ガンスイ~2008年1月に朝日放送マスタールームに納入するコンソールを披露

米Winsted社の音響・映像・放送機器用組み立て式コンソールや各種映像機器収納キャビネットの輸入販売を行うガンスイは、朝日放送に納入するコンソールの一部を披露した。

Inter BEEで公開したコンソールは、朝日放送の新社屋のマスタールームで使用するもの。「基本的に窓のないマスタールームのイメージを変えるような、マスタールームで働き続けたいと思えるような室内空間を」との要望に合わせてデザインしたものとなる。円弧を描くようなコンソールは、脚部をスチール製で共通化し、コンソール上部を木製で仕上げた。上部を木製にしたことにより、加工の自由度が上がり、見た目にも落ち着いた家具調の仕上がりを実現できたという。

コンソールに設置するモニタは液晶ディスプレイとなることから、アームシステムによるつり下げ方式を採用。コンソール上部に設置されたレールシステムにより、設置幅なども自由に設定でき、将来のモニタサイズ変更にも対応できる形とした。Inter BEEでは、モニタ用のアームシステムだけがレールシステムに付けられていなかったが、運用開始後は、モニタだけでなく、電話やスピーカーを設置するためのアームシステムを取り付けられることになるという。

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朋栄~新ソリューション分野としてメディアマネージメントシステムを出展

朋栄は、昨年と同様「Imagination to Creation」をテーマに出展を行った。これまでのビデオスイッチャ、シグナルプロセッサ、キャラクタジェネレータの新製品のほか、テープレス時代に欠かせなくなった「メディアマネージメントシステム」を初出展した。

朋栄が提供するメディアマネージメントシステムは、MXFをはじめ松下AVC IntraやソニーXDCAM EXなどの映像ファイルや、各種静止画ファイル、WAVEやWMA、MP3、MIDIなどの音声ファイルといった各種メディアファイルを一元管理し、必要な形式に変換/出力することを可能にする。メタデータ管理による強力な検索機能など今後のテープレス取材/運用に必要不可欠な機能を包括したメディア管理環境を提供する。HD制作環境構築用のビデオカードMBPシリーズも公開し、HD4chの同時再生をデモした。

スイッチャ関連は1.5M/Eサイズの新製品を投入。HVS-1500HS “1.5M/E HANABI”は、1.5M/Eサイズに上位モデルHVS-3800HSの機能をすべて搭載したデジタルビデオスイッチャ。VPS-715 “1.5M/E GINGA”は、マルチレイヤ、マルチDVEが可能なビデオスイッチャVPS-700を1.5M/Eサイズにし、全入力にフレームシンクロナイザを標準装備した1.5M/Eビデオプロダクションスイッチャ。アナログ/デジタル混在入出力にも対応している。フラッシュメモリによる動画記録/再生機能も追加可能。HD/SD、アナログ/デジタル、オーディオのすべてに対応するフレームシンクロナイザFA-9000の後継モデルとなるFA-9100/RPS “THE Processor”も国内初出展。FA-9100RPSにはリダンダント電源を標準搭載している。

HD-SDI・SD-SDI・アナログコンポジットの混在入力に対応した4分割マルチビューワMV-410HSも国内初出展だ。オーディオレベル表示、タイトル表示、時刻表示機能、LANによる動画転送機能などを標準搭載するほか、オリジナル分割パターンの登録もできる。

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カノープス~トムソングラスバレーのシステムと連携したワークフローを紹介

カノープスは、トムソングラスバレーのシステムと連携した、放送局向けの報道編集ワークフローとポストプロダクション向けの映像制作ワークフローを紹介した。

報道制作ワークフローは、素材取り込みから編集、送出までのトータルソリューションを提案。ブースには、北陸朝日放送に納入した完全テープレスでノンリニア化したシステムを再現した。VTR収録や回線収録のスケジュール収録を行うインジェスト端末EDIUS Ingest Stationを使用して取り込んだハイビジョン映像をK2 EDIUS Shareで素材共有。西日本コンピュータが構築した報道支援システムで取材予定管理から原稿作成、ニュース運用までのサポートをしながら、複数のHD対応ノンリニアビデオ編集ワークステーションHDWS-1100/HDWS-1100MIPで編集をしていく。最終的な映像送出は、K2 Media Serverからリアルタイム入出力が可能な収録/送出システムK2 Media Clientで行うという流れだ。

