最近の展示はデバイスだけの展示からその応用へと発展しており、村田製作所のセイサク君などはその代表格といえる。セイサク君は2005年に誕生して以来毎年成長(バージョンアップ)しており、2008年に誕生したムラタセイコちゃんとともにCEATECの名物となっている。会期中何回もデモが開催されるが写真のようにその成長ぶりをひと目見ようとギャラリーが沢山訪れる。

ceatec2011_murata-02.jpgceatec2011_murata-03.jpg

村田製作所ブースのムラタセイコちゃんとセイサク君。いずれも同社のセンサーやデバイスがふんだんに搭載されており、自立型で一輪車走行や自転車走行静止など人間でも難しい技を披露する。時々転倒することもあるのだが、そこが人間臭く人気の秘密なのかもしれない。

ceatec2011_murata-04.jpg

村田製作所のバイタルサインセンサー。心電センサーや光電センサー、マイコンを内蔵した生体情報センサー。脈拍数や心電、血圧変動などにより緊張状態などのバイタルサインを同時に計測可能。スポーツ関連商品やゲーム機器のほか、小型なので携帯電話などにも搭載可能。

ceatec2011_murata-05.jpg

村田製作所光インターフェース。近接センサーや照度センサー、モーションセンサーを1つのセンサーパッケージ化することで、スクリーンに触れたりボタンを押すなどの動作をしなくても非接触で各種入力指示が可能。ページめくりや画像サイズなどをセンサー上で指を動かすだけで入力できる。

ceatec2011_rohm-01.jpg

ロームの有機ELマイクロディスプレイ。ビデオカメラなどのビューファインダーなどに搭載される小型ディスプレーで画像サイズは0.47インチ。800×600×RGB、コントラスト比30000:1。

ceatec2011_hamamatsu-01.jpg

浜松ホトニクスのμPMT技術を使った超小型光電子倍増管。ガラス基板とシリコンウエハーを接合して光電倍増管と同様な構造を10×15×2mmの素子として実現したもの。

ceatec2011_maxim-01.jpgceatec2011_maxim-02.jpgceatec2011_maxim-03.jpg


MAXIMのワイヤレスHDビデオ送信チップMAX2850/2851/2852。1080pのHDビデオ信号を壁越しでも約30m伝送することが可能。デモでは、ゲーム機からのHDMI信号をTVモニターへ送信していたほか、PCの画面を同様にTVモニターへ送信ディスプレーしていた。HDMIはケーブル1本で手軽に接続できるとはいえ、ビデオカメラなどポータブル機器は小型化が進みHDMIでの接続は取り回しが良いとは言えず、家庭内での接続などワイヤレスで行うことができれば利便性が高まるだろう。


Vol.02 [CEATEC JAPAN 2011 テーマ別レポート] Vol.04