今年のNAB Showにおいてキヤノンは、新しいカメラレコーダーの発表を行わなかった。既存のHDVカメラレコーダーともに、AJA Video Systemsが発表したテープレスビデオデバイス「Ki Pro」を使用してテープレス収録をアピールした。Ki Proを使用することにより、収録と同時にアップルのFinal Cut Proの制作用コーデックProRes 422ファイルが作成されるため、収録後に制作用の中間コーデックに変換する時間もなくスムースなワークフローになることをアピールした。
デジタル一眼レフカメラEOS 5D Mark IIに熱視線
キヤノンブースで注目が集まったのは、デジタル一眼デジタルカメラEOS 5D Mark IIのコーナーだ。35mmフルサイズのCMOSセンサー、豊富で明るいレンズ群、ローコスト機材といった特徴だけでなく、映画用アクセサリーを追加していくことでデジタルシネマカメラとして利用可能になることをデモした。NAB Showにデジタル一眼レフカメラが出展される珍しさはもちろんだが、民生用機材がこれほど注目を集めたというのもこれが初めてではないだろうか。
新製品EFP用ワイドレンズHJ14ex4.3Bと2/3インチHD ENG用レンズKJ17sx7.7Bを出展
またキヤノンは、新製品としてEFP用ワイドレンズHJ14ex4.3Bと2/3インチHD ENG用レンズKJ17sx7.7Bを出展したほか、EOS 5D Mark2をビデオスタイルで撮影できるソリューションをデモ。