彗星のように今年のNABに現れたATOMOSだが、Blackmagic DesignとCanopusの技術者たちが創設した会社だという。Proresをコーデックとして採用したAJAのKiProが話題になったが、同社のレコーダーもProResHQ、ProRes422、ProResLTコーデックで記録するようになっている。ただ、LCDモニターが装備されていたり汎用の2.5インチHDDやSSDを使用できるようになっているところが大きく異なるところだろうか。

また入力はHD-SDIに対応したSamuraiとHDMIに対応したNinjaの2つの別モデルになっており、KiProのように色々な入力には対応していない。最近のDSLRや小型ビデオカメラなどローコストなカメラと組み合わせる場合、こうした割り切りはある意味正解なのかもしれない。なお、NinjaとSamuraiは入力だけでなくLCDモニターが異なっており、価格が995ドルのNinjaは480×272の4.3型で、Samuraiのほうは800×480の5.0型が装備されており1495ドルとなっている。

HDDやSDDは専用のキャディに入れて使用するようになっているが、このキャディにはUSBとFireWire800のインターフェースが装備されており、そのままPCに接続することが可能だ。ちなみにこのキャディは標準で2個同梱されている。

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ATOM-OSを採用し、操作はタッチスクリーンで行う。バッテリーは背面に2個装着でき交互に交換できる


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SDIモデルのSamuraiもHDMIモデルのNinjaもスルーの出力を備えているほかLANCによるコントロールも可能

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HDMIモデルのNinjaはDSLRや小型ビデオカメラのレコーディングソリューションとして手頃な大きさで、かつ価格的にも魅力的だ