3ality TS-5
ブースには2台の3D撮影システムが展示されていた。中でも注目なのが、TS-5という3ality製の3Dリグだ。これは日本で初のお披露目である。2年ほど前に3ality製のTS-2がInter BEEで紹介されたが、それの最新型である。以前のタイプはカメラは水平方向に一台、上方向から1台取り付けていた。TS-5では下に取り付けることで、カメラの上のほうが見通しがよくなった。コンサートやスポーツ中継では後ろのお客さんが見えないという問題があったが、TS-5ではそのような問題は改善されている。
また、全体に小型化されていて、以前のリグはリグだけで30キロぐらいあった。TS-5はわずか10キロと軽量化されている。カメラをつけると重たくはなるが、手持ちで撮影なども可能だ。
小型軽量化されたビームスピリッタータイプの3alityの3D撮影用リグ「TS-5」
こちらは従来の3alityの3D撮影用リグ。カメラが上から取り付けられている
1000コマ/秒のハイスピード撮影を実現するウルトラハイスピードカメラ「FASTCAM BC2 HD」のデモが行われていた。最高2000コマ/秒まで対応できるが、光量や動きが遅すぎるので、あえて1000コマ/秒に落して展示されていた。
ウルトラハイスピードカメラ のFASTCAM BC2 HDのデモ
参考出展だがユニークなカメラが出展されていた。「CUNIMA micro HD」は2/3インチCMOSを搭載する小型で高性能なカメラだ
BMD DaVinci Resolve
ポストプロダクションコーナーではBlackmagic Designのカラーグレーディングシステム「DaVinci Resolve」が展示されていた。LinuxとMacProとMacBook Proの3つのプラットフォームで展示されていた。 Resolveは、リアルタイムでカラーグレーディングができるという非常に優秀なシステムで、2Dでも3Dでも対応している。ソフトウェアの機能としてはどのプラットフォームでもパフォーマンスは同じだが、ハードウェアの性能によってリアルタイムが、どの解像度まで達成できるかというのは変わってくるという特徴もある。Linuxのほうでは3Dも含めたカラーグレーディングの手法が案内されていた。
多くの映像作品制作に利用されているカラーグレーディングシステム「Da Vinci Resolve」