一番の注目はNXCAMカムコーダーか?

「NXCAMカムコーダー」は、記録媒体に汎用的なメモリカードを採用したカムコーダー。ビットレートは最高24Mbps、音声はリニアPCMに対応。記録メディアとしてメモリースティックスロットを2基搭載するほか、オプションとして発売される128GBのフラッシュメモリーユニットにも対応。片方が記録できなくなったらもう1つのほうに記録を移行するリレー記録に対応するほか、メモリースティックとフラッシュメモリーユニットに同時に記録が可能。1系統の記録が不安な人はバックアップという使い方にも対応できる。

 また、このサイズのカムコーダーとしては、初めてSDI出力に対応したほか、GPSユニットにより搭載屋外の撮影の際に位置情報も同時に記録できる。価格はHDVと同等の価格帯を予定。「HDとSDの同時記録も企画中」とのこと。Web系の動画のコンテンツ制作など、完全なノンリニアベースを実現したいユーザーに最適なカムコーダーといえるだろう。発売は2010年上旬を予定。

「PMW-EX1R」は、従来機種「PMW-EX1」をベースにさらに機能を追加したXDCAM EXカムコーダー。SD記録の対応やHDMI出力、キャッシュレックを搭載。細かいところではスイッチ系の操作感の改善やグリップの形状を改善することにより非常に持ちやすくなった。発売は2009年12月の予定。

ステレオスコピック3Dの潮流

国際会議場会議室で行なったスイート展示では、ステレオイメージプロセッサーを参考出展した。ステレオスコピック3D収録時にリグ上のカメラ視差調整用に使用する。2系統のHD-SDI信号を使用して、2台のカメラ出力を入力。左右の映像の差分やベクトルスコープなどを確認しながら、視差調整をすることができる。

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ステレオスコピック3D収録は、左右の視野の傾きやレンズの拡大率などが揃っていないと、違和感のある映像に仕上がってしまう。これまで、時間をかけて厳密に合わせる必要のあった3Dリグ調整だが、ステレオイメージプロセッサーを使用することで、よりスピーディに手軽に合わせることができそうだ。

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3D上映のシステムと言えば、2台のプロジェクターを横に並べるか、スタックで積み重ねるかというイメージが強い。ソニーが提案する、4Kデジタルシネマプロジェクターによる3D環境は、3Dプロジェクションレンズユニットを使用してReal D方式でシルバースクリーンに上映するというものだ。

ソニーが提案したステレオスコピック3D制作ワークフローは、編集後にHDCAM SRテープ1本に左右のHD映像を同期収録し、HDCAM SRデッキSRW-5100のHD-SDIデュアルリンク出力を利用して4KデジタルシネマプロジェクターSRX-320で上映するというもの。もちろん、ファイルサーバからDCIデジタルシネマ規格のファイル出力を経る正式な上映もできる。しかし、ライブやゲーム系コンテンツでの上映といった部分では、HD-SDIデュアルリンクの手軽さも充分に活用できそうだ。

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なお、3D上映方式がReal Dに限定されるのは、3DプロジェクションユニットがフィルターやスクリーンなどとともにReal D社を通じて販売されるためだ。

ソニー XDCAM EXカムコーダーや新シリーズのNXCAMカムコーダーを出展

「PMW-350K」は、ショルダータイプのXDCAM EXカムコーダー。スペックが非常に高いのが特徴で、2/3型フルHDをCMOSを搭載し、感度はF12と非常に明るいながらも、重量は本体3.2キロとショルダータイプとしては世界で一番軽い重量を実現。軽量で容量を大幅にアップさせたリチウムイオンバッテリーパック「BP-GL95A」を使えば5時間10分の駆動が可能。発売は2010年1月の予定。