CEATECは、かつてのエレショーにデーターショーなどが合体して現在に至る大きなイベントの一つで、部品やディバイスから完成品までを網羅しており、コンシューマー製品の新製品や将来を展望できる技術などを一望できるイベントだ。こうしたなか特別展示・企画として時流やニーズを捉えた出展コーナーや催しが開催されており、こうしたちょっと異彩を放つ部分にスポットを当てて紹介していこう。
CONTENTS EXPERIENCE ZONE
超臨場感コミュニケーション産学官フォーラムURCFによる出展コーナーで、多視点映像撮影・表示システムや超高精細4Kソリューション、非圧縮ポータブル3Dレコーダーシステムなどが出展された。また、10月6日のカンファレンスでは、超高精細表示装置を用いた電子ホログラフィー、超臨場感立体音響技術の概要、4K3D技術とコンテンツの講演も行われた。
アストロデザイン
4kカメラAH-4410や4kSSDカメラ、2k4kモニター等による撮影、収録、ディスプレーシステムを出展。高臨場感3Dシステムおよび超高精細4kシステムによる収録から編集・表示までのシステムを提案。
計測技術研究所
非圧縮ポータブル3DレコーダーシステムUDR-D100に3D機能を追加したモデルを出展。ハーフミラーを使用した3D-Rigによる収録時、片方の映像を反転記録したり、モニター出力による3D確認機能などを搭載。入力信号は上下左右反転設定が可能で、3D Monitoring 機能としてNormal mode/Side by side mode/Anaglyph mode/Wipe modeno4つのモードを搭載。
FAシステムエンジニアリング
3Dハイビジョン医療コンテンツ制作システムや各種3D機器を出展。LR2つの HD-SDI 立体映像信号を Full HDのXpolディスプレーに表示するコンバーター3D LR ComposerやLR2つのHD-SDI信号を水平方向に圧縮し、1つのHD-SDI信号に合成するエンコーダー3D Side By Sideエンコーダー・デコーダーなどを出展。
アスナ
STEREO STAGE~超高臨場感コミュニケーションのための次世代立体映像製作の試み。STEREO STAGE は、奥行だけでなく高さの表現も行うことで、あたかもそこにものが存在するかのような高度な臨場感の演出が可能。思わず手を伸ばしたくなるような存在感を有した立体映像を実現。デジタルサイネージやアミューズメントなどへの応用が期待される。
URCF多視点映像作業班
多視点映像撮影・表示システム。中京テレビ、東京工業大学、慶応義塾大学、名古屋大学、福井大学が共同で研究しているもので、バレーやサッカーなどのスポーツを数十台のカメラで撮影し、自由な視点から鑑賞できるようにしたもの。
沖電気工業
超臨場感テレワークシステム。オフィスなどの全景俯瞰映像から任意の部分にアクセスできるシステムで、効果音や話しかけなどのアクションで注意を喚起し、このシステムでつながれた離れた空間があたかも一つのつながれた空間のようになるというもの。幕張メッセの会場と埼玉のオフィスを実際に接続してデモを行っていた。