DeckLink HD Extreme 3D

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3Dでも取り込み・再生が可能になったDeckLink HD Extreme 3D

「DeckLink HD Extreme 3D」は3Dワークフローに対応した入出力ボードだ。今まで3Dで収録する時は、左のカメラと右のカメラのそれぞれ別にキャプチャし、タイミングを合わせなければならなかった。DeckLink HD Extreme 3Dでは2本同時にSDIでラインを入力するデュアルストリーム取り込みでキャプチャが可能だ。3Dのプレビューもハードウェアで簡単に対応可能で、主要4つのプレビューに対応している。市場にあるほとんどの3D対応モニタでプレビューや最終の出力の確認が可能だ。

UltraStudio Pro

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超薄型の魅力的なデザインを採用したUltraStudio Pro

ブース内でも変わったデザインでひときわ目を引くのがUSB 3.0に対応のSD/HD取り込み・再生ソリューションUltraStudio Proだ。2メートルのブレイクアウトケーブルを裏側に接続することにより、3Gb/s SDI、HDMI、アナログコンポーネント、コンポジット、Sビデオ、4チャンネルのアナログオーディオ、2チャンネルのAES/EBUオーディオ、ゲンロック/3値シンク、RS422デッキコントロールといった入出力が可能になる。従来のDeckLinkがそのままデスクトップに上がってきたようなイメージの製品といえるだろう。見た目を重視したい、すっきりとした入出力ボードを求めたいユーザーには最適な製品である。

Intensity Shuttle

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コンパクトで持ち運びが可能なデザインを採用したIntensity Shuttle

Intensity Shuttleは18,980円と手頃な価格を実現した10bit HD/ SD編集ソリューション。USB3.0インターフェースに対応したWindows環境で使用できる。10bit HDMIやアナログコンポーネント、コンポジット、Sビデオの取り込みや再生が可能。ホビーユースやハイエンドアマチュアなどに最適な製品といえるだろう。

Pocket UltraScope

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パレード、波形、ベクトル、ヒストグラム、オーディオ、ピクチャーなど6つの独立したリアルタイムスコープを搭載

Pocket UltraScopeはあらゆる信号をパソコンで確認できる波形モニタだ。従来は6インチぐらいの重い測定器を用意しなければいけなかったが、Pocket UltraScopeがあればノートパソコンだけでカメラのセットアップができるようになる。また、山の中のロケといった電源が用意できない環境でも波形モニタリングが可能性になる。ビデオエンジニアが特に期待している製品といえるだろう。ただし、USB3.0を搭載したノートパソコンが日本で発売されていないので、機能を十分に発揮するにはまだ時間がかかりそうだ。

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USB3.0経由でノートPCに接続できる。電源もUSBから供給される

ATEM

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従来型のM/Eスタイルのオペレーションを採用したATEM 2M/E プロダクションスイッチャー

スイッチャーといえば、ソニーや松下、グラスバレーといった高価な製品というイメージがあった。しかし、昨年あたりから低価格なものが登場し始めており、HDスイッチャーの激戦が始まるのではないかと言われている。Blackmagic Designもライブスイッチャー「ATEM」をリリースした。どちらかと放送局で使うというより、ライブスイッチャー的な感じの製品で、他社のシェアを侵食する可能性も秘めていそうだ。

DaVinci Resolve Mac

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ポストプロダクションの標準ツールとして利用されているカラーグレーディングシステムDaVinci Resolve

今年発売されたばかりのDaVinci ResolveのMac版が展示されていた。ソフトウェア版のほかにコントロールサーフェスを加えたモデルも展示されていた。コントロールサーフェスを使えば直感的かつ高速に確実的なところのカラーコレクションができるようになる。

Blackmagic-11.jpg Mac版にはDaVinci Resolveコントロールサーフェスを加えたモデルもある