Clarity3000

ブースの正面ではイギリスのPixelPowerのHD/SDマルチグラフィックスシステム「Clarity」がステレオスコピック3Dに対応したことが紹介されていた。これまで搭載されていた3Dオプションをさらに拡張して、ステレオスコピックのグラフィックスを提供するというものだ。セパレートL/RステレオやSide-By-Sideステレオに対応。セパレートL/R ステレオの場合は2つのハードが必要になる。

technohouse-1.jpg ステレオスコピックに対応したClarity3000

technohouse-2.jpg Depthやpositionをリアルタイム調整できる

ConvergentDesign 「nano3D」

米国のConvergentDesign 「nano3D」も注目の製品だ。2009年のNAB2009で「nanoFlash」という名称でCFカードを使ったレコーダを発表した。昨年のInter BEE 2009でもテクノハウスのブースで紹介を行った。今年のNAB2010では、nanoFlashを2台使って3Dの記録や再生を行うというコンセプトが発表され、米国ではnano3Dという名称で8月に発売を開始した。国内では、10月から発売を開始している。

上下に2つnanoFlashを組み合わせ、それぞれ「L」と「R」に分けてHD-SDIの信号を受けて、それぞれをCFカードに記録するという仕組みだ。記録するときは、2台同じタイミングでそれぞれ記録を開始できるようにスイッチがある。再生も同様に可能だ。「Line-by-Line方式」や「Side-by-Side方式」の2種類の3D映像収録・再生にも対応している。

ファームウェアをnanoFlashからnano3D用にアップデートすることによって既存のnanoFlashをnano3Dに対応することができる。逆に、通常の2DのHD-SDIもしくはHDMIの信号を記録する場合は、中のファームウェアを戻して書き換えることによってnanoFlashとして使うことができる。

technohouse-3.jpg 3Dに対応したHDポータブルコンパクトフィールドレコーダーnano3D。最大で280Mbpsのビットレートを選択することが可能

technohouse-4.jpg 2台のうち上をマスター、下をスレーブとすることにより、3D映像に必要な2ch分のHD映像をワンタッチで記録する