワークフローはBlackmagic Design製品に支えられています。Blackmagic Designのツールは、全てのジョブをサポートしてくれています。
例えば、最近タウンホールで行われたイベントでは、クライアントは自分たちでカメラマスターを編集してプログラムマスターよりも短くできるよう、カメラを個別収録したいと望んでいたのですが、ATEM Television Studio HD8 ISは、この収録オプションに対応しています。カメラにメモリカードを差し込んで、全カメラを同期するためにタイムコードを入力するよりも良いですね。
クライアントから特に要望がなければカメラで収録する必要もありません。多くのクライアントは、HyperDeckへの収録で十分事足ります。その点、ATEM Television Studio HD8 ISOのメディア管理は非常に簡単です。ATEMへの入力はすべて収録されてフォルダに入るので、イベントの最後にクライアントに手渡すだけです。
またブラウン氏は、ATEM Television Studio HD8 ISOのカウンターオーバーレイ機能を、スピーカー用のタイマーとして使用しているという。
ブラウン氏:このおかげで、高価な機材をひとつ減らすことができました。またパネルを使用すれば、その場でバックグラウンドの色を黒から赤に変えたり、時間切れの際に緑から赤に変えたりすることもできます。本当に素晴らしい機能だと思います。
Blackmagic URSA Broadcast G2を組み合わせることにより、ブラウン氏のワークフローはさらに効率アップした。
ブラウン氏:カメラコントロール、トークバック、タリーなど、ハイエンドのファイバーシステムに必要な機能がすべて搭載されており、カメラに接続した2本のSDIケーブルですべて送信できます。
カラーコントロール、カメラのペインティングおよびマッチングは素早く簡単に実行できます。さらに、B4レンズマウントでは、大きな箱型レンズなど、事実上すべての放送用レンズを使用できます。Blackmagic URSA Broadcast G2を選択した理由は、所有しやすい価格だったことだけでなく、継続的なファームウェアサポートとアップグレードにより、カメラにより多くの機能を追加していけることです。すべてが1つの完全なエコシステムになっていることが、Dream StreetがBlackmagicの機材に多大な投資をしている理由です。
ブラウン氏は長年Blackmagic Design製品を使用しており、ATEM Miniライブプロダクションスイッチャーで基本を学んできた。クライアントのイベントのニーズがより高度になっていくにつれ、ATEMライブプロダクションスイッチャーシリーズ内でアップグレードしていくことが簡単だと考えたという。
ブラウン氏:バーチャルイベントが主流になると、クライアントはより多くのオプションを要望するようになり、私たちの仕事はより忙しくなりました。当時クライアントは、SuperSourceのバックグラウンドと複数のウィンドウでカスタマイズした、よりテレビに近いルックを希望するようになっていました。ATEM Miniではこれら全て、そしてそれ以上のことを実現できることに気付き、Blackmagic製品の真のパワーを初めて実感しました。信じられない思いでしたね。
イベントがさらに複雑になってくると、より多くのスクリーンや別々のストリームを使用するようになったり、あるいはテクニカル・ディレクターが2人いて、1人はIMAGフィードの編集、1人は配信の編集を行ったりするため、より多くの機能やM/E列が必要になりました。
コロナが開けると状況が全く変わりました。ライブの対面イベント、配信、それらのハイブリッドなど、複数のオプションを提供しなければなりませんが、Blackmagic DesignのATEMは、あらゆる面でサポートしてくれました。
ブラウン氏は以前ニュース制作の現場で仕事をしていたが、バーチャルプロダクションのライブイベントにおける入出力を学ぶ必要があった。
ブラウン氏:放送プロダクションについて様々なことを調べ始めて、テクニカル・ディレクターの立場から理解することができました。プロデューサーやディレクター出身なので、私は常にして欲しいことを人々に伝えることは得意でしたが、それらのルックを作り出すということは全く別の話です。 スタジオで学び、練習することに時間を費やし、そしてATEMソフトウェアのコントロールサーフェスのデザインの虜になりました。非常に使い勝手がよく、直感的なデザインです。すぐにこの製品を使用するようになり、それ以来ずっと使い続けています。
企業のイベントは、従来の放送環境とは少し異なるが、Blackmagic Design製品は彼のニーズにも適しているとブラウン氏は言う。例えば、同氏はプリプロダクションの段階でクライアントと緊密に協力し、それぞれがスピーカーに何を求めているかを正確に把握し、必要に応じてマクロを構築する。そのため、現場に着いた時にはリハーサルの準備ができており、サプライズの要素はない。
ブラウン氏:あらかじめプランを立てており、マクロも用意しているので準備は万端です。現場でマイナーな調整を素早く行う必要がある場合、それは一つのマクロの収録の問題であり、すべてのイベントを作り直さなければならないことはありません。イベントごとにマクロを保存・呼び出しできる機能には本当に助けられていますね。
イベントのタイプに応じてクライアントにマスタープロファイルを作成し、その後次の年にもそのイベントを収録するのであれば、3日分のプリプロダクションを保存しておきます。そのイベントをリロード/復元すれば、次のイベントのニーズに応じて調整することができるからです。これで時間を大幅に節約できます。
撮影性能はもとより、AI搭載のアプリから各種アクセサリーまで、総合的にシステムのアップグレードを図り、360°撮影とアクションカムの可能性をさらに突き進めたX4。本記事では、新たに追加された特徴に着目すると共に、前機種や競合機との比較を交えて実機の検証を試みた。
このところのInsta360の新製品のラインナップを振り返ると、Insta360 GO 2やInsta360 Flow、Insta360 Ace、Insta360 Ace Pro等、ウェラブルカメラやスマホ用ジンバル、アクションカム等のリリースが相次いでいたが、Insta360 X4は、2022年6月のInsta360 ONE RS 1インチ360°版、そして、同年9月に発売されたInsta360 X3以来の360°カメラの登場ということになる。Insta360 X4の販売価格は、税込79,800円。
これまで同社のコンシューマー系360°カメラにおける動画スペックは、6Kまでが最大のサイズであったが、X4ではついに8K30fpsを達成して、コンシューマー機における、Insta360のフラッグシップ機と位置付けられている。
まずは、Insta360 X4の開発によって、アップグレードされた特徴を、列挙してみよう。
X4のボディのサイズは、46×123.6×37.6mm。重量は、203gである。 X3よりは大きさと厚み、重さは増しているが、その分、撮影スペックや性能が向上している。レンズはF1.9。焦点距離は、6.7mm(35mm換算)。イメージセンサーのサイズは、1/2インチである。マイクは、4つ搭載されている。
筐体の表面は、X3と差別化を図るため、またグリップ力を高めるために、凹凸加工のデザインとして仕上げられている。
タッチスクリーンは材質が見直され、耐久性が高められた。サイズはX3の2.29インチから、2.5インチへ拡大しており、スマホのアプリに依存することなく、カメラコントロールやプレビュー、プレイバックが、ますます快適に操作できるようになった。
リムーバブルバッテリーは、X3の1800mAh(最大駆動時間81分/5.7K30fps)に対して、2290mAhと容量が増加され、公称135分の撮影(ラボ環境で、5.7K30fpsでテスト)、8K30fpsの場合は、75分の撮影が可能とされている。高解像度における長時間撮影時には、X4の表面温度を若干下げて使用できるサーモグリップカバーが標準アクセサリーとして同梱されているので、カメラを保持する上でも有用である。筆者のテストでは、8K30fpsの場合、室温25℃以下の環境で、サーモグリップカバーなしで撮影していると、68分ほどでサーマルシャットダウンした。筐体の最も高温な部位の表面温度は61.3℃。その時点でのバッテリー残量は14%であった。サーモグリップカバーを装着した状態では、1時間近い8K撮影で、カバーの表面温度は55℃になった。
着脱がスムーズな標準レンズガードも同梱されており、360°カメラの形状面のウィークポイントである剥き出しの魚眼レンズを保護することができる。同じく付属される保護ポーチには、レンズガードを収納できるポケットが内包されており、その辺りのメーカーの配慮も行き届いていると感じる。
カメラ本体単独では、X3同様、10mの防水性能を保持している。そのため、バッテリーやマイクロSDカードのスロットカバーやUSB Type-Cのカバーは、密閉される仕様になっている(水中撮影時にはしっかりと閉じていることを、要確認)。専用ハウジングを用いた場合は、50mまでの水中撮影が可能である。
Wi-Fi速度の向上、Type-C USB 3.0への変更に伴って、データの転送時間も短縮されている。
X4の登場における最大のトピックとしては、360°動画撮影時に、8K30fpsの高解像度に対応したことである。VR撮影においても、リフレームして2D動画に落とし込む場合においても、この高解像度は有用だ。中間の解像度を選択した際には、5.7K60fps、4K100fpsの高速のフレームレートを利用することができるので、スポーツ撮影やアクションカムとして活用したい場面でも心強い。スローモーションに利用する場合も効果的だ。また、5.7K+という選択肢が用意されており、ファイルサイズをコンパクトに保ちつつ、8Kに近い画質が得られる。ただし、暗所の撮影には向かない点は注意が必要である。基本的な動画性能についてのテストは、以下の作例を参考にされたい。本記事では、8K30fps、5.7K+30fps、5.7K60fps、4K100fpsで撮影している。また、Xシリーズの前機種Insta360 X3、1インチのイメージセンサーを搭載したInsta360 ONE RS 1インチ 360度版、競合のKandao QooCam 8K、QooCam 3との比較動画をつくってみた。検証では、色再現性、シャープ感等、X4の総合的なバランスの良さが確認できた。
Insta360 X4 360° 8K30fps
Insta360 X4 360° 5.7K+30fps
Insta360 X4 360° 5.7K60fps
Insta360 X4 360° 4K100fps
Insta360 X4と他機種の360°動画撮影の比較
ミーモードは、「見えない自撮り棒効果」や「三人称視点」といった360°カメラならではのメリットを活かして、自撮り撮影の場面に最適化させた独自の機能である。X4では、X3の1080p60fpsから解像度が向上して、4K30fpsや2.7K120fpsにおいて、170°の画角のフラット動画に仕上げることができるようになった。通常は.insvとして録画され、アプリによるスティッチ処理が必要となるが、2.7K30fpsを選択した場合は、カメラ内スティッチによりMP4として記録されるから、そのままSNSでシェアする場合などに向いている。