映像制作ワークフローのコーナーでは、来春発売予定の素材共有サーバEDIUS Work Group Serverを出展。グラスバレーのデジタルメディアカムコーダーIntensity DMC 1000、ソニーのXDCAM EX、松下のAVC Intraを使用し、HD対応ノンリニアビデオ編集ワークステーションHDWS-3000/HDWS-3000MIPで編集するワークフローを実演した。編集ソフトウェアEDIUS ProでのAVC Intra、XDCAM EXはオプションで対応するが、当面はターンキー限定で提供するという。ユーザーからの要望が多くあることは認めており、ターンキー製品以外での対応も検討しているが、対応時期などの詳細は未定という。

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池上通信機株式会社~テープレスカメラGF CAMを中心としたワークフローを提案

池上通信機は、4月にラスベガスで開催されたNAB 2007で開発を明らかにしたテープレスカメラGF CAMを参考出展し、テープレスソリューションを提案した。

GF CAM HDS-V10は、映像が出せる状態で展示されており、2008年春の発売に向けて開発を続けているという。2/3型CCDを使用し、MPEG2 4:2:2P@HLコーデックで1920×1080iフル解像度での記録が可能。圧縮方式はMPEG2 Long GOP 50MbpsまたはI frame 100Mbpsのいずれかを選択でき、MXFファイルフォーマットで記録する。カメラ本体で30秒間の映像を記録可能なバッファメモリを搭載することで、この30秒間内に別のGFPAKに入れ替えれば連続撮影も可能になるという。

GF CAMの記録メディアは、池上通信機が東芝と共同開発しているフラッシュメモリを採用したメディアカートリッジGF PAKを使用する。ブースでは、展示解説員がGF PAKの32GBモデルを公開。カメラとのインタフェース部には、高速アクセス可能なSATAを採用したほか、ノンリニア編集との連携用にミニUSB端子も付いている。今回は32GBだけを紹介していたが、カメラ発売時には16GBと64GBを加えたラインアップにする。

ノンリニア編集システムとの連携や、既存のワークフローに組み込むためのデッキとして、フラッシュメモリレコーダGF STATION GFS-V10も参考出展。128GBのフラッシュメモリを搭載しており、MPEG2 Long GOP 50Mbpsで約4時間分の素材を記録できる。GF PAKスロットに挿入したGF PAKまたは内蔵メモリを使用してハイビジョン映像の収録・再生をしたり、LCDモニタに映像を表示させながらイン点/アウト点の設定や、プレイリストの作成や再生も可能。内蔵メモリを使用して、収録・再生・コピー・転送などを同時に複数処理するマルチタスク機能も搭載している。

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株式会社KDDI研究所~D-Control ES、C|24、Pro Tools 7.4など最新製品を国内初展示

KDDI研究所は、世界初となるデジタルシネマ用H.264エンコーダソフトウェアを出展した。

開発したエンコーダは、4Kデジタルシネマ解像度(4096×2160)の24フレームプログレッシブ映像のH.264エンコード処理をリアルタイムで行うもの。KDDI研究所が独自に開発したPCベースの並列処理アーキテクチャを採用することでエンコーダエンジン間の連携を密にし、並列処理に伴う符号化性能の低下を抑えた。ソフトウェアベースにしたことで、符号化制御の最適化や、符号化方式の移行にも対応が可能になった。また、モバイルからデジタルシネマまで、さまざまな映像フォーマットへ対応することも可能になる。

