パビリオンに出展されたユニークな製品群

Inter BEEの会場の中央では、「IPTV」「MOBILE TV」「Digital Signage」「Digital Cinema」「3D Image」の5つのパビリオンに分けて、一般のブースでは扱われないサービスや商品が紹介されていた。その中からこれからトレンドとなりそうなユニークな製品をいくつかピックアップしてみた。

キャムキャストコミュニケーション 限られた帯域で高画質なライブ中継を実現

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XVDという独自の圧縮技術を使ったIPライブ中継サービスを展示。大阪と幕張の会場をつないだの中継デモが実際に行われていた。テレビに映っている大阪にいる女性に向かって挨拶をすると、ディレイが少ないのですぐに返答してくれる。普通の会話に近い感覚でコミュニケーションが可能だった。

XVDは、低ビットレート時における画質のよさが特長

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エンコーダーの「SD-TX150」 デコーダーの「SD-RX150」

H.264を1Mbpsの低ビットレートで再生するとブロックノイズのような映像破綻が起こるが、XVDの場合はボケたようなそれなりに視聴できる画質を維持する。

デコーダーは「SD」「ハイビジョン」「フルハイビジョン」の3種類。SDモデルはアナログビデオとアナログオーディオの入力に対応し、エンコーダーとデコーダーは手のひらサイズほど小さく、デコーダからはテレビモニタやプロジェクタなどに出力可能。

エンコーダーの「HD-TX2000」とデコーダーの「HD-RX2000」 iptv10.jpg

HDモデルのエンコーダーとデコーダーはHD-SDI、SD-SDIをサポート。送信機は外に持ち歩いたり情報ボックスに入れることを想定して小型化している。3Mbps~10Mbpsの間でHDの圧縮を回線に応じて設定が可能で、SDモデルと同じように低ビットレートに強いのが特徴。

エヌビディア 放送制作向けの統合GPUプラットフォーム

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最大4つのHD-SDIシングルリンクのソースを同時にキャプチャできる「エヌビディアSDI出力カード」を日本で初公開。「NVIDIA Quadroデジタル映像パイプライン」の実機デモが行われていた。このシステムは、「Quadro SDIキャプチャーカード」「Quadro SDI出力カード」「Quadro GPU(現在のところQuadro FX 5800、Quadro FX 4800、Quadro FX 3800に対応)」の3つのハードを使って動作する。高解像度の編集からエンコード、映像送信など、さまざまな処理をGPUを使ってリアルタイムに処理することができる。

 気になるのは「SDI出力カードの単体での使用」だが、あくまで「SDI入力+GPUカード+SDI出力」を組み合わせて使用することが前提で、単体での使用は想定していないとのこと。

フェアーウェイ 統合メディア配信システム

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ドコモ、AU、ソフトバンクの3キャリアやiPhoneに対応したモバイル対応動画変換、配信サービス。一覧からキャリアと形式を選ぶだけで簡単にエンコードの設定が可能。ドコモであれば「3gp」、AUであれば「3gp2」、iPhoneであれば「H.264」など、配信したいビットレートを自由に選択できる。

動画をアップロードしてエンコードの設定を行い、ボタンを押せばエンコードを開始する。処理時間は動画の尺が目安で、1分の映像であればエンコード時間は1分ぐらいとなる。3キャリア別に自動的に対応する配信画面も、FLVやH.264でエンコードされた動画を再生するためのSWFプレーヤーもすべてコンテコンテンツ管理画面に表示されるタグを配信者側のホームページに貼れば完了する。

管理画面はエンコードをしたサムネールが自動生成されるのでわかりやすい。管理は「配信の有無」のほかに、「配信期間」も設定可能で期間限定のプロモーションなどにも対応できる。

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アクセスログの機能にも対応し、マーケティングのためにログの集計も可能。アクセス解析は各キャリアの端末の判別にも対応し、アクセスのあった携帯電話の世代が古ければ「今後の映像は尺を抑える」などコンテンツ制作の参考にもなる。「コンテンツを販売したい」「DRMをかけたい」という要望も、オプションで対応可能。

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