11月16日から出荷開始されたばかりのTriCaster TCXD850
デイストームの一番の注目は「TriCaster TCXD850」だ。日本で11月16日から出荷を開始したばかりのホットな製品だ。去年のInter BEEで発表された「TCXD300」はHD対応というのが特徴だったが、TriCaster TCXD850ではHD対応のほかに8カメラの入力やスイッティングができるようになった。さらに電源との2重化などかなり安定した動作を実現している。
実際にデモを見てみると、クロマキーの品質がかなり向上しているのがわかる。ライブマットという独自の技術により、きれいに抜けるようになっている。それでいてクロマキーの設定は簡単で、ボタン1つでクロマキー合成することができる。クロッピングの機能でいらないところをガベージマットのように切ることも可能だ。バーチャルセットの中にリアルタイムに合成して遅延なく、配信することができる。
また、中にWindowsのOSが入っているので、インターネットの放送がそのままできるようになっている。Windows MediaかFlashの形式でリアルタイムエンコードして、インターネットに配信することができる。収録をしたい場合は、レコーディングをするというボタンがあり、ハードディスクの中にMPEG2で長撮りすることができる。TCXD8501台で収録まで可能なのだ。
USTREAMなどのインターネット配信でプロ仕様の映像を作りたいというところからの問い合わせが多いとのこと。また、実際に放送局で検討しているところもあるそうだ。今回は、PRONEWS LoungeでもSD版だがTriCasterが使用された。
▲画像 dstorm-1 TCXD850は1080や720、SDの映像にも対応可能だ