CATVデータ伝送の高速化は通信事業者との競争のために必須だ
高速インターネット、IP電話、IPTVには高速データ伝送が必要だ。 CATV伝送路はこれらのアクセス回線として有効だ。
CATV伝送路を利用した高速データ通信DOCSIS1.0(Data over Cable Service Interface Specifications 1.0)仕様が1997年に制定され、インターネット接続が開始された。
その後 DOCSIS1.1(VoIP、動画IP) 、2002年DOCSIS2.0(下り40Mbps/上り30Mbps)仕様化された。2005年以前から米国ケーブルラボで検討されてきた、下りCHを束にして(ボンデングして)利用するDOCSIS3.0製品の認証中である。これによってADSLを超える通信速度がCATVで利用できるようになった。
(株)シスコシステムズは「uBR10012」CMTSとDOCSIS3.0に準拠した4CHボンデングモデム「DPC 3000」。下り最大160Mbps。
モトローラ
モトローラ(株)はDOCSIS3.0 対応のBSR 64000 CMTS、エッジルータおよびケーブルモデムSURFboard SB6120を展開している。下り最大160Mbps。
伊藤忠ケーブルシステム
伊藤忠ケーブルシステム(株)はシスコDPC3000ケーブルモデム、アリスWBM750Cケーブルモデム、アリス Cadant C4 CMTSと、シスコμBR10012 CMTSを展示。下り最大160Mbps。
そのほかNECマグナス、ブロードネットマックス、富士通ネットワークソリューションズ、フジクラ、シンクレイヤ(アリス社)、住商情報システム、ネットワンなど多くの展示が見られた。
NECマグナス
Net One Systems
住商情報システム
フジクラ
一方、HFC(Hybrid Fiber Coaxial)にFTTx(Fiber to the x)をオーバーレイする場合には、既設芯線数に余裕があれば独立して構成し、芯線数に余裕がなければCWDM(Coarse Wavelength Division Multiplex)とする。多数のメーカー、ベンダーが出展している。
また光ファイバーによるGE-PONの展示も多く見られた。古河電工、沖電気、フジクラ、ブロードネットマックス、NECマグナス、三菱電機など。
さらに、100Mbps以上の通信を行う宅内用高速通信には、CATV同軸ケーブルを共用するC-LINK、電灯線を利用するPLC、メタリック線を利用するVDSLなどがある。
NECは混合/分波フィルタを内蔵して設置工事を簡略化した同軸用200MbpsケーブルLAN(2~32MHzの帯域を使用)とPLCを6月11日から13日に開催されたINTEROP TOKYO 2008にも動態展示していたがケーブルテレビ2008でも展示していた。