VITECグループはVinten、Sachtler、OConnor、Manfrottoといった三脚メーカーなどを傘下に入れており、NABでも同グループがまとまってブースを出展。そのなかで注目を集めていたのはManfrottoである。先に発売になったユニークなデザインのBRIDGING TECHNOLOGYを搭載した504HDの上位機種509HDとPhoto Movie Head MH055M8-Q5が新製品としてラインナップに加わった。

また、OConnorはFluid Head 2065とマットボックスO-Box WMを新製品として出品した。O-Box WMは既に発売になっているフォローフォーカスCFF-1やハンドグリップO-Gripsと組み合わせ、カメラサポートシステムとしてラインナップされたもので、パナソニックAG-AF100やREDなどと組み合わせて展示されていた。

Vintenは、ミラー式の3Dリグに対応したVector950や小型ビデオカメラに適したVISION BLUEなどを出展。一方Sachtlerは、1~5kgのデジタル一眼レフカメラに最適なCine DSLRを出品していたが、Vinten、Sachtlerともにひと通りラインナップを揃えたということもあり今年は目新しものはなかった。肩載せ式ENGタイプのカメラの新製品が少なくなり両社とも今後の方向性は難しいのかもしれない。


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OConnor Intros 2065 Fluid Head。RED OneやソニーF35、ARRI Alexaなど30kgほどのデジタルカメラ用に開発されたヘッド


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OConnorはマットボックスO-Box WMを新製品として出品。4X4または4×5のフィルターを2枚装着可能で、そのうちの1枚は360°回転できるようになっている


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Manfrotto 509HD。504HDの上位機種にあたるが、単に耐荷重を高めただけでなくABR (Advance Balancing Recorder)が搭載された


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Manfrotto Photo Movie Head MH055M8-Q5。デジタル一眼でムービー撮影をするため用に開発されたヘッド

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VISION BLUE PAN AND TILT HEAD。2.1 – 5kgまでの小型カメラ用に開発されたヘッド。今までのVISIONシリーズでは一番小型


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sachtler Cine DSLR。220mのロングカメラプレート搭載したほか、カメラの固定などデジタル一眼用に工夫が施されている