DSLRや小型HDビデオカメラの関連製品を”Sサイズ”として紹介
今年も依然としてEOS 5D MarkⅡを中心としたDSLRムービーはハリウッドでは隆盛で、このレンジの市場も依然として活況を呈している事は言うまでもない。今年から新たに登場した周辺機器やサポート機材もかなり充実してきた。またソニーPMW-F3やパナソニックAG-AF105に代表されるような大判センサーを搭載したビデオライクなシネカメラの登場で、その範囲を広めている感もある。
“Sサイズ”周辺の機材として、今年見られた大きな流れの一つは、レンタルと販売、そして各種撮影サポートサービスまでをトータルで提供するようなベンチャー企業が増えていること。特に新しい機材などは、まずレンタルで対応してR&Dを行い、充分なリサーチを重ねた上で販売用の汎用バージョンをリリースするという手法を用いているようだ。またハリウッドでも映画産業に関わる各種現業も厳しい状況からか、DPやカメラアシスタント、グリップ、カメラテクニシャンなどが現業とは別に製品メーカーを起業していることも新たな流れといえるだろう。
Cube/Teradek
小型のワイヤレストランスミッターTeradekの”Cube”。今回はイーサネット出力、デュアルバンドWiFi、そして4G LTEに対応した新製品を発表。HD-SDI/USB入力のCube150と、HDMI/USB入力のCube250の2機種がある。会場ブースではCubeを利用したワイヤレスライブショーを開催。
※日本国内では(株)メディアトラバース(新潟市)が販売。国内仕様に関しては同社へ。
IMPERO mini/View Factor社
View Factor Studioレンタル稼業から発展したカメラサポートツールの会社。IMPERO miniは、ビデオカメラやキヤノンのLレンズを使ったEOSシリーズ用のUSBフォーカスコントローラー。ジョグダイヤルでフォーカスをコントロールでき、マーキングリングでエンドストップが書けられる。録画/トリガーボタンも装備。WiFiモジュール搭載でiPhoneやiPod touchからコントロールも可能で専用アプリも用意される。コントローラー本体は389ドル。WiFiモジュール付きで529ドル。さらに2台でコントロール可能なデュアルキットは949ドル!
この他にも5Dや7D用のパワーサプライが付いた専用ケージ”Contineo”ソリーズやRED EPICの新アクセサリーなども出品。
NORBERT/K-Tek
元々はブームマイクのポールなどで定評のあるK-tekのカメラアクセサリーシリーズ“NORBERT”。GoProに併せた製品も今年のラインナップからかなり充実。スポーツ撮影向けに作ったという“NORBERT SPORT”は、両手でグリップするタイプのカメラマウントフレーム。GoPro HD HEROの3D仕様パックもガッチリとグリップできる。
FAT GECKO、Snug-It PRO/DELKIN DEVICES
DSLR程度までをしっかり支える360°チルト&ターン回転可能な吸盤タイプのカメラマウント“FAT GECKO”と、カメラのボディ部分をすっぽりと覆ってしまう、タイトフィットなカメラスキン“Sung-It PRO”。DSLRムービー撮影の過酷な現場での必需品。同社ではその他ハイスピードCF/SDカードの製造も行っている。
micro 3D S×S rig -with shroud /redrockmicro
レッドロックマイクロの新製品は、並行3Dリグ。キヤノンのXF105が装着されており、レールと2台の移動式の微調整可能な台座が基本セットで、価格はシュラウドと呼ばれるフードが着いたもので995ドル(無しで895ドル)。プロモビデオでも解るが装着が簡単で全てマニュアル操作できる。