創立40周年を迎える株式会社朋栄
今年10月で創立40周年を迎える朋栄は「Continuous Innovation」を新たなテーマとし、HD 高速度カメラ VFC-7000や3D文字装飾などの新機能が追加されたHD/SD キャラクタジェネレーター 3D-VWS Tri、センサーレスバーチャルスタジオシステム VRCAM2、3 次元立体視対応バーチャルスタジオシステム VRCAM S3D、LTO-5 ビデオアーカイブレコーダーLTR-100HSなどの出展のほか、USTREAMによるブース内のライブ配信を行なった。
バリアブルフレームレートカメラVFC-7000
VFC-7000は、InterBEE 初出展の新製品で、125コマから最大700コマのバリアブルフレームレートカメラ。本体にメモリーを搭載しており、125コマで52.4秒、700コマでは9.2秒の撮影が行なえる。専用のコントロールボックスで各種設定を行なうようになっており、カメラ本体に内蔵されたメモリーを8分割することで、異なる画像を記録しておきワンタッチで再生することができる。スポーツ番組等でのリプレー用途に最適としているが、2台のカメラを同期して撮影することができ、3D高速度カメラとしても使用可能。展示では2台のVFC-7000による3D撮影の実演デモが行なわれていた。
バーチャルシステムVRCAM2
VRCAM2は、簡単かつローコストでハイパフォーマンスをコンセプトに開発されたバーチャルシステムの新バージョン。最大4台までの外部カメラセンサーの無いFIXカメラでバーチャルスタジオ演出を実現できる。各カメラにおける仮想カメラポジション設定は、8ポジションまで登録可能で、背景CGセット内におけるオブジェクト位置、サイズ、角度、色、テクスチャなどの変更設定が可能。デモの様子はUSTREAMでライブ配信された。
アーカイブシステムLTR-100HS
LTR-100HSは、LTO-5 ドライブを採用したアーカイブシステムで、通常ビデオ信号からキャプチャーしたデータをLTOなどに記録するが、こうした一連の操作や機材をひとつにまとめ、VTRのような感覚でLTO-5テープにアーカイブできる。 HD/SD-SDI信号とMXFファイルに対応しており、VTRなどテープ素材のアーカイブに最適なシステム。記録形式はMPEG-2 4:2:2 Long GOPで、50Mbps/35Mbps/25Mbps/18Mbpsを選択可能。本体に内蔵されたキャッシュメモリーの範囲ならJog/Shuttle操作することができる。ビデオ入出力をもたないシステムも技術展示された。
花火シリーズビデオスイッチャー他
そのほか、キヤノンXFシリーズ、池上通信機GF、パナソニックP2HD、ソニーXDCAM HD、XDCAM HD422、HDCAM EXのほか、AVCHD、HDV、QuickTime (DVCPRO) など各種ファイルをHD-SDI 出力可能なマルチフォーマットプレーヤーMBP-100MPやアップ/ ダウン/ クロス/ アスペクトコンバータやカラーコレクターを搭載したマルチパーパスシグナルプロセッサーFA-9500。ビデオスイッチャーとしてHVS-300HSの1.5M/E版モデルHVS-350HSや3G/HD/SD 2M/E~2.5M/E ビデオスイッチャーHVS-4000HSなどの新製品が出展された。