映像信号は、4Kデジタルシネマ解像度(4096×2160)の24フレームプログレッシブ映像をHD-SDI 4系統で入力する。符号化後は、MPEG-4 AVC/H.264 High Plofile、20~50Mbps、単一ストリームのES形式で出力される。 ブースでは、CPUにAMD製Opteron 2.4GHz、PC間のインターコネクトにCray製Rappidarrayを使用してエンコードを行い、ビデオ出力するデモを行った。 

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ローランド~マルチフォーマット・コンバーターVC-300HDが24pに対応

ローランドは、新製品としてデジタルオーディオ伝送&ミキシングシステムV-Mixing Systemを出展したほか、マルチフォーマット・コンバーターVC-300HD Ver.2を紹介した。

V-Mixing Systemは、48chイン/18バス/58chアウトのミキサー機能を搭載したライブミキシングコンソールM-400に、16chイン/8chアウトのデジタルオーディオ伝送システムDigial Snake S-1608を2台、伝送システムとコンソールを接続する100m長のリール付きCATeケーブル2本をセットにしたシステム。100BASE-TXイーサネットを使用するローランドが独自開発した独自技術REACにより、1本のコネクターで24bit/96kHz/40chのオーディオ情報と、MIDI、リモート、レベルメーターの各データ情報のやり取りが可能。イーサネットを採用してデジタル伝送することにより、外来ノイズの影響を受けにくくし、システム設置自体も簡素化できるメリットが生まれた。また、PCとの連携も容易になり、40ch同時レコーディングも可能になる。

VC-300HDは、HDV/DV入出力、HD/SD-SDI入出力に対応したコンバーター。HD/SDの相互変換のほか、フレームレート変換や、インターレース/プログレッシブ変換にも対応する。GenLockによる外部機器との同調や、タイムコード、エンベデッドオーディオにも対応している。HDVer.2へのバージョンアップにより、24pフォーマットに対応する。既存ユーザーへは、機器を一時預かり、内部の調整を行うことでアップグレードすることが可能。

 

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報映産業~FOCUS製HDDレコーダーとCalDigit製SATAストレージを出展

報映産業は、映像制作を効率化する製品として、FOCUS Instruments製ハードディスクレコーダー、CalDigit製ビデオストレージを出展した。

FOCUS Instruments製ハードディスクレコーダーは、HDV/DVカムコーダーと連携するFS-4 HD/Pro HD Ver.2.0と、松下電器産業製カメラレコーダー専用のFS-100 Ver.4.0を紹介。FS-4 HD/Pro HD Ver.2.0は、ソニー、キヤノン、ビクター製のカムコーダーと連携して、テープ収録と同時記録が可能。FS-4 HDはDV 25Mbpsの記録に、FS-4 Pro HDではDV 25MbpsまたはHDVの記録に対応している。記録した映像はQuickTime形式で保存されるため、本体をFireWireケーブルで接続すれば、AppleのFinal Cut Proでそのまま編集が可能になる。FS-100はパナソニックSSマーケティングが発売元となる。DVのほか、DVCPRO/DVCPRO 50/DVCPRO HDの録画が可能で、720/24p、720/30pのネイティブ録画にも対応する。Ver 4.0においては、DVCPRO HDのバリアプルフレームレートとQuickTimeリファレンスにも対応した。

映像用デスクトップストレージとして紹介したのは、CalDigit製S2VRシリーズ。SATA 3Gbps接続を採用することで、SCSIファイバーチャネル接続ストレージ製品の半分のコストで10bit非圧縮HDのキャプチャ・編集に対応できることをウリにしている。RAIDレベルはRAID 0、RAID 1、RAID 0+1、JBODから選択可能。Mac OS X 10.4以降(10.5 Lopard対応)、Windows 2000/XPに対応し、利用環境に応じて、PCI Express、PCI-X、Express Card/34いずれかのホストアダプタを標準付属させる。

RAIDレベルRAID 0、RAID 1、RAID 0+1、RAID 5、RAID 6、JBODに対応し、PCI Expressダイレクトバス接続による高速アクセス可能なCalDigit製RAIDディスクアレイHD Proも出展した。

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