マトロックスは、最新入出力製品群を一堂に集めて出展した。また、ミューズテクスは、RED ONEの制作サポートで実際に運用した実績を持つ共有型1Gbit接続映像制作ストレージシステムSMALLTREE GraniteStor(スモールトゥリー・グラナイトストア)をデモした。
Inter BEEで初披露となったのは、小型入出力デバイスMXO2 LEだ。MXO2で使用頻度が低かったAES/EBUなどの音声入出力を簡素化することで、より小型、より省電力にっしたコストパフォーマンスモデルとなっている。MXO2と同様にバッテリーでの運用も可能となっている。また、これまでMacプラットフォーム製品として展開してきたMXO2製品群(MXO2 miniはMac/Windows両対応)の全てがWindowsにも対応し、Mac/Windowsのプラットフォームを問わず利用可能になった。マトロックス製品の利用シーンが増えそうだ。
ミューズテクスが提案するネットワーク共有ストレージ製品のGraniteStorは、アップルのXserve、ネットワークRAIDディスクGraniteStor RAID、ハイパフォーマンス1Gbスイッチで構成されるMac用共有環境だ。IPプロトコルを使用して重畳転送することで、1Gbイーサネット接続でファイル共有できるシステムとなっている。出展したGraniteStorではオプションも搭載していたため、10Gb接続が可能なPCIeカードが挿入されており、クライアント2台で10bit 4:2:2の非圧縮フルHDの共有が可能になる。
ファイバーチャネルベースのSANシステムとは異なり、ファイバースイッチの導入やファイバーの敷設、クライアントへのコントロール用ミドルウェアのインストールなどが不要になることが特徴だ。ただし、有線LAN環境は共有ストレージに占有されてしまうため、インターネット接続が必要な場合は無線LANを使用する必要があるという。