昨年創立40周年を迎えた朋栄は、Continuous InnovationをテーマにLTO-5ビデオアーカイブレコーダーやスイッチャー、マルチパーパスシグナルプロセッサー、バーチャルスタジオシステム、HD高速度カメラ、3D対応機器などの新製品を出展した。
LTO-5ビデオアーカイブレコーダー LTR-100HSはMPEG-2ベースの記録だったが、今回AVC-Intra/DVCPROモデルLTR-120HSが登場した。さらに、LTRと同時記録できるLTO Simul-Ingest/CopyシステムやLTOオートローダーなどが加わりLTOを核にした総合的なアーカイブソリューションが展開できるようになった。
バーチャルスタジオシステムは正面の目立つところでデモが行われた。NAB初出展となるセンサレスバーチャルスタジオシステムVRCAM2は、カメラマンなしのワンマンオペレートが可能で、簡単、ローコスト、ハイパフォーマンスをコンセプトに開発されており、プレイリスト機能、テキストのオンエア編集機能など数々の機能を搭載している。また、3次元立体視対応VRCAM S3Dは、3DCGの中に、2Dのカメラ映像を配置して、擬似的に3D映像として利用するもので、最大4台までのカメラに対応しており、ローコストで3D映像に対応できる。
すでに多くのラインナップをそろえた花火シリーズのスイッチャーだが、その多くは3D対応となっており、今回のNABでは、HD/SD 1.5M/EビデオスイッチャーHVS-350HSのほかNAB初出展となる3G/HD/SD 2M/E~3M/EビデオスイッチャーHVS-4000シリーズなどが出展された。
そのほかにも3G/HD/SD/ASIルーティングスイッチャーMFRシリーズや3G/HD/SDマルチパーパスシグナルプロセッサーFA-9500、HD/SD対応フレームレートコンバーターUFM-30FRCといったスタジオ関連周辺機器やフローベル社の高感度カメラや3Dカメラなども出展していた。
NAB初出展の3G/HD/SD 2M/E~3M/EビデオスイッチャーHVS-4000シリーズ。HD、SD混在入力、3Gbps対応、3D DVE、動画ファイルサポートなど、システムの中核機器としての活用が可能
3G/HD/SDマルチパーパスシグナルプロセッサ FA-9500。アップ/ダウン/クロス/アスペクトコンバーターやカラーコレクターを標準搭載。オプションを組み合わせることで、回線、中継、報道、制作、編集、送出など、映像制作現場に対し最適な機能を1台で提供可能
NAB初出展のHD/SD対応フレームレートコンバータUFM-30FRC。UFMフレームに実装可能なモジュールタイプのHD/SD対応フレームレートコンバーター。動き補正変換またはリニア変換の選択が可能
LTOオートローダー。ネツトワーク接続されたLTR-120HSやLTR-100HSから任意のファイルを任意のテープに記録可能
LTRと同時記録できるLTO Simul-Ingest/Copyシステム。LTOのミラーリングコピーが可能
LTR-120HSやLTR-100HSのマネージャーソフト。記録されたファイルのサムネールやメタデータの参照などの管理ができる
フローベルの超高感度カメラEM-120Hpro。2/3型のEM-CCDを搭載することで、通常のカメラの1000倍の0.02lxの感度をもつ。通常の撮影でも使用可能