Insta360 X4 ミーモード(Max View) 3K30fps
Insta360 X4 ミーモード(Max View) 2.7K120fpsで撮影して、アプリでタイムシフトを適用
シングルレンズモードは、片側のレンズのみで撮影をおこなえるモードだ。VR撮影や後編集時にリフレームをする目的がなく、360°撮影自体が不要なシチュエーションでは、あらかじめ広角アクションカメラとして撮影できるから便利である。 X4のシングルレンズモードでは、最大4K60fpsの撮影が可能であり、FreeFrame動画のMax Viewを指定することで、170°の画角を選択することができる。
Insta360 X4 シングルレンズモード 4K60fps
Insta360 X4 シングルレンズモード (FreeFrame動画でMaxViewを選択) 4K30fps
X4では、Insta360の「専売特許」であるバレットタイムについても、より性能がアップしている。5.7K120fps、3K240fpsのハイフレームレートのスローモーションを適用させることにより、シネマティックな表現を、手軽に実現することができるのだ。アプリのバレットタイムミックスを利用すれば、複数のバレットタイムを繋げて、一つのコンテンツとして見せることも可能だ。
Insta360 X4 バレットタイム 5.7K120fpsで撮影、HDで書き出しをおこなった(純正アクセサリーのバレットタイムハンドルを用いて撮影)
Insta360 X4 バレットタイム 3K240fpsで撮影、HDで書き出しをおこなった(純正アクセサリーのバレットタイムハンドルを用いて撮影)
360°タイムラプス動画は、X3では8Kまでの解像度であったところ、X4では最大11Kを達成した。ハイパーラプスを手軽に撮影できるタイムシフト撮影においては、X3の5.7Kより向上して、8Kの解像度が選択できるようになっている。
Insta360 X4 360°タイムラプス動画 11Kで撮影、8Kで書き出しをおこなった
Insta360 X4 360°8Kタイムシフト動画
アクティブHDRは、手ぶれ補正を利用しながら、幅広いダイナミックレンジが活用できる動画モードだ。サイズは、5.7Kを選択することになる。X4では、従前と比較すると自然な画作りに落ち着いてきたと感じられた。今回の検証における標準モードとアクティブHDRの比較動画をつくったので、以下、参照されたい。
Insta360 X4 360°5.7K30fps 動画(標準)と Insta360 X4 360°5.7K30fps (アクティブHDR動画)の比較
次に、夕暮れや夜間など、低照度下の場面における撮影を検証したところ、X4は色表現や解像感において、X3と比較して、かなり向上した印象を受けた。8Kを選択した場合、タッチディスプレイに「現在の照明は暗すぎるので、5.7Kモードを推奨します」というアラートが表示され、変更を促される。本記事では、違いを確認できるように、あえて、5.7K30fps、5.7K+30fps、8K30fpsで撮影してみたので、ご覧いただきたい。5.7Kモードと比較すると、やはり、その他のオプションではノイズが目立つことがわかる。他機種との比較撮影では、X4はコントラスト、デティールの再現、発色など、全体的なバランスにおいて良好な結果がみられた。
Insta360 X4 360° 5.7K30fps(低照度撮影)
Insta360 X4 360° 5.7K+30fps(低照度撮影)
Insta360 X4 360° 8K30fps(低照度撮影)
Insta360 X4と他機種の360°動画撮影の比較(低照度下:ISO1600 1/50 *X4は、5.7K 30fpsで撮影)
また、念のため、同梱されている標準レンズガードの装着の有無をテストしてみた。標準レンズガードを使用したまま撮影すると、太陽光の入射角度の影響等により、フレアが発生する可能性があるので、実際に撮影する際には、なるべく外して撮影する方が良いだろう。プレミアムレンズガードが別途発売されており、そちらは、装着したままの撮影に耐えうる品質のようである。好評につき、現在、品切れの状況になっている模様なので、入手でき次第、そちらも試してみたい。PCアプリのInsta360 Studioの最新版では、各種レンズガードやサーモグリップカバーの使用を反映させたスティッチ処理ができるように、装着の有無の選択肢が用意されている。
Insta360 X4 360° 8K30fps(標準レンズガードなし)
Insta360 X4 360° 8K30fps(標準レンズガードあり)
ちなみに、360°動画撮影においては、これまで2つのファイルに分割されて保存されていた.insvファイルが、X4では、1つにまとめて記録される仕様になった。静止画はスティッチ前の魚眼の状態が確認できるが、スティッチ前の動画のファイルの画像は、基本的には、パソコンのファイルマネージャーには表示されない。動画コーデックは、H.265がデフォルトになった。
X4の静止画の解像度は、72MP12K(11904×5952)。フォーマットは、insp、DNGが使用できる。
これまでは、ノイズの低減とあざやかな画像が生成されるPureShotを利用するためには、アプリで効果を付与する必要があったが、X4ではあらかじめ適用されているので、運用がスムーズだ。
輝度差の激しい場面が多い360°撮影において、重要な役割を果たすHDR撮影の結果は、ともすると、やり過ぎな画づくりになってしまう傾向になるが、X4の場合は、自然な仕上がりになる印象だ。
Insta360 StudioのAnimateの画角の選択肢の項目に「MegaView」が追加され、アスペクト比は、1:1、9:16、16:9、4:3、3:4、2.35:1などがある。今回の検証では、Insta360の前機種や他社の競合機を並べて、比較撮影を試みた。X4はSNS映えするビビッドな画づくりだが、個人的には、X3の肌のトーンなどは好ましく思えた。Instaに比べると、THETA Xは、かなり抑えたナチュラルな色調設計だということがわかる。
Insta360は、高度な映像テクニックや難易度の高い撮影を、ユーザーが簡単におこなえるための様々な技術を開発し、それをカメラやアプリに実装してきた。また、新製品の発売や、アップグレードを実施するたびに、ユーザーからの要望やフィードバックを反映させながら、ウィークポイントを改善し続けている。貪欲なまでに性能と新機能を追求する姿勢には脱帽すべきものがあり、各製品には、今や遊びきれないほどの多機能が搭載されている。
そして、X4では、360°撮影において、ついに8K30fpsの動画性能を達成した。
これまで高品質な実写VRコンテンツを制作する場合には、高額なプロ向けのVRカメラの使用を求める場合があったが、実際に、X4のフッテージをPICO4等のスタンドアローンのVRヘッドセットで視聴してみると、コンシューマー機も、標準的なVR視聴のレベルに到達しつつあることを感じる。小型VRカメラが高性能になることで、実写VR撮影の可能性も、ますます拡張されることだろう。
今回の動画撮影の検証では、主にカラープロファイルを「標準」に、シャープネスを「中」に設定しているが、カラーグレーディングを見据えれば、「Flat」や「低」の選択も賢明な判断かと思われる。撮影サイズの高解像度化やタッチスクリーンの大型化の影響により、従前より筐体の厚みが増しており、その分、360°撮影のステッチの精度が気になるところだが、アプリのスティッチの項目には、「ダイナミックスティッチング」、「オプティカルフロースティッチング」に加えて、「AIスティッチ」が加わった。近点と遠点のステッチにおいて、微妙な影響と変化が見られるので、ケースバイケースで試してみたい。
360°動画やタイムラプスの高解像度化は、リフレームに応用する場合にも有用である。また、フレームレートの向上は、スポーツ撮影の場面等、アクションカムとしての利用やスローモーション効果に有用であることはいうまでもない。
操作面では、2.5インチタッチスクリーンの実装により、視認性や操作性が改善された他、AI活用により、ハンドジェスチャーを利用した録画開始や停止、写真撮影も可能になった。日本語の音声制御に対応しており、スポーツ撮影やその他のアプリ以外によるリモートコントロールが必要な場面や環境において、使い勝手が向上した。Insta360アプリには、360°撮影に不慣れなビギナーでも、簡単に映像編集をおこなうことが可能なAI自動編集や、被写体を長押しするだけで自動追尾を開始するディープトラック3.0等の機能が搭載されていたが、最新のv1.61.1では、リフレームを直感的に実行できるスナップウィザードの名称がクイック編集へ変更され、新たに仮想ジョイステックを追加することで、視点の変更がやりやすく改善されている。また、X4から Insta360アプリに撮影済みファイルを送信、自動的にダウンロードをおこなえるようになった。
強力なFlowState手ブレ補正や360°水平維持などの特色を継承しつつ、コンパクトな筐体の中に、高度な機能が盛り沢山に詰め込まれたX4。
多様な撮影のニーズに対応するために開発された、Insta360のコンシューマー向け360°アクションカムの新フラッグシップ機X4を、どのように使いこなすか、クリエイターのイマジネーションが問われるところだ。
3mの自撮り棒を利用して擬似ドローン撮影、360°8Kで撮影の後、4Kにリフレームして書き出しをおこなった
今までのRSジンバルシリーズでは、同梱のフォーカスモーターはあくまでジンバル本体での操作が前提で、外部制御にはRonin 4D用のハンドグリップと高輝度遠隔モニターが必要でした。
このフォーカス操作は、グリップ上のダイヤルを左右にグリグリ動かすもので、ジンバル操作と同時並行のフォーカス操作が難しいことはもとより、フォーカスプラーのオペレーションとしても、決して使いやすいシステムとは言いにくいものでした。 また完全にフォーカスプラーに任せる撮影で、三脚などへのカメラの載せ替えが発生する場合は、社外のワイヤレスフォーカスシステムに換装する必要があり、フォーカスモーター用のバッテリー追加で重量級装備となったジンバルは、よりオペレーションしにくくなり…とシステムの構築に苦労された方も多くいたことでしょう(私もその一人です)。
しかし今回登場した新しいFocus Proモーターは、ハンドユニット・グリップ・LiDARと連携し、ジンバルからほぼ独立したシステムとなり、マニュアルフォーカスレンズの撮影において、革命を起こすと言っても過言ではない進化を遂げました。
筆者はRS 4・RS 4 Proのレビューも書かせていただいたのですが、この時点ではまだそこまでの進化を感じられず、マイナーチェンジと言ってしまいました。 しかし、今回Focus Proシステムを触ってみて、フォーカスシステムがフルモデルチェンジした!という感動に変わりました。
キーワードはシネマレンズ・ジンバル・ハンドヘルドです。全てが新しくなったFocus Proシステムを、じっくりとご紹介したいと思います!
今回のラインナップは以下の4つです。
セットでは、「クリエイター コンボ」「オールインワン コンボ」から選択可能です。違いはハンドユニットの有無だけで、両方にキャリングケースが付きます。
前情報の写真と金額だけ見たところ、思ったより少し高い?と感じたのですが、実機を触ってみてあっさり納得しました。
これらは個別に良く作り込まれてはいますが、特筆すべきはフォーカスシステムの一歩進んだビジョンを元に、独自の連携を生み出したことです。
ワンマンオペレーションとフォーカスプラーの2パターン、ないしはその両方の連携を非常に意識した構成になっています。その連携については後半でお話ししますので、まずは個別に見ていきたいと思います。
Focus Proシステムの中心となる、新しくなったLiDARとフォーカスモーターです。
※スタビライザーの画面表示が1倍で10m、2倍ズーム表示で20mに対応。
LiDARはスペック上は、測距点の大幅増加や最大撮影距離の拡大がメインに謳われています。
筆者はLiDARユーザーではなかったので、あまり細かい使用感の違いを指摘することは難しいのですが、両モデルを撮り比べた感じでは動体のAF追従性と正確性が上がったなと感じました。
これはモーター速度が前モデルから30%向上しているためです。
実は、よくよくスペックを比べてみると、モータートルクは1N・mから0.6N・mに下がっていました。恐らくモーター速度を上げたからだとは思いますが、余程ギアが硬すぎるレンズでなければ、どのシネレンズでも問題なく使用できるトルクは確保されています。
至近距離からかなり正確に追従してくれ、被写体の動きに応じてトラッキング感度の変更もできます。
追従範囲も最大20mに拡大したようですが、複雑な背景環境や被写体の動き方によっては、前モデル同様迷う場面は多少あるなと感じましたが、ジンバル装着時のアクティブトラック機能との連携は秀逸で、動き回る対象を綺麗に追従してくれます。広くなった追従範囲がここで生きてきますので、クリエイティブの幅を大きく広げてくれると思います。
このレベルのAFなら、マニュアル操作に苦手意識のある方でも安心して任せることができそうだと感じました。
また、スマホアプリと繋げばあらかじめ用意されたレンズブランドのプロファイルがインストールでき、登録すればレンズキャリブレーションのみ行うことで、すぐAFが使用可能になります。
現在インストールできるレンズブランドは中国系のみとなっておりますが、今後のアップデートでメジャーブランドも含め増える予定だそうです。
フランジバック調整機能もあるので、しっかりと事前準備しておけば撮影中のレンズ交換作業が劇的にスムーズになることでしょう。
フォーカスプラーが安心しそうな外観をしておりますが、機能も必要十分に揃っております。
フォーカスプラー用に設計されているため、ホイールによるフォーカス操作に加え、親指部分のズームスティックでZoom操作、中央のスライダーでIRIS変更(もしくはVNDなど)、カメラとBluetooth接続で外部REC、が1台で同時操作可能です。
ズームスティックの動きは少し硬めの印象ですが、結構繊細に反応します。細かな設定については、液晶モニターのタッチ操作で変更可能です。タッチ操作感は、画面が小さく若干反応がモタつく感じです。
そして、Focus Proシリーズの真骨頂はここにありました!電源を入れてレンズキャリブレーションをするとすぐにわかる、ホイール部の挙動です。ブンッ!と機敏に動作し、モーターギアとのスムーズな連動はもとより、キャリブレートした始点・終点でピタッとブレーキがかかります。
しかも、レンズによってこれらの始点・終点位置は個別に変化します。
とても機敏に反応し、減衰量やブレーキのかかる位置まで自由に変更することができる、優秀すぎるホイールですが、内蔵されている動力が何なのかとても気になりませんか?
この挙動は、ジンバルを使っている人ならピンとくるかもしれません。
電源が入っていない時はスカスカで、通電すると程よい粘りが発生するこの感じは、まさにジンバルと同様、ブラシレスモーターが内蔵されているからです。これなら、フォーカス終点が都度変更できるのも納得がいきます。
A/B点の設定でもこの機能は有効で、綺麗にストップしてくれますので、ハイエンドのフォーカスシステムに十分匹敵する精度でフォーカシングが可能です。
ジンバル開発で培ってきた技術が生かされた、素晴らしい発想だと思います。これは他機種ではなかなか真似できない、ありそうでなかったポイントです。
※挙動については言葉ではなかなか伝わりにくいかもしれませんが、この感動は是非実機で体験していただきたいです。
フォーカスモーターとの接続も、非常に簡単・スピーディで、流石ドローンやジンバルの世界的シェアを誇るDJIだけあって、無線通信技術も遺憾なく発揮されていると感じます。
また、別売のケーブルを介してLiDARと高輝度遠隔モニターをリンクさせると、レーダーによるフォーカス波形が表示され、Ronin 4Dを繋いだ時の様なマニュアルフォーカス操作が可能になります。
ワンマンオペレートをサポートする、ハンドグリップシステムになります。
LiDARシステムをジンバルから独立して給電・操作するためのオプションです。モーターとは有線接続になり、ワイヤレスでのモーター制御はできません。カメラへの取り付けはNATOポートを採用しているため、カメラケージがあると取り付けがスムーズです。また補助パーツも2種類同梱されています。
磁気技術を使ったダイヤルを装備しているため、フォーカス操作は非常に滑らかで、フォーカスモーターとのギア比(回転範囲)も変更可能です。ただハンドユニットのように動作の終始点でダイヤルはストップはしないので、A/B点の設定もできません。フォーカスの操作感はジンバルのそれとほぼ同じ感じです。
不満点としては、バッテリーがBG21にしか対応しておらず、長時間の使用の場合は追加のバッテリー購入が必要になることです。
Pro系ジンバル標準のBG30にも対応してもらいたかったところです。
また、有線でのみ動作可能な仕様も、せっかくのワイヤレス化されたモーターの恩恵が享受できないので、少し中途半端な感じはします。
あくまでメインは、「LiDARをジンバルから独立して制御」するための機材という位置付けになります。
ただ、このグリップにも大きなメリットがあります。
LiDARをグリップに接続時、レンズプロファイルの登録数が通常3本のみだったものが、トータル15本に増え、C1~3まであるチャンネルに各5本ずつ登録可能になりました。
※ジンバル接続時は通常の3本のみ。
レンズ交換を多用する撮影においては、これだけでもこのグリップを装備する価値がありそうです。
そして、ここまでいろいろご紹介してきましたが、今回私が最も驚いた新機能が「AMF」モードです。
名前から推察できる通り、AFとMFの両方を併せ持つ、いいとこ取りな機能です。 これは、LiDARのAF動作中もハンドユニットのホイール・グリップのダイヤルからいつでもマニュアル操作で介入できるというものです。
※細かい仕様としては、グリップとハンドユニットを同時接続した状態だと、ハンドユニットの操作が優先されます。ジンバルのダイヤルでも同様です。
ハンドユニットとグリップを接続した状態でAMFモードに切り替えると、AFの動きに合わせてハンドユニットとグリップが連動してグリグリ動きます。これは前述した各部内蔵モーターのお陰で、リアルタイムに動作しながらも、必要な時に手でダイレクトに操作できます。
具体的な場面だと、AFが最も苦手な画角をシャッターする(横切る)対象物があるとそちらにフォーカスが取られてしまうことが多いですが、フォーカスを指でロックしている間は動作しないため、被写体に合わせ続けることができます。また、通常AFでは絶対できないアウトフォーカス表現なんかもできてしまいます。
※AMFモードはハンドユニット・グリップいずれかの接続が必要で、ジンバル単体では動作しません。
動こうとするモーターの動作を手で止める感覚は結構新鮮な体験なので、初めはちょっと戸惑うかもしれませんが、うまく扱えば今までAFやMFのみでは難しかった表現が可能になります。
これは、フォーカス操作に革命的な機材となり得るのではないでしょうか?
いろいろと比較してきましたが、システムとしてはジンバル用のフォーカスデバイスという立ち位置というより、そこから飛び出してLiDARとモーターの制御を中心とした、シネマスタイル撮影のトータルソリューションであると言えます。
これで、フォーカス、トランスミッター、ジンバルに関する一通りのオプションが出揃ったことになり、Ronin 4Dやドローンも含めると、撮影に関するほぼ全てをDJI製品で固めることができてしまう状況になりました(しかも、全て高品質です)。
RS4システムをはじめ、一気に全て揃えるのは中々高額ですが、今回のFocus Proは完全に独立したシステムになったため、前モデルのジンバルに組み込んだり、ジンバルなしでLiDARのフォーカスシステムだけ個別に導入していくだけでも、アップデートの恩恵を受けることができます。
特にホイールのモーター動作やAMF機能は本当に素晴らしいので、是非一度体験していただいて、DJI Focus Proシステムの導入をご検討いただければと思います。
北下弘市郎(株式会社Magic Arms 代表)|プロフィール
映像・写真カメラマン・撮影技術コーディネーター。大阪生まれの機材大好きっ子。音楽・広告・ファッション・アートなどを中心に、ムービー・スチル撮影を行う。撮影現場の技術コーディネートや機材オペレーターなど、撮影現場に関する様々な相談に対応する。
1つ目のハイライトは、グローバルシャッターセンサーを搭載したV-RAPTOR [X]およびV-RAPTOR XL [X]だ。2024年2月に発売を開始したREDのフラグシップモデルで、もっともハイスペックなダイナミックレンジを備えた製品である。
V-RAPTOR [X]はグローバルシャッター搭載を特徴し、かつダイナミックレンジはREDのラインナップの中でも最高スペックを実現した製品でもある。グローバルシャッター搭載による画質の劣化はないという。さらにハイフレームレートを実現も特徴としている。8Kで120フレーム/秒、4Kで240フレーム/秒、2Kで480フレーム/秒の高フレームレートの大判シネマカメラで、放送環境でも使用できるグローバルシャッターを備えている。
2つ目のハイライトは、NAB 2024で新しく発表したライブ放送用の「RED CINE-BROADCAST MODULE」とリアルタイムのカメラペイントとカラーマッチングを実現する「Broadcast Color」パイプラインだ。
放送局がシネマカメラを使いたいという案件が増えており、小さなニーズであっても放送局がシネマカメラをより簡単に使用できるようにする必要があったという。そこで、放送局のユーザーにREDのシネマカメラを使用しやすいように提供を開始したのが今回の光伝送モジュールやソフトウェアだとしている。モジュールを取り外せばシネマカメラとしても使うことが可能。非常にフレキシブルなシステムを実現しているという。
また、REDはシネマカメラメーカーであり、映画館での上映に焦点を当てている。そのシネマ用に開発されたグローバルシャッター大判センサーは放送市場でも大きなメリットがあり、高く評価されているという。
RED CINE-BROADCAST MODULEは、V-RAPTOR XL [X]、V-RAPTOR [X]、および標準の V-RAPTOR および V-RAPTOR XL カメラ システムと互換性がある。
このモジュールには、標準的な放送用ベースバンドだけではない。SMPTE ST 2110-22(JPEG XS)やRED Connectにも対応する。IPブロードキャスト、RED Connect、スタンダードベースバンドの3つの製品が1つの製品で対応できるところを大きなポイントとしている。このモジュールは、ラックマウント可能な2RUベースステーションに接続可能なLEMO SMPTE 311M/304Mハイブリッド光ファイバケーブルコネクタを備えている。
NAB 20243ではREDに対応する新型光伝送システム「SIRIUS」が発表されて話題だが、CINE-BROADCAST MODULEは最大8K、POLARISは最大4K、SIRIUSは最大2Kに対応する。また、IPとの互換性やXRヘッドセットの配信の品質という点では他社を上回る。RED ConnectのAIツール統合も特徴としているという。 ]]>そんな映像業界のHOTな最新情報を日本国内でイチ早く体験できるイベント、それこそが「AFTER BEAT 2024」だ!
AFTER BEAT会場には、そんな映像人なら誰もが気になる最新の情報が溢れている。
更に、ステージでは実際にNAB会場を訪問したゲストによるレポートトークや、スタジオ設備のIP化をテーマとしたトークセッションも開催予定だ!
公式ページから事前登録をすれば誰でも無料で入場可能。
話題のブランドの新製品や、気になるメーカーの今後の動きなど、映像業界の最新情報を会場でCheck!
■開催日時:
Day1)2024年5月16日(木)13:00開場〜18:00終了
Day2)2024年5月17日(金)11:00開場〜18:00終了
■場所:
スペース中目黒
〒153-0051 東京都目黒区上目黒2-9-35 中目黒GS第2ビル 2F
■参加費用:無料/要事前登録(先着順)
■定員:1000名(2日間合計)
■VESTA GOシリーズ
VESTA GOシリーズは、アウトドアでの撮影に最適な軽量でコンパクトな三脚シリーズ。 長時間の移動が必要なシーンでも、専用ケースに収納して簡単に携帯できる設計を特徴としている。
VESTA GOシリーズの三脚は、軽量で使いやすいデザインを追求し、どこへでも持ち運びやすく、すぐに設置して使用できる利便性を重視しているという。同シリーズは、長時間の撮影や移動が多い写真家にとって理想的なトラベル三脚で、スマートフォンホルダーも付属しており、カメラだけでなくスマートフォンなどさまざまなデバイスでの撮影が可能としている。
さらに、1/4インチと3/8インチのネジ穴も搭載しており、サポートアームや他の撮影アクセサリーを接続することができ、撮影の多様性と拡張性を高めているという。
スポーツ撮影、イベント、旅行、運動会などさまざまなシーンで使用可能。また、センターポールが分離可能で簡単操作でローアングル撮影ができ、とっさのマクロ撮影や野生動物の撮影での、低い視点からの撮影に対応できるという。
]]>フォトミックシステムの効果もあって、ニコンFは15年もの間生産され、当時としては驚くほど長寿命のカメラとなった。1960年代は一眼レフに露出計が内蔵されTTLになり、次々と新しい技術が登場したので通常だと2~3年ごとに新製品が出るような状況だったのが、フォトミックファインダーのみを新しくすることで乗り切ってきたのだ。
しかし、はじめの頃こそ、最先端の技術を駆使したものであったボディのメカも、年を経るにつれてだんだん古ぼけてきてしまい、古い故の使いにくさが目立ってきた。そこでニコンFの良いところは継承しつつ、時代に合わせてアップデートして1971年に登場したのが、ニコンF2だったのである。
ニコンFの後継機の開発は、1965年にスタートしている。ニコマートFTが発売された年だ。開発のコードネームは「Aカメラ」だった。おそらく、ニコマートの開発を通じて、ニコンFの使いづらい点が開発陣にも意識されてきた結果なのだろう。だが、ニコンFはまだまだ好調を続けていたので、すぐにモデルチェンジに移行することはなかった。
当時、ニコンFの改良すべき主な点としては以下のようなものがあった。
これらの項目を一つ一つ改良し、機械制御のシャッターを用いた一眼レフの完成形としたのがニコンF2だったのだ。
ニコンF2のフォーカルプレーンシャッターは、3軸のドラム型というところはニコンFのそれを継承しているが、幕速は大幅にアップし、最高速は1/1000秒から1/2000秒に高速化された。
また、ストロボ同調速度もニコンFの1/60秒から1/80秒へと速くなっている。特徴的なのは、セルフタイマーを利用して1秒から10秒までのスローシャッターが可能なことだ。ただ、これはニコンF2のオリジナルではなく、東独のペンタコンスーパーやエキザクタVXなどに先例がある。
バルナックライカではシャッターボタンがフィルム送りのスプロケット軸を貫通してカメラ底部の機構を動かしていた。その流れを汲む関係で、ニコンFのシャッターボタンも背面に近い位置にあったわけだが、やはり押しづらいということで、ニコンF2では前方の押しやすい位置に移動した。
前述のDおよびEの改良すべき点は、クイックリターンミラーのメカニズムに関係する。ニコンFではミラー受け(社内では「チリトリ」と呼んでいた)の先端の横にピンが設けてあり、これをフック状のレバーで押さえていた。シャッターボタンを押すと、このフックが外れてミラーが上昇し、一連の露出動作が始まる。そして露出が終わるとミラーは下降してフックに引っかかる位置に戻る。
ところが、このときミラーダウンバネの力が働いているので、ミラーはミラーボックスの壁に設けられた位置決め用のレバーに押し付けられるのだ。次にフィルムを巻きあげるとミラー駆動用のバネがチャージされて、今度はミラーアップ方向に力が加わり、フックで抑止される。つまり、フィルム巻き上げ動作でミラーにかかる力の方向が下方から上方へと変わるので、ミラーは位置決めレバーとフックの間の隙間分だけわずかに動き、これがDの焦点位置のズレを引き起こすのだ。
また、手動でミラーアップするときにもミラーを上げるためにチャージしたバネの力を使うことになり、元に戻すには巻き上げレバーを操作して駆動バネを再度チャージしなくてはならず、フィルムを1枚ムダにすることになる。
ニコンF2ではミラーは弱いバネで常に下方に押し付けるようにし、ミラーボックス側面に設けたミラー駆動レバーでこれを持ち上げるような構成にした。ミラーが下がった状態では位置決めレバーに当たっており、駆動レバーとは切り離されている。シャッターボタンが押されるとフックが外れてミラー駆動レバーがバネに引かれて動き、途中でミラーを連れていくわけで、こうすれば前述の問題点はなくなる。Aカメラの開発者はこれを「ブラブラ方式」と呼んでいた。なお、ミラーの前後方向の長さも長くなり、ミラー切れを解消している。
フラッグシップ機なので、ニコンF2にもモータードライブが用意された。当初はMD-1で、その後マイナーチェンジを施されたMD-2に代わっている。ニコンFのときはモータードライブはリモートコントロール用としての性格がまだ色濃く残っていたが、ニコンF2用のものは、むしろ連続撮影の機能がメインになっており、そのため電池ケースは最初からモータードライブと一体になったデザインとなっている。また、個々のボディに合わせての調整も不要になった。
MD-1やMD-2で特筆すべきは自動巻き戻し機能であろう。それまでモーターによる自動巻き戻しまで備えたものはほとんどなかったが、その主たる理由は35mmフィルムのパトローネ軸は巻き戻し用のキーが軸の片側のみに設けられているためだった。そのため、カメラの下側から軸を駆動して巻き戻すことができなかったのだ。それが同じ1971年発売のライカ M5をきっかけとして軸の反対側にもキーが設けられるようになった。ニコンF2用のモータードライブはそれをさっそく利用して自動巻き戻しの機能を盛り込んだのだ。
なお、1977年にはコマ速を落とした簡易型のモータードライブMD-3が登場したが、こちらは自動巻き戻し機能は省略されている。
ニコンFからF2になって、フィルムの装填は裏蓋をヒンジで開閉する、普通のものになった。ただ、フィルムマガジンの使用の関係で、裏蓋の開閉はカメラ底部のフィルム室の直下に設けられた半月型のキーで行う。このキー部はそっくり外すことができ、MD-1やMD-2使用時には、キーを外した跡の穴から巻き戻しのシャフトを挿入するようになっている。モータードライブに250枚撮りの長尺マガジンも用意されたが、これを使うために裏蓋を取り外すことができるようになっている。これは後にデータバックの装着にも応用された。外観デザインも直線的だったニコンFに比べ、そのイメージは残しつつ丸みを帯びたものになっている。
豊田堅二|プロフィール
1947年東京生まれ。30年余(株)ニコンに勤務し一眼レフの設計や電子画像関連の業務に従事した。その後日本大学芸術学部写真学科の非常勤講師として2021年まで教壇に立つ。現在の役職は日本写真学会 フェロー・監事、日本オプトメカトロニクス協会 協力委員、日本カメラ博物館「日本の歴史的カメラ」審査員。著書は「とよけん先生のカメラメカニズム講座(日本カメラ社)」、「ニコンファミリーの従姉妹たち(朝日ソノラマ)」など多数。
Accsoonデュアルバンドシステムは、2020年のCineEye 2 Proモデルで初めて導入された。その後、2021年にCineEye 2S Proが登場。両製品は信頼性の高いワイヤレス伝送と1000フィート以上の長距離通信で評判となり、画期的な製品としてすぐに認知されたという。その後のCineView SE、HE、Quadモデルは、技術の発展と最適化を続けている。近日発売予定のCineView 2 SDIは、システムを再び改良し、さらに広範囲の性能を提供するという。
Accsoon Dual-Bandを搭載した送信システムは、多くの独立機関によるレビューで、他製品よりも優れた通信距離と干渉除去能力を持つことが認められているという。同システムは、特許を取得したデュアルバンド技術を公式に使用している唯一のシステムであり、競合他社にライセンス供与されていない。
AccsoonのCineEye&CineViewモデルは、世界中の民生用および業務用機器に採用されているWi-Fi技術をベースにしている。コストと性能の優れた組み合わせを提供する成熟した技術であることが、同技術が選ばれた理由だという。また、Wi-Fiを使用することで、iOSやAndroidアプリを使用したスマートフォンやタブレットでのプロフェッショナルなワイヤレス・モニタリングへの道が開かれたという。
従来のWi-Fiシステムは過度の遅延に悩まされ、干渉の影響を受けやすいものだったという。従来のWi-Fi接続がいかにうまく実装されていても、複雑なワイヤレス環境では常に干渉の影響を受ける。
Wi-Fiには2つの一般的な周波数2.4GHzと5GHzがある。2.4GHzの周波数は波長が長く、表面や壁への反射や浸透に優れているが、データレートは低くなる。5GHz帯は波長が短いため帯域幅は広いが、電波到達距離が短く、障害物になりやすい。家庭用およびオフィス用のWi-Fiルーターは一般的に、パフォーマンスを最適化するために「コンバイン」または「マージ」機能を使用している。ルーターの近くでは、デバイスは自動的に5GHz接続を採用するが、それ以上の距離では2.4GHz接続の方が良い場合がある。デバイスは自動的に判断し、より良いインターネット接続のために2.4GHzに切り替わる。これらの技術はワイヤレス性能を向上させるが、干渉の問題を解決することはできない。
2019年、Accsoonのエンジニアは前述の難問を解決しようと検討を開始した。その解決策とは、両方の帯域で同時に接続を送信することだという。
基本的に、Accsoonデュアルバンドシステムは同じビデオフレームを2.4GHzと5GHzの両方の周波数で同時に送信し、受信機も両方を同時に受信するように設定されている。電波の物理学上、離れた2つの周波数帯の接続に1つの干渉源が影響を与えることは困難であるという。2つの帯域で同時に同じ情報を送信することで、両方が過密状態になり、過度の干渉を受ける可能性は低くなる。
同一のビデオデータパケットが同時に送信されるため、その一方または両方が部分的に破損しても、それらを比較して再結合することができ、正しいスライスを維持し、破損したスライスを破棄することで、最終的に元の意図した画像を復元できる。これらの技術がAccsoonのデュアルバンド伝送の心臓部にあたる。
同技術を実現するためには、4本のアンテナが必要のため、先進的な家庭用やオフィス用のMIMOルーターにも複数のアンテナが搭載されている。MU-MIMO(Multiple User - Multiple Input Multiple Output)は、ワイヤレス接続の品質とチャネル容量を向上させる。MIMOの利点を活用するには、デバイスは1つの帯域の無線接続に少なくとも2つのアンテナが必要であるため、2.4GHzと5GHzの両方の接続でMIMOを使用するには、4つのアンテナを使用する必要がある。
Accsoonのデュアルバンド技術に関する前述の説明と比較しても、実際の実装はもっと複雑であり、多くの問題があるという。
これらの問題をすべて解決し、2020年にCineEye 2 Proでシステムを実現するために、Accsoonチームは2年間のハードワークを要したという。同チームはその後もリリースを重ねるごとに改良を続け、パフォーマンスを向上させ続けているという。
最近、「デュアルバンド」という言葉がワイヤレスビデオシステムに適用され、混乱が生じているという。他社の中には、デュアルバンドと表示しながら、実際には2つの周波数を自動的に切り替える(デュアルバンドシームレスハンドオーバー)システムを指している場合がある。
トランスミッターとレシーバーに、Accsoonシステムに必要な4本のアンテナがない場合は、これに該当する。4本のアンテナは、安定した干渉に強いデュアルバンドWi-Fiワイヤレス・ビデオ・ソリューションの基盤である。
Accsoonは、Wi-Fiベースのデュアルバンド・ソリューションが、より良いワイヤレス・モニタリングのための最も普遍的なソリューションであると考えているという。
]]>CINEXYZは、映画・ビデオ業界にイノベーションを起こすことを目的とした会社。受賞歴のある撮影監督であり、Simmod Lensの創設者であるロン・シム(Ron Sim) CSCが率いるCINEXYZは、顧客との強力な連携を通じて、製品アイデアを実現することを目的としているという。
CINEXYZは、製品開発の企画段階からその製品が実際に製造されるまで、デザイナー、エンジニア、機械工、マーケティング担当者、インフルエンサーからなる多様なチームが、ユーザーのビジョンを現実のものにするために対応している。CINEXYZは、カナダ・オンタリオ州に1万平方フィートの施設を新設し、業界最先端5CNCマシンをはじめとする最先端のエンジニアリング機器を完備。製造のあらゆる段階において実績のあるリーダーシップと専門知識を持つロン氏と同氏のCINEXYZチームは、コンセプトから製造までのシームレスな道筋を提供する。
1つのアイデアが製品化されるまでには、多くの困難が伴う。CINEXYZは、アイデアを構想から市場投入まで導くことを目的とした包括的なサービスを提供することで、こうしたハードルを克服することに特化している。3Dモデリング、プロトタイピングから研究開発に至るまで、CINEXYZは優れたコンセプトを効率的に製品に変えることに取り組んでいるという。
CINEXYZの創設者兼CEOであるロン氏は、次のようにコメントしている。
ロン氏:CINEXYZでは、発案者がアイデアを実現するために直面する課題を理解しています。
私たちの使命は、革新的なコンセプトを成功する製品に変えるために必要なサポートと専門知識を提供することです。
私たちの施設は、イノベーションと創造性を促進するように設計されており、発案者にアイデアを実現するために必要なツールを提供します。私たちは、映画・映像業界特有のニーズに合わせたサービスを提供できることを誇りに思っています。
撮影監督であるロン氏は、レンズ分野は自身のフィールドではないと考えていたという。しかし、たくさんのプロジェクトに携わるうちに、機材の欠陥や改善すべき点を目の当たりにし、そこで得た気づきを形にする製品開発に関わりたいと思うようになった。余暇を利用して自宅で仕事をするうちに、同氏は数々の製品アイデアを思いつき、Simmod Lensが誕生したという。
CINEXYZは、現在では世界中に数千の顧客を持ち、B+Hのような主要な店舗で製品を販売し、放送・映像業界の技術者の世界的なネットワークを保有しているという。Simmod Lensのカタログには、現在数百のCine-Modレンズ、レンズアダプター、フィルター製品を提供している。
ロン氏:現在まで絶え間なく挑戦を続け、成功、挫折のどちらも多く味わいました。
しかし、そのすべてを通して、私の中には映画・ビデオ業界を変えたいという強い意志があり、一度に1つの製品を、さらにこの業界を再構築しようという情熱がありました。
LOBAは世界的な権威を誇る写真コンテストで、第1回は1980年に開催された。現在は「一般部門」と「新人部門」の2部門において、毎年傑出した写真家およびその作品シリーズを表彰。現代の写真界において意義あるコンテストとして大きな役割を担っているとしている。
国際色豊かな審査員は毎年異なる顔ぶれで、審査はすべて5名の審査員が担当。今年度の審査員は以下の通り(敬称略)。
一般部門の選考プロセスは昨年度と同様、まずは世界約50カ国の80名以上の写真のエキスパートによる推薦という形式で候補者が選出される。その後、一般部門と新人部門の両部門ともに一次審査でファイナリストが選出され、最終審査を経て、受賞者が決定する。
一般部門と新人部門のいずれも、一次審査と最終審査は本年5月末にウェッツラーにあるライカカメラ本社で行われる。一次審査では最大12名のファイナリストが選出され、続く最終審査で受賞者が決定する。
これらの審査の前段階として、一般部門ではまず世界約50カ国の80名以上の写真のエキスパートによる推薦という形式で候補者を選出。各推薦者はそれぞれが有する専門知識にもとづき15~20点の写真で構成される作品シリーズを評価して、最大3名の写真家を受賞候補者として推薦する。
写真家が推薦を受けるための条件は、その作品が「人々とその周辺環境との関係」をテーマにしたドキュメンタリー写真またはコンセプチュアルアート写真であることだ。"常に人間に主眼を置く"というこの選考コンセプトは、1979年のLOBA設立時から一貫したもの。
新人部門である「ライカ・オスカー・バルナック・ニューカマーアワード」は30歳未満の若手写真家が対象となる部門で、2009年に設立された。新人部門ではまず、昨年度と同様に審査の前段階として、世界20カ国の写真関連の高等教育機関による推薦という形式で候補者が選出される。
LOBAのウェブサイトでは、コンテストの概要、今年度の推薦者および推薦教育機関のリストおよび、過去の審査員と推薦者のインタビューを閲覧できる。
国際写真コンテストとしての権威を着実に高め続けるLOBAは、賞金額においても世界有数のコンテストとなっている。
一般部門の受賞者には賞金40,000ユーロ、新人部門の受賞者には賞金10,000ユーロがそれぞれ贈呈される。さらに副賞として、一般部門の受賞者には10,000ユーロ相当のライカのカメラ製品、新人部門の受賞者には「ライカQ3」を贈る。
受賞作品とファイナリストの作品は巡回展として世界各地で展示される予定・本年10月にウェッツラーのエルンスト・ライツ・ミュージアムでの展示を皮切りに、ライカギャラリーや主な写真フェスティバルでも順次展示される予定だ。
また、受賞者とファイナリストの全作品を掲載するとともに、各作品を詳細に解説したカタログも出版するとしている。
全ファイナリストとその作品は今夏にLOBAのウェブサイトで発表され、その後、本年10月にウェッツラーで開催予定の授賞式で受賞者が発表される予定となっている。
カイロに拠点を置くEMPCメディアコンプレックスは、1940年から1990年代後半に制作された何百もの映画や写真のオリジナルを所蔵する文化省と契約している。これら全てのコレクションの記録とデジタル化を行うため、2018年にCRC(Centre for the Restoration of Cinema)が設立された。
CRCのジェネラルマネージャー、ナダ・ホッサム・エルディーン・ファラハト氏は次のようにコメントしている。
ファラハト氏:映画は、エジプト文化で重要な役割を果たしていますが、これらの遺産を保存するには時間が足りません。何十年もの間、セルロイドが主要な記録媒体でしたが、現在ではそのオリジナルネガの多くは、状態が悪く劣化しています。
1952年から2015年の間に撮影されたEgyptian Film Magazineのニュース映画アーカイブを復元し、デジタル化する作業が2019年に始まった。
ファラハト氏:私たちは長年、テレシネにCintelを使用していました。Cintelは最高の画質を提供してくれるからです。しかし、私たちが所有していた機械は旧型で、SDしか扱えませんでした。また、動画、写真、記録文章の全てをひとつの機械に頼るわけにもいきませんでした。
CRCはシステムインテグレーターのSystems Designに相談し、この野心的なプロジェクトの次の段階をサポートするためにCintel Scanner G3 HDR+を導入して、300本以上のエジプトの象徴的な長編映画を修復することになった。
ファラハト氏:リールを物理的に検査し、手作業で修復した後、そのフィルムから汚れ、指紋、ほこりを取り除きます。その後、Cintel Scannerを使用してこれらのリールを4K解像度でリアルタイムにスキャンしてDaVinci Resolve Studioに取り込み、カラー、修復、マスタリングの作業を行います。
これと並行して、映像のスキャンと同期した高品質のオーディオ情報をCintel Audio and KeyKode Readerでネガから収録。また、精密なエンコーダーは、スキャナーの速度が変わってもワウフラッターを自動調整する。さらにKeyKode番号は個々のフィルムフレームを識別するため、ポストプロダクションワークフローが劇的にスピードアップする。
ファラハト氏:Cintel Scanner G3が他のスキャナーより優れている点は、DaVinci Resolve Studioとリンクしていることです。Cintelから情報が自動的にDaVinciに読み込まれるので、時間を大幅に節約できます。他のシステムでは、スキャンから最終的な納品までを、このようなレベルで統合することはできませんね。
DaVinci Resolve Studioはまた、自動ダート除去、ダストバスティング、フリッカー除去、スマートフィル・テクノロジーによるパッチ修正、高度な時間的/空間的ノイズ除去のツールも搭載している。
現在修復中の300本のドラマ、コメディ、ミュージック映画は、1941年から1995年に制作されたものだ。
ファラハト氏:これら全てを元通りに修復するには3年かかります。修復したコレクションのうちいくつかは映画祭で上映し、さらにいくつかは映画好きな人たちに楽しんでもらえるよう、より幅広く公開する予定です。
同社は、主にテレビ番組やビデオソフト企画の制作、撮影技術、ビデオ編集・MA技術、音楽制作および音響効果・選曲に関わる制作プロダクション。コロナ禍も含め、ここ数年でインターネットでの映像中継・配信業務の拡大が進んだとのこと。
中~小規模のイベントでも使いやすい一般回線をベースにし、様々なコンテンツの動画配信に利用可能な本サービスについて、ご担当者に「Monarch EDGE」導入の経緯や、採用の決め手などを伺った。
リモートプロダクションプロジェクトにおいては、撮影やスイッチングを遠隔で行い、現場の作業スタッフの省人化を目指して進めています。映像コンテンツを制作する上で作業効率化は避けられず、映像制作プロダクションでの先駆者として当社が進め、映像業界、配信業界のスタンダード化を目指していきます。
今まで予算の関係で映像コンテンツ化できなかったコンテンツも映像化可能になるよう進め、今までにない多くのコンテンツが生み出され、コンテンツホルダー様の新たなビジネスへの貢献ができればと考えています。
スポーツ(特に格闘技)関係の遠隔でのスイッチング(リモートプロダクション)の実現を目指して進めています。
しかしながらそこに留まらず、さまざまなエンターテインメントコンテンツ、ビジネスコンテンツなど幅広い利用を考えています。
またインターネットライブ配信では、今まではソフトウェアエンコーディングが主流で、人材が足りていない状況などもありましたが、今後はハードウェア、マルチエンコーディングでの利用も進め、人材の効率化を図ります。
ビジネス展示会(Inter BEE)とパートナー企業様からのご紹介により製品を知ることができました。
金額面、及びエンコーディング面の両方が魅力的で、伝送路に関して専用線ではなく一般回線での利用も可能だと考え採用を検討しました。お客様に提供する上でのトータル的なコストバリューの可能性に魅力を感じました。
はい。映像伝送の製品として4つ同時のSDI伝送ができる製品は、「Monarch EDGE」以外では(現時点で)皆無だと思います。
また、基本的には光の帯域が確保された専用線での利用が前提の映像伝送の製品が多く、トータルでコストがかかってしまう状況と考えます。
NDIの製品も検討しましたが、現場の汎用性(SDI製品の利用がまだ主になっている)なども考慮し選定しました。
●映像ソースは?
SDI4ソースの同時伝送を基本として利用しています。
●カメラ台数は?
4台のカメラの遠隔でのスイッチングが可能なスタイルで利用しています。
●ストリーミングでの利用は?
今後検討を進めます。メインはエンコーダーとデコーダーの対向での伝送になっています。
●使用のストリーミングプロトコルは?
プロトコルはMPEG-2 TS、SRTもサブとして利用しています。
現在のフローは「イベント会場→東京(中継ベース)→配信」ですが、会場での収録と東京でのスイッチングにおいてソースによって音の遅延に差があるとのことです。
最終段階でその補正を行なっているようですが、やり方などが固定化されていけば解決されるのではと見ています。
また、その後の東京からの配信に関してはRTMPプロトコルになるので、規格上30秒程度は遅延が出てしまうのは現在の技術状況では致し方ないと考えます。
東京から最大、北海道・沖縄になると考えています。 本島から離れる海底ケーブルの利用場所に関しては、トラフィックの状況で変化することも考えられるので、慎重に判断をする必要があります。
海外から東京への伝送のニーズはありますが、国内回線の閉域網での利用想定なので、国際回線での使用は現状では適していないと考えています。
東京で追加しています。
4台のカメラを使用する場合、カメラマン3名、カメラアシスタント2名(1名の場合もあり)、オーディオ1名、映像伝送1名です。
エンコーダーは映像ベースまで回線敷設をしますので(施設MDFを経由して使用場所まで光またはLANケーブルを敷設)、設置場所は映像ベース近辺になります。
カメラからの直接入力になります。現場内の映像伝送で無線を利用した際に障害が起きたのですが、原因箇所の追及が難しかったことがあり、有線でのケーブル敷設による接続が基本になっています。
映像関係(カメラ、音声など)の設置やテストもありますので、3〜4時間程度は必要です。
スイッチングアウトの送り返し伝送装置が別にあり、そちらにもタリーとトークバック機能が搭載されていますので、そちらを利用しています。
Monarch EDGEのタリーとトークバックの利用経験もあります。現場はiOS(iPhone)を使用しているので、Monarch EDGEのタリーとトークバックの方がスタッフは扱いやすいとのことでした。
一般の光回線IPv6利用によるリモートプロダクションの構築や4つの映像の同時伝送のみならず、4つの映像の4チャンネル同時配信など他の製品にはない「強み」を活かすことで、映像を展開する上で様々なシチュエーションに照らし合わせ、ネットワークを絡めたスタイルで、競合他社とは差別化した当社独自のサービスの構築ができる可能性がある製品だと思います。
自社のサービスの価値を最大化する可能性をもたらしてくれるのがこの製品だと思います。高い目標達成のために実現の可能性を高めてくれる手段=製品と考えます。
リモートプロダクションの市場での活用はまだまだこれからですが、当社も販売促進を今後進めていくことにより時間、コスト、設備さらに人材の全てにおいて効率化できると考えています。
不慣れな状況の中、回線を使用してのテストなど、製品のみならず回線、ルータなど絡めてのテストや検証も多かったのですが、Matroxとジャパンマテリアルのサポート体制を大いに利用させていただきました。
パブリックビューイングでの4つの映像視聴展開やe-sportsでの画面とプレイヤーなどの4つの画面の同時配信を簡易にできるサービスの構築なども検討したいです。
高品質映像をほぼ遅延なく同時に4つのSDI信号で伝送できる利点を最大限活用し、更なるサービスの開発を目指します。
]]>今回は映像作家の井上卓郎とシステムファイブの山本さん(通称:やまもん)に同カメラの魅力について対談いただきました。
今回のゲストである井上さんは長野県松本市を拠点に、北アルプスに近い山岳地帯での映像制作に携っています。山の中での撮影も多く、時には標高3000mを超える場所で撮影することもあるそうです。使用しているのはブラックマジックデザインの「URSA Mini Pro 4.6K」で、これは2017年に初めて導入し、その後、Blackmagic Pocket Cinema Camera(以下:BMPCC)が登場し、Pocket Cinema Cameraの4K、6Kへと移り、現在もシネマカメラはブラックマジックデザインの製品を使用されています。
山本さん:
ということで、本日の本題なんですが、BMCC6K使ってみて実際どうだったかなというお話を中心に伺っていきたいと思います。撮った作例を見てもらっちゃいましょうか。
井上さん:
これは全部BMCC6Kで撮った画になります。
井上さん:
というような作例を、Inter BEEでも流させてもらいました。
山本さん:
一本のショート映画のようでしたね。いろいろとカメラの魅力と合わせてこれからお話を伺おうと思っております。
井上さん:
いきなり結論みたいなことを言ってしまうのですが、このカメラの最大の魅力は撮影中から興奮できることなんですよ。
山本さん:
これに尽きますね。撮ってる時から違いがわかる。
井上さん:
それがカラーサイエンスだったり、後ろのモニターが大きかったりするのもありますが、撮影中に常に「やべぇやべぇ」と感じているのは珍しくて(笑)。特に、以前BMPCC使ってて今はちょっと離れてますっていう人はすごく感じるんじゃないですかね。
山本さん:
BMPCC4Kや6Kフルサイズなどでも十分に美しい画が出ますし、実際、今日のカメラもBMPCCで撮影していますが、出力される映像も十分に美しいと思います。特に、美容の映像は非常に魅力的で、言葉では表現が難しいですが、4Kと6Kの違いに驚かされます。
これまでのBMPCCシリーズと今回のBMCC6Kを比べると、大きな違いを感じます。
井上さん:
そうですね、劇的に異なります。それは、今回からフルフレームのセンサーになったからです。これまではS35が主流でしたが、センサーが変わったんです。その影響もあって、撮影時に感じた違いがありました。
また、このカメラは光を感じることができますね。撮影中に良い光があると、それが映像に現れますね。カラーサイエンスも良いですが、光を感じられることがこのカメラの素晴らしい点ですね。しっかり撮影したい人にとっては非常に向いており、その要求に応えられるカメラだと思います。
井上さん:
私は、"キレイ"と"美しい"を異なる概念として考えています。"キレイ"は数値化が容易であり、ダイナミックレンジや解像度、ビット深度などの要素が挙げられます。これらは数値で表現できます。
一方、"美しい"は主に感覚的なものです。"美しい"は"醜い"の対義語ですが、同時に"醜い美しさ"というものも存在します。特に映画などでは、感覚的な価値が重要です。現在のカメラの中には、8Kでの撮影や広いダイナミックレンジを持つものもあり"キレイ"な画を撮影できるカメラが多くあります。
しかし、見たままを撮ることがキレイという視点で設計されたカメラが多いです。シネマカメラは、美しさが基準となっており、カラーサイエンスも美しさが基準に設計されており、美しさを重視して作られていると感じられます。
井上さん:
カラーサイエンスはメーカーの色に対する哲学であり、単に赤を赤く再現することが全てではありません。ミラーレスカメラは、赤や青などの色を忠実に再現しますが、ブラックマジックデザインのカラーサイエンスは特に優れており、メーカーの哲学が肌の美しさなどにも影響を与え、シネマでの使用に適しています。
山本さん:
ブラックマジックのシネマカメラは今バージョン6ぐらいだったと思うんですけど、どのカメラでもセンサーの違いによる良さっていうのがあって、今回のカメラにはすごい出てきている気がします。
井上さん:
BMCC6Kはフルフレームのセンサーになりました。ローパスフィルターが追加され解像度が落ちるんじゃないかと心配もありましたが全くの杞憂で、解像度の減少は感じられませんでした。
またオープンゲートの撮影では3:2のセンサーの上下部分を使うことで、レンズの最良部分を活かし、表現の幅が広がるんですよね。また、アナモフィックレンズを使用した際に特に顕著であり、多様な表現が可能になることです。グレーディングも多少行ったのですが、露出や色温度の微調整程度で、解像度やダイナミックレンジの広さは十分に活かされていると感じました。
井上さん:
マウントがLマウントになりました。Lマウントは様々な会社が参加しているので、レンズの選択肢が広がりました。Lマウントには各社の特性があり、幅広い選択肢がありますが、それ以外にもSIGMAのEFマウントのレンズをLマウントに変換するマウントアダプターも使用でき、以前のレンズを活用できます。PLマウントのアダプターも利用可能です。
PLマウントはシネマ撮影に適したレンズが多くあります。将来的にはミラーレスのLマウントが一般化する可能性もありますね。Lマウントのレンズの展開も進んでおり、CP+でも新しいレンズが発表されていますよね。
井上さん:
BMCC6Kは起動が早いんですよね。シネマカメラってだいたい起動時間が結構長くて、1分くらいかかったりして撮り始めるまでに時間がかかるので結構撮り逃すんですよね。僕の場合、特に自然とか動物とかいたらパッて撮らないといけないので、やっぱり起動の遅さというのは致命的なんですよね。
山本さん:
そうですね。撮りたいと思ってすぐにレンズを向けて、撮り逃しを極力減らしてくれるという意味でもすごく良いですよね。
井上さん:
レスポンスがめちゃめちゃ早いです。多分僕が知ってるカメラの中で一番速いです。大体レックボタンを押してからワンテンポ遅れて記録が開始するんですけど、BMCC6Kは押した瞬間に記録が始まっています。
井上さん:
続いてバッテリーですね。BMPCCって30分持たないとか結構あったんですけど、今日話すにあたって何回か試した結果、付属のバッテリーで1時間8分とか5分とか普通に回っていたので、使い方によりますけど1時間ぐらいはみて大丈夫かなという気がしてます。
山本さん:
バッテリーも付属のバッテリー以外に単品でブラックマジックさんから出してるそうです。
井上さん:
純正以外にもいろいろ安いのはいっぱいあるんですけど、メーカーによっても全然持ちの長さが違ったりするので一応純正基準で計測してきました。手持ちの純正じゃないよくわからないバッテリーは、そんなに回らないものもあります。純正は撮影中に「あれ?切れちゃった」みたいなことはとりあえずないですね。
井上さん:
あとは外部のSSDに収録可能です。昔からそうなんですけど、今回メディアがCFexpress Type Bになったんですよ。CFexpressの値段はだいぶ安くなってきたのですが、SSDはさらに安いので長回しなどに便利です。今付けているのがサムスンのSSDで2TBのものなのですが、最近だと1、2万円で買えるものも増えてきました。
山本さん:
そうですね。ここ1年で、スリムで低価格なSSDも増えてきましたよね。
井上さん:
ちなみに僕が雑誌の記事を書いている時に趣味で3Dプリンターでホルダー(上図)を作ったんです。
山本さん:
本当だ。ペリッターとかもちゃんと着いてますね!
井上さん:
このカメラはDaVinci Resolveとの組み合わせで完全体になります。もうそういう設計です。もとからカメラ自体が便利なカメラじゃないんですけども、DaVinciで編集してグレーディングして出力までやると最強のカメラになります。逆に撮ることに集中できるんじゃないのかな。細かい設定をいろいろやらなくていいので。
山本さん:
確かにそうですね。そうだけど、やっぱりそれもないから手ぶれ補正に関してもないし、フォーカスなんかもやっぱりほぼマニュアルでやらないといけないっていうのがあって、その辺はやっぱり便利ではないと言うんですけど。
井上さん:
ただそれが不便かっていうとフォーカスも僕の中では表現のひとつだと思っていて、写真だとピンボケはダメですけど、動画の場合ってフォーカスで立体感を出したり、動きを出す要素の一つだと思うんですよ。なので一番最初にオートフォーカスでピッて合わせた後はもうずっとマニュアルで撮影しています。
揺らぎっていうんですかね、フォーカスの揺らぎ、手ぶれの揺らぎとか含めて出せるんでシネマカメラらしくて僕は好きです。ただこれからの流れはシネマカメラでもオートフォーカスだよねってなる時代が来るかもしれませんね。
山本さん:
でもね、これ僕がブラックマジックのカメラを皆様にお話しする時によく言ってる言葉があって、ブラックマジックのシネマカメラのシリーズってカメラマンをすごく育ててくれるカメラだと思ってるんですよ。
やっぱりオートフォーカスは便利だし僕もめっちゃ使うんですけど、マニュアルフォーカスってカメラマンの癖がすごく出てくる部分になると思います。そこで一つ自分の表現の幅を持たせることができるし、やっぱりこうDaVinciと組み合わせた時に表現の幅もグッと上げてくれます。オートフォーカスでいつも撮ってますっていう方はいっぱいいらっしゃると思います。私も全然その一人でした。
この井上さんの動画をアーカイブに残しますので、ぜひ井上さんの作例を見ていただいて、マニュアルフォーカスで撮るのが楽しそうだなと思ったらぜひやっていただきたいですね。
井上さん:
これから映像をしっかりやりたいという人にはBMPCCの4Kを勧めていました。値段的にも手頃だったので。マイクロフォーサーズのレンズが使えるし、手頃な値段で勉強になるカメラだなと思います。本当に映像がうまくなります。なんか便利なカメラで撮っちゃうよりも。
山本さん:
多分導入して一番最初は思った通りの動きにならないみたいなことが絶対あると思うんですけど、そういうのも含めて楽しめる方は絶対に本当にカメラ撮影が上手くなると思います。
井上さん:
そうなんですよ。だから映像表現という意味ではやっぱり最高のカメラだと思うんですよね。
山本さん:
そうですね。もっといろんな人に6Kを使っていただきたいなと思ってますね。
LianTronics日本法人は東京近郊の埼玉県に位置し、500平方メートルのショールームと倉庫を所有し、"THE WOW "のような最新の技術とソリューションを提供している。3Dディスプレイ、COBミニ/マイクロLED、会議室ディスプレイ・ソリューションなどの最新技術やソリューションを展示している。
LianTronics日本法人は、小売、屋外固定、レンタルLEDディスプレイなど、多くの人気モデルや売れ筋モデルを在庫しており、より低い輸送費と人件費で迅速な納品が可能だとしている。
LianTronics & LianTronics国際事業担当EVP、Summer YE氏は、次のようにコメントしている。
YE氏:現地に根ざした倉庫管理、エンジニアリング、プリセールス、アフターセールス、プロモーション・サービスを含む包括的なワンストップ・ソリューションを提供できることをうれしく思います。そのため、当社のお客様は、国をまたいだ貿易に伴う複雑さやリスクに対する懸念から解放されます。この合理化されたアプローチは、プロセスを簡素化するだけでなく、貿易効率を大幅に向上させます。
LianTronicsは長年にわたり、日本での豊富なプロジェクト経験を蓄積してきました。さらに、LianTronicsは、米国、日本、オランダ、香港などの国や地域で、現地オフィス、ショールーム、倉庫を含むグローバルなビジネスネットワークを構築しています。
網膜投影カメラキットDSC-HX99 RNV kitは、眼のピント調節能力の影響を受けにくいレーザ網膜投影方式を利用。カメラがとらえる被写体を網膜に投影することで、従来のビューファインダーや画面では撮影したい映像が見えづらい方も、写真や動画を撮影することが可能になる※2。
2023年の発売以来、同製品を使用したロービジョンの方々から、網膜投影による見え方の違いに対する驚きや、写真や動画を撮影・共有できる喜びの声が寄せられているという。今回の寄贈は、そうした喜びや、自身のクリエイティビティを発揮する機会を1人でも多くの方に提供するために実施したもので、全国盲学校長会と日本盲人社会福祉施設協議会を通じて、ソニーおよびQDレーザからの寄付の申し出に賛同した全国の盲学校と視覚障がい者施設・団体に、約200台のカメラキットが寄贈された。また2024年5月には、創作活動の発表の場の1つとして、ロービジョンの方々が同製品で撮影した写真の作品展を、ソニーイメージングギャラリー銀座で開催する予定。
ソニーとQDレーザは、この取り組みにより、ロービジョン者に撮影を通した自己表現の楽しさをより一層感じていただくとともに、写真・動画撮影を通じた社会・文化活動への参加を促すことで、誰もが自分らしく、感動を分かち合える世界を目指すという。
2024年5月10日(金)~16日(木)に、ソニーイメージングギャラリー銀座で、ロービジョンの方々が網膜投影カメラキットDSC-HX99 RNV kitで撮影した写真の作品展を開催。入場は無料。
QDレーザが開発した網膜投影技術を搭載したビューファインダー「RETISSA NEOVIEWER(レティッサネオビューワ)」とソニーのデジタルスチルカメラサイバーショット「DSC-HX99」を組み合わせた製品。
24-720mm※3の高倍率ズームレンズなどを使用したカメラならではの撮影体験や、視力に依存しない網膜投影による新しい視覚体験をロービジョンの方々に提供する※4。
商品サイトはこちら。
※1 ロービジョンとは、何らかの原因により視覚に障がいがあり、メガネやコンタクトレンズを装着しても「見えにくい」「まぶしい」「見える範囲が狭くて歩きにくい」など日常生活での不自由さをきたしている状態を指す。その人口は世界に2億5千万人、日本国内では145万人と推定されている。
※2 障がいのある部位・程度によっては映像の認識が難しい場合がある(網膜全体の機能が低下している場合など)。
※3 画角(35mm 判相当)。
※4 「RETISSA NEOVIEWER」は医療機器ではなく、特定の疾患の治療や補助、視力補正を意図するものではない。同製品の特性上、見え方には個人差がある。購入を希望される方は、ソニーの直営店舗などで「DSC-HX99 RNV kit」の実機を体験可能。レンタルサービス(3泊4日、有償)もご利用いただける。
]]>QTAKEは長年にわたり、ライブモードまたはプレイバックモードで業界標準の3D出力に対応する立体視機能を提供してきた。Apple Vision Proは、スペースや照明に制約のある撮影現場でのモニタリングにさらなる可能性をもたらすという。
Apple Vision Proで3Dプレイバックに対応するソリューションは従来も存在したが、3Dコンテンツをリアルタイムに直接Apple Vision ProへストリーミングできるQTAKE Monitorは、業界でも唯一無二の製品だという。同機能は、映像制作者に前例のない可能性を提供するという。立体視コンテンツをリアルタイムに表示・操作できるため、撮影現場でも効率的に重要な判断が行えるようになる。
現在、Apple Vision Pro向けの Live 3D Streamは、ベータ版の利用が可能。製品版は近日公開予定。IN2COREのニュースレター、Facebook、Instagramなどで情報を公開予定。
]]>注目は2点あった。1つは「OBSBOT UVC to NDI Adapter」で、UVC信号をNDIに変換させることができるアダプターだ。UVCに対応していれば、他社のカメラでも対応可能。例えば、Osmo Pocket 3がNDIで使えるようになる。
PoEにも対応する。Webカメラから1本のケーブルで、充電と制御と転送、アウトプットが可能。専用タリーライトを搭載しており、接続したWebカメラがライブ状態かがわかるようになっている。マイクロSDカードスロットを搭載し、ライブ中の映像を記録できる。
もう1つは、ライブ用ボックス「Talent」だ。あらゆるカメラをこちらに入力して、スイッチングしてアウトが可能になる。YololivのYoloBoxと競合しそうな製品だ。
NDIやHDMI、UVCを含むさまざまなビデオインターフェースに対応。YouTubeやTwitchなど、主要なライブのプラットフォームをすべてサポートする。
基本的なPTZのコントロールも可能。ズームイン、アウトとオートフォーカスやプリセット、AI追跡のモードなどのセッティングできる。オーディオのコントロールにも対応する。
SDカードスロットも搭載しているので、録画にも対応する。事前に準備した写真や動画を入力してライブを時に再生することも可能。内蔵バッテリーは搭載していないが、NPFのバッテリーに対応するという。正式名称や発売日は未定とのことだ。
]]>USB Type-C to HDMI変換ケーブルは、USB Type-Cポートから出力された映像信号を変換し、8K@60Hzや4K@144Hzの高解像度でHDMI表示機器に出力可能なケーブルだ。ミラーリング(複製モード)や拡張表示にも対応し、会議やテレワーク、ゲームを快適にサポートするという。
PCのUSB Type-Cポート(ディスプレイポート オルタネートモード)やMacのUSB-Cポート(Thunderbolt4/ Thunderbolt3)と互換性がある。また、映像出力可能なタブレットやスマートフォンにも対応する。
32.4Gbpsの超高速伝送によりHBR3、HDR・ハイフレームに対応。後方互換性があるため、従来のHDMI機器でも使用できる。
USB Type-Cポートから出力された映像信号を最大8K@60Hzの高解像度でHDMI信号に変換するアダプター。HDMIケーブルを接続して、ディスプレイ等の表示機器に出力できる。ミラーリング(複製モード)や拡張表示にも対応する。
PCのUSB Type-Cポートのほか、MacのUSB-Cポート(Thunderbolt4/ Thunderbolt3)と互換性があり、タブレットやスマートフォンもサポートする。超高速伝送によりHBR3、HDR・ハイフレームにも対応する。
同社では、当製品と併用できる最長20mの4K対応パッシブタイプHDMIケーブル「フレックスHDMIケーブル」も取り扱っている。
1つのUSB Type-Cポートから、HDMI表示機器、USBデバイス・USB Type-C充電ケーブルをまとめて接続できるマルチアダプターだ。HDMIケーブルを接続して最大4K@60Hzの高解像度でディスプレイなどに出力可能。さらに、USB Type-Aポートにキーボード、マウスなどのUSB機器の接続し、USB Type-Cポートにはスマートフォンやタブレットを接続できる。
USB Type-Aポート2つと、USB3.2 Gen1(5Gbps)に対応したUSB Type-Cポートを1つ搭載。USB Type-Aポートには、キーボード、マウス、スキャナー、プリンター、フラッシュメモリを接続できる。さらに、USB Type-Cポートにスマートフォンやタブレットを接続してデータ転送や充電が可能。
最大100W入力のUSB PDポート(USB Power Delivery)を1つ搭載している。PCに最大85Wまでの急速充電を行いながら、USBデバイスやHDMIディスプレイに接続可能。さらに、前述の5Gbps対応USB Type-Cポートは、最大7.5WのUSB PD機能を兼ね備え、スマートフォンやタブレットなどの端末もPCと同時に充電できる。過電圧保護機能に対応している。
]]>今回の発表は、リアルタイムプロダクションやプリプロダクション向けに独自のアプローチを提案する同社の、グラフィックス制作の革新的なエコシステムの一環。
Unreal Motion Designの高度な機能を搭載したLinoは、アセットの作成と統合を簡易化し、オペレーションの複雑さを低減する一方で、レンダリングと合成の品質を向上させるという。放送向けグラフィックスの可能性を最大化に引き出すソリューションだとしている。
Linoを使えば、すべてのプロダクション用アセットをUnrealで作成できる。このアセットは、ビデオウォール向けのコンテンツや、放送用グラフィックス、プリプロダクション用モーショングラフィックス、バーチャル用プロダクショングラフィックスとして使用可能。このアプローチは、レンダリングと合成の品質を向上させると同時に、制作コストの大幅な削減を実現する。
Zero DensityのCEO、Ofir Benovici氏は次のようにコメントしている。
Benovici氏:2016年、Zero Densityは放送分野に初めてゲームエンジンベースのレンダリング技術を導入し、業界に革命を起こしました。それから8年が経ち、私たちは再びグラフィックス制作向けのエコシステムを刷新します。さまざまなグラフィックス関連の作業やタスクを一つのプラットフォームで行える、理想の実現に向けて準備が整いました。
リアルタイムモーショングラフィックスや、LEDビデオウォール向けのコンテンツ、バーチャルプロダクション用グラフィックスなど、クリエイティブなワークフローはすべて、Reality Hubを介して操作できます。『一度創れば、どこでも使える』というコンセプトを基に可能性の限界への挑戦を楽しみにしています。
Linoは、NAB Show 2024のZero Densityブースにて先行展示される予定だ。ターンキーソリューションのLinoは、下記2つのライセンス形態が提供されている。
ZHIYUN MOLUS Gシリーズは、スタイリッシュで耐久性に優れたデザインにより、照明機器のスタンダードを再定義するという。MOLUS G300は、機能性を備えながら、あらゆるスタジオのセットアップにエレガントなタッチを加え、フォルムと機能の完璧なコンビネーションといえるという。
ZHIYUNは、映画制作者のために特別に設計されたアップグレードされたコントロールシステムを導入した。MOLUS G300は、7.5mのケーブルで接続された独立したコントロール・ユニットを備えており、柔軟性と使いやすさを提供する。コントローラーには、クッション、USBファームウェアアップグレード機能、正確な調整のための高度なディスプレイが装備されており、シームレスかつ無制限のプロフェッショナルライティングセットアップを保証するという。
MOLUS G300は、最先端のDynaVort冷却システムMK IIを搭載しており、500Wの出力でも卓越した放熱効果を発揮するという。これにより、ライトは常に最適な温度で動作し、完璧なライティング体験を提供するという。
ボタンを押すだけで、MOLUS G300の出力を500W(20300Lux)まで引き上げるMAXエクストリーム・モードを搭載。同モードは、G300を自然の力へと変貌させ、困難なシーンをも簡単に照らすことができるという。
MOLUS G300は、軽量設計にもかかわらず、色温度を調整でき、ピーク輝度15500Luxという明るさと色精度を実現している。同ライトは卓越した色再現性を実現し、細部まで映画のようなクオリティでの撮影を可能とする。
MOLUS G300は、ユーザーの利便性を考慮して設計されており、180°の方向調整、無指向性変換オプション、多彩なセットアップが可能な内蔵アンブレラホールを装備。強化された電源インターフェースとライトグリップは、シームレスで快適なシーンの移行を保証するという。
MOLUS G300は、Bowensマウント設計により、ZHIYUNのアクセサリーやBowens互換のアタッチメントを使用することで、ライティングセットアップを簡単にカスタマイズ可能。
14種類の内蔵ライティングエフェクトとライブモードにより、MOLUS G300は映画制作者のクリエイティブなビジョンを簡単に実現するという。ZY Vegaアプリを使用すれば、ワイヤレスでライトをコントロールし、マルチライトのセットアップを効率化し、設定を微調整することができ、クリエイティブなプロセス全体を向上させることができる。
]]>今回の事例は、常に工事をしている新宿駅エリアである。昨年から新たな大規模再開発事業がスタートしている。それは新宿駅西口地区開発計画で、シンプルに言うと小田急百貨店新宿店本館が建て替えられるということだ。2029年には地上48階建ての建物が竣工する予定である。
この場所にはJR、小田急、京王、東京メトロの新宿駅があり、地下通路も非常に多い。現在再開発が進行している渋谷駅がそうであるように、工事はこうした既存の鉄道や施設を運用しながら行われるので、長期間に及ぶ難工事であることは間違いない。そして何よりも、人々の動線が工事の進捗によって刻々と変化していくことで、少なからざる混乱が生じるのは想像に難くはない。
そこで案内サインをデジタルサイネージ化して、適切な情報提供を行っていこうという話である。工事の進捗によってデジタル化された案内サインの設置場所と表示内容が刻々と変わっていくわけだ。これはデジタルサイネージのまさに教科書的な使い方と言える。
まずは当該サイネージの表示内容を動画でご覧いただきたい。2分で1ロールの構成になっている。
このデジタルサイネージを先日「ねとらぼ」が記事にしたところ、とても大きな反響を呼んだのである。Xに書き込まれたものの中から、様々な意見をピックアップしてみる。
どの意見もなるほど確かにその通りである。少なくとも間違っているとは言い切れない貴重な意見が並んでいる。
駅や建物におけるこうした案内サインのような情報提供をする際に、留意すべき点は次の3点である。
こうしたサインをデジタルサイネージ化することによって、静止画像よりも動画や回転表示により多くの情報を提供できる。しかし、あまり情報量が多すぎると情報過多になってしまう可能性がある。
それでは続いて、表示されている内容を詳しく見てみる(2024年4月19日時点)。
この時に表示されていた情報は次の4つと、小田急のロゴ、完成予想写真が表示されてから最初に戻ってリピートされる。
これらのコンテンツによって1ロールが2分で構成されていて、リピート再生される。音声はない。そして実際にここを歩いた時の見え方が次の動画である。
いかがだろうか。
やはりここで伝えるべき情報、逆に知りたい情報は何なのか。それをこの環境で歩いて通過する人に認識させるための情報の絞り込み、デザインはどうあるべきか。この場所にはサイネージ以外に様々な情報が掲出されていて、通行者にはそれらも含めて情報として入ってくる。こういった環境下において動画化して表示するメリットは何か。全体尺の2分というのは適切なのか。ここではあえて、筆者の意見を述べるのは控えておく。前述のXに寄せられた意見に耳を傾けて、最適な方法を考えることが市場の発展につながる。こうした案内サインのデジタルサイネージ化がきちんと実装されれば、デジタルサイネージ業界にとってはビジネスチャンスであるし、来街者にとってもメリットが多い。
たとえば道路標識を交通管制情報と連動させれば、渋滞や混雑回避ができるのではないか、といったことである。実際すでに交通信号機は、ディスプレイではないがLED化しているではないか。場所によっては道路の中央線が時間帯によって変更されたり、最高速度表示が変わったり、時間帯によって侵入禁止になる場合に、アナログやデジタルによって情報が可変されている例もある。LEDディスプレイが高精細で高輝度化して価格が下がっていることを考えれば、道路交通標識こそデジタルサイネージ化するべきだと思う。
必要な情報を、必要なタイミングで、必要な人に伝える。繰り返すがこれがデジタルサイネージの意義である。利用目途がなんであろうがこれだけが真理である。非常に本質的な課題であり、こんなワークショップかハッカソンイベントを企画してみようかなとふと思った。
]]>「HV-320B」と「HV-160B」は、シネマカメラ用に設計されたBマウントバッテリーだ。HV-320Bは320Wh、HV-160Bは154Whの容量を持つ。ARRIのAlexa 35やBlackmagic URSA Cineと相性のよいバッテリーとしている。両モデルとも、D-Tap出力x1、USB-A出力x1、USB-C PDのインとアウト(100W)x1の多数の出力を提供する。発売は2024年5月を予定している。
「A-HS30B」は、Bマウント対応のホットスワップアダプター。32Wh/3Ahのバッテリーセルを内蔵し、カメラをオフにすることなくバッテリーの交換が可能になる。カウントダウンのLCD画面を搭載し、バッテリーを取り外すと120秒のカウントダウンが開始される。バッテリー装着後はプレートに再充電され、カウントダウンは120秒にリセットされる。
「BL-4SX」は、BマウントバッテリーのHV-320BとHV-160Bを充電するために開発された4チャンネル同時急速充電器。LCDディスプレイとLEDインジケーターを搭載し、オペレーターはBマウントバッテリーの現在の充電状態を識別できるようになっている。
「UC-PD3」はUSB Type-Cポートを3チャンネル、USB Aポートを1チャンネル持つUSB PD対応の充電器。HVシリーズはこちらのUSB PD充電器でも充電が可能だ。 前モデルの「UC-PD2」はUSB-C PDソケットを2つ搭載していたが、UC-PD3は3ポートに拡張。USBポートの数が拡張され、利便性は増している。
]]>バーチャルプロダクションに関するアップデートでは、Unreal Engineのバーチャルカメラツールをアップデートする。バーチャルプロダクションを採用しているシネマ製作者はさまざまな恩恵を受けることが可能。既存のiOSプラットフォームだけでなくAndroidもサポートする。さらに、macOS上のUnreal Engineでも、仮想カメラワークフローが完全にサポートする。また、モバイルアプリケーションの名前がUnreal VCamに変更され、Apple StoreおよびGoogle Playで入手できるように改善された。
VRスカウティングの分野では、XR Creative Frameworkを利用してOculusやValve IndexなどのOpenXR HMDをサポート。完全にカスタマイズ可能な新しいツールキットを実験的機能として導入。既存のバーチャルスカウティングツールキットよりも、ユーザーエクスペリエンスが大幅に向上したとしている。
ICVFXでは、新しい被写界深度(DOF)補正機能により、nDisplayによってレンダリングされたデジタルコンテンツのDOFフォールオフ量を映画撮影用のカメラを通して見た時と同じように正確に制御できる。クローズアップの美しいショットを撮る際に、より優れた結果を得られるようになる。
また、マルチプロセスインナーフラスタムも追加され、ムービーカメラで撮影した映像のレンダリングをより多くのGPUとハードウェアリソースに分割できるようになった。さらに、SMPTE 2110のサポートに対して数多くの安定性に関する改善やその他の機能強化も行われた。正式版に近づいているという。
Epic Gamesは、2024年3月にUnreal Engine、Twinmotion、RealityCaptureの新しい価格設定とライセンスモデルを4月下旬に開始されることを発表。このリリースから将来のエンジン開発に資金を提供可能となるモデルが施行されるようになるという。